『Ceonsoyclopedlia』は、Censor(検閲)にまつわるEncyclopedlia(百科事典)です。旧称『表現規制用語集』。民主主義社会の根幹をなす最重要の「人権」である表現の自由――その規制・弾圧・バッシングにまつわる事例や用語について、あらゆる知識を保存伝達するためのサイトです。

『耐え子の日常』は「そろそろ谷川」氏が2015年にTwitterで公開を開始した1ページギャグ漫画。のちにインスタグラムや『ミラクルジャンプ』などの雑誌でも連載が始まり、TV及びYouTubeアニメ化を果たした。
 お人好しなOL・辛抱耐え子が日常で遭遇する様々な理不尽な状況を描く。理不尽の内容は友達の些細な図々しさといったものからシュールな事件、超常現象的なものまで様々。
 同作が小田急電鉄とコラボし、駅や電車内を舞台にしたオリジナルストーリーの啓発ポスターになったのが「耐え子の日常×小田急マナー」シリーズで、2019年から駅や車内の中吊り広告に掲示されている。

 なおフェミニスト。

 例によって一人のフェミニストがどうでもいいことに上げた声に我もわれもと追随するパターンであるが、このポスターが因縁をつけられたきっかけは2021年8月6日に発生した無差別刺傷事件「小田急線刺傷事件」と考えられる。

 この事件では、乗客の36歳男性が、走行中の車内でとつぜんに女性乗客を牛刀で刺したのを皮切りに、次々と乗客に切りつけて男女各5名ずつを傷害し、さらに油で放火しようとしたが油が可燃性の低いサラダオイルであったため失敗した。
 当初の報道では「犯人は『幸せそうな女性を見ると殺したくなった」旨供述したとされたため、フェミスト達は「フェミサイド*1だ!」として盛り上がった。
 しかし、この種の「供述」報道は多くの場合、警察官が密室で「こうなんだな!」式の質問を繰り返した後に出てくる供述を編集した末に警察発表としてメディアに公開されるものであり、警察官の先入観が大きく入る。また罪の減軽を期待して嘘をつく者もいれば、自暴自棄な者であれば誤った推論を簡単に肯定してしまう場合もある。実際、このあと発表された動機的な供述は二転三転した。
 フェミニスト達の期待に反し、ネットはもちろん世論やメディア(フェミ系を除く)さえも本件を「フェミサイド」認定することには存外に慎重であった。
 フェミニスト達は「フェミサイドを認めない社会」とこれを認知し、フラストレーションをこじらせていく。
 そしてその矛先が、むしろ被害者であるはずの小田急電鉄にまで向かうことになり、果ては「小田急の各駅に抗議の付箋を大量に貼り付ける」とか「新宿駅*2前でスタンディングデモ(鉄道会社にも警察にも無許可)」といった完全な迷惑行為にまで発展していく。

 今回のポスター叩きも、そうした理不尽な「抗議」の一環であったと考えられるが、作品外にまで理不尽に耐えることになってしまった耐え子にこれからもエールを送りたい。
 さあ皆さんご一緒に。

 「こ〜んなフェミニズムに耐える〜♪」

参考リンク・資料:
日々のくらしと鉄道の「安全・安心」を守る取り組み
【放火】フェミさん、小田急HPにキレる「 #小田急電鉄はフェミサイドの対策を 」
小田急線での切り付け事件に「フェミサイド」との指摘相次ぐ…警察発表を受けた報道だけで語る危うさも

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