kagemiya@ふたば - アルケイデス(kagemiya)
 
 
「こんなところでは終われない────そうだろう? 相棒」



基本情報

【出典】ギリシャ神話、Fate/AlteR Karma
【CLASS】セイバー
【マスター】各務湊之郎
【真名】アルケイデス
【異名・別名・表記揺れ】アルケイデース、アルカイオス、ヘラクレス
【性別】男性
【身長・体重】177cm・87kg
【肌色】薄褐色 【髪色】赤褐色 【瞳色】金
【外見・容姿】身の丈を超える大剣を背負った青年。
【地域】ギリシャ
【年代】神代
【属性】混沌・中庸
【天地人属性】地
【その他属性】人型、神性、ギリシャ神話系男性
【ステータス】筋力:A 耐久:B+ 敏捷:B 魔力:C 幸運:C 宝具:EX


PixAI.Art」様で作成

私服


【クラス別スキル】

対魔力:A

Aランク以下の魔術を無効化する。
現代の魔術師では、魔術でアルケイデスに傷をつけることはできない。

騎乗:A

騎乗の才能。幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を乗りこなせる。
獰猛な魔獣であっても力づくで乗りこなしてみせる。

【保有スキル】

神性:B

神霊適性を持つかどうか。ランクが高いほどより物質的な神霊との混血とされる。
主神ゼウスの息子であり、死後に神に迎えられたことから最高クラスの神性を有する。
……が、未熟な姿での現界のためにランクダウンしている。

勇猛:A

威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
また、格闘ダメージを向上させる効果もある。
若くして並大抵の英雄を超える素質を開花させているが『ヘラクレス』としてはまだまだ未熟。

天性の肉体:A+

生まれながらに生物として完全な肉体を持つ。
このスキルの所有者は、常に筋力のパラメーターがランクアップしているものとして扱われる。
さらに、鍛えなくても筋骨隆々の体躯を保つ上、どれだけカロリーを摂取しても体型が変わらない。

魔力放出(炎):A

武器ないし自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出することによって能力を向上させる。
宝具『焔を灯せ、薪なる鋼マルミアドワーズ』によって付与されたスキル。
窮地を切り抜けるごとに焔は激しさを増し、積み重ねた経験を薪として煌々と燃え盛る。

【宝具】

伝説未到ハーキュリーズ・レジェンド

ランク:EX 種別:対人(自身)宝具 レンジ:?? 最大捕捉:??
本来有する『十二の試練を踏破したことに由来する宝具』が、その功業の欠落によって変質したもの。
1度の召喚において12回まで、困難を突破するたびにその経験に由来する“何か”を獲得する。
因果逆転の必殺の魔槍を受けてなお生き延びたのなら、その槍の呪いを跳ね除けるほどに幸運値が上昇し。
偶然であっても認識外から放たれた不可視の一撃を回避したなら、如何なる奇襲をも感じ取る直感を習得し。
大英雄さえ死を望む猛毒を操る毒婦を打ち倒したならば、捻じ伏せた証として猛毒を作り操る能力が付与される。

12個の宝具を得ると言っても過言ではない正に規格外の宝具だが、どのような物をどのような形で得るかを指定することはできない。
前述の魔槍の例だと、因果逆転の呪いの力やそれを帯びた槍、或いは運命への干渉を無効化するスキルなどを獲得するケースもあり得る。
何より最大の欠点は、「それは困難である」と認定するのはアルケイデスではないというところ。
窮地に陥ったと認識していても発動しないこともあれば、何気ない日常の一幕が困難と認定される*1場合もあり、狙って発動させるのは現実的ではない。
しかしだからこそ発動した際に得られるリターンも大きく、もし12個全てを発動できたならば大英雄ヘラクレスと呼ぶに相応しい天下無双の力を発揮するだろう。

だが、この宝具の真価は得られる力ではなく、力を新たに得られるアルケイデスの霊基の拡張性にこそある。
すなわち自己変革スキルにも似た、本来全盛期で召喚されるサーヴァントにはありえない「これから先、成長していく」可能性の内包。
本来のスペックから著しく弱体化したのと引き換えに、ヒュドラの毒のような生前の伝承に基づく弱点や制約に縛られず、「生前にできなかったから、できない」という理屈を無視し、今を生きる人類のように「不可能を可能にし得る」力を獲得している。
最初からアルケイデスという形で召喚されたのではなく、ヘラクレスとして召喚されながらも霊基を損ない弱体化した彼だからこそ持ち得る宝具である。

取得一覧


焔を灯せ、薪なる鋼マルミアドワーズ

ランク:D〜EX 種別:対人宝具 レンジ:1〜3(経験に応じて変動) 最大捕捉:1人(経験に応じて変動)
火と鍛冶の神ウルカヌスがヘラクレスのために鍛造した神話礼装。
担い手の想念ねつを炉の火とし、駆け抜ける戦場を鎚として鍛え上げられる無窮の一振り。
希望、理想、憧憬、勇気、人の抱く熱き想念によって熱を帯び。戦いの中で斬り、弾き、貫き、振るわれることで刃は研ぎ澄まされていく。
持ち主の手を離れても収斂は終わらず、引き抜いた次の担い手に籠められた熱を伝え、受け継いだ者は己が熱を籠めて剣を振るう。そうして使用と継承を繰り返し、はじめは単色だった火は鮮やかに煌めいて刀身を彩り、幾千幾万の戦いを経て硬く、鋭く、強い鋼へとたれていく。
人はより火を授かり、そこから多くの文明を築いた。時に取り返しのつかない過ちを犯し、抗いようのない不運に翻弄されながらも、意思を繋いで歴史を紡いだ。
その、継承によって織り成される人類の歩みを、ウルカヌスが持てる全てを費やして再現したモノ。すなわち剣の形をした“極小の人類史”である。

アーサー王伝説の一説においては「威力だけならばエクスカリバーより優れている」とされ、巨人王リヨンより剣を勝ち取ったアーサーが聖剣をガウェインに貸し与えてこれを振るう雄姿が綴られているが、今のアルケイデスが持つこの大剣にそう評されるほどの威容は感じられない。
数多の戦い、幾多の冒険を踏み越えてきた経験を失ったのは彼だけではない。マルミアドワーズもまた積み重ねたものを失い、熱を籠められる前の状態へと戻ってしまっているのである。
本領を発揮するには、失われた経験を取り戻すか……あるいは、新たな経験を積み重ねて剣に籠めるに他はない。

実質的な機能としては、担い手であるアルケイデスの精神的高揚によって火炎を生成。
さらに火に薪を焚べ風を吹き込むが如く、積み重ねた経験や突破した困難の記憶────具体的には『伝説未到ハーキュリーズ・レジェンド』の取得数────に応じて火力を何倍、何十倍にも増幅する。*3
過程にある第一宝具との連動性もさることながら、良くも悪くもアルケイデスの感情の昂りに重点が置かれており、いくら経験を積んでいようとも火種となる彼の心が挫けていると全くと言っていいほど本領を発揮できず、一方で乗り越えた困難が少なくともアルケイデスが奮起しているのならば爆発的な火力を叩き出す。
最大出力時(テンションMAXかつ12の困難を踏破した状態)では、放たれる烈火によって天地を繋ぐほどの巨大な刀身を形成し、強烈な一撃を解き放つ。その一薙ぎは宙よりの敵に振るわれる聖剣の剣光に匹敵し、如何なる防御も次元の壁さえも焼き尽くして斬ると定めた敵を真っ二つに両断してみせる。
それは何らかの魔術的効果や神秘の特性によるものでなく、意志の力によって理屈を押し退け道理を粉砕するという、単純明快にして理不尽なる力業。
「ただ、そうする権利があるのでそうする」神の権能にも非ず、「例え権利がなくとも、不可能であろうともしみせる」所業を成し遂げる者をこそ、人は“英雄”と呼ぶのである。

隠れた特徴として、魔力消費が必要なのは「アルケイデスの精神力を元に火を生成する」ところのみなので(振れ幅こそ激しいが)高い火力に対して燃費が非常に良い。
また、魔神王の光帯は人類史を使い潰して熱量を生み出すものだが、これは持ち主たちの想念と積み重ねた年月が発する熱を膨れ上がらせるものであり、炎熱を放出しても出力元となった感情や経験が消耗することはない。

【Weapon】

拳闘

賢者ケイローンから教わったギリシャ式格闘術・パンクラチオンをベースとした我流拳闘。
まだまだ荒削りで成熟した頃に比べると柔軟さに欠けているものの、基礎スペックが高いため余程の武芸者相手でもなければ引けを取ることは無い。
筋力Aに勇猛、天性の肉体、魔力放出を乗せた拳はAランク相当の威力を伴う。頑丈さに長けた英雄でも直撃すれば致命的なダメージは避けられない。
さらに経験を積んでいくことで磨きがかかり、一度戦ったことのある相手には勝てずとも負けることはなくなる。

焔を灯せ、薪なる鋼マルミアドワーズ

魔力を炎熱に変換する機能を有する、身の丈を超えるほどの大剣。
鍔や柄は無く、持ち手は布を巻いただけ。岩石を削ったかのように荒々しく無骨な形状をしている。
全体が炭の如く真っ黒だが、魔力を通すことで赤熱する。焔の色は最初は単純な赤だが、経験を積むごとに朱、紅、橙と彩色豊かに煌めくようになる。
斬撃に合わせて火炎を放出する遠距離攻撃も可能だが、その本領は刀身に炎を籠めることで対象を防御ごと熔解・裂断する近接攻撃にこそある。
また、拳闘時には背負った状態で切っ先から炎を噴射することにより激しい魔力消費と引き換えに高い機動力を発揮。短時間なら飛行も可能。

アルケイデスをセイバーたらしめている大剣だが、副武装に位置する。
ヘラクレスのために鍛えられたが故に幼くなったアルケイデスの状態ではやや体格にあっておらず、自然と隙の大きい大振りになってしまうため。
鈍足か、攻撃の命中率よりも一撃の威力が求められる相手との戦いにおいてのみ主武装として振るわれる。

【解説】

ギリシャ神話の主神ゼウスと、英雄ペルセウスの孫にあたるミュケーナイの女王アルクメーネーの間に生まれた半神半人。
彼が生まれる際にゼウスが「今日最初に生まれるペルセウスの子孫が全アルゴスの支配者になる」と宣誓すると、ヘラは出産を司る女神エイレイテュイアを遣わしてその誕生を遅らせ、さらに生まれたばかりの彼の下に2頭の蛇を放った。
アルケイデスは素手で蛇を絞め殺してこの危機を脱したが、この程度ではヘラの嫉妬心は尽きず、成長して妻を迎え3人の息子に恵まれた彼に今度は狂気を吹き込み、我が子と異母兄弟イピクレスの子を殺させた。
正気に戻った彼は己のしでかしてしまった罪を償うためにデルポイの神殿に向かい、アポロン神より「ミュケーナイ王エウリュステウスに仕え、10の勤めを果たせ」との神託を下される。
そしてその際に神託を伝えたデルポイ巫女かより与えられた名こそ────ヘラクレスである。

今作におけるアルケイデスは、所謂「リリィ」とは似て非なる存在である。
各務湊之郎の召喚に応じたのはヘラクレスだったが、後押しもあったとは言えあり得ざる78騎目として強引に現界した反動で霊基が著しく損傷。
その影響で十二の功業に挑む前の姿へと弱体化し、彼はアルケイデスとなってしまった。
これにより本来有する圧倒的な力の殆どを失ったが、一方で霊基削減による魔力消費の緩和や成長という未知数の要素の獲得といった恩恵も発生している。

【人物・性格】

夜闇を静かに照らす焚火のような、悠然とした雰囲気の内に凛々しさを感じさせる青年。
薄く焼けた肌に、視界を遮らない程度に切られた赤髪、獲物を睨み付ける獣の如き鋭い眼差し。簡素な腰巻以外は何も身に着けていない恰好はまるで野生児。
しかし誰彼構わず噛みつく獰猛さではなく、泰然と構える獅子のような気高さを帯びている。着飾らない自然体の威厳、ゼウスの血を引くが故の天性の王者の相の持ち主。
皮膚に刻まれた赤い紋様もまた彼の神性を表すものであり、心臓が脈打ち血液が循環するように絶えず模様が変化している。神性に由来するもののため魔術回路などの神秘を認識する力を持たない一般人には視えない他、意識することで一時的に消すことは可能。
体つきはしっかりと筋肉がつきながらも引き締まっており、強さとしなやかさを兼ね備えている。半神半人のため人の形をしながらも生物学的な人間ではあり得ない異様に発達した部分もあるが、それが却って現実離れした肉体美を醸し出している。
本人曰く「これでもまだ成長途上」らしく、最終的には背丈も体格も人並外れた状態になるとのこと。
今回の聖杯戦争においてはオレンジ色のノースリーブパーカーにベージュ色のズボンの裾を捲くって短くしたラフな格好が普段着。動きやすさは勿論、暑い地域なので熱を吸収しにくい明るい色の服を選ぶなど合理的な服装選びをしている。
ただし靴と靴下に関しては「窮屈に感じる」「歩きにくい」「そもそも並大抵のことでは傷つかないから邪魔」の三重の理由で必要性を否定している。日常時には仕方なく靴下のいらないサンダルで妥協しているが戦闘となると即脱いで裸足で戦場を駆ける。

やや険のある顔立ちや無骨な態度のせいで人付き合いを好まない一匹狼のような印象を抱かれることが多いが、実際には闊達で好奇心旺盛。
目新しい物に目がなく、異国の文化や環境への適応力が高い。未知のものに対して恐怖より先に関心を抱き、それについて知ろうと率先して行動する。
持ち物無しで無人島に流されても(そもそも泳いで本州に帰還できるだろうが)問題なく生活を送れるし、パソコンやスマートフォンといった最新鋭の機器を渡せば一日かからずに大体の利用法をマスターするなど高い習熟度を発揮する。
食の好みに関しても特に嫌いなものはない。マスターが外食するならそれに付き合い、家で食べるなら自分で作ってみたいと希望し、マスターや他者が作ってくれる場合はその好意に甘える。
アルケイデスにとって外食や誰かの作る食事とは「現代の食文化の調査」であり、家での食事は「調べた料理を再現し、調理技術を身に着ける実習」である。
自分の欲求には素直だが、それ以上に他者を尊重し、また他人に真摯に向き合う性格。
「十二の試練に挑む直前のアルケイデス/ヘラクレス」であったのならまだしも、今の彼は十二の試練を受けるキッカケとなった「愛する息子たちを手にかけた罪悪感」すら記録としてしか知らず実感のない状態であり、生きていく上での方針、生涯を通しての行動理念という物に欠けている。
そのためまずは学習することに専念しており、自分で機会を探すのは勿論、他人がどう生きよう・どう在ろうとするかを見ることで「自分もそう在りたいと思うか、そうでないならどう在りたいと思ったか」と自分自身に投げかけているのである。
その一環として他者とのお話も好み、真面目な対話もたわいない会話も喜んで付き合う。
良くも悪くも遠慮がないため、時として相手が気付いてほしくない・言及してほしくないところを正面から突き付け逆鱗に触れてしまうこともあるが、同時に相手自身も気付いていない美徳を見出し、主観的に偏っているとしても相手の在り方を善いものだと臆せず評価してみせることもある。
そういった時のアルケイデスに、相手は成長途上の青年ではなく先達たる大人の姿を見るかもしれない。
それもそのはず、前述した通り彼には記録とはいえ「将来、自分が辿ることになる未来ヘラクレスの人生」のことを知っている。
あくまでもそれは記録に過ぎず、自分の体験談ではない、自分自身の意見ではないとしっかり線引きしたうえで、自分が最も良く知る他人はこう思い、こう悔い、これを尊んでいたと相手に教え諭すこともある。
このように、彼はマスターや他人から多くを学ぼうとする少年でありながら同時にマスターや他人を導く大人としての面影を見せることがあるが、彼自身は他者と対等な関係であると考え、そうあることを相手に求める。
生まれの差、貧富の差、経験の差がある以上、誰しも平等ではない。それでも自分は自分、他人は他人であり、どちらが強く優れているかを比べることはできない、故に対等。
時として対立し衝突することがあり、勝敗を決したとしても、勝者となった自分を強く優れている、敗者となった相手を弱く劣っていると驕らず、勝利を卑下して戦いそのものや敗者となった相手を貶めることもしない。逆も同じ。
何とも比べられない、何にも代えられるはずのない相手の輝きを確と見つめ、自分の在り方を模索する求道者。それが今ここに召喚されたアルケイデスの本質である。

人間性がそうであるように、戦士としても若くして優れた素質を開花させつつも未熟。
恐れ知らずの若獅子。良く言えば勇猛果敢、悪く言えば大雑把。
「何はともあれ、当たって砕く」をモットーに出たとこ勝負を挑みがち。それでいて地力の高さ故に大体はそれで何とかしてしまうなど窮地を打破する胆力はあるが、それは同時に窮地に陥らないようにする細やかさ・思慮深さに欠けているということでもある。
正面からの戦いであれば勝てずとも負けることはまずない猛者だが搦め手への対応はまだまだ苦手で、罠にかかり相手の思惑を読み切れないことも多い。
窮地に強いと言えば聞こえはいいが裏を返せば窮地には陥ってしまうということ。如何なる困難も踏破するのは勿論、並大抵の困難は笑って受け流してしまう本物の天下無双には程遠い。
とは言え、彼は既にしてアルケイデスヘラクレスになり得る者。相応の経験を積めば大英雄になるのは必然、運命といっても過言ではなく、聖杯戦争という過酷な環境を乗り越えていくことで逞しく成長していくこととなる。



イメージカラー:ファイヤーレッド
特技:動物の生け捕り、魚の活〆、運動全般
好きなもの:人間、冒険、未知
嫌いなもの:孤独、異常じぶんじしん
天敵:
願い:無し。マスターの願い優先/自分が誰かと共に在っていいと証明したい
CV:寺島拓篤

【一人称】俺 【二人称】お前 【三人称】あいつ

【因縁キャラ】


【FGO風性能】

FGO風ステータス


【コメント】

若クレス。
幻想歩きのマルミアドワーズの設定を考えている内に練りたいなと前々から思っていたが今回の企画を機に形に。
時に先達としてマスターを導き、時に少年としてマスターから学び、手を取り合って成長していく相棒ポジ。
※湊之郎の「」とのキャラ対談や他の参加者のキャラとの関係性次第で性格欄が若干変わるかもしれません