kagemiya@ふたば - アルゴス

       「ふわ……僕はアルゴス、百の目を持つ巨人……ねぇ、少し寝ててもいいかな」

基本情報

【元ネタ】ギリシャ神話
【CLASS】ウォッチャー
【真名】アルゴス
【異名・別名・表記揺れ】百の目を持つ巨人、普見者
【性別】女性
【身長・体重】151cm・43kg
【髪色】紅葉色と黒色のツートン 【瞳色】翡翠色
【外見・容姿】孔雀を思わせる衣服、体中には百の目を彷彿とさせる翡翠色の紋様
【属性】秩序・中庸
【天地人属性】地
【その他属性】人型・巨人・多眼
【ステータス】筋力:B 耐久:C 敏捷:D 魔力:B 幸運:E 宝具:A

【クラス別スキル】

観測眼:A+

 万物を見通す神の視線。心眼、千里眼、戦術眼……「眼」に通じるスキルを遍く内包する。
 文字通り神が遣わした観測眼である彼は、スキルとしては最高位に位置するランクを保有している。
 

牝牛の番人:EX

 ウォッチャーが保有するスキル。生前仕えていた場所により名称は変化するが、概ね効果は同一。
 ゼウスの愛人たる女性、イオを監視していた逸話が影響しており、その性質は「番人」と言うより「監視人」に近い。

【保有スキル】

普見者:A

 パノプテス。百の瞳を持つ彼女は、その全ての視界を「理解し」「判断できる」思考速度を持つ。
 つまり究極のマルチタスク。例えるのなら、百のウィンドウで動画を再生しても全て内容を理解出来るようなもの。
 

自己改造:D

 自身の肉体に、まったく別の肉体を付属・融合させる適性。
 本来巨人であるアルゴスは、英霊化に際して己の身体を縮小。ウォッチャーとして活躍しやすい“身体”を得た。
 故に伝承とは異なり女性であり、少女である。ただしその精神性は同一のもので、元となった少女の意志は見受けられない。

葦笛の誘い:EX

 生前、ヘルメスに受けた呪いがスキルとなって現れたモノ。
 アルゴスは「視覚」に関する耐性は完璧だが、逆に「聴覚」に関する耐性はマイナスに振り切れている。
 その為、葦笛による「睡魔の誘い」を今もなお引きずっていて、常に拭いきれない睡魔に襲われる。

【宝具】

『全天に在りし百眼(アルカディウス・パノプテス)』

ランク:A+ 種別:対界宝具 レンジ:制限無し 最大捕捉:-
アルゴスが有する百の瞳。全身に埋め込まれた回路そのものを瞳とし、それらを空天に置く事で「世界を視る」という術式。
ウォッチャーとして与えられた役割そのものであり、監視人としての低度な“権能”。
彼女が“視る”と捉えた事象は、例えそれが世界の裏であっても、幾重にも結界を張られていようと、深い地の底であろうと目視可能。
視界情報ではなく、これは“存在そのもの”を視る瞳故、存在そのものを消し去るような気配遮断、変装術でない限りは看破されてしまう。
過去や未来等に通ずるものではないが―――――この瞳は、紛れもない“現在”全てを見通す千里眼である。

対象を定めることで、それを追尾し監視し続けるなどの能力も併せ持つ。
【普見者】の効果により、こと「監視ウォッチング」に関しては、不足のない優れた能力を有している。
逆に言えば……それ以外のことに関しては全く役に立たない。一応、巨人としての力を開放すればある程度は戦えるが……。

【解説】

ギリシャ神話に伝わる巨人、アルゴス。
100の目を持つ巨人と呼ばれ、普見者(パノプテス)とも呼称される。
嘗て怪物エキドナ、アルカディアの雄牛を討伐するなどの武勇を挙げた。

物語に於いてはヘラからの命令により、牝牛となったイオの監視役として任命された。
しかしゼウスからの命令を受けてイオを取り戻しに来たヘルメスによって、葦笛の音を聞かされ眠りに陥り、その隙を付いて殺害される。
一説によってはイオを取り逃がした罪によりヘラに殺害されたともされるが、いずれにせよゼウスを巡る妻、愛人達との騒動に巻き込まれた被害者である。
伝承では彼の死後、その百の眼は孔雀に与えられたとされるが……この世界に於いては、その百の眼がそれぞれ“魔眼”となり世界へと散った。
その百という数は固定のものを表すものではなく、多数存在する事を抽象的に表したものであり、散らばった魔眼の総数は明らかとされていない。

魔眼一つ一つが宝具として成立する性能を持つ一方で、現代に至るまでにその大半は失われ、消滅した。
現在その魔眼を保有し、明確に行使している者は極僅かであり、その殆どは「伝承保菌者」としてリストに記されている。

【人物・性格】

常に眠気に襲われている、気怠げでマイペースな少女。
巨人として多くの武勇を立てたものの、その人柄は穏やかであり、あまり争いを好まない性格。
その上呪いによって拍車がかかっており、サーヴァントとして召喚される彼女は、隙あらば眠ろうとするダウナーな睡眠マニアである。

身体が少女であるのは自己改造スキルに依る影響であり、現代に最も適合出来る身体を自動的に選出したため。
その時代に於いて、最も“百眼”の魔眼の扱いに長けた者が器として選ばれる。このアルゴスの体は彷徨海に所属するとある少女のもの。


イメージカラー:青藍
特技:観測、監視
好きなもの:徹夜、孔雀、イオ
嫌いなもの:眠り、投石、ヘルメス
天敵:ゼウス、ヘラ、ヘルメス
願い:基本的に無いが、叶うなら「イオの監視任務の完遂」

【一人称】僕 【二人称】あなた、◯◯さま 【三人称】あのお方、彼の者

【因縁キャラ】

ヘラ
 天敵の一人。めちゃくちゃ怖い職場の上司みたいな人。
 彼女の気配の前では呪いによる眠気も吹っ飛び、眼も冴え渡る。
 「へ、ヘラさまぁ……今度はちゃんと見張ってますから、そんなに怒らないでぇ……」

ヘルメス
 天敵の一人。性質は似通っているものの、苦手な相手。
 人を疑わない……というかあまり人に興味を持たないため、彼の口八丁によってよく言いように使われる。
 「えー……ゼウスさまがそう言ってたの……?じゃあ、仕方ないかぁ……ヘルメスさまに任せるよぉ……」

モネタ
 天敵の一人。その金の匂いで最初は気がつけなかったが、すぐにその正体を察した。
 この世で最も恐れている天敵が二人に増えたという事実に驚愕し、震えだす。身体の紋様すらも涙目になる。
 「あいえええ……ヘ……モネタさまぁ……この姿はその……借りたものなんですよぉ……別に誤魔化すつもりとかそういうわけじゃ……」

ミーナ・“メイプル”・フィリップス
 自分の眼を受け継ぐ少女。この時代に於いては、自身の器。
 自分とは真逆の、溌剌としていて前向きなその性格をどこか羨ましく思っている。
 「僕も、あの子みたいに元気でいられたら……なんて思うけど……今は、眠れるならそれでいいやぁ……」


ラケル・クルムス
 自身の(擬似的な)マスター。
 看守として手に負えないので、監獄の総合管理を行う監獄長に連絡して特任看守としてもらった。
 実務や囚人の取締、懲罰は全て彼女に一任する一方、百を優に超える監獄全体の監視を行ってもいる。
 マスターとしてはあまり信頼していないものの、自分には難しい……というか面倒な仕事を行ってくれるので、感謝はしている。
 「ん……3004号室の囚人、なんか変……スプーンを使って穴を掘ってるみたい……どうするの、ラケル……?」

【コメント】

レクイエム用にちょっと調整した疑似鯖
間延びして気怠げな感じの子が好きです