ヘラ:
天敵の一人。めちゃくちゃ怖い職場の上司みたいな人。
彼女の気配の前では呪いによる眠気も吹っ飛び、眼も冴え渡る。
「へ、ヘラさまぁ……今度はちゃんと見張ってますから、そんなに怒らないでぇ……」
ヘルメス:
天敵の一人。性質は似通っているものの、苦手な相手。
人を疑わない……というかあまり人に興味を持たないため、彼の口八丁によってよく言いように使われる。
「えー……ゼウスさまがそう言ってたの……?じゃあ、仕方ないかぁ……ヘルメスさまに任せるよぉ……」
モネタ:
天敵の一人。その金の匂いで最初は気がつけなかったが、すぐにその正体を察した。
この世で最も恐れている天敵が二人に増えたという事実に驚愕し、震えだす。身体の紋様すらも涙目になる。
「あいえええ……ヘ……モネタさまぁ……この姿はその……借りたものなんですよぉ……別に誤魔化すつもりとかそういうわけじゃ……」
ミーナ・“メイプル”・フィリップス:
自分の眼を受け継ぐ少女。この時代に於いては、自身の器。
自分とは真逆の、溌剌としていて前向きなその性格をどこか羨ましく思っている。
「僕も、あの子みたいに元気でいられたら……なんて思うけど……今は、眠れるならそれでいいやぁ……」
ラケル・クルムス:
自身の(擬似的な)マスター。
看守として手に負えないので、監獄の総合管理を行う監獄長に連絡して特任看守としてもらった。
実務や囚人の取締、懲罰は全て彼女に一任する一方、百を優に超える監獄全体の監視を行ってもいる。
マスターとしてはあまり信頼していないものの、自分には難しい……というか面倒な仕事を行ってくれるので、感謝はしている。
「ん……3004号室の囚人、なんか変……スプーンを使って穴を掘ってるみたい……どうするの、ラケル……?」