リチャード1世:
中世イングランドの王、獅子心王ことリチャード1世。
ウィリアムが仕えた王の一人であり、彼とともに十字軍として戦場を駆けた盟友でもある。
彼が子供であった頃、反乱を起こした彼を一振りにて落馬させ、後一歩で命を奪える状況にまで追い詰めた。
が、丸腰であった彼の命を取る事はせずに見逃し、後に獅子心王として名を馳せる彼の元へ仕えることとなった。
幼少期からリチャードを知っていて、嫁の勧めや戦場での間柄も在り、最も主従関係の繋がりが深い王と言えるだろう。
また彼からは度々アーサー王伝説を語り聞かされていて、趣味の一つが読書となっているのもそれが原因。
共にアーサー王ごっこをして遊んでいたこともあったが、同じく男性として語られているアルトリアを演じることは無かったらしい。
ジョン=ザ=ラックランド:
中世イングランドの王、失地王ことジョン=ザ=ラックランド。
リチャード1世の弟であり、イングランドに於いて史上最悪とも語られる曰く付きの君主。
彼が行った愚行・蛮行・悪行、その全てを側近として眺めていて、リチャード1世とは大きく異なる在り方であると気が付いていた。
一方、彼がイングランド王として即位するために協力し、多くの者がジョンを見限っていく中で、最期まで彼――イングランド王家への忠誠を貫く。
そんなウィリアムの忠心により、ジョンは死の際に於いて、ヘンリー3世の王位継承に尽くすよう言葉を遺したという。
英霊となってからも彼を王として慕っているようで、獅子心王とは異なる「王」としての在り方を認めている。
また重臣として彼の扱い方を心得ており、万一に備えて常に桃缶を数個携帯しているらしい。
サンジェルマン:
リチャード1世の統治時代に仕えていた宮廷魔術師。
魔術師とは言うが魔術の素養も無く、その胡散臭い言動を振りまいていたことからとてつもなく印象が悪い様子。
あまり私事で感情を荒らげないウィリアムだが、彼に関して言及するときのみ、少々表情が険しくなってしまう。
アーサー・ペンドラゴン:
獅子心王が語り聞かせてくれた、彼女が羨み望む崇高にして高潔たる騎士王。
同じ騎士としても、仕えるべき王としても、その在り方全てに敬愛を抱き、目指すべき存在として英霊となって尚讃えている。
同時に、獅子心王が敬い愛する存在として、決して届かぬ存在なのだと僅かながらの嫉妬心を覚えていたりもする。
アルトリア・ペンドラゴン:
史実…?に於けるアーサー王。女性であるとは知らなかったため、出会った時はたいそう驚いた。
しかし文献では男性として語られその実態は女性であったという、どこか似た境遇であるためか、密かにシンパシーを抱いていたり。
ちなみに彼女とは雰囲気や風貌が似ているらしく、英霊の座でこっそりコスプレに興じるのが最近の趣味。
どこかのコメディ臭のするアーサー王の存在も一応認識してはいるが、さすがのウィリアムも苦笑いで済ませる。