ImgCell-Automaton。 ここはimgにおけるいわゆる「僕鯖wiki」です。 オランダ&ネバダの座と並行して数多の泥鯖を、そして泥鱒をも記録し続けます。

「私には、価値なんて無いと思ってた」

「生まれて来たのが間違っていたとすら……思う時もあった。だから、誰も本当の私なんて、見ないと思ってた」

「そんな本当の私を初めて見てくれたのが、貴方なんです。だから私は、貴方だけに見ていて欲しい。本当の、私を」


基本情報

【氏名】白神しらがみ 竜胆りんどう
【性別】女性
【年齢】16歳
【出身】日本
【身長・体重】159cm・55kg
【スリーサイズ】94/53/89(Iカップ)
【肌色】色白【髪色】銀色【瞳色】赤紫色
【外見・容姿】一見すると明るい雰囲気の、左右の髪を三つ編み状に纏めた銀髪の少女。
【令呪の位置】左腕の上腕部分。普段はメイクで隠しているが魔力を励起させると輝いて浮かび上がる。

【属性】秩序・悪
【魔術特性】昇華
【魔術属性】水属性/無属性
【魔術回路】質:A+ 量:C 編成:変質
【魔術系統】西洋魔術を源流とする感情魔術。彼女の場合は感情の高まりを現象へと昇華することが主体。
【起源】『否定』

【契約サーヴァント】ウィリアム・マーシャル2102年の聖杯戦争において)

イメージ画像



魔術・特殊技能・特性など

感情視の魔眼

生まれつき、人の感情を見ることが出来る。
妖精眼や浄眼とは異質な、純粋な”魔眼”だが、感情視の一点に限ってはそれらに迫る程の精度を持つ。
彼女の家系が積み重ねた、血と体質からの体現である。
強力な魔眼とは決まって天然のものと言われており、彼女の家系は人体改造ではなく、血の積み重ねの成果としてこの魔眼が発現するように長年の研究と厳選を深めていたが、今代に至ってやっと発現した時には、神秘の時代は終わっていた。

感情魔術によって根源に至ろうとするこの家系にとって、この魔眼は悲願であり、これによって彼女は両親から過剰な期待を背負うことになってしまった。
また、魔眼のせいで両親の感情を見透かしすぎたため、人格形成に大きく歪みが出ている。
当初は両親からの大いなる祝福に幸福を感じていたが、やがて、その期待の対象は彼女という人間ではなく才能と能力にあると知り、そして今は自分が人の期待を裏切ることに恐怖している。

ちなみに、感情視の魔眼を持っている事は、相手が魔術師であろうとなるべく知られないように振る舞う。
何故なら、感情を見られていると知った相手からの感情の変わり様が、眼で見える彼女にとってはとても恐ろしいものだから。

感情魔術

西洋魔術を源流とする魔術。
元来の感情魔術は精神感応や暗示に近しいものだが、白神家のものは感情の高まりを現象へと昇華することを主体とする。
この家系では、自然の四大属性と感情の喜怒哀楽を独自に照応させており、怒りなら発火、悲しみなら噴水といった事象を発生させる。*1
これを極め、精神と物質の両面を同時に昇華することで高次元、すなわち根源へ到達することが白神家の最終目標である。

竜胆の属性は水であり、悲しみの感情を魔術の根幹とする。
回路の性能は高いが、現実世界ではあまり効果を発揮しない。
これは神秘の衰退の影響を受けて彼女の両親が現世での根源接触を諦め、仮想現実用に体質や刻印、術式などを最適化したため。
物質よりも精神を根幹とするこの魔術にとって、肉体を離れる電脳世界の方が根源に到達する可能性があると考えたのだ。
だが竜胆は、≪クオリア≫内において十分な魔術行使ができなかった。
暗示のみは一般人に対しては並の魔術師以上の効果を発揮するが、それ以外は少量の水を出したり視界外の感情に僅かに感応するのがせいぜい。
何故なら、竜胆の魔術の根幹が“悲しみ”であるから。
魔術の腕を上達させて両親の期待に応えることが彼女の“喜び”に繋がる限り、竜胆の魔術が花開くことは決してない。

しかし、サクヤと出会ったことをきっかけに竜胆の魔術の才は本格的に開花し始める。
これは彼女が、本当の自分を見てくれる人を得たことで、同時に彼に嫌われる不安、彼を失う恐怖、“悲”に属する感情も抱き始めたため。
サクヤとの関係を深めるほどに不安と恐怖は肥大化していき、彼女の精神が不安定になるのに反比例して魔術の出力は再現なく高まり続ける。
それが爆発した時に何が起きるかは計り知れず、しかし最悪な事態になることだけは確実。
当然ながら彼女がサクヤの役に立ちたいと思えば、その思いとは裏腹に魔術は貧弱になっていく。
そして彼女が不安と恐怖を克服し、心の底から幸せを受け入れた時、魔術の力は完全に失われる。
彼女の幸せは、彼女から力を奪ってゆく。

なお、幼少期に両親が自分ではなく自分の才能を見ていると悟った時に知った感情は、悲しみとは少し違う。
それは喜怒哀楽のどれにも属さない、虚無感や諦観に近しいものであった。

外見・容姿の詳細など

身長は平均的な女子高生のそれだが、乳房は同学年と比べてもかなり発達している分類に入り、否が応でも注目を集めてしまう。
日本人離れした美しい絹のような銀髪と白い肌。加えて明るい日差しのような邪気の無い笑顔も合わさり、多くの人の衆目を集める事もしばしばある。
彼女自身としてはあまり目立つのは好ましく思っていないらしく、自分の容姿(特にクラスメイトの大半よりも大きい乳房)に関しては結構気にしているとか、いないとか。
ちなみに何とか乳房のサイズを小さく見せようと、一回り小さいブラジャーを買って着用してみた事があるが、ホックが壊れ外れてしまったので以降はしないようにしている。

服装としては、寒い冬場以外は基本的に薄着を好む。新陳代謝が高いのか不明だが、汗っかきで暑がりの部類に属するほうらしい。
だがあんまり肌を見せると目立つと理解しているため、「上半身で肌を見せるのは、首から上と肩まで」という自分の中での規則を作っており、服装には気を遣っている。
それでも猛暑日などは熱さを我慢できず、可能な限り涼しくなるように薄手の生地の服を纏う。そのせいで「肌を見せていないのに人目を引く」という事態を創り出す事もしばしば。
結果的にナンパされるという事態もあるにはあったが、そう言う時は基本的に彼女得意の暗示魔術でお帰り願っている。大事になる事はないが、そもそも目立つこと自体が嫌いなので悩みの種。
ナンパされたり目立ってしまったりする度に、1人反省会を開いては、目立ち過ぎず暑くない服装とはどうすればいいのかと脳内会議で議論しているらしい。

────────と、一見すれば、抜群のスタイル以外はどこにでもいるような女子高生でしかない。
だが、いつも彼女が振りまくその笑顔は偽り。本当の自分……『”無価値”な竜胆』を隠す為の仮面でしかない。
基本的にその真実を知る者はいない。余程人間観察に長けているか、あるいは、彼女自身の過失によって本当の彼女が顔を覗かせた場合でなければ、基本彼女の本性を見れる人間はいない。
その彼女の本性を知った上で、その全てを否定せずに彼女自身と対話する者がいた場合、それは彼女にとって、1つの「運命」となるであろう。

人物像

かつてドイツに存在した魔術家系から枝分かれして日本へと移り住んだ家の末裔、即ち魔術師である。
非常に高い魔術の素質を持って生まれ、仮想現実を通した新たな魔術の時代の嬰児として期待されるが、≪クオリア≫内でも未だ十全に魔術を行使できていない。
両親や周囲は依然として彼女に期待し続けてはいるが、彼女自身は出来っこないと半ば諦めていた。加えて感情視の魔眼により、両親が自分ではなく自分の才能しか見ていないと知り虚無感を抱く。
幼いながら「自分自身を誰も見ておらず、期待している才能を自分は十全に発揮できない」と考え、そんな自分を『生まれた事が間違いだった”無価値”な子』であると諦観を抱く。
いずれ諦められて捨てられるその日までは精一杯楽しく生きようと、無価値な自分を隠すために笑顔の振りだけが上手くなっていき、最終的に彼女は仮面を被って生きると決めた。

そのおかげで学校においては友達も増え、”表向きは”楽しい学生生活を送れるようになった。
だが仮面を被った自分が周囲に肯定されればされるほど本当の自分の無価値さが証明されているような気分になり、そんな自分を否定するために仮面を磨くという負のスパイラルに陥っていた。
そんな中、偶然から初めて仮初の笑顔で取り繕わない「本当の自分」をある男子学生に見られたことで、彼女に転機が訪れ始める。
────────しかしそれは、彼女自身も知り得ない、彼女の最奥にある『本性』を明らかとする序章でもあった。


イメージカラー:日陰
特技:人に気に入られる事、顔色を伺って生きる事
好きなもの:お洒落、誰かの笑顔 自分が嫌われていない事の証拠だから
苦手なもの:猛暑日、誰かが怒る事 基本的に自分に原因があるはずだから
天敵:両親
願い:誰でもいい。誰か私に、此処にいても良いと、本心から、言ってください
CV:M・A・O

【一人称】私、自分【二人称】君、貴方【三人称】あの人たち、彼ら、彼女ら

台詞例


来歴

ドイツのある魔術家系から分岐して日本に渡った家、白神家の長女として生を受ける。
白神家は、前世紀から衰退の一途を辿る魔術社会においても根源に到るべく、半ば躍起になって足掻き続けている家系であった。
扱っていた魔術の特性が精神に関係するものだったこともあり、早い段階から、肉体と言う枷に縛られない仮想現実で根源を目指す手法を模索していた。
魔術刻印を仮想現実で研究を行えるよう調整し、様々な既存魔術の組み合わせを生み出し、最終的に魔術の全てを、≪クオリア≫内での活動へと最適化した。

そんな中で、良質な魔術回路と高性能な魔眼を持って生まれた彼女は、彼女の家が求めていた逸材であると期待され、祝福されていた。
彼女は幼くして高い魔術への理解を発揮し、家の魔術も幼いうちに即座にものにし、理解力も申し分ないとして高い評価を得ていた。
両親は彼女こそ根源に辿り着ける逸材だと愛を注いで育て、そして≪クオリア≫での活用の為に専用の調整を施し、刻印も移植した。
様々な手を施し、両親は彼女を「この新世代に於いて根源に到る完成品」として期待し、最上級の愛を注いだ。

………………問題があったとすれば、その愛が通常と違うものと、娘である竜胆に悟られた事だろう。
彼女は生まれつき感情視の魔眼を持っていた。故に幼い身でありながらも、両親が自分に対して期待をしているという事は分かっていた。
だが彼女が自分の意志で学校に通う事を望み、そして魔術師ではない一般的な”当たり前”の愛とはどういうものかを知って、自分が両親から受ける愛は、普通と別物であると知った。
その違いの理由を考え、結果彼女は、自分の両親の愛が”彼女自身ではなく才能を愛するもの”であると理解。幼い身でありながら「誰も自分自身を見ないのか」という虚無感を覚え生きるようになる。
ただ愛情が嘘であると分かり切っていても、彼女は両親の愛に応えようと精一杯努力した。何故なら、期待されているという事実自体は変わらないのだから。

だがある日、とある問題が生じる。彼女は≪クオリア≫……即ち仮想現実内でも大した魔術が使えなかったのだ。
どれほど魔術回路や刻印を賦活させても、どれほど訓練を重ねても、まるで三流以下の出力にしかならなかった。
理由は全くもって不明。両親は「まだまだ成長途上だから」と根拠なく言い、彼らが知る様々な魔術師の家に渡らせ、多くの修行を彼女に積ませた。
行く先々でその持つ才能を褒めそやされても結果は変わらず、彼女はその性能に見合った魔術を行使することは出来なかった。彼女の持つ虚無感は、依然として膨れ上がっていった。
それでも両親は彼女の才能に期待し続けたが、どれだけ時が経っても見ているのは「彼女の才能」だけであり、彼女自身は全くもって見ようとしない。
感情視の魔眼でそれをまざまざと見せつけられ続けた彼女は、やがて逃避するように学校生活に走り、両親から離れて暮らし、魔術の修行をサボり始めた。
両親や周囲の魔術師らは、「休みも必要だから」と表向きは肯定したが、その言葉の裏には失望の色が見え始めていた。

彼女は考える。両親や周囲の魔術師は、自分当人を愛してはいなかったが、それでも自分と言う存在に期待していた。
しかし自分は彼らの期待から逃げ出した。恵まれた才能を持ちながら、ほんの小さな躓きをいつまで経っても超えられなかった、と。マイナス思考が彼女の脳内をぐるぐる巡った。
そして彼女は結論を出す。自分は生まれて来たのが間違いだった。こんな才能、他の人が持つべきだった。自分当人は、存在そのものが無価値なのだ。────と。
そういった自己嫌悪に陥るようになり、今後はこんな”無価値”な自分は表に出さないと誓い、常に笑顔と言う仮面を被る決意をした。

自分を偽り、明るくて常に笑顔な『白神竜胆』を演じたことで、彼女は表向きは”明るい”女子生徒として友達も出来た。
だが本当の自分ではない笑顔の仮面で生活すればするほど、彼女の心は罅割れていった。まるで本当の”無価値な”自分が否定されているかのような考えが、常に彼女の脳裏を過ぎっていたからだ。
苦しくて、悲しくて、でもそんな本当の自分は誰にも見せたくなくて────────そんな葛藤に蝕まれていた時、彼女は運命と出会った。

≪クオリア≫内で出会い、アバターを一緒に作り、「自分らしさ」を共に考えてくれた。
現実世界でもう一度出会い、『無価値』に悩んでいた自分に、「価値は自分で作る物」と励ましてくれた。
────────そしてそのどちらもが、偽りでもなければ仮初でもない。本心の奥底から白神竜胆という少女の事を考えての行動だった。
彼女は初めて、演技ではない本当の自分と向き合ってくれた青年、水無月サクヤに特別な感情を抱くようになり、しばしば行動を共にするようになる。
そして彼女は彼が告げた、自分の価値は自分で作るという言葉を胸に抱いて、自分にとって不変な『価値』を探す為に生きるようになった。
仮想現実内での魔術行使も日々上達し始めるようになり、順調に学生生活を歩み始めていた。

そしてそんな中、突如として宿る令呪。聖杯を得る儀式と万能の願望機の情報を知り、彼女はこれだと確信する。
これで自分は初めて『価値』を手に入れることが出来る。もう自分を偽らなくても自分を肯定できるようになると。
そんな思いを胸に彼女は聖杯戦争へと飛び込み、そして物語が幕を開ける。その先にどのような運命が待っているかも知らずに。

性格

表向きは優しく、誰にでも平等に笑顔を振りまく陽だまりのような少女。
甘え上手で可愛がられ上手。基本的にはしっかりものだが、時折忘れ物をしたり躓いて転んだりと少し抜けたところも。
どんな人とも仲良くなれる才能があり、友人は多く、放課後に歓談したり一緒にショッピングに行ったりしている。

しかし実際の彼女は、非常に内罰的で後ろめたい性格をしている。
泣き虫で自己肯定感が低く、自分が悪くなくてもすぐに謝ってしまい、一度ネガティブなことを考え出すと止まらない。
自分を正しいと思えないため、自分を肯定してくれる人に飢えており、他人に気に入られることを第一に行動する。
感情視の魔眼を持つことも相まって、他人の視線や発言に人一倍敏感。
甘え上手・可愛がられ上手なのは、相手が自分のことをどう思っているのか、自分に何をしてほしいのかが視えるから。
笑顔という仮面を被り、他人に愛想よく振る舞って、自分を認めてくれる人を増やす。それが陽だまりのような少女の正体である。
だが実のところ、そんな偽物の自分が肯定されるほどに彼女の本当の心は傷ついている。
竜胆が認めてほしいのは、自分を肯定できずに無価値だと思い込んでいる、偽りのない自分自身なのだから。
しかし竜胆は、そんな無価値な本当の自分を認めてくれる人なんていないとも思っているため、その本心に気づいていない。
そのためいい子を演じて傷ついては、傷つくのはまだ自分が認められていないからといい子を演じる、負のスパイラルに陥っている。

本心こそ自覚していないが、そのマイナス思考はどうにかすべきとは彼女自身も考えている。
ストレス発散方法としてやけ食いや運動など色々試してみたが、その中で最も効果があったのがぬいぐるみとの会話である。
本当の自分を出せる相手など両親を含めて一人もいなかった彼女にとって、ぬいぐるみは初めて自分の素曝け出せる相手だった。
今日は上手く話せた。怖い人がいて心細かった等。ぬいぐるみに話しかけ、自分の心に整理をつけるのは彼女の日課となっていった。
やがて話し相手が1人や2人では満足できなくなり、両親からの仕送りをぬいぐるみに注ぎ込むようになり、気づけば部屋中がぬいぐるみ天国になっていた。
ぬいぐるみは彼女を安心させたが、本当の自分をよく知るもの、つまり他人には見せられないものと彼女は思っている。
基本的に誰かを家に招くなどはしない彼女だが、万が一そのような事態になったら大急ぎで押し入れにぬいぐるみを詰め込むという掃除をする羽目になる。
もっともそんなやっつけ仕事が通る筈もなく、押入れが爆発してぬいぐるみの雪崩を来客共々被るという運命が待っているのだが。
ちなみにやけ食いや運動も継続している。こちらはストレス発散よりも、彼女のその豊満な胸を更に豊かにすることに役立っている。


以上のように彼女なりの対処手段を持ってはいたものの、基本的にはその場しのぎでしかなく、彼女の心に徐々に淀みがたまっているのは事実である。
それはサクヤという本当の自分と向き合ってくれる人が出来てからでも変わらず、基本的には彼女の心は依然として『無価値』に囚われたままであり、自己肯定は薄いままだ。
サクヤと出会ってからはやや改善傾向にあるものの、それでも常に無価値に不安を感じ誰かに縋るその姿は変わらない。その本当の彼女の姿は痛ましい事この上なく、見る者に庇護欲を掻き立てる脆さがある。

そんな彼女の精神を確かなものにするには、彼女の本心────つまり彼女が『無価値』と考えている本当の彼女と向き合い、そして話し合い、彼女自身に確かな価値があると説くのが重要である。
彼女の才能でも、容姿でもない。彼女の精神に確かな「輝ける不変な価値」があると示して、それを誇れるように生きるべきだと真摯に向き合い諭せば、彼女はきっと救われるだろう。
物語開始時点での彼女はそれを探す為に躍起になっている物の、主だった目標が無いままに突っ走っているような状態の為、誰かがブレーキを踏ませるのが重要になって来る。
価値を持つのが重要と知っても、現状無価値という思い込みは変わってない。故に、「価値は確かに今彼女自身にある」と示すことができれば、ひとまず彼女に立ちはだかる大きな壁を取り除くことはできる。
幸い、自己肯定感が低い故に他人のアドバイスなどはしっかりと聞き入れ、そして一歩ずつ前に進むタイプの健気な気丈さはあるため、立ち直らせるのは容易。
だが簡単な事で折れたり躓いたりしてしまうため、根気よく向き合う才能が求められるかもしれない。

基本的に彼女が現在心を開いている相手は、物語開始時点では、本当の自分を見て否定しなかった水無月サクヤに対してのみ。
現状も彼に対しては懐いており、同時に彼に対しては特別な感情を抱いている。とは言ってもまだ好意ではなく、物語開始時点では「本当の自分を見てくれた唯一の人」程度の物。
サクヤと出会ってからは彼女の心の淀みは晴れはしたが、出会った以降も彼以外と接する場合は仮面は被り続けている。これは「本当の自分は彼1人にしか見て欲しくない」と、物語開始時点では考えているため。
その感情を端的に言えば、一種の独占欲のようなものが根幹にあると言える。そこには彼女自身すらも気づいていない、彼女の『秘密の庭』とも言える本性が関係しているようだが……?


彼女自身すらも気づかない最奥に、それは潜む。


行動規範・行動方針

様々な可能性によってその行動の根幹にある感情が変わる。
基本的に「聖杯を手に入れる」が最初こそ優先されるが、状況によっては「初めて自分を見てくれたサクヤと一緒にいたい」という行動方針になる。
サクヤが聖杯戦争に参加している事を知ることがなければ前者のままだが、もし知った場合は彼と共に聖杯戦争を駆け抜けたいと考える事だろう。
聖杯戦争のマスター同士である、という運命共同体のような関係が彼女の中にある本性を刺激し、本性を露わにさせる可能性も存在する。
そこをどうにかできれば、聖杯戦争を通して彼女に対してカウンセリングを行い、彼女の中に「不変な価値」を見出させる事が可能になる。

だが万が一、彼女の奥底にある執着性、『特別になりたい』という思いが目覚めてしまった場合、悲劇が幕を開ける。
物語開始時点ではサクヤに対してのみ本性を見せないという、執着性の浅い発露に留まってはいるが、『離別の恐怖』に駆られたならば止まらぬ暴走が始まる。
どのような行為をしてでもサクヤの心に残りたい、離れたくないと様々な手を講じ、それはやがて彼女にとって大きな事態を生むかもしれない。
彼女すらも知らない本性が暴かれたその時に何が起きるのかは、誰もわからない。

参戦理由

自分の価値として、聖杯を手に入れたという結果を手に入れる為。
同時に聖杯によって自分の魔術の腕を飛躍的に増大させたい。そうすることで一石二鳥の『価値』を手に入れることが出来る。
だがこれは逆に言えば、「今の自分1人では価値を作る事は出来ない」という、一種の諦観のような感情を彼女が抱いていることの表れでもある。
そういった『彼女自身の価値』を見つけるのが、この聖杯戦争での彼女の歩む道のりになるだろう。どのような道程を歩むかは定かではないが……。

サーヴァントへの態度

忠義を尽くしてくれるのはありがたいけれど、自分のような人間がそこまでされる人間なのかと考えてしまったりする。
勿論自分の持つ”価値”を証明するために聖杯を勝ち取りたいとは思っているが、もし勝ち取れてもそれは彼女の力なのでは……と考えないことも無い。
ただ、そんな態度を見せたら幻滅されてしまうのではないかと考え、結果的にマスターとして毅然と振る舞う。
一応共に過ごすうちにそういった堅苦しい考えも薄れ、一緒にお洒落を楽しんだりしようと誘う時もあるかもしれない。

役どころ・コンセプトなど

桜枠。加えて「目を離したらそのまま死んでいそうなヒロイン」をイメージ。
涙の数だけ強くなれるよ。

因縁キャラ

ウィリアム・マーシャル
自分の召喚したサーヴァント。非常に騎士として完成されている様が眩しいと思うほどに鮮烈に映る。
羨ましく思う事もあるが、それ以上に「自分に釣り合うのかな」と思ったり「私の言う事を聞いていて苦痛じゃないかな」と考えたりすることも。
ただ戦うを重ねるごとにそう言った不安は取り除かれていき、やがては仲も良好な主従となるだろう。竜胆は負の思考が続くだけで根が暗いわけではなく、むしろ友達は作りやすい方であるからだ。
もしかすると、恋愛相談などをしてランサーを困らせたりすることもあるかもしれない。
(今後の展望によっては追記予定)

2102年の聖杯戦争参加マスターたち

水無月サクヤ
初めて会った時は、そのアバターの奇抜さに驚いて、そのまま気が付いたら打ち解けていた。
2度目はその喋り方からもしやと思い、気が付いたら本当の自分を曝け出して、一緒に音楽を聞いていた。
初めて「無価値」だと思っていた自分を見てくれた人。価値は自分で作る物だと説いてくれた人。どちらも彼女にとっては初めての存在だった。
そのため物語開始時点では懐いており、時折一緒にいる姿が見受けられる。とは言ってもまだ行為ではなく、唯一気を許せる先輩程度の認識である。


枢木楡
学校生活においてはほぼ関りはないため、聖杯戦争という場において初めて顔を合わせることになる。
もし事情を知れば、同じように家の未来を期待され託された身として見ることになる。が、戦いを通じて才能を知れば、自他の才能には天と地ほどの差があると竜胆は考える。
枢木にはアベレージ・ワンという特異な才能が有り、そしてそれを活かすことが出来る才能もあるが、彼女は自分には何もないと思い込んでおり、それが聖杯戦争の中盤以降、1つのコンプレックスになると考えられる。
同時に彼女が特別な感情を抱いている水無月サクヤと共闘をしている事実を知った場合は、そのことについて詰め寄るべきか、あるいは知らぬふりをするべきかと悩み、思い詰める。
彼女の存在は竜胆にとって成長か、あるいは挫折かのどちらに向かうかのターニングポイントになると考えられる。
(今後の展望によっては追記・変更予定)

冨楽唯
何故かサクヤと距離が近い人……という認識。もしかしたらサクヤから間柄を聞くかもしれない。
サクヤの友人を倒すのは気が引けるが、それでもやはり聖杯を得て”無価値”から脱却したいという思いを否定することは出来ず、おそらくは戦う道を選ぶだろう。
もし彼の内面を知れば、「何故わざわざ苦しい道を選んだのか」と問うかもしれない。魔術の道は苦しいし、険しいし、そして悍ましい。出来もしない期待を背負わされ続けた彼女はそれを痛いほど知っている。
もう魔術の家としては衰退した家を、どうしてそこまでして復興させたいと願うのかと、疑問をぶつけるかもしれない。

ブリュンヒルト・マントイフェル
自分の意志で突き進み、誰かに押し付けられるのを嫌うという、誰かに縋る竜胆とは真逆の人間。
聖杯戦争で出会った場合、その圧倒的な意志の強さに気圧されるだろう。しかしそれでも戦おうと毅然と立ち上がるが、彼女に「戦争をするという事がどういう事か」と問われた場合は強く揺らぐ。
竜胆にとって聖杯戦争はあくまで『通過点』のようなものであり、そこに命のやりとりがあるという事を、まず念頭に置いていない。未熟な判断による参戦ゆえに、彼女の言葉は重くのしかかる。
逆にそれを撥ね退けることが出来た場合、彼女の持つ"心の強さ"を学んで今後に生かすように一歩成長できるかもしれない。

白上アオ
同じ学校の生徒だけれど、面識はない。枢木楡と同じく、聖杯戦争で初めて顔を合わせる、という形になると思われる。
竜胆の内側に在る強い執着心や、その裏にある大きな承認欲求などを即座に分析できる可能性のある人間。もしそれらを面と向かって突きつけられた場合、竜胆はひどく動揺すると考えられる。
今まで竜胆が接してきた事がないような人間の為、竜胆自身もどう出れば分からずに戸惑い、結果的に戦闘などでは一手先を許してしまうという結果を生む可能性が大きい。
その知識欲の高さを知った場合、自分にはない向上心の高さを羨む場面などもあるかもしれない。

雨堂爾苑
"それ"を見た瞬間に、根源的な恐怖を感じる相手。竜胆は感情視の魔眼を持つが故に、彼の持つ願いの輪郭も読み取ることが出来る。
そこにあるどこまでも深い彼の絶望と、どこまでも悍ましい現実に、彼女の心の最も弱い部分が突かれる形となる。即ち、「そもそも自己とは何なのか」という問い。
加えてそのショッキング過ぎる現実の彼の真実を知った場合、最悪の場合戦意を喪失する可能性すらある。だがもしも、それでも立ち上がる理由があれば、彼女は彼と対峙する道を選ぶだろう。
例え現実に肉体がどうであろうとも、確固たる"己"を持つことが肝要である。そう教えてくれた大切な人の言葉が胸に在る限り。

『マレフィキウム』
その暴力性とは決して相容れないと思っている相手。だが、その奥には憎悪や怒りの他に悲しさがあるというのは、感情視の魔眼で分かってはいた。
もしも彼女の真実を知った場合、竜胆は同情するであろう。だがその同情がどういった結果を生むかは分からない。最悪、彼女の神経を逆撫でる結果を生むかもしれない。
それでも竜胆は彼女に同情するという道を選ぶだろう。彼女は本当のことを言うと、聖杯戦争という舞台に立つにはあまりにも優しさが過ぎる。故に、非道な人間公害であろうともその過去に同情を表す。
竜胆の選択が最悪の結末を生んだとしたら、竜胆は後悔しながら死ぬかもしれない。だが万が一対話の道が開ければ……。何か、竜胆が変われる大きな一歩となる可能性もある。

その他

クラスメイト達
基本的に仲は良いが、変わらず仮面を被って付き合う事が多いらしい。
とは言っても、サクヤと出会う以前は仮面を被る事自体が苦痛だったが、物語開始時点ではそこまで苦になっていないらしい。
いずれは仮面を演じている彼女もまた彼女自身であると気付ける日が来るかもしれない。
友達付き合いも良く、放課後は友達と駄弁ったりショッピングをして過ごしている。
だが最近は両親からの魔術の修行の催促が多いため、直帰して修行する日も多い。

両親
自分を期待し続けている2人。いい加減諦めればいいのにとやさぐれた日もあった。
昔は形だけ≪クオリア≫内で魔術を行使する修行を続け、彼女当人としてはもう≪クオリア≫内で魔術行使が出来るとは思っておらず、既に自分自身に諦観していた日もあった。
水無月サクヤと出会ってからは徐々にではあるが≪クオリア≫内で魔術が使えるようになっており、ひとまず両親との仲は順調のようだ。

白神尊光
祖父。あまり会った事はないが、幼い頃の記憶で朧げに、非常に厳格で恐ろしい人だったと覚えている。

2102イベント分岐草案

現状の案としては4種類のエンディングを想定している。
それぞれ上3つが彼女以外のルート、最後が彼女ルートという具合になるかもしれない。(未定なので”かもしれない”)
あくまで仮の草案なので、参考程度におさめておいてください。詳細は主人公のサクヤ「」と話し合って決定します。

ほぼモブのまま敗退ルート

活躍は特になし。サクヤとの距離は近いが、「いなくなってほしくない」と思うようなイベントは無く進む。
これは彼女にとっては運の良い事に、「そう思うような場面に出くわさなかった」という可能性を意味する。
マスターとして主人公の前に現れる前に別のマスターによって敗北する。その後はどうなるかは分からない。

仲間の一員として加わるルート(グッドエンド)

聖杯戦争のマスターとして、夜の街でサクヤと出会ってしまうルート。
セイバーに対してその女の人は……?とか、くるちゃんに何で先輩に女性の友達が……?とか、色々問い詰めるかもしれない。
だが、そんな彼女の詮索をうまく躱しつつ共闘。その戦いの中で彼女へのカウンセリングも進み、心の中に「不変の価値」を見出させる。
聖杯戦争ではサーヴァントを失って負けてしまうが、誰かに縋ることなく自立できたのだった。というある意味では一番無難な可能性。

仲間の一員として加わるルート(ビターエンド)

他ヒロインルートで、彼女を説得しきれなかったり、下手に好感度が高すぎて彼女の独占欲&『特別』スイッチが入ってしまった場合のルート。
聖杯戦争で表向きは協力的に振る舞うが、事あるごとにサクヤに対して色仕掛けやポイント稼ぎなどを行う。最初は可愛げがあるが次第にエスカレートしていく。
やがて彼女はどこか諦めがついたように「偽りの」笑顔をするようになり、そして最後の戦いでサクヤを庇う形で死に、サクヤの傷になるべく命を絶つ……。
最後は苦々しいが、彼女の卑しい側面をふんだんに見ることが出来る可能性。

好感度MAX

彼女のルート。好感度が高くなり彼女の独占欲&『特別』スイッチが入りつつ、厄いネタの影が忍び寄る条件がそろった場合のみのルート。
おそらく蔵硯みたいな枠が彼女に「非常に優れた可能性だ」とかなんとか理由を付けて仕組んだ結果彼女が暴走すると思われる。
最終的に暴走した彼女を救いつつ聖杯戦争を終わらせグランドフィナーレになる可能性。
卑しいアプローチに加え、ここでしか見られないえっちな衣装の彼女も見れる。

コメント

本家の桜要素を残しつつ、違う方向で可哀想なヒロインに。
庇護欲を掻き立てるが、庇護したらどんどん依存してくるタイプ。依存するとあの手この手で離れないようにしてくる。卑しい。
初期段階なら、凄い恥ずかしがりながらおっぱいを背中から押し付けるとかする。でも行き過ぎると傷になろうともしてくる。
最終形態・黒桜モードも考えてはいますが、そこはもう少々お待ちください。

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 物理タイプATK
初期ATK
最大ATK

 魔術タイプATK
初期ATK
最大ATK

DL版HPATK計算機
計算式ソース:
https://www9.atwiki.jp/f_go/pages/1341.html
Java Scriptソース:
http://www.hajimeteno.ne.jp/dhtml/dist/js06.html

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