May/img合同TRPGキャンペーン

「宿命おわりを知って生きる事は、幸せか否か。その答えは分からない。

けれど、その織り成される極彩色の縞模様は、何よりも美しかった」

それは、突如として巻き起こった。はじめはほんの些細な出来事からであった。

頻発する戦乱、生み出される特異点、在り得ざる邂逅、それは混ざるはずのない二つの可能性

其れが出会えば争いは必然。湖に塩は不要。此れは紛れもない、生存競争である──────

─────────故に、今戦いの時

紋章は新生し、狼は吼え猛け、始まりの石は罅割れる。

猟番は決意し、弦糸は立ち上がり、虚空詩篇は終わりを告げる。

権天使は嘲笑い、因果の創造は捻じ曲がり、星の聖団は剣をとる。

魔柱の一族は微笑み、封印屋は暗躍し、禁忌の死徒とその妾は謎に挑む。

泥濘の新宿は沸騰し、夢幻迷宮は黄泉返り、邪竜は真に討つべき敵を見る。

虹の幻想は再び掛かり、新世界秩序は傍らに立ち、言の葉の幻想が物語を紡ぐ。

今、時空ときを超えた物語が、紡がれる

これは、語られる事を、在る事を許されなかった、物語

開催概要

第一回影融時剣都市F　AD.2016×AD.2016　人理定礎値E&E

開催日時：１２月８、９両日（土、日）　午後８時～午前１時×２
ルール：FNCO方式

導入

其処は、無限の剣が乱立する剣の世界。刃の街。
招かれるは、記憶を失い、なぜ此処にいるかもわからない、魔術師と英霊達。
本来出会うはずもなき、二つの世界の住民たち。その目の前に立つは、２人のセイバー。
そして、一つの声。この特異点を解決しろという、声だけの謎の存在。
総てが謎に包まれた中、英霊と魔術師は名もなき少女と出会う。

登場人物(プレイヤー側)

May側
真楽遣児	May世界線のマスター。奇麗なワカメ。セイバーパラスと共に多くの聖杯戦争や特異点を渡り歩く青年。聖杯戦争世界線ではダンジョンで聖杯を獲得(こうにゅう)しパラスを受肉させる。その後、数多くの聖杯戦争を監視し介入する組織『猟番』を立ち上げた。こちらはカルデア世界線の彼だが同じくパラスをマスターにしている。
パラス	真楽遣児のサーヴァント。クラスはセイバー。ギリシャ神話のアテナの幼馴染で、トリトンの娘。姿を模して作られ、イーリオスに投げ落とされた神像パラディオンが有名。この神像に体が置換されている神造サイボーグ、という泥設定。
ゲイ	May世界線のサーヴァント。クラスはアーチャー。マスターの存在しないはぐれ。中国神話に語られる十の太陽の内九つを撃ち落とした弓の名手。天帝により神性をはく奪された、元神。此度は異常事態ということも相まって、彼の創造主たる天帝……"インドラ"が異聞帯の縁をたどり関与。この特異点に関する重要な手がかりを与えた。
img側
アレックス・オールディス	img世界線のマスター。探偵おっさん。魔術の家の次男坊として生まれるが、出奔しある家に使える。しかしその家がなくなったため、その理由を知るべく探偵として生計を立てていた。
コンラ	アレックス・オールディスのサーヴァント。クラスはアーチャー。ケルト神話のアルスターサイクル最大の英雄クーフーリンの一人息子として伝えられる少年。影の国のもう一人の女王アイフェとの息子だが、クーフーリンの師匠であるスカサハの手に引き取られた。後に父親と対峙するが、名前を名乗ることもできずにその父の槍で殺される結末を持つ。
ジピィズィア=アンケル・バジュロンステ	imgの、もっと言うと鋼の大地世界線の魔術師。時空が混ざった故に繋がるはずのない可能性とも"今"がつながった。実は疑似サーヴァントとして召喚されたのだが、記憶を失っているのでサーヴァントと言う単語の意味も分からない。亜麗百種番外位：視肉〔No・EX incarnation of the origin〕。グロース・アンディライリーという魔術師により造られたが、その不倶戴天の敵への復讐を遂げたことで、その後の目的を失って既に幕の閉じた物語を続けている身となっている。ロリババァ。

結末・裏設定

最初はこの人理渾然の『首謀者』が世界融合の起点として作り上げようとしていた特異点だった。
しかし、勝利の導き手を名乗る北欧の大神が、今回の人理渾然の『首謀者』に唯一対抗できる存在をスウァフルラーメに拾い上げさせた。
その大神はスウァフルラーメに"それ"を保護させようとしたが、スウァフルラーメの持っている魔剣の意思はその『首謀者』に支配されていた。
『首謀者』の意思と、それに対する対抗因子。２つが揃った結果この特異点は人理渾然の起点となった。
参加した魔術師と英霊はその起点に巻き込まれた存在である。

スウァフルラーメの魔剣、即ち世界を渾然とさせんとする声に対抗するべく、
はぐれ英霊として召喚されていた越王勾践がその魔剣を折り特異点の支配を奪取。
そして『首謀者』により強く影響されてしまっていた対抗因子の記憶を切り裂き、まっさらな状態とした。
結果としてその対抗因子は、その特異点で出会った一人の女性により名前を与えられるにいたる。
何時か過去と向き合う子ウサギ、という意味の名前。ザーイカ・シャンディという名を。

目覚めた英霊と魔術師たちは、記憶を失っていた。謎の声の導きのままにこの特異点の解決に向かう。
しかしその謎の声の正体は『首謀者』であり、この特異点を解決させ人理渾然の理を世界へ流出させようとしていた。
彼らはともに特異点を解決しようとして交流を深めていく中、ワイバーンの群れに襲われている少女を救う。
やがて、特異点の主であることがバレてしまい戦闘になり越王勾践が倒されたことで特異点は解決するが、
彼女こそこの人理渾然解決のカギになるとして、『首謀者』の観測から、
逃れさせるべく言いつけどおり殺したと見せかけ、宝具『滅魂』を埋め込んでいた。
これにより『首謀者』の手によりザーイカが殺されるのを防いだ。
特異点解決後、これでめでたしめでたし……とはならず、物語はむしろここから始まるのであった。

登場人物(NPC側)

謎のオペレーターX	その声の正体は、この人理渾然の『主謀者』。この特異点を起点として人理渾然を引き起こそうとしていた……が、とある北欧の大神の手によりその特異点が上書きされるどころか、唯一の対抗因子が向こうの手に渡ってしまった。そのため、自分でその対抗因子を殺すことは出来ないのでワイバーンとか出現させて殺そうとした。最後の戦闘でその因子の反応がなくなったため、尚且つ特異点も解決されたため万々歳。人理渾然を世界中、ひいてはすべての時間軸に於いて執行する。しかし……
スウァフルラーメ	折れた剣のセイバー。北欧の大神の命により、これから起こる人理渾然に対抗する唯一の対抗因子を確保・保護するべく動く。そのために『首謀者』の作り上げた特異点を乗っ取って色々とし、何とか保護のための下地は作れた。 ……のだが、持っている魔剣がその『首謀者』に支配されたためへし折られる事となった。最後には越王勾践えお手を組んで、その対抗因子を人類の味方にするべく動く。
越王勾践	天帝の命により"二つの世界のうちどちらかが生き残るべきか見極めよ"と不可解な指令を受けて召喚されていたはぐれサーヴァント。『記憶を失う前』の冒険においては、はぐれサーヴァントとして協力していた。その後、スウァフルラーメと共謀。生き残った者たちから記憶を奪い時間を稼ぐ。『記憶を失った後』の冒険においては姿形を変え執事のセイバーとして一行の動きを見守る。最終決戦にて正体が判明した後、英霊と魔術師たちと交戦。劣勢から『勝邪』を開放し、人類悪の模倣となるも敗北。スウァフルラーメの策に従い、対抗因子に自らの宝具『滅魂』を仕込み『首謀者』から少女を隠した。ザーイカから記憶を斬ったり、存在を隠させたりと、彼女が生き残れたのは彼の恩恵が非常に大きい。
ザーイカ	今回の人理渾然により確認された謎の少女。人理渾然の『首謀者』に対抗する唯一無二の力を持つ。最初は記憶を持っていたが、その記憶を危惧した越王勾践により記憶を斬られる。その後は特異点に迷い込んだ英霊と魔術師たちと出会い、交流し、仲を深めてゆく。最終的に滅魂を打ち込まれるも体には何の影響もなく、別れを惜しみながらも英霊と魔術師たちと別れる。それからというもの、混ざり往くこの世界の中で巻き起こる混乱や戦乱、特異点を体感して、多くの出会いと別れを体感していく。口癖は「私は実は○○（の天才）なのかもしれない！」別にそんなことはない。好きなものはチョコレートと飴。そして、初めて人から頂いた名前（もの）。

ログ、簡易リプレイ

ログ

第二回交響擦過戦争Fate/symphonicscrape

開催日時：１２月１６日（日）　午前１０時～午後７時頃（延長の可能性あり）
ルール：May英雄点方式（チーム型冬木式）

導入

擦過箇所が軋みをあげる。
世界中で同時多発する聖杯戦争。だがそれぞれは普遍的なものだ。
イギリス、イングランド北部にある地方都市。ノートンフィールド。
この地に現れた聖杯の器も。この地に集った聖杯を求める輩も。この地に喚び出された武に猛る英霊も。
全ては異常の中の正常。聖杯戦争という狂乱の本来あるべきカタチ。
閑静な街を舞台に願望器の上で演者が踊る────はずだった。

世界は衝突した。摩擦熱は交響音楽と化して喝来を上げる。
本来会わざる因子が会する時、響き渡るものは何か。
────────不協和音が世界を濡らす。

登場人物(プレイヤー側)

img側
神楽坂刹那	img世界線のマスター。登山マニア。エルメロイ教室所属の魔術師。パワースポットと登山により根源を目指す。今回の人理渾然の事態に対し、かの大魔術師エリファスを宿す疑似サーヴァントとして登場。しかしその腕前を見せることなく早々に退場。その後日本にて構築された異聞帯へ向かった。
メアリー・スー〔ルーラー〕	神楽坂刹那のサーヴァント。クラスはルーラー。人々の理想と羨望から生まれた、最も新しい偽りの人造英霊。彼女の中の時系列に於いて二年前に対峙を果たし、決着をつけられなかった "あるサーヴァント"との決着をつけることに燃える。
モーチセン・デュヒータ	img世界線のマスター。『死の否定者』。新世界秩序を掲げる十三人の魔人の集団、O-13の幹部の１人。かつて死にかけながらも、全身を礼装に置換して生き延び、それ以降『すべての人間が死から逃れられる世界』という秩序を掲げる。掲げる秩序こそ危険に見えるが、その内面は穏やかかつ交流も広く慕われている。悪の組織の常識人枠。
アグラヴェイン〔オルタ〕	モーチセンのサーヴァント。クラスはキャスター。 img世界線に於いて円卓の騎士たちは非常に女性が多いが、彼女もその中の一人 ……が、もしもモルガンに魔女として育てられたらというifの元に変質した姿。心に後ろめたさの或る物を縛り封鎖する鎖を持つ。
アビエル・オリジンストーン	img世界線のマスター。放蕩息子。こちら側で非常に多くの分家を持つ大家、オリジンストーン一族の長男。だが魔術の世界など継いでられるかと放蕩。かつてサブカルチャーで憧れた"最強"を追い求める。多くの可能性に於いて獣やら大敵を呼び出す原因となっているが、此度はタイタスの影響で正義落ちした彼が出る。
タイタス・クロウ	アビエルのサーヴァント。クラスはディテクティヴ（便宜上キャスター）。２０世紀に突如として顕れ始めた"領域外の神性"に対して抑止力が用意した新世代の神殺し。世界を超えて神殺しに駆り出され続けていたが、召喚されかけたアザトースと相打って霊基が幻霊未満の亡霊になる。 …………のだが、今回は人理渾然の影響でサーヴァントとして顕現。顔の知るアビエルを駆り出し聖杯戦争へ向かう。
May側
外道代羽	May世界線のマスター。男の娘。人類の幸福と救済を夢見た魔術師一族の後継者であり、凶悪な呪詛を操る死徒。尤も、紆余曲折経て現在は魔道からも身を引き隠棲中。とある少女と山奥で静かに暮らしていたが、各地の異変を知り調査に訪れた。
バロール〔リリィ〕	外道代羽のサーヴァント。クラスはアーチャー。ケルト神話に語られる直死の魔眼の原典。巨人にして魔神…の幼い姿。成長した姿は『遍く命がいずれ辿り着く終わりへ衆生を導く、「到達」の理を持つ獣』となるらしい。 …だが、あくまでもリリィなので、尊大で、純粋で、偉そうで、隙の多い、かわいらしい小さな子供に収まっている。
鉄カナメ	May世界線のマスター。代行者。『狼』と呼ばれる起源覚醒者集団を狩るために存在する聖堂教会の部署、通称『人狼局』の構成員の一人。武器は人狼殺しの魔弾で、サーヴァントにも効く強力な礼装。子供の頃に家族を見捨てた経験があり、その経緯から精神に重い十字架を背負う。
聖ブリギッド	鉄カナメのサーヴァント。クラスはランサー。アイルランド圏におけるキリスト教の聖人。加えケルト神話の女神ブリギッドも混ざっている。スキル・癒しの腕の効果でどんな存在さえであっても母乳を出させる事ができるらしい。その母性とか包容力とかから相性がママランサーになっている。
ディング・セストスラヴィク	May世界線のマスター。カルデア所属。本来は主計科だが、特殊な事情でぐだがイベントに巻き込まれてる時にレイシフトしたりしていた。趣味は密造酒づくり。カルデアではアルコールが珍しいからこっそりと繁盛しているとかなんとか。２０１８年、カルデアにて凍結されるが"かつてｺｰﾋｰﾘｷｭｰﾙをやった水晶蜘蛛の分体"により掘り出される。
メアリー・スー〔アウトサイダー〕	ディングのサーヴァント。クラスはアウトサイダー（便宜上ライダー）。世界中で語られる『都合のいいキャラクター』の代名詞。姿が観測者により変わる。人理渾然の中でも一切変わらずに、"求められた"が故にこの聖杯戦争に参加する。加えてある英霊に因縁があるようであるが……？

結末・裏設定

多くの思い、多くの魔術師、そして多くの英霊達が交錯した。
同じ理想(おもい)から生まれた英霊同士の、負けられない衝突。
死の否定者と、直死の原典たる神の衝突。後悔を抱えた青年と、後悔を捨てた魔女の衝突。
様々な場面があったが、最終的には抑止力故に世界が混ざり始めていることを理解しているタイタスから、
それぞれにそのことを伝えたうえで最終決戦。最終的には鉄カナメと外道代羽の同盟が勝利。代羽はカナメに聖杯を譲った。
死徒と同盟組んだことを監督役である上司に問い詰められつつも、得た聖杯は教会に回収された。
────そんな中、聖杯戦争の中では一人の少女がちょこちょことうろついては参加者と会話していた。
そしてすべてが終わった時、謎の白き男が襲撃をする。それと同時に少女は、一人の騎士と合流していた。

登場人物(NPC側)

ウィリアム・スミス	May世界線の人物で聖堂教会所属。カナメ君と同じ人狼局に所属している上司。今回の聖杯戦争では監督役を担っていた。
シスター・アントニア	img世界線の人物で教会所属のシスターさん。今回は以前聖杯戦争の監督役を担った経験を生かしつつ、スミスをサポートする形についた。AAAカップ。
ノートンフィールドのルーラー	今回の英吉利で発生した聖杯戦争故に呼ばれた七基目の"調停者"の英霊。真名はエリザベス１世。それだけで此処イギリスの地では最大級の知名度補正を得る。具体的に言うと令呪９９画パンチができる。魂食いなどが行われた場合その正義の鉄槌が下される予定だった。
ザーイカ	始まりの特異点Fにて確認されて以来世界中の特異点や聖杯戦争でその姿が確認されている少女。天真爛漫に聖杯戦争の参加者たちと出会っては、戦う意味などを知って"人"というものを知り成長していく。最終的には騎士と出会って、守られるべきものとなった。
騎士	北欧に語られるベルンの王。ある大神から人探しとその護衛に任命され、その対象を探してここイギリスまではるばるやってきていた。セッション内ではアグラヴェインの宝具をくらっていたカナメ君と対峙していた。
幻影	第一回でスワァフルラーメを送りザーイカを拾わせ、第二回では北欧の騎士を雇ってザーイカの警護に回させた北欧の大神。此度は勝利の導き手の姿として少女の姿をとる。だがしかし、この２回の影響で力を消耗する。そのため幻影での出演となった。
堕天使	聖杯戦争が終わり、回収された"満たされた盃"を狙いやってきた謎の純白の男。正体は不明。その正体は次回に明らかとなる。

ログ、簡易リプレイ

ログ
簡易リプレイ

第三回螺旋堕天奈落イルミナス・ロスト・サンヘドリン

開催日時：１２月２２日（土）　午前１０時～午後７時頃（延長の可能性あり）
ルール：May英雄点方式（チーム型得点式特異点）

導入

世界が渾沌とする中で、一つの異変が石火が如く報じられた。
フランスを突如として嵐が包み込み、内部の観測が不可能となったと時計塔は言う。
時計塔の各学部はこの異変を解決するべく、内部外部を問わず魔術師を雇い入れ解決に乗り組む。
しかしその実は、その未知なる事態に新たな神秘を追い求める開拓でしかない。
この渾沌とした世界すらも時計塔にとっては権力争いの一要因でしかない

『他の学部よりも早く、この特異点の真相をつかめ』　そうして集められた魔術師たちは悉く内部にて死に絶えた。
唯一生きて内部へとたどり着けた者たちは、伝承科と現代魔術科の雇いし２組２名ずつ。双方は互いに出会わぬままに特異点内部を探索する。

内部では、争いも諍いもない平和なる世界が広がっていた。しかしその実情は圧制による偽りの平和。
秩序統治部隊サンヘドリンに怯える民衆。逆らいし者は塩の柱へと変えられる悪徳を許さぬ潔癖の土地。
内部へと侵入した２組２名もまたその圧政の犠牲に歯牙にかからんとなったその時、彼らは人理の守護者と対峙する……

特異点の中心に座するは何者なのか？　今神殿の守りを破壊するために魔術師たちが立ち上がる。

登場人物(プレイヤー側)

May側
ムスタスルマ・トゥオーネ	May世界線のマスター。紀元前から続く呪歌の名家トゥオーネ家の元当主候補。全世界を支配する病を作り出そうとしているトゥオーネ家の成果を破壊し離反。現在はトゥオーネ家に追われながら生きる日々を送っている。
ロウヒ	ムスタのサーヴァント。クラスはキャスター。フィンランド神話に登場する、極寒と疫病の国ポホヨラの女主人であり魔女。豊穣を齎す世界柱であるサンポを宝具として持つ。代わりにその影響を受け精神と霊基が神霊寄りになっている。
遠江初花	May世界線のマスター。ぽにてとふとももが特徴の少女。時計塔、現代魔術科に所属する魔術師。協会の伝手や自身のコネで多くの事件に顔を出す。サバイバーズギルドとメサイアコンプレックスを患っており、自身の幸せに対する執着が無いに等しい。
コーティ	遠江初花のサーヴァント。クラスはアルターエゴ。英雄譚に時折登場する、英雄の為に殉ずる者、あるいは死が英雄の引金となる者、そういった存在の総体。遠い未来に生まれ得る、"犠牲に拠って英雄が生まれる可能性"のひとつ。
img側
ラナ・アルジャバル	img世界線のマスター。アメリカ、アーカム大学の考古学教授。魔術世界では、神秘関係の探索請け負いや盗掘品の取引を行う「探索者」の1人として知られる。その正体は中東の『教団』の最高幹部の1人にして、現代の山の翁候補の1人。
グレンデル	ラナ・アルジャバルのサーヴァント。クラスはバーサーカー。北欧を舞台にした古英詩ベーオウルフに語られる怪物。変幻自在のため少女にもなれるし巨躯の怪物にもなれる。召喚されていきなりマスターを殺しにかかるが、事態が事態なので仕方なくサーヴァントとして協力する形となった。
ギムレット・フジウルクォイグムンズハー	img世界線のマスター。だったんだけど冒頭で死んだ。南無。
ゴーギャン	ギムレットのサーヴァント…なんだけど……。クラスはキャスター。普段は影之宮という市で飲んだくれてたりするはぐれサーヴァント。今回はマスターと共に金のために突入するもマスターが死んだ。しかし秘密兵器を持ち……
黒箱	今回のゴーギャンの秘密兵器。コトリバコをさらに簡易にしたようなもの。生まれることはおろか人間にすらなれなかった無念の精子を集めて一時的なマスターにしてる。それでも全力を出す場合は、もって１時間が限界。　……登場"人物"？

結末・裏設定

時計塔からの依頼により特異点へと突入した彼らは、それぞれ２組の英霊と出会う。
片や、北欧のベルンの騎士。片や、和風の装束に身を包んだ少女と桜色の髪の少女。
それぞれ彼らはその出会った英霊らから、この特異点を壊すには四方を囲む塩の柱に封じられた存在を開放すればいいと聞く。

２人×２組、４人はそれぞれ同時に柱を破壊し、其処に封じられていた強力な存在を開放する。
それと同時に特異点の中心に或る神殿が浮上し彼らを導く。そこにいたのは"サンヘドリン"と呼ばれる謎の組織を率い統率する白き男であった。
彼はこの人理渾然の中で混沌としている世界を見、この自身の特異点を人間が安心して生きられる唯一の楽園とすると宣言する。
そのために最後の特異点の楔として、彼らと共にいる謎の少女ザーイカを引き渡せと男は迫る。
曰く、ザーイカは特異点を安定させるに最もふさわしい存在であるという。

しかし、そこに在ったのは偽りの笑顔の塩漬けの牢獄。
それをすべて否定され、そしてザーイカ自身から『これは生きているとは言わない』と特異点を否定され、
彼は本性を現し、かつてあった堕天使の姿を再現、そして堕天使がかつて使役・召喚・創造した英霊軍を降臨させ戦闘となる。

しかし特異点に召喚された、マスターを得た正しき英霊軍に再現された存在等は敗れて往く。
慄く堕天使の前に特異点で最初に現れていた和装の少女、じゅすへるが刃にてその堕天使の傲慢を裁く。
堕天使の正体は、かつてルシファーにその身を乗っ取られ、そしてそのルシファーの力だけを宿し蘇り、
その影響で歪み果て獣へと堕ちたかつての騎士団最後の長、ジャック＝ド・モレーであった。

英霊と魔術師の協力の果てに、モレーは膝をつく。
自身の人間の安寧を願う思いは本物だった。しかし、手段が間違えていた。
そのことに気づいたモレーは、堕天使に支配されるだけであった人生の、最後の最後に真実を得れたことに満足し消滅をした。
その後に聖杯が出現。使用用途について色々と揉めたが、最終的にこの特異点で塩漬けとされた人間を魔力により解放した。

登場人物(NPC側)

ジャック＝ド・モレー	かつて、img世界にて人類総絶滅計画を始動させ、結果人類と英霊の共同戦線の元に敗れた堕天使、ルシファーの傀儡、入れ物として数百年という永い間に渡って自身の意思を剥奪され続けていた、テンプル騎士団最後の長。ルシファーと共に滅びていたが、此度の人理渾然の影響により、堕天使がかつて持っていた力と共に蘇ってしまう。その結果、騎士団長としての矜持と堕天使のかつての野望が歪み併さり、特異点を作り出すこととなった。堕天使にはない"人類愛"を持つゆえに、その霊基は獣としての性質を持つ。
じゅすへる	May世界線でのルシファー。東洋の地にて変質して天狗となった天狗るしふぁー。傲慢を司り、今回は人でありながら堕天使とならんとするモレーに自らの手で断罪してやった。クラスはセイバー。理由はミカエルに敗れた際のミカエルの剣をそのまま持つから。ゆえに、堕天使に限りない特効を持つ。
再現された英霊達	メアリー・スー、エイワス／コロンゾン、白面金毛の獣……皆須らく、堕天使の影響によって召喚された、あるいは作り出されてしまった存在たち。今回の特異点は"再現"という性質を持っていたが故に、こういった存在たちをモレーは使役できた。
ザーイカ	始まりの特異点Fにて確認されて以来世界中の特異点や聖杯戦争でその姿が確認されている少女。無邪気ながらも本質を突く性格のようで、この特異点には"生"の意味がないと真っ向からモレーを否定した。この特異点で彼女は人が生きる意味を知ったといえるだろう。特異点を安定させる能力を持つと判明した。
ベルンの騎士	ザーイカを守る騎士。……のだが、すーぐに迷子になるザーイカに手を焼いている。 May世界線のマスターたちに協力してもらい、同行し、ようやく迷子の困ったお姫様と合流した。前には出ないものの、マスターを襲い来る敵たちから守ったり啖呵を切ったりといぶし銀な活躍を見せる。

ログ、簡易リプレイ

リプレイ

第四回星辰の静止する日～修羅求生領域　イーダエア～

開催日時：2月17日(日)AM10:00～PM10:00
ルール：としあき英雄点式シート、特異点方式
（NPCを倒してボスを倒すという、シンプルなあれ）

導入

世界、そして事象が混ざり合う謎の現象、"人理運然”が引き起り永き刻が過ぎた。
世界では聖杯を求め戦乱が相次ぎ、数多くの特異点が生まれ、数多くの事象を"再現”させた。
しかし、多くの尽力によりそれらの特異点は解決され、混沌は収束するかと思われた。

最後の特異点が消失したその日、世界は混沌の渦へと堕ちた。

世界にもはや秩序は亡く、既存体系の法則は既に無い。
ただただ世界に吹き荒れるは、生き残りたいという生存への渇望のみ。
もはや世界はこのまま壊れていくしか道はないのか。誰もがそう絶望した時、一つの通信が世界中を駆け抜ける。

──────ているなら──────いて欲し」
「此処に──────指し示──────座標に──────何かが或」
「向かって欲し──────一これを聞い──────正義──────あることを──────

それは地球最後のSOSであった。指し示された座標には、特大の魔力反応。
向かった先は、英霊たちが殺し合い、進化を狂い求め争う修羅であった。

その中心に立つは、この人理運然にて巻き起こる数多くの事件の中心にいた少女、ザーイカ。
彼女の正体とは、そして目的とは何なのか？そして英霊が争う理由とは？
今、この人理運然の謎が明らかとなる。

登場人物(プレイヤー側)

img側
シャルロッテ・クラウディア	気候魔術の名門であるクラウディア家の次女にして当主。今回の人理渾然にあたり、命題の成就に急いだ家から逃げ出し追っ手を撒いては討伐しつつここまでたどり着いた。人理渾然前でも実家に追われ続けており、そういった追っ手を黙らせられる武勲を求める。自由でありたい、けれどルールとかしがらみとかに囚われやすい感性を持った女性。
オリヴィエ	シャルロッテのサーヴァント。クラスはセイバー。シャルルマーニュ十二勇士が一人にして、ローランの親友。見た目、能力、そして精神。どれもまさしく騎士と呼ぶにふさわしい男。此度はこの人理渾然による世界の渾沌を正すべく、マスターと共に往く。
ザイシャ・アンディライリー	フリーランスの魔術師。見た目は5歳ほどの少女だが精神は老成している。 img世界において魔術の共産主義を掲げるロシアの組織、グロース紋章院が作り出した最高傑作。なのだが逃げ出しており、現在は矢衾警備保障(株)他色々な場にて生活をしている。此度はどうやら、中盤までは"本人"ではなかったらしいが、さてその正体は
ベアトリーチェ	はぐれサーヴァント。一時的にザイシャと契約関係にある。本来ならば英霊になるに足る霊基数値を持たない、神曲に語られるベアトリーチェ、"そのモデル本人"。自身を貶めた一人の詩人を殺すべく、幻霊を宿し自身の記憶と霊基を削り続ける偽りの復讐者。本を好み、此度においてもよく読む姿が確認される。
May側
息長刀子	刀鍛冶より派生した魔術師の一族、息長一族の女性。究極の一刀を目指しており、聖杯にも願うものはそれである。今回は通信の指し示した先に聖杯があると考え、ここまで向かってきた。受肉した金時と、あらゆる武器の原典である軍神・蚩尤を悪魔合体させ究極の刀を作ろうと目指す。
坂田金時〔アナザー〕	息長刀子のサーヴァント。クラスはセイバー。かのおとぎ話にて語られる金太郎の別世界での姿。大鉾を振るい神秘を屠る。バイクには乗らないし、KUMAなんて知らない
ディートリヒ・フォン・ベルン	北欧神話「シドレクス・サガ」における誉れ高き騎士にして王。巨人殺しの英雄。人理渾然においてははぐれサーヴァントとして北欧の大神の小間使いを果たし、ザーイカの護衛の騎士として少女を守った。今回は大量の英霊による攻撃と、謎の襲撃による大神の加護の剥奪により苦戦を強いられ、ザーイカとはぐれてしまい、そして彼女を見つけるべく此処に集った英霊と魔術師たちと協力する。

結末・裏設定

集まった魔術師と英霊たちは、１人の"観測者"と出会う。
彼女は通信を聞いて、この場に勇士たちが集うのを待っていたのだ。一人の探し人を見つけ出すために。
彼女には力があるが、しかしそれは一度きり。本来は観測するだけの存在にすぎないという。

奥の手を使った彼女により、その周囲を埋め尽くしていた多くの英霊達は消滅した。
しかし数体の英霊のみが残っている。彼女曰く、その奥の手は地母神の権能を借り受けたもの。
故に地母神…あるいはそれに類する存在の影響を受けている者は倒せないという。その残った者たちの中に
観測者の探している少女、ザーイカを知るものがいると考え、彼らはこの戦場の中心地へと向かう。

本来呼び出されるはずがないティラノサウルスの英霊、第四のモンスター：スーを打倒し、
道中にいたベルンの騎士、ディートリヒと出会った彼らは、彼女と合流し第三のバーサーカー：ニーチェを倒す。
ディートリヒもまた、観測者と同じく少女ザーイカを探しているという。なんでも、この大量のサーヴァントを
相手取っている間に見失ってしまったという。そのため彼らは、共闘をすることとなった。

続いて出会った存在は、第二のランサー：ヘルファズル。
北欧の大神の分霊、戦の神を名乗る其れであったが、北欧の騎士でありその大神の加護を"何者か"に剥がされたディートリヒは、
その目の前の者が剥がした本人である、と見抜く。正体を見抜かれた其れは、大神の皮を剥ぎ棄てその真の姿であるロキの姿を現した。
曰く、大神は既に力を使い果たしているから、自分と似た存在が遊んでたからつられて便乗した…とのこと。
勇士たちの結束の元に敗れた彼は、中心にいる存在は自分以上に危険であると告げる…………。

一方その頃ザーイカは、謎の男の手により連れられていた。
波旬と名乗るその男は、ザーイカの正体は北欧の原初の巨人ユミルであり、滅びの因子であると唆す。
そして待ち合わせていた二人の魔術師、霧六岡六霧とアビエーラ・ヴォルフルギス・アンファンシュタインと共に、
三人で謎の儀式の準備に取り掛かり始める……。

そして集った魔術師と英霊たちは、一人の抑止力の使者と対峙する。
周囲には夥しい剣が突き立つ光景が広がり、一人錬鉄の英霊が立っていた。
錬鉄の英霊は彼らと同じく少女ザーイカを探しており、剣で突き刺すために来た…と語る。
ただしその少女を生きて確保するために動く彼らは、その抑止力と戦う選択を選ぶ。

錬鉄の英霊を追い込んだその時、彼らの前に光と共にもう一人の抑止力の使者が現れる。
影のようなその男は、その錬鉄の英霊を連れ何処かへと消えてゆく。錬鉄の英霊は「時が来た」と語り、
彼らをこの事件の黒幕がまつ場所まで案内するように消えていった。

総ての英霊を倒してもまだザーイカは見つからない。
そんな彼らはこの戦場の中心にたどり着く。そこにいたのはザーイカを捉えた男、波旬とその２人の仲間であった。
波旬は滅びの因子であるユミルである現在の英霊ザーイカと、過去、そして未来の英霊を融合させこの場に世界を新生させると説く。
そのために２人のマスターも用意した…と。２人のマスターを殺しにかかるが、世界そのものが不安定である今、
アビエーラの特殊な魔術も相まり殺すことは不可能となっていた。召喚陣が起動し、３体の英霊が融合。
総ての始まりにして最も新しい破滅の因子、ビースト∀が生み出される。

しかし、長く一緒にいたディートリヒの呼びかけにより、ザーイカは『生きたい』という意思を持つ。
例え自分が滅亡の因子でも、死は救いではないと彼女は考える。それと同時に再度現れる錬鉄の抑止力の使者。
周囲を埋め尽くすビースト∀から生み出された生物を薙ぎ払う影の支援により生み出された道を往き、
錬鉄の英霊は魔術殺しの刃、ルールブレイカーを投影しザーイカを穿ち、彼女の記憶を蘇らせる。
その結果ビースト∀は急激に弱体化。集った英霊と魔術師たちの手により討伐される結果となった。
最終的には、ビースト∀の召喚の為に使われていた魔力リソースが聖杯という形で解放された。
その魔力は集った魔術師たちに与えられ、そして世界を安定させるために使われた。

登場人物(NPC側)

"観測者"	英霊が争いあう混沌の地にて、集う勇士たちを待っていた存在。この渾沌とした世界で人々を観測し、その存在を立証し消失を防ぐという能力を持つ。だが通信能力や戦闘能力は持たないため、サポートに徹するほかなかった。生きる観測レンズシバのような存在。過去にある神霊を宿した影響で、たった一度だけ、地母神の影響下にある存在以外を消し去る範囲攻撃を使える。
ザーイカ	ある意味では今回の事件の元凶のようなもの。そしてこの事件で最も成長した者。その正体は北欧神話に語られる原初の巨人で滅びの因子、ユーミル……ではなかった。今までの特異点で名前を貰い、人の生きる意味を知り、戦う意味を知り、そして生物の死を知った。今回の事件を通じ、自分の生きる意味と"生きたい"という意思を知る。それと同時に、一番最初の特異点の時に埋め込まれた『滅魂』をルールブレイカーによって破壊され、自身の本当の名前と記憶を思い出す……。
ティラノサウルス：スー、フリードリヒ・ニーチェ、ヘルファズル(ロキ)、エミヤオルタ	それぞれザーイカの駆け抜けた、４つの特異点と聖杯戦争の記憶が呼び出した『ザーイカを守る者』だがスーとニーチェは召喚された理由がわからないままに、ヘルファズルは力を使い果たしていたが故にロキに割り込まれ、結果としてこの場に駆け付けた英霊と魔術師たちと敵対する形となった。エミヤオルタのみ、最後には共闘する形となった。エミヤオルタが此処に召喚された理由は、ルールブレイカーによりザーイカの記憶と役割を取り戻させ、完全に人類の味方とするため。ただしそのためには、一度敵の手中へと渡しディートリヒ他人間と英霊の呼びかけに賭ける必要があった。
『影』	エミヤオルタを援護し、そして窮地から救ったもう一つの抑止力。観測者でも観測のできない特殊な霊基と、戦闘中の固有結界内部でも割り込むことのできる特異性を持つ。援護によりエミヤオルタの道を切り開くことに、"懐かしい"と言葉をこぼす。
第六天魔・波旬	May世界線のとある特異点で受肉した真正悪魔、を名乗る謎の存在。この世界の存在でないが故に、『滅魂』により本来は探知ができないザーイカを見つけ出し、２人のマスターを唆してこの世界を新生させる新たなる地母神を生み出そうとする。外見は好青年だが、その本性は人の幸も不幸も全て等しく嘲り嗤う残忍非道。
霧六岡　六霧	imgとMay世界線、２つの世界の記憶を持つ自他共に認める狂人。片やルナティクスという狂人の集団で人の善を、片やサンヘドリンという信仰の組織で人の悪を、両極面から人の美しき極光を見るために日夜悍ましき奇行に走り続けている。此度もその一環でしかない。ビースト∀の構成要素、ラッキーマザー〔オルタ〕の召喚に携わった。
アビエーラ・ヴォルフルギス・アンファンシュタイン	May世界線の魔術師。あらゆる平行世界に夢でつながる特異魔術を持つ、見た目だけなら可憐で美しき女性。人理渾然下でそれを逆利用し、『どのようなダメージを受けても死なない』という観測結果を作り出し続けていた。『最強の存在』をその目で見ることを夢見ており、そのためなら手段は問わない、どす黒い太陽のような目を持つ。 "img世界のある人物"に縁があることから、その縁と自身を無理やり繋げ、最新の英霊である月面都市を召喚する。
月面都市	アビエーラによって呼び出された、最も新しき英霊。一つの人類の終幕の英霊。人類が滅んだその時に、人類種を保存するべく動く最終機構であったが、ある可能性に於いて現代の月に顕現した。クラス：月の癌(ムーンキャンサー)。此度は彼女に縁のある青年……に近しい人物により呼び出され、獣の一部となる。
ラッキーマザー〔オルタ〕	霧六岡によって呼び出された、最も古き英霊。人類の原初の１つ。総ての人類の細胞のミトコンドリアをたどると、ある１人の女性に行きつく。それが彼女と仮定されている。本来なら全てを慈しむ母であるのだが、波旬による術式と霧六岡の精神性。そして人理渾然により、歪んだ姿で降臨した。
ビースト∀	過去、現在、そして未来、∀(すべて)の母を融合させ生み出された新しき獣。波旬の目論見により、この人理渾然の世界をまったく新しい生態系へと新生させようとした。最終的には中心であるザーイカが抜けたことで弱体化。英霊と魔術師の共同戦線の元に敗れ去り消滅した。
舞雨真兎	何処にでもいるような普通のギャル。ヤベェ。見たものの本質を映す魔術を持つけど本当に普通のJK。ヤベェ。冒頭にて出演した。マジヤベェ

ログ、簡易リプレイ

リプレイ

最終回超克へ至れ、瑠璃色の燈火　-永業生命賛美　ジ・アース-

開催日時：2月23日(土)AM10:00～翌AM3:00
ルール：としあき英雄点式シート、特異点方式
（NPCを倒してボスを倒すという、シンプルなあれ）

導入

「汝が望む物を与えよう。その代わり、力を貸してくれ」

突如として世界を覆った異変、人理渾然は唐突に治まった。しかし、収束した訳ではない。
一時的な観測による存在の維持。"観測者"が聖杯のバックアップで行った、意味確定。
それが、人理のできる唯一の抵抗であった。

そんな中、世界中を渡り歩く一人の少女と、2人の剣士が現れる。
彼女は言う。世界を救うために、力を貸してほしい。どのような事でもしよう、と。
集いしは6人のマスター、そしてサーヴァント。今渾然とした世界に、真実が切り開かれる。
これは、語られることがなかった物語。在り得ないはずの物語。

語り継がれる事を許されなかった物語が、今終わりを告げる。

登場人物(プレイヤー側)

May側
マコト・ビン・ヴァファー	エジプトに本拠を置く“アトラスィー一族”現当主。魔術王ソロモンこそ根源に辿り着いた先達と考え、その領域へと辿り着くことを目的とする家系。かつての聖杯戦争で得た聖杯と「魔神柱の破片」により、並行世界の記憶を持ち魔神柱の劣化再現体を携える。
Dr.ソロモン	マコトのキャスター。かの七十二柱を従えた魔術王ソロモン……ではない。その正体は世界で初めてアンチ・コンピューターウィルスソフトを作り出した存命の人物。英霊や神霊など、本来この世界この時代に存在しない存在を"ウィルス"として否定する能力を持つ。
シグラウェリィ・サナルスティア	魔眼の大家たるサナルスティア家に生まれた少女にして現当主。偏光宝石(サナルプリズム)が如く多くの光(ちから)を宿す一族の集大成『星環の魔眼』を持つ。非常に才能・血統に恵まれているがぽんこつで俗っぽいところもある。
フロールヴ・クラキ	フロールヴ・クラキのサガにて語られる、6世紀頃に実在したと考えられているデンマークの黄金王。『神々の時代から人々の時代へと移行するための架け橋』たるユルサを母として持つ。その意思を継ぎ原初の地母神へ挑む。人理渾然の影響から、平行世界の自分自身と此度は出会う。
黒無真純	この世の全てを観測する事で根源を目指す黒無一族の現当主。アースセル・オートマトンと呼ばれる古代遺物『虚空詩篇』を守るディスク機関に所属する。感知魔術や対認識阻害魔術に長けている他、それらを統合して編み上げた情報魔術を使用する。
タイプ・ヒューマン(カナウ・イツカ)	黒無真純のサーヴァント。マスターである黒無に関係の深い人物であるクロゥム・シュタインバルトによって創造された"地球においての生態系の頂点"に位置する存在…のなりそこない。スライム状の粘液として辛うじて生き延びた彼女はその戦いを傍観していたマスターに拾われ、やがて人の形を得た。
img側
日村裕也	とある田舎生まれの青年。生来の巻き込まれ体質により過去に何度も聖杯戦争やらに巻き込まれている。初めてを奪ったのは熊の英霊だった。行きつく所までたどり着き、とうとう世界の危機にまで立ち向かうことになった。
雪風(槍)	日村裕也のランサー。第二次世界大戦にて活躍した"幸運艦"。あらゆる不運を寄せ付けないが、それ故に一人生き残り故郷にも帰れずに終わった過去を持つ。此度はただ『帰りたい』という願いのもとに人理渾然の元凶へと挑む。
アイラ・ダウル・オルナ	大神ダグザの所持品とされる三弦の堅琴を再現してもつ女性の魔術師。一族の復権、そして自身も知らぬ故郷への帰還を夢見ており、そのために聖杯を目指す。本来はこの時代とは遠い西部開拓時代を生きる女性だが、人理渾然の影響によりこの場へと集った。
フロールヴ・クラキ	フロールヴ・クラキのサガにて語られる、6世紀頃に実在したと考えられているデンマークの黄金王。かつて率いた十二の勇士の魂を宿す剣、スコヴヌングを持ち、彼らの魂と共に人理渾然の元凶へ挑む。人理渾然の影響から、平行世界の自分自身と此度は出会う。
リーム・アルハサン	中東の『教団』の師範の1人にして、現代の山の翁候補の1人。体術と、信仰でタブーとされていないジンを使役する魔術を中心に扱う生真面目な女性。此度は自身の教団で信仰する神の名のもとに、地母神の元へと向かう。
ギャラハッド	アーサー王をはじめとする円卓の物語に語られる聖杯の騎士。最も穢れ無き騎士とも謡われ、ロンギヌスの槍をはじめとする数多くの宝具を持つ。

結末・裏設定

前回の最後に記憶を取り戻した少女、ザーイカ。
彼女の正体はこの人理渾然を引き起こした元凶……この世界の全てを見守る地母神、
キュベレーが生み出した、後悔が形をとった自滅因子であった。

この星の過去・現在・未来・剪定事象に至るまですべてを見届けよと役割を持っていた地母神、
それがキュベレーであった。しかし彼女はある日、その観測が終わりを告げるとその目で知る。
抗うために彼女は平行世界の信仰が失われた地母神と融合してまで新しい可能性を求め、世界を混ぜた。
しかしその結果世界は混沌へと堕ちた。ザーイカは、自分はこの異変を止めるために生まれたと語る。

彼女は言う。自分の役目を果たしたい。そのために協力してほしいと。
この世界を元に戻せるのならば、と６人の魔術師と６人の英霊が彼女の力になると誓う。
二人の抑止力が生み出した星の聖剣の模造により開かれたテクスチャの隙間へと堕ち、
彼らは星の表膜の最奥に坐する女神の下へと向かう。

星の中心にて坐していたキュベレーと、ザーイカたち、そして人間たちが邂逅する。
キュベレーはその過去・現在・未来・剪定を見通す役割から、外よりの侵略者の存在を知る。
それへの対抗策を生み出すために、彼女はこの星に数多にある"可能性"を混ぜようとしたと語る。
しかし彼女の可能性を求める愛は、長き人理渾然の影響により歪み、進化への渇望へと歪んでいた。
そのため彼女は、この今にある世界と生命全てを織り交ぜ究極の一を作り上げると説く。

だが、そうすれば今いる生物種は軒並み滅びる、人類も滅びかねないと彼らは語る。
しかしキュベレーは「新しい進化を生み出せれば、滅亡など関係ない」と語り聞く耳も持たない。
戦うしかない。そう決意した人類立による、神との決別を賭けた戦いがここに幕を開いた。

なんとかキュベレーを討伐した人間と英霊達。
それでも尚も、新たなる進化を"守るために"生み出さねばならないとキュベレーは言う。
平行世界の地母神、テルースと融和してまで可能性の錯誤を求めた理由。それは他でもない"愛"であった。
古き地母神との訣別の時、そう思われたその瞬間、声が響きキュベレーの霊基が変質を開始する……。

２柱の地母神の融和は根源への純化を引き起こし、『絶対なる進化のみを求める意思』を呼び起こしたのだ。
地球の進化を促す"絶対"、タイプアースと"それ"は名乗り、手始めに世界全てを融合させ進化のリデザインを開始しようとする。
目の前の人類たちを消失させようとするが、駆け付けたディートリヒ・フォン・ベルンの宝具による阻まれる。
「自分の運命に真摯たれ」そうザーイカに言い残し、そして人類に希望を残して彼女は光と消えていった。
世界はまだ完全に融合したわけではない。故に希望はある。立ち上がった人間と英霊たちに、
今世界の命運が託された。

タイプアースをすんでのところで抑えることに成功した人類と英霊達。
しかし、もはや世界の意思そのものであるタイプアースを完全に滅ぼすことは不可能であった。
いずれまた人理渾然は巻き起こる。そう思われたその時、一人の少女が立ち上がる。
「今ならば、妾(わたし)でもできるかもしれない」

ザーイカは、この異変の最初に生まれたものにして、キュベレーの最後の後悔(いし)
故に彼女が目の前のタイプアースに影響を与えられるのは自明の理であった。
彼女は進化を求めるタイプアースの意思を、キュベレーと共に眠りにつかせ、
そして生命の進化を緩やかに待ち続けると語る。

進化は確かに必要な物、しかし急ぐ必要など何もない。
時が来るのを夢見るままに待ち至ろう。そう彼女は決意した。
それが彼女の見つけた、己の役割であった。

多くの仲間たちに見送られながら、彼女は笑顔で星の中心となる。
寂しくはない。此処ならば数え切れない者たちと永劫に共にいれるのだから、と
そうして彼女はタイプアースと一つになり、彼女と共に戦った英霊と魔術師たちは、地上へと戻った。
後に残るは、ただただ安寧とした世界であった。人理渾然など、初めから起きていなかったかのように、
今まで通りの世界が、其処には広がっていた。

登場人物(NPC側)

キュベレー	人理渾然を引き起こしたすべての元凶。本来は地球のテクスチャの最奥にて坐し続け、この星で起きた総てを見届けるだけの地母神だった。しかし外よりの侵略者を察知し、それに対抗するべく平行世界の女神、テルースと融和。テルースの地母神としての権能と、自分の中の記録を用いて世界を混ぜ合わせ始める。その結果彼女は歪み、可能性ではなく進化を求め始めてしまう。だが、その刹那に抱いた１つの後悔(いし)が、世界を救うに至った。
タイプ・アース	世界、ひいては根源そのものが持つ、進化を求める絶対の意思が形となったもの。本来は表に出る存在ではないが、２柱の地母神の融和により根源に近づいた影響で形をとった。愛や情など一切なく、ただ『究極の一』に至るための進化と可能性、世界だけを求め、総てをその礎とせんとする。世界そのものと言えるためその力はすさまじく、究極の一以外総てを滅ぼそうとし、実際に世界滅亡まであと数瞬であった。それ故に消えることはないが、最後にはザーイカと共に星の中心にて横たわり、今も眠り続けている。
ザーイカ	人理渾然により、混ざってゆく世界と時間の中で、キュベレーが可能性を求める心、表層に生きる総ての命を尊ぶ愛を失っていく中で、無意識に切り離し、自分を止める物とした自滅因子。最も新しい地母神。そのため、世界の意思であるタイプアースにも干渉することができる。最後にはその役割を果たし、星の中心で眠りについた。
"観測者"	その正体は、顕現する際に霊基の足りない地母神と補いあい、一つになった過去を持つ観測衛星"だいち"。キュベレーと同じく外なる者の存在を感知しており、それへの対抗策を生み出すために、かつてテルースはキュベレーと融和する選択を取った。しかしその選択は間違いであったと気付き、その観測の宝具を以て世界中の人間の存在を観測により維持し続けてきた。最後にはこの世界を救う役割を持った人間と英霊に、小さな恩返しを残して宙(ソラ)へと戻った。
ディートリヒ・フォン・ベルン	この人理渾然の中で、何よりも長くザーイカと共にあったベルンの騎士。重力、即ち地球の力を司る宝具『頭を垂れよ森羅万象』を最大解放し、地母神の権能を押し留める。その代償として霊基を破損し消滅するが、ザーイカに「運命に真摯であれ」と言葉を残す。彼女の献身はザーイカに、ひいては人類と英霊に立ち上がる力を与えた。
エミヤオルタ	此度の人理渾然の背後で人類の為に動いていた抑止力。彼らを送り出すために、その霊基の全てを使い星の輝きの聖剣を投影した。
カゲミヤ	此度の人理渾然の背後で人類の為に動いていた抑止力。彼らを送り出すために、その霊基の全てを使い、最後にして最大の宝具『永久に忘れること勿れ、追憶に輝く運命の剣』を発動する。
舞雨真兎	上二人の抑止力と知らないうちに契約していた陰の功労者。鑑合わせの令呪を両手に持ち、まったく同質同量の魔力を流し込めるなどかなりのハイスペック。キュベレーの元へと旅立つ英霊と魔術師たちを見送った。

ログ、簡易リプレイ

リプレイ(画像なし)
リプレイ（画像有）：準備中……

特別編合同企画『神皇君臨帝都物語　祷境　-彼方よりの侵襲-』

募集要項：リンク先参照

番外編『EXTRASTORY 虚事列車』

開催日時：7月15日(日)AM09:00～PM09:30
ルール：としあき英雄点式シート、特異点方式

導入

あれから暫し時が経つ。この世界"は"依然危うくも平和を保っていた。
そんな中、五人の人間と四人のサーヴァントがウォルナト=マヴァイへの旅に出掛けたのだった。

登場人物(プレイヤー側)

img側
ライカ/VIII
源頼光
ガイス/XXX
鎮西八郎為朝?
柏木緋月
ガレス
May側
稗島師人
フー・ファイター
ラウラ・ファーガセンハイト

ログ、リプレイ

リプレイ(演出強化版)
簡易リプレイ

番外編XXXXXXXXXXXXXXXX

前日譚SS

タイトル	登場泥＠img	登場泥＠May
交錯する螺旋その１-例えばそれは、さりげない日常の中で-	オデュッセウス黒咲恵梨佳空蝉瞳『弦糸五十四家』柏木星司、『オリジンストーン』、『アクシア聖団』（語り部のみ出演）キルケークロニク・ナビ・ナバ＝アンディライリー『グロース紋章院』シスター・アントニア	真楽遣児セイバー：パラス『猟番(ゲームキーパーズ)』ガイ・Ｊ・アッキーズ天野隼人『AMANO』ジェハイル・アルト・フィッツサイモン（語り部のみ出演）ルピナス・カートライト＝ルピノビスティス・ソフィア『狼』ウィリアム・スミス鉄要『人狼局』
交錯する螺旋その２-例えばそれは、崩れ往く戦乱の中で-	アーカーシャ=VII 連理姉妹アイナ・マキネンキース・アントワーヌアシュレイ・リオトールアクィラ・アッカルド『アクシア聖団』『矢衾警備保障(株)』矢衾幻河『ロータス・オムニサービス』津田流星ダリオ・マルチェロ『FFF社』フェリシア・F・ファーディナンド『弦糸五十四家』桐壺新太郎/弦糸新太郎夕顔茂森玉鬘糾 (言及でのみ登場) 両石閻霧『ルナティクス』	マリー・ルクレール・マーナガルムレフィカル・レミ鉄要ソフィア・エスター・フィッツサイモン（言及でのみ登場）『人狼局』『外道一族』詩姫人理外道天魔、外道悪徒（言及でのみ登場）青葉逢音沢本有紗沢本六十郎 (言及でのみ登場) ツタンカーメン真竜院レト『狼』三峰院胡蝶（回想のみ登場）
交錯する螺旋その３-例えばそれは、渾沌たる特異点の中で- 交錯する螺旋番外-物語(とき)を紡げ、天駆ける星-	『新世界秩序同盟O-13』カール・エルンスト・クラフトアナンシメギドラ・エイハブ・サレナ泥新宿のアヴェンジャー(3) 泥新宿のセイバー（彼女の住まいのみ地の文にて登場）泥新宿のモンスター(2) （描写のみ登場）安倍晴明ルディング・メテオストーンアンビバレンス『デムデム団』ドクトル・キリインセイン・ジュリィ（通話のみ登場）	ストリード・ミトリカル・ブーリテレクジョートセン・トゥオーネディング・セストスラヴィク星見静（言及でのみ登場）ベルシュカ・ナイトバールアルターエゴ・バエルアトラスィー一族（地の文でのみ言及）フラウス・ドレッセル黒無真純『シュテルンヴェルト』
交錯する螺旋その４-そして世界は、永久の渾沌に堕つ-	両石閻霧霧六岡六霧エトネ・ナ・クリュアシェ（セリフでのみ言及）堕天使ルシファークロニク・ナビ・ナバ＝アンディライリーモーチセン・デュヒータ（セリフでのみ言及）グロース=アンディライリーガグンラーズ	じゅすへるルピナス・カートライト＝ルピノニコラウス・ヴォルフハルトディートリヒ・フォン・ベルン

合同応援SS(img側)

混沌都市オルツィニー

タイトル	登場人物	あらすじ	備考
混沌都市オルツィニー	ザイシャ,メギドラ, ジピィズィア	漂白されたはずの倫敦に急遽観測された1400万人の生命反応。その点滅は異世界の倫敦、混沌都市オルツィニーから齎されたものだった。 imgとmayがクロスハッチした交差倫敦の調査をアーサーは二人に命じた。出逢うのはもう一人のザイシャ──ジピィズィア=アンケル・バジュロンステ。彼女はダゴニットMk-Ⅲを奪い、抱える狙撃銃でザイシャを狙う。ジピィズィアの目的とは？　ザイシャとメギドラの運命は？不可視に飲まれ崩壊するクロスハッチの交点を少女たちは駆ける。	完結
エピローグ	????	明けない夜はない。星はいつか沈む。されど沈んだ後にも空は続く。物語が終わりを迎えてもその先にライナーノーツのページを残すように。エンドロールには自由と幸福がある。そこに彼女は何を見出すのだろう……

Afternoon tea time

「『そうして、二人のお姫様は永い永い眠りにつきました。めでたし、めでたし』」

「……うん。予想していた中でも最上級のエンディングだ。それだけの価値がこの結末にあった」

「でもね。それで終幕になんて私はさせない」

「私は"視"ていた」

「この物語の始まりを。物語が紡がれるその時々を。ずっと、見守っていた」

「だからね。少し不満があるんだ。たった一人だけ、それも最大の功労者が報酬を貰っていない」

「そうでしょ？　ザーイカ」

結末

眠りにつく直前、ザーイカは一人の少女と再会した。
それは、初めての贈り物をくれた相手。初めての場所で出会った相手。

何よりも大切な、名前をくれた、一人の少女。

その少女は言う。自分は不死ゆえに、死なずに世界とあり続けると。
かつて、少女は「またね」という声にこう返した。「さようならだ」と。
しかしあの時と違い朗らかに微笑む彼女もまた、あの時と違う言葉を選ぶのだ。

「また会おう」と

かくして世界を、人を救うために奔走した姫は眠りについた。
きっと、いつか再会する。その願いを、その希望を、夢に見ながら。
ああそれは、なんて幸せなことだろう。なんて幸福な眠りであるだろう。

『終末(おわり)を知って生きることは、幸せなのか不幸なのか。その答えは分からない』

『だけど、表層に織り成される、その極彩色の縞模様は、何よりも、美しかった』

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"観測者"	英霊が争いあう混沌の地にて、集う勇士たちを待っていた存在。この渾沌とした世界で人々を観測し、その存在を立証し消失を防ぐという能力を持つ。だが通信能力や戦闘能力は持たないため、サポートに徹するほかなかった。生きる観測レンズシバのような存在。過去にある神霊を宿した影響で、たった一度だけ、地母神の影響下にある存在以外を消し去る範囲攻撃を使える。
ザーイカ	ある意味では今回の事件の元凶のようなもの。そしてこの事件で最も成長した者。その正体は北欧神話に語られる原初の巨人で滅びの因子、ユーミル……ではなかった。今までの特異点で名前を貰い、人の生きる意味を知り、戦う意味を知り、そして生物の死を知った。今回の事件を通じ、自分の生きる意味と"生きたい"という意思を知る。それと同時に、一番最初の特異点の時に埋め込まれた『滅魂』をルールブレイカーによって破壊され、自身の本当の名前と記憶を思い出す……。
ティラノサウルス：スー、フリードリヒ・ニーチェ、ヘルファズル(ロキ)、エミヤオルタ	それぞれザーイカの駆け抜けた、４つの特異点と聖杯戦争の記憶が呼び出した『ザーイカを守る者』だがスーとニーチェは召喚された理由がわからないままに、ヘルファズルは力を使い果たしていたが故にロキに割り込まれ、結果としてこの場に駆け付けた英霊と魔術師たちと敵対する形となった。エミヤオルタのみ、最後には共闘する形となった。エミヤオルタが此処に召喚された理由は、ルールブレイカーによりザーイカの記憶と役割を取り戻させ、完全に人類の味方とするため。ただしそのためには、一度敵の手中へと渡しディートリヒ他人間と英霊の呼びかけに賭ける必要があった。
『影』	エミヤオルタを援護し、そして窮地から救ったもう一つの抑止力。観測者でも観測のできない特殊な霊基と、戦闘中の固有結界内部でも割り込むことのできる特異性を持つ。援護によりエミヤオルタの道を切り開くことに、"懐かしい"と言葉をこぼす。
第六天魔・波旬	May世界線のとある特異点で受肉した真正悪魔、を名乗る謎の存在。この世界の存在でないが故に、『滅魂』により本来は探知ができないザーイカを見つけ出し、２人のマスターを唆してこの世界を新生させる新たなる地母神を生み出そうとする。外見は好青年だが、その本性は人の幸も不幸も全て等しく嘲り嗤う残忍非道。
霧六岡　六霧	imgとMay世界線、２つの世界の記憶を持つ自他共に認める狂人。片やルナティクスという狂人の集団で人の善を、片やサンヘドリンという信仰の組織で人の悪を、両極面から人の美しき極光を見るために日夜悍ましき奇行に走り続けている。此度もその一環でしかない。ビースト∀の構成要素、ラッキーマザー〔オルタ〕の召喚に携わった。
アビエーラ・ヴォルフルギス・アンファンシュタイン	May世界線の魔術師。あらゆる平行世界に夢でつながる特異魔術を持つ、見た目だけなら可憐で美しき女性。人理渾然下でそれを逆利用し、『どのようなダメージを受けても死なない』という観測結果を作り出し続けていた。『最強の存在』をその目で見ることを夢見ており、そのためなら手段は問わない、どす黒い太陽のような目を持つ。 "img世界のある人物"に縁があることから、その縁と自身を無理やり繋げ、最新の英霊である月面都市を召喚する。
月面都市	アビエーラによって呼び出された、最も新しき英霊。一つの人類の終幕の英霊。人類が滅んだその時に、人類種を保存するべく動く最終機構であったが、ある可能性に於いて現代の月に顕現した。クラス：月の癌(ムーンキャンサー)。此度は彼女に縁のある青年……に近しい人物により呼び出され、獣の一部となる。
ラッキーマザー〔オルタ〕	霧六岡によって呼び出された、最も古き英霊。人類の原初の１つ。総ての人類の細胞のミトコンドリアをたどると、ある１人の女性に行きつく。それが彼女と仮定されている。本来なら全てを慈しむ母であるのだが、波旬による術式と霧六岡の精神性。そして人理渾然により、歪んだ姿で降臨した。
ビースト∀	過去、現在、そして未来、∀(すべて)の母を融合させ生み出された新しき獣。波旬の目論見により、この人理渾然の世界をまったく新しい生態系へと新生させようとした。最終的には中心であるザーイカが抜けたことで弱体化。英霊と魔術師の共同戦線の元に敗れ去り消滅した。
舞雨真兎	何処にでもいるような普通のギャル。ヤベェ。見たものの本質を映す魔術を持つけど本当に普通のJK。ヤベェ。冒頭にて出演した。マジヤベェ

タイトル	登場泥＠img	登場泥＠May
交錯する螺旋その１-例えばそれは、さりげない日常の中で-	オデュッセウス黒咲恵梨佳空蝉瞳『弦糸五十四家』柏木星司、『オリジンストーン』、『アクシア聖団』（語り部のみ出演）キルケークロニク・ナビ・ナバ＝アンディライリー『グロース紋章院』シスター・アントニア	真楽遣児セイバー：パラス『猟番(ゲームキーパーズ)』ガイ・Ｊ・アッキーズ天野隼人『AMANO』ジェハイル・アルト・フィッツサイモン（語り部のみ出演）ルピナス・カートライト＝ルピノビスティス・ソフィア『狼』ウィリアム・スミス鉄要『人狼局』
交錯する螺旋その２-例えばそれは、崩れ往く戦乱の中で-	アーカーシャ=VII 連理姉妹アイナ・マキネンキース・アントワーヌアシュレイ・リオトールアクィラ・アッカルド『アクシア聖団』『矢衾警備保障(株)』矢衾幻河『ロータス・オムニサービス』津田流星ダリオ・マルチェロ『FFF社』フェリシア・F・ファーディナンド『弦糸五十四家』桐壺新太郎/弦糸新太郎夕顔茂森玉鬘糾 (言及でのみ登場) 両石閻霧『ルナティクス』	マリー・ルクレール・マーナガルムレフィカル・レミ鉄要ソフィア・エスター・フィッツサイモン（言及でのみ登場）『人狼局』『外道一族』詩姫人理外道天魔、外道悪徒（言及でのみ登場）青葉逢音沢本有紗沢本六十郎 (言及でのみ登場) ツタンカーメン真竜院レト『狼』三峰院胡蝶（回想のみ登場）
交錯する螺旋その３-例えばそれは、渾沌たる特異点の中で- 交錯する螺旋番外-物語(とき)を紡げ、天駆ける星-	『新世界秩序同盟O-13』カール・エルンスト・クラフトアナンシメギドラ・エイハブ・サレナ泥新宿のアヴェンジャー(3) 泥新宿のセイバー（彼女の住まいのみ地の文にて登場）泥新宿のモンスター(2) （描写のみ登場）安倍晴明ルディング・メテオストーンアンビバレンス『デムデム団』ドクトル・キリインセイン・ジュリィ（通話のみ登場）	ストリード・ミトリカル・ブーリテレクジョートセン・トゥオーネディング・セストスラヴィク星見静（言及でのみ登場）ベルシュカ・ナイトバールアルターエゴ・バエルアトラスィー一族（地の文でのみ言及）フラウス・ドレッセル黒無真純『シュテルンヴェルト』
交錯する螺旋その４-そして世界は、永久の渾沌に堕つ-	両石閻霧霧六岡六霧エトネ・ナ・クリュアシェ（セリフでのみ言及）堕天使ルシファークロニク・ナビ・ナバ＝アンディライリーモーチセン・デュヒータ（セリフでのみ言及）グロース=アンディライリーガグンラーズ	じゅすへるルピナス・カートライト＝ルピノニコラウス・ヴォルフハルトディートリヒ・フォン・ベルン

kagemiya@ふたば