ImgCell-Automaton。 ここはimgにおけるいわゆる「僕鯖wiki」です。 オランダ&ネバダの座と並行して数多の泥鯖を、そして泥鱒をも記録し続けます。



武器無し立ち絵

イメージ画像に使用した素材

武装バラパーツ

基本情報

【元ネタ】アーサー王伝説(アーサー流布本サイクル、ランスロ聖杯サイクル)『アーサー王の死』『聖杯の探索』など
【CLASS】ルーラー(セイバー、ランサー、シールダー)
【真名】ギャラハッド
【異名・別名・表記揺れ】ガラハッド、ガラハド、ガラアド、ガレアス、ガラス、聖杯の騎士、サラスの王、グワルハフェッド、聖イルティド、天の騎士(セレスチャル・ナイト)
【性別】男性
【身長・体重】168cm(ヒールありマシュと同程度?)・50kg
【肌色】白 【髪色】紫 【瞳色】紫
【スリーサイズ】B70/W63/H85
【外見・容姿】鎧姿の中性的な片メカクレ少年
【地域】イングランド(ブリテン)
【年代】AD500頃
【属性】中立・善
【天地人属性】地
【その他属性】人型・騎士・純潔・殉教者・円卓
【ステータス】筋力:B(シールダー時C) 耐久:A(セイバー・ランサー時B) 敏捷:B(盾装備時C) 魔力:B 幸運:A 宝具:A+

【クラス別スキル】

対魔力:A

ランク以下の魔術的干渉を無力化する。
生前においても聖霊の加護に護られており、とある墓所に居座った悪魔/悪霊(フィーンド)の放つ、人々の生命力と正気を奪う叫び声をも無効化したとされる。

真名看破:_

裁定者の特権でサーヴァントの真名を見抜くスキル。クラス偽装と引き換えに失われている。

神明裁決:_(A)

裁定者の特権で召喚された聖杯戦争の参加サーヴァント1体につき2回まで有効な特殊な令呪を持つ。クラス偽装中は封印されている。

クラス偽装:C

聖杯戦争の運営のみならず、聖杯獲得に相応しい人間を見定める役割を持った特殊なルーラー用のスキル。通常クラスのはぐれサーヴァントに偽装して参加者の人格を見定めることができる。
ギャラハッドの場合セイバー、ランサー、シールダーなどに偽装するが、本人の天然とも称される心根もあってそれなりの話術や交渉術を持つ者相手には隠し通せないだろう。
7クラスが揃っている聖杯戦争では基本的にシールダーに偽装することになる。
偽装中はそのクラスに合わせたクラス別スキルとなる。ギャラハッドの場合は騎乗:C、自陣防御:Cなど。

【保有スキル】

魔力防御:A

『魔力放出』と対になるスキルで、あちらが魔力を攻撃力に変換するのに対し、こちらは防御力に変換する。
保有する魔力量が多いほど性能は向上し、膨大な魔力を保有するならばその守りは国一つをも守護する聖なる壁と化す。

神の恩寵(真):EX

生まれながらに備わった神の恩寵により、心身の調和のとれた、性別を超越した純潔の美を体現する。
恩寵とは基督教の最高存在からの清浄なる恵みを意味し、王権の美を示すスキル『神の恩寵』に対してこちらが本来意味するものである。
聖なる純潔のオーラにより性的な干渉(性的接触や性別転換、セクハラを含む)、誘惑、魅了、対性別特攻などを完全にシャットダウンする。
その純潔は危険の森に湧き出したこの世全ての淫乱の大罪を象徴する泉を触れただけで浄化するほどであり、淫乱や放蕩の性質の強いサーヴァントは触れただけでダメージを受ける。
このスキルは外すことができず、憑依継承(サクスィード・ファンタズム)等のコピー系スキルの対象にならない。

啓示:A++

"天からの声"を聞き、最適な行動をとる。
ギャラハッドの場合、幼少の頃から聞こえるそれは確固とした根拠として受け取られ、鞘のみで登城、盾なしで馬上決闘などの不合理な行動でも迷いなく断行し、また他者にもそれを押し通すことができる。天然と称される所以の一つだが、パーシヴァルやボールスを的確に聖杯へ導いた。
場合により声ではなく知らないおじさんやおじいさんの姿をとってギャラハッドを導くこともあり、見えない人とお話している姿をよく目撃されている。

武の才気:A+

ランスロットの因子から受け継がれた武芸の才。鍛えれば無窮の域にまで到達するが、修練の不足からそこまでは至っていない……というより完全に別物となった。
天才的な戦闘センスにより、各種武器戦闘における判定にボーナスを得る。また、戦闘経験に頼らないことにより特異な戦闘スタイル(無冠の武芸、宗和の心得など)への対応が早く、2合ほど打ち合った時点で特異な武術によるペナルティ(無冠の武芸の場合は技量の誤認効果)を無効にできる。

【宝具】

以下は持っている可能性のある宝具のリストであり、全てを持ってくるとは限らない。また、全部を所持していたとしても手持ち武装の同時使用は2つまで。組み合わせの変更には持ち替えで1ターンかかる。例えば両手に武器を2本装備している間は盾の能力は一切使えない。盾を装備するなら武器は槍か剣1本のみ。

セイバー(偽装)時は剣二振りと鞘、ランサー時は槍と鞘、シールダー時は盾と鞘を必ず所持。
偽装でなく実際にそのクラスで召喚された際も同様だが、聖杯の守護者である彼がルーラー以外で現れるのはグランドオーダー案件以外では非常に稀。

『流血の聖槍(ロンギヌス・サングィス)』

ランク:A++ 種別:贖罪宝具・対城宝具・対国宝具 レンジ:2-4(近接)1-99(ビーム) 最大捕捉:999人
かつてカーボネック城の聖杯に顕現した、救世主を貫いた槍の1側面。血を流し続ける槍。聖槍(といってもロンゴミアントとは関係ない救世主の聖槍)の影の中でも代表的な一つ。
この槍は贖罪の側面を象徴しており、手に取った者の悪性と罪に応じた代償と贖罪を要求し持ち主を傷付け災いを撒き散らすため、ギャラハッドやパーシヴァルのように信心深く清い肉体と精神を持つ者でなければ安全に扱えない。
穂先から流れる血はギャラハッドの手で塗り付ければ傷や病を癒すことができるが、相応しくない者が自ずから不用意に扱おうとすると癒えることのない傷や病を受ける。斬りつけられた者も同様に聖罰による癒えない傷と病を受ける。……この不治の傷はゲイ・ボウによるものと違い、使用者の呪いではなく基督教の最高存在により世界に刻まれた魔術基盤から行使されるものであるため、使用者が死亡しても解除されない代わり、洗礼詠唱、心霊治療、奇蹟など同じ基盤による治癒術であれば判定によって治る可能性がある。
なお、振り回した際の血の飛沫にも攻撃判定がある。

真名解放することで"嘆きの一撃"(Dolorous Stroke)とも呼ばれる広範囲の神罰粛清攻撃が放たれる。ギャラハッドはこれを加減し出力調整して放つことができるが、全開で放つと周囲一帯は聖気により汚染され、罪無き者以外は生きていけない不毛の荒野と化す。原罪から解き放たれていない常人は癩病に似た症状を起こし、作物や植物も贖罪が果たされるまでは満足に生育しない。
他の宝具によるものも含め"嘆きの一撃"は星属性、聖人属性、高ランクの神性(神性ならA以上。神核などの類ならC以上)を持つ者に対してはダメージが減衰する。ギャラハッド、イエス、預言者エリヤ、エノク(イーノック)は"嘆きの一撃"に対する完全耐性を持つ。罪と悪性の量の多い者ほど受けるダメージが増大する。
切断面に嘆きの輝きを集中させる父親譲りの対人技『流血の聖槍・過重贖光(ロンギヌス・オーバーロード)』として放つことも可能。むしろ周辺被害を抑えられるこっちが主力。

ちなみに真名解放の際、"サングィス"は発音しなくともよい。他の聖槍の側面と区別するための記号に過ぎないため。

『永久なる贖罪果たせし聖都(レグヌム・サラス)』

ランク:A+ 種別:対悪宝具 レンジ:不明 最大捕捉:不明
『いまは遥か理想の城』の別側面が強く出た姿。円卓の騎士ではなくサラスの聖王として現界した際の盾はこの姿になる。ルーラーとして召喚された際はこの形態であることが多いが、場合により『いまは遥か理想の城』であることもある。
祖先の代から続く贖罪を成し遂げ聖都を取り戻した証。対粛清防御と呼ばれる"世界を守る"証とも。
真名解放で聖都の城壁を展開する。強度は使用者の精神力に比例し、使用者の心が折れない限り崩されることはないが、魔力消費を考えると常時展開できるものではない。
展開時、味方の士気、精神抵抗にボーナス。

真名解放を伴わない特殊効果として、城壁の一部を一瞬だけ現出させ対象1人の時間軸をずらし攻撃を回避させることができる。数ターンに1回のみ攻撃に割り込んで使用可能。時に煙る白亜の壁。

イエスの死に立ち会い聖杯をイングランドにもたらした最初の聖杯の騎士が持っていた盾にマーリンが"絆を示す魔術礼装"*1を組み込み神に属する盾を円卓の守りへと変質させたものだが、最初の所持者と同様聖杯探求を達成したために本来の形に近くなっている。別名アリマタヤのヨセフの盾。

ナザレのイエスに仕え聖杯を託された騎士アリマタヤのヨセフが愛用していた盾で、ヨセフの息子ヨセフェがサラスのイーヴレイク王を改宗させて授けた。
イーヴレイク王に託された当初は盾に十字架が付属して布で隠されており、布を外して十字架を晒すとイエスの顔面が顕現して敵を粛清するというものだったが、ある時突然十字架が消失した。ヨセフェは死ぬ時に代わりに鼻血で赤い十字を描き聖人の加護を与えた。マーリンはこの空いたスペースを使って十字架型に加工した礼装を設置したため、赤い十字は礼装に隠されて見えなくなっているが、サラスを取り戻した影響で十字架自体が赤く染まっている。

『奇異なる剣帯の剣(ディンドラン・バルテウス・グラディウム)』

ランク:A 種別:贖罪宝具・対人宝具・対国宝具 レンジ:1-2(近接)1-99(爆発) 最大捕捉:999人
ダビデ王が所持していた剣……をソロモン王のもとに降臨した天使たちが魔改造したもの。持ち主の選定条件が非常に厳しく、ギャラハッドですらパーシヴァルの姉の隠者ディンドランの助けがなければ抜くことができなかった。
柄を握っている間は傷や疲労が癒され続ける。真名解放して敵に打ち付けると命中した敵を中心に爆発状の神罰粛清攻撃が発生する。これも"嘆きの一撃"と同様の現象を引き起こし、全開で放つと一帯を不毛の荒野と化すためギャラハッドは加減して使用する。その他"嘆きの一撃"の特性に関しては前述の流血の聖槍の項目参照。こちらも槍同様『過重贖光(オーバーロード)』化して単体技に変換できる。
ギャラハッド以外のものが剣を抜くか使う場合、所持中毎ターン神罰判定が発生し、結果によって手が滑って自身に突き刺さったり、どこからともなく飛来した槍が腱に命中し癒えない傷を受けるなどの神罰を受ける。

隠者ディンドランの語るところ によると剣の由来は以下のようなものである。

長いので格納

『血を動かすもの(サングィネム・モービリ)』

ランク:B 種別:贖罪宝具・対人宝具 レンジ:_ 最大捕捉:自身
ソロモン王が子孫のために用意させた、ダビデの剣用の鞘……を天使たちが魔改造したもの。
帯びている限り傷の自動治癒効果と宝具ランク相当の精神耐性を得る。
また、この鞘と帯は武装解除効果を受けない。自身でも装備解除不可。この効果の所以について詳しくは前項の『奇異なる剣帯の剣』の解説参照。天使が刻んだ制約の一つ。ある条件を満たした者でなければ外すことはできない。

直視させることで自らの罪を思い出させる、という効果があるが、本人が望まない限りギャラハッドはこの効果を使用しない。

聖書の世界観において人類最初の殺人となる、アベルの殺された所に生えていた木と、原罪の象徴である蛇皮で造られた鞘。
一説によればイヴが植えた生命の木の枝が成長した木ともされ、当初は処女が植えたために白かったが、アベルの血により赤く染まったという。
この赤い鞘を見ると、身体に血が流れているものはアベルの流血を、カインの罪を思い出さずにいられず、血が脈動するというのが名の由来。

『嘆きの剣(ルクトゥス・グラディウム)』

ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1-2 最大捕捉:2人
アヴァロンの貴婦人ライルがある乙女の願いに答えて渡した呪いの剣……をマーリンが魔改造したもの。かつてベイリンが使っていた。
頑強かつ勇猛な者しか抜けず、抜いた者は最も愛する人を殺してしまう効果があるが、ベイリンの死後マーリンが改造した柄の効果により、ランスロットの因子を持つ者しか手に取ることができない。

使用者の愛する者に対して殺傷力が上昇する常時効果がある。
ギャラハッドの場合、この世に生まれた者を全て等しく愛しているため、この世に属さない者━━━第六架空要素で構成されたもの以外は全て効果適用範囲となる。
ランスロットの場合はギネヴィア、ガウェイン、アルトリア、トリスタン、ガレス、ギャラハッド、その他部下や親戚などが対象となる。マロリー版ではこの剣によってランスロットがガウェインを殺すとマーリンが予言するが、それが正しいとすればボールスがランスロットへ形見として持ち帰ったのだろうか。(マーリンの千里眼は現代しか見通せないため、予言が外れた可能性もある)

アヴァロン。またの名を星の内海。すなわちこの剣は神造兵装の可能性が高い。マーリンはこの処分困難な呪物の扱いに困った末にギャラハッドに託すことにした。当時まだ円卓にはいなかったが、千里眼でランスロットの息子が生まれていることには気付いていた。
漁夫王ペレスが、その家系と最高の騎士ランスロットの間に生まれた子が聖杯探求を成す、と神から託宣を受けて生まれたギャラハッドはいわば生まれる前から神に望まれてきた子であり、神の愛に包まれた彼は全ての人間を等しく愛する━━━つまり呪いの対象となる「最も愛する人」が存在しないのだ。

『嘆きの一撃・過重贖光(ドロロウザス・イクトゥス・オーバーロード)』

ランク:EX 種別:贖罪臨界宝具・対界宝具 レンジ:1-99 最大捕捉:999人
ルーラー時、あるいはセイバー・ランサーの複数クラス時*7専用宝具。『流血の聖槍』と『奇異なる剣帯の剣』を同期させて最大限に強化された「嘆きの一撃」を放つ。旧約の神の嘆きと新訳の救世主の嘆きの融合による相乗効果で神罰粛清の輝きが臨界に達し、多重の「嘆きの一撃」の一閃が広範囲の空間に炸裂、範囲内は無数の贖罪の縮退爆発に包まれる。
この攻撃は空間そのものにさえ癒えない傷痕を残し、世界そのものを傷付けるためギャラハッドは固く使用を禁じている。

ただし、対象に剣と槍を突き刺した状態で使用すれば、対象の体内宇宙(ミクロコスモス)を焼き尽くす実質の対人宝具(正確には個人の心象世界を滅ぼす対界宝具だが)として使用可能。こちらは稀に使うかもしれない。

【Weapon】

『ベイリンの剣(無銘)』

双剣の騎士ベイリンの持っていたもう一つの剣。
セイバー時は他に双剣があるため、これを使うのは主にシールダー時となる。

マロリーによればマーリンが石に刺して川に流したのはこちらの剣。
ギャラハッド用に改造したもう一本の剣はマーリンの予言によればマーリンが造った善良な騎士しか渡れない橋を渡って取得するようだ。(ギャラハッドが橋を渡るエピソード自体は収録されていない)
ギャラハッドはブリテンへの登城までに偶然これの鞘を拾っており、石に刺さった剣を抜くことを運命付けられていた。

『鎧』

聖杯戦争では真名を隠すため、父親が黒騎士に扮する際と同様の黒塗りの塗装が施されているが、伝説では燃える炎のように赤い鎧だったという。霊基再臨などの機会があればまた鎧が赤くなることもあるかもしれない。
名を忘れられた無名の聖者の血で染まった聖遺物。ギャラハッドの育った修道院で所蔵されていたものを受け取った。

【解説】

湖の騎士ランスロットと聖杯城カーボネックのエレインの子。カーボネックの聖杯の再臨に立ち会った12人の騎士の1人にして最後の聖杯王。
再臨した聖杯を聖都サラスに移送し、サラスの王を改宗させ、聖杯を本来あるべき天に還した功績から神に認められ昇天した。
イエスの遺体を引き取ったアリマタヤのヨセフの子孫とされ、またソロモン王の子孫であるとも物語の中で暗示される。

ランスロ流布本サイクル後期から登場する人物。定説では『聖杯の探索』の著者であるシトー会の修道士が創作した人物とされるが、マビノギオン系列のキルッフの物語に登場するGwalhafedや、ウェールズの聖人イルティドに由来するという説もある。


【泥版概略】

格納

【人物・性格】

基本は実直かつ上品で優しい少年。一皮向けばド天然。天啓により見えない人とお話したり突拍子もない行動をとったりすることはしょっちゅう。ランスロットから引き継いだ天性の戦闘センスと天啓のコンボで最適解を導くため全く行動が読めない。
"鳩のように"と称される上品で繊細な態度でありながら凄まじい行動力を発揮する彼のあり方は、いわゆる不思議ちゃんというのが近いかもしれない。
ただし、父ランスロットと母エレイン相手の時に限ってはツッコミに回ることもある。ツッコミというか説教というか。
ある城の戦いを除いて全く人を殺傷していないことがはっきりと語られるという、この手の伝説に登場する騎士としては珍しい不殺主義でもある。ただし天啓に導かれたら罪悪感を感じつつも迷わず殺すようだ。
ただしこの"最適解"には必ずしも自身が勘定に入っているわけではない。救いたいと思わされた相手を救うために自身を犠牲にするのが最適だったならば、その決断も迷うことはない。
彼は決して自身を軽んじているわけではない。命よりも自身の魂の想いを重んじているだけである。……ただ命を賭けられるほどに愛している人間の範囲が、人よりちょっぴり広いだけで。

イメージカラー:紫・黒・赤
特技:木登り、どこでも寝られる
好きなもの:人間全て
嫌いなもの:自分が人を殺すこと
天敵:救いを求める弱者、あるいは自らの罪を心から悔いて贖おうとする弱者("弱者"には、精神的な脆さ等も含まれる)

【一人称】私(基本)/僕(素の時に、親しい相手にのみ使う) 【二人称】あなた/○○さん/○○(呼び捨て)/○○卿(騎士相手)/(その他、貴族階級や教会階級に属する者には適切な敬称付きで呼ぶ。修道士相手にはブラザー(シスター)・○○) 【三人称】彼/○○さん/○○(呼び捨て)/○○卿(騎士相手)/(その他、貴族階級や教会階級に属する者には適切な呼称で呼ぶ)


FGO風セリフ(グランドオーダー案件につきシールダー仕様)



【因縁キャラ】

隠者ディンドラン:ギャラハッド一行を聖杯まで導いた女性。パーシヴァルの姉で、ギャラハッドの従姉妹に当たる。
不思議と気の合う人物。某パーシヴァルによれば天然の方向性が似すぎでそっちの方が姉弟っぽいじゃないですか! 双子みたいでずるいです! とのこと。

カーボネックのエレイン:母。ちゃんと子育てされたわけではないが親愛なる母。でもストーキングは良くないのでランスロット本人の意思を尊重してほしい。

ランスロット:父。親子として過ごした期間は少ないが親愛なる父。騎士としては最も尊敬している。しかし身内として意識するとついつい女性関係について説教してしまうため普段は父ではなく騎士として接する。尊敬する騎士に説教などしたくはないのだ。
ランスロット[狂](原作):狂ってカーボネック城で道化兼用心棒をしていた頃の父を思い出させる。幼い頃は庭で一緒によく遊んでいたので意思疎通が可能。
ランスロット[剣](原作):正気に戻って、ギネヴィアとよりを戻す方法を考えながらカーボネック城でぼーっと過ごしていた父を思い出させる。穀潰し。
ランスロット(オルタ)(剣・女性):聖杯探求の後半、船で出会った時の、罪深いから聖杯は手に入らないと自己嫌悪に陥っていた父を思い出させる。こんな時はまたあの時のようにハイキングに行きましょうお父さん。
ランスロット【オルタ】(狂・女性):同上。ここまで悪化すると下手に慰めるより母の治癒魔術に任せた方が安全だろう。

パーシヴァル:従兄弟(あるいは従姉妹)。聖杯探求で同行した仲間。
パーシヴァルがオリジナルのロンゴミニアドと居合わせて槍が使えない所を見かけたなら、ギャラハッドは敵味方とか関係なく普通にロンギヌスを貸し出すだろう。
パルチヴァールは攻撃宝具を持っているが、希望するならロンギヌスを貸し出す。

ボールス:父の従兄弟。聖杯探求で同行した仲間。ランスロットをカーボネック城からキャメロットに連れ戻すためにやってきた時に幼い頃のギャラハッドと会っている。

エクター・ド・マリス:父の異母弟。ギャラハッドにとっては叔父。熱心なランスロットの追っかけで、ランスロットが失踪する度に大冒険をしている。ボールスと同様、幼い頃のギャラハッドを見知っている。

モードレッド(原作):年齢の近さ、円卓主要メンバーの息子という共通点から交友がある。モードレッドはしばしば悪意を持ってちょっかいをかけたが、ギャラハッドがそれを悪意と受け取ることはなく、毒気を抜かれたモードレッドはわりと仲良くなってしまった。
泥版概略では若手円卓達を誘って手柄を上げるためにベイリンの死んだ島に向かい、マーリン製の愉快なレジャートラップに挑戦。橋に振り落とされて流れるプールに流されるもサーフィンで無理矢理突破して嘆きの剣を手に入れるが鞘から抜けない……みたいなくだりを用意してたが蛇足なのでカットした。

ナザレのイエス:少し違う姿の彼と会ったことがある。

マシュ・キリエライト(原作):力を託した相手。

ギャラハッド(原作):顔や格好や口調やプロフィールなど諸々違うだろうがおおよそ同一人物。細かいことは気にしない方向でひとつ。


【関連用語】

聖杯王

ブランとも呼ばれる。
アリマタヤのヨセフから聖杯を預かった王の一族。当初はサラスの地(エルサレムからイングランドまでの間の大陸のどこか)で王となったが、後にカーボネック城(イングランドのどこか)へ移住する。
それまでの聖杯伝説の集大成となるマロリー版では、傷を負って不具となりながら贖罪の時まで死ねない身体となるというキャラ被りすぎの存在が3-4人ほど出てくる上にペラムにペレスと名前まで似ていて大変ややこしい。何人かは同一人物だったのではないかとも推測される。
最終的にはギャラハッド、あるいはパルチヴァールが聖杯王を継承する。

それぞれバージョン別の系譜を適当にまとめると以下の通り。

マロリー版ではアリマタヤのヨセフに改宗させられたイーヴレイク王(聖杯に近づきすぎて失明してギャラハッドに癒されるまで数百年生きていた)に始まり、その子孫のレイバー王(異教徒が抜いたダビデの剣で殴られた)、その息子不具王ペラム(ベイリンの槍の嘆きの一撃で不具になった。ギャラハッドに癒される)、その息子漁夫王ペレス(ダビデの剣を抜いたら槍が刺さって不具になった。ギャラハッドに癒される)と続く。
その他描写から先祖か関係者と思われる人物として、モンドラムズ王(ヨセフェを救出した)、モードレインズ王(折れたダビデの剣を修復したがギャラハッドに癒されるまで失明したまま数百年生きていた)などがいる。

『聖杯由来の物語』では、アリマタヤのヨセフの妹婿となったブロンから聖杯王が始まるとされる。

ヴォルフラムによるパルチヴァールの物語群では、ティトゥレルから始まり、その息子フリムテル、その息子アンフォルタス(漁夫王)へと続く。
ワーグナーの劇『パルジファル』では、ティトゥレルの息子がアンフォルタスとなっている。

聖杯の騎士

聖杯探求を成功させた騎士のこと。あるいは聖杯を守護する騎士。アリマタヤのヨセフが最初の聖杯の騎士とされる。

マロリー版では物語上でギャラハッド、パーシヴァル、ボールスの3人が成功させるが、マロリー版の4巻28章では聖杯探求を成就させる"4人の"騎士の1人はペレアス(嘆きの騎士。ニミュエの恋人)だという。*9

また、カーボネック城の聖杯降臨に立ち会ったのは3人だけではなく、その場に駆け付けた9人の各地方からの騎士も含む。
その内訳は次の通り。ゴール(ガリア)から来たクローディン(クローダス王の息子)と2人の騎士、アイルランドから来た3人の騎士、デンマークから来た3人の騎士。
彼ら9人の騎士についてはその後触れられないが、聖杯の騎士として3人に同行してサラスに着いた、とこの泥では解釈している。


その他の聖杯の騎士に関する話としては、パルチヴァールを主人公とする物語群に登場するクリングゾルの話がある。
クリングゾルは聖杯の騎士になりたかったが性欲を克服できず、去勢した。当然それでも聖杯の騎士にはなれず(去勢は基督教では禁忌)、魔女クンドリに弟子入りして魔術師となり、魔術で強引に聖槍と聖杯城を手に入れ、クンドリを使って聖杯王と聖杯騎士団を堕落させ、最終的にパルチヴァールに倒される。
この話にはモブ聖杯騎士団も何人か登場する。
魔術師クリングゾルの名前自体もそれなりに古いものらしく、他のアーサー王関連ではアーサーの母を幽閉した人物として、"ハンガリーの聖エリザベート"の伝説では聖エリザベートの誕生を予言した人物として登場する。

昇天

異教徒には馴染みにくい話だが、聖書系宗教観において特別な意味を持つ現象。旧約聖書に由来する。

旧約聖書において昇天が確認できるのは2名。エノクとエリヤである。
エノクは創世記において簡素な文で触れられている。神とともに歩んで生きていたところ、神が彼をとったのでいなくなったという。
預言者エリヤは弟子のエリシャに"ふたつの分け前"を求められた*10時、それは私が決めることではない、と言った。神に私が取り上げられた時にエリシャが居合わせたなら、その時に与えよう、とエリヤは答えた。
エリヤの昇天はとても派手なものであった。天からは炎の馬が戦車を牽いて現れ、エリヤは 竜巻に乗って天上へ登ったという。
このように、エリヤの物語が語られた時代には当然のように偉大な聖者は神が現世から取り上げるという思想が浸透していた。
ギャラハッドの創作者(シトー会の修道士とされる)がこういった思想に影響を受けているのは間違いないだろう。彼らにとって聖行のゴールとはすなわち昇天、神に取り上げられることなのだ。

こういった思想は、現代の福音派で流行している携挙と呼ばれる終末思想とも深く関わっている。
携挙とは、簡単に言えば敬虔な者のみが天上に導かれて救われ、他は神の裁き、いわゆるハルマゲドンで滅びるというアレである。
携挙思想から見ると、過去に昇天した彼らは先輩みたいなものだろうか。聖者の中でも限られた者のみが昇天できるはずだった時代からはかなり変質したが、昇天思想はこうして現代にも生き残っている。

ダビデの子

イエスの呼称の一つ。当時のユダヤ系教徒にとって救世主の意。メシヤ。キリスト。
ダビデの子孫が約束の子として永遠の王国を建てるという、ダビデの授かった神託に由来する。

ギャラハッドは直接にダビデ、ソロモンの子孫と語られることはなく、ただダビデの剣と、ダビデの息子ソロモンの子孫に素晴らしい騎士が生まれるという神託によってダビデとの繋がりをやや遠回しに強調される。
直接に言明せず、遠回しにダビデの子と読み手に気付かせる表現となっており、原型の物語に特定の著者がいたとすれば明らかにキリストと同一視させたかった意図を感じられるが、あからさまに言ってしまうのは畏れ多かったようだ。

余談だが、「やーいお前の父ちゃんダビデー!」というのは聖書系三大宗教ではキリストの再来を意味する最上級の賛辞ということになる。

荒地

Waste Land。
レイバー王が受けた『奇異なる剣帯の剣』の一撃によって滅びたいくつかの国の跡地。聖杯城カーボネック周辺。
文字通りの不毛の地であり、作物も育たないという。
パルチヴァールを主人公とする伝説においてパルチヴァールが質問を逸したために荒地になったとも、ベイリンが聖槍を使ったために荒地になったとも言われることがある。
ギャラハッドあるいはパルチヴァールによって癒されたとされる。

災厄の席

Siege Perilous。
災厄の席はfate表記(マシュの宝具解放時のセリフから確認)。定番訳では危難の席、危険の席などと訳されることが多い。

災厄の席のほぼ初出と思われる『聖杯由来の物語』ではこれはイスカリオテのユダの席である。
『聖杯由来の物語』ではアリマタヤのヨセフたちが聖杯を置いた卓を囲んで座る儀式を行う。この座席の配置は最後の晩餐を模し、イエスを表す席にヨセフが座り、右隣(伝統的にはヨハネの位置と解される)にはブロン(聖杯王)が座る。ヨセフの左隣に座ったモイーズはその途端姿を消す。聖霊の声によればモイーズは外見を偽った裏切り者でありその席はユダの席を意味する。この席は将来ブロンの孫によってしか占められない、と聖霊の声は予言する。*11

マロリー版でもおおよそ上記の設定を前提にとっていると推測できる箇所がある。(円卓の席数は150だが)
マロリー版では"2つの空席"はこの上なく崇められる騎士しか座れない、としている。上記『由来』の内容を知っていれば自然にイエスとユダの席と解釈できる。
危難の席でないほうの空席、つまりイエスの席に最初に座るのはペリノア王(fateでは円卓の顧問監督官)である。ペリノア王はガウェインに暗殺され、後に円卓に入ったペリノア王の子パーシヴァルは口の聞けない高貴な女性の案内で"危難の席の右隣"に座る。マロリー版の文中では直接触れないが、これは前述の通りイエスの席、つまりペリノア王の座っていた席である。
ちなみに危難の席の左隣はランスロット。
危難の席に座るギャラハッドは聖杯王の一族の子孫であり、上記『由来』の"聖杯王の孫(子孫)"の条件を満たす。
危難の席には「イエス・キリストの受難より454年にしてこの席は満たされるべし」と金文字で刻まれている。*12
ギャラハッドが座った後は「ここは貴公子、ガラハッド卿の席なり」に文字が変化した。

ギャラハッドの初出『聖杯の探索』では危難の席はヨセフの息子ヨセフェのための席となっている。ヨセフェに嫉妬して座った2人の男はすぐさま大地に飲み込まれ、それ以来ギャラハッドが座るまでは恐怖の席と呼ばれるようになったという。

「円卓の」席数を13とするのは唯一『ディド・ペルスヴァル(Didot Perceval)』である。(上述の『聖杯由来の物語』にはアーサー王たちは登場しないので「円卓の」席とは言い難い)
『ディド・ペルスヴァル』では1つを空席として12人の騎士が座っていた。ペルスヴァル(パーシヴァル)が無理矢理空席に座ると、席の下の"石"が割れ、地がうめき声をあげ、はるか彼方まで暗闇で覆われた。
ケルト起源説論者のR.S.ルーミスによれば、危難の席に"石"が付属するのは、危難の席の伝説がケルトの伝承にある王権の石リア・ファルに由来するからかもしれないという。

【その他関連人物解説】

隠者ディンドラン:パーシヴァルの姉。世捨て人になった経緯は不明。マロリー版などでは名前が無いため、俗に"聖杯のヒロイン"と呼ばれることもある。
聖杯伝説に登場する隠者達は、信仰と智慧により古文書や伝承、夢の暗示などを読み取る能力に優れている存在と認知されている。
彼女も例に漏れず、謎の知識でダビデの剣入手の段取りをある程度つけてからギャラハッドに同行している。
『奇異なる剣帯の剣』の鞘『血を動かすもの』に着けられた剣帯は彼女の髪で織られており、彼女の手によってのみギャラハッドから外すことができる。
道中の城の婦人の病を治すために血を全て捧げて死んだ。遺体は聖杯とともにサラスの霊廟に運ばれたが、そのための船は彼女が遺言で伝えた位置に流れ着いていた謎の船である。

アリマタヤのヨセフ:盾のかつての所有者。ギャラハッド、パーシヴァルの祖先とされる。
聖書においてはイエスの遺体の引き取り手で、ユダヤの軍事部門を統括していた有力者とされる。聖杯伝説ではイエスに仕える騎士にして最初の聖杯の取得者となった。罪人イエスを丁重に埋葬した罪で幽閉されるが、牢に顕現した聖杯によって飢えることはなく、復活したイエスが最初に会いにきたのも彼だという。イングランドに聖杯を運んだのは彼。
アーサー王と共にイングランドの教会の基督教世界における権威向上のために利用された面もあり、グラストンベリー教会にはなぜかアーサー王の墓とアリマタヤのヨセフの遺体、ギャラハッドの心臓があったことになっている。エドワード3世の時代にはアーサー王の祖先とまでされた。

アヴァロンの貴婦人ライル:ベイリンの手に渡る呪いの剣を用意した幻想種。
ライル本人は登場していないため詳細不明だが、エクスカリバーを託した湖の乙女(ヴィヴィアンかニミュエ?)とは敵対しているようだ。

荒地の女王:パーシヴァルの伯母。かつては最も富を持つ女王と呼ばれたこともあるが彼女は富に喜びを感じず、今は隠者(世捨て人)として過ごしているという。円卓と聖杯の秘密をパーシヴァルに語り、ギャラハッドを追えば聖杯に辿り着くと伝える。
不具王ペラムの妻という説もある。
アルトリアの魂をアヴァロンまで運ぶ4人の女王の1人だとも伝えられている。

【参考】

E.ジルソン「『聖杯の探索』における恩寵の神秘神学」試訳
http://ci.nii.ac.jp/naid/110004713917

アリマタヤのヨセフ : 変貌の軌跡
http://hdl.handle.net/2261/7844

聖杯と聖体祭儀 : ロベール・ド・ボロン再考
http://id.nii.ac.jp/1404/00000645/

箱(siege)のなかの「私の席」:"Li Sieges Perilleux"
http://hdl.handle.net/2241/8878

泥版家系図

上記【関連用語】の聖杯王項目もご参照ください

家系図だけ直接見る
  • 家系図注記
    • ブロンは『聖杯由来の物語』のヨセフの妹婿だが、それだとヨセフとギャラハッドが繋がらないので同名の息子ヨセフェ(童貞)の妹婿にずらした
    • ブロンとレイバーの間にはモンドラムズ王やモードレインズ王らが入るのだろうが、前後関係がわからないため省略(モードレインズはイーヴレイクの洗礼名のようだが、書籍によっては分裂してるかも)
    • ヘルツェロイデとディンドランはマロリー版では名無しで、他の物語でも名前のバリエーションが多く安定しない
    • ペラムとペレスのどっちが不具王で漁夫王なのかはマロリー版でも微妙に安定しない。他にもペライアとか呼ばれることもある。家系図ではとりあえず異名を分配してみた
    • ブロンとアリマタヤのヨセフの義兄弟Alain the Large(大いなるアレイン?)がパーシヴァルの祖先という話もある
    • ボールスの息子も表記揺れが激しい。エレイン・ル・ブラン、白のエリアン、アレイン、エリアスなど。(Elyan,Elaine,Elias,Halayne,)ランスロットに恋するアストラット(アスコラット)のエレインもエレイン・ル・ブラン(白のエレイン)と呼ばれることがたまにあるので大変ややこしい
    • ブレオベリスとブラモーは兄弟で、ランスロットの義妹(誰?)の息子と名乗ったりランスロットの従兄弟と言われたりする
    • ペリノア王の子DrianとAlainの兄弟は主に散文のトリスタンに登場する
    • いくつかの人物は甥とか従兄弟とか伯母とかの説明だけを当てにして位置を決めているが、同じ人物が甥と呼ばれたり従兄弟と呼ばれたりすることがしょっちゅうあり、親戚という以上の意図なく適当に呼ばれているだけかもしれないのであんまり真に受けないように


更新履歴

2020/06/13
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