最終更新:ID:E6awTNgkLA 2024年06月09日(日) 01:51:43履歴
「─────────────」
【元ネタ】史実
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】オリバー・クロムウェル
【異名・別名・表記揺れ】護国卿、王殺し
【性別】男性
【身長・体重】183cm・79kg
【肌色】白 【髪色】黒 【瞳色】茶
【外見・容姿】黒色の鎧に身を包んだ、冷たい表情の男性。やや長めの髪は後ろで束ねられている。
【地域】イングランド、ブリテン島
【年代】17世紀
【属性】秩序・中庸
【天地人属性】人
【その他属性】人型・男性
【ステータス】筋力:A 耐久:A+ 敏捷:B 魔力:E 幸運:C 宝具:A
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】オリバー・クロムウェル
【異名・別名・表記揺れ】護国卿、王殺し
【性別】男性
【身長・体重】183cm・79kg
【肌色】白 【髪色】黒 【瞳色】茶
【外見・容姿】黒色の鎧に身を包んだ、冷たい表情の男性。やや長めの髪は後ろで束ねられている。
【地域】イングランド、ブリテン島
【年代】17世紀
【属性】秩序・中庸
【天地人属性】人
【その他属性】人型・男性
【ステータス】筋力:A 耐久:A+ 敏捷:B 魔力:E 幸運:C 宝具:A
狂戦士のクラススキル。理性の欠落を大小として、複数のステータスをランクアップさせる。
このスキルの影響下にあって尚、バーサーカーは正常な判断能力を失っていない。半ばマスター側からの一方通行になりやすいが、意思共有も可能ではある。一方で彼の終着点は、願いは常に『王を殺す』事で固定されている。
王殺しはあくまで結果であって、元来目的では無い事も理解した上で。
このスキルの影響下にあって尚、バーサーカーは正常な判断能力を失っていない。半ばマスター側からの一方通行になりやすいが、意思共有も可能ではある。一方で彼の終着点は、願いは常に『王を殺す』事で固定されている。
王殺しはあくまで結果であって、元来目的では無い事も理解した上で。
教えを信じた者たちの決起。王ではなく神の元にある事を願った者を兵とし、一千年の王国を目指した軍を作り上げた指揮能力。それは単なるカリスマに留まらず、扇動、軍略、信仰の加護とも合わさった効果を自陣に発揮する。
私財を投じた鉄騎隊と、そこから更に大規模化した英国のニューモデル・アーミー。クロムウェルは編成にあたって「信徒である事」を重視し、千年王国を目指す事を謳って兵士たちを煽り立てた。
私財を投じた鉄騎隊と、そこから更に大規模化した英国のニューモデル・アーミー。クロムウェルは編成にあたって「信徒である事」を重視し、千年王国を目指す事を謳って兵士たちを煽り立てた。
厳密に定量化され、制度として敷かれる亜種黄金律。特定の場面で対価として支払われるものから、一部を差し引いてマージンとして集めるスキル。対象は「魔力消費」と「水上から陸上への移動」。
イギリスで初めて消費税と航海法を導入(航海法に関しては彼の名前が別名で付けられたのみで、彼の案ではないとも)。彼の時代に生み出されたそれらは、イギリス財政の根幹を担うものとなった。
イギリスで初めて消費税と航海法を導入(航海法に関しては彼の名前が別名で付けられたのみで、彼の案ではないとも)。彼の時代に生み出されたそれらは、イギリス財政の根幹を担うものとなった。
読んで字の如く、国を護る者。このスキルの所有者───歴史上、この名前のスキルを持てる者は限られるが───は、精神異常、及び干渉に高い耐性を持つと同時に肉体の強度すら上昇させる。そこにあるのは偏に、男の決意と意地。
護国卿に任ぜられ、政治を握ったクロムウェル。彼はしかし、王に叙される提案を断り続け、最後まで「護国卿」であり続けた。
護国卿に任ぜられ、政治を握ったクロムウェル。彼はしかし、王に叙される提案を断り続け、最後まで「護国卿」であり続けた。
本来は騎兵のクラススキル。
乗騎を乗りこなす能力。生前に経験したか否かを問わず、馬から自動車、その他獣などまでを操縦下に置く。
クロムウェル自身も軍人であったが、何よりも彼は自ら騎兵隊を組織し、それらを国の軍の中核に至るまで押し上げた。彼が持つのは乗り物を操る能力……それ以上に、乗る者たちを操る能力でもある。
乗騎を乗りこなす能力。生前に経験したか否かを問わず、馬から自動車、その他獣などまでを操縦下に置く。
クロムウェル自身も軍人であったが、何よりも彼は自ら騎兵隊を組織し、それらを国の軍の中核に至るまで押し上げた。彼が持つのは乗り物を操る能力……それ以上に、乗る者たちを操る能力でもある。
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:30 最大捕捉:1500人
第一宝具。彼が率いた鉄騎隊、その根源を辿る名。
彼の麾下にあった騎兵隊、それらがそこにあるかの如き戦術、連携を含めた広範囲の攻撃をバーサーカー単騎で実行する。制圧力に秀でている分特に数で圧す相手に有効ではあるが、間断なく行われる集団戦闘と等しい猛攻は、個人相手であっても勢いを散らす事なく振るわれる。それは宛ら個人で嵐に挑むようなもの。無策で立ち向かったならば、結果は推して知るべしだろう。
『鉄騎隊 』の呼び名自体が、かつてバーサーカーが剛勇 と呼ばれた事から来ており、故にこの霊基では鉄騎隊全体の能力がバーサーカーに上乗せされる形となっている。その姿はさながら、かつて同じ名で呼ばれた剛勇王や、伝説の時代の騎士を彷彿とさせる。
第一宝具。彼が率いた鉄騎隊、その根源を辿る名。
彼の麾下にあった騎兵隊、それらがそこにあるかの如き戦術、連携を含めた広範囲の攻撃をバーサーカー単騎で実行する。制圧力に秀でている分特に数で圧す相手に有効ではあるが、間断なく行われる集団戦闘と等しい猛攻は、個人相手であっても勢いを散らす事なく振るわれる。それは宛ら個人で嵐に挑むようなもの。無策で立ち向かったならば、結果は推して知るべしだろう。
『
バーサーカーが提げる長剣。飾りもなく無骨な外見の、特に何かしらの特殊機能があるわけではないもの。
しかし非常によく手入れがされており、また現界してからのバーサーカーもかなりこまめに手入れを行っている。
しかし非常によく手入れがされており、また現界してからのバーサーカーもかなりこまめに手入れを行っている。
オリバー・クロムウェル。英国の軍人であった男にして、その歴史に名を残す政治家。
自ら組織した騎兵隊を率いて清教徒革命に参戦し、一時的にだが王政を打倒して政権を担った人物。
オリバー・クロムウェルは1599年生まれ。宗教改革、行政改革を成したトマス・クロムウェルを先祖に持つ家に生まれた貴族であり、そして清教徒であった。
庶民院議員、判事などを経たクロムウェルは、41歳の時に議会派として議会に選出される。この時の対抗勢力は王党派と呼ばれる派閥であったが、この前段階において当時の王チャールズ1世は、イングランド、スコットランド、アイルランド3王国の王位を継承。彼の不十分な執政に対し、議会や民衆の間で反感が膨らんだために、王政を支持する王党派と王の政治を良しとしない議会派の対立は激化。これがやがて第一次イングランド内戦へと発展する。
国として制式に招集・編成され、訓練を受けていた王党派の所有戦力に対し、民間から集められていた議会派の軍隊は当初、その戦闘経験の無さなどから苦戦を強いられる。これを重く見たクロムウェルは、「信仰」を団結の材料とした騎兵隊を私財を擲って創設。彼らを率いた上で参戦し、局地的には効果を上げるも、総合的には王党派有利なまま戦争は進行。
しかし議会派側も指揮官の刷新などを経た上で軍の編成を統合し、ニューモデル・アーミーと呼ばれる軍を生み出したことで王党派側の軍を潰走に追い込み、事実上の勝利を得た。
だがその後議会派という勢力は、逃走した国王との和解を考える長老派と、各教会単位での政治を成立させたい独立派(ここにクロムウェルも所属。清教徒革命と呼ばれる動きでは主流派にあった)、及びそこから急進的に動きを見せた平等派(国民による政治を目指す改革派。水平派とも呼ばれた)に分かれ、更なる対立が生まれた。
この対立を好機と見た国王チャールズ1世は長老派やスコットランド勢力と手を組んで決起。第二次イングランド内戦を引き起こすも、クロムウェルが直接参戦しこれを制圧。この後に議会から長老派を追い出し、チャールズ1世の処刑を実行。イングランド共和国の成立を宣言した。
その後は軍と結び付いて強権を握っていた独立派───クロムウェルと、その事に気づいた平等派で更に対立。ほぼ一方的に平等派を弾圧したクロムウェルは、上流の貴族などから没収した土地などを再分配。中間層への擁護を見せた。
やがてイングランド共和国は、かつて反議会派と繋がっていたスコットランド、及びアイルランドの侵攻に着手。
アイルランド遠征軍司令/総督を任命されたクロムウェルは、アイルランドに侵攻後各地で戦闘・虐殺を行い、占領。カトリック教徒に対して重い罰を課す法を敷いて土地を没収した事で、かつての王党派、そして処刑されたチャールズ1世の息子チャールズ2世(スコットランド王として擁立されていた)と手を組んでいたアイルランドのカトリック勢力は鎮圧される事となった。
また、チャールズ1世の存命時はフランスへ亡命していたチャールズ2世を討つため、スコットランドへとクロムウェル自ら遠征。第三次イングランド内戦と呼ばれたこの戦いも、クロムウェル率いるイングランド側の勝利で終了となる。
ここで、イングランド共和国議会が「クロムウェル航海法」と呼ばれる───イングランドに入る船を、ほぼイングランドのものにのみ絞る事で、外国との貿易で起こる不利な取り引きを制限する───航海条例が成立。クロムウェル自身はこれを良しとはしなかったが、結果として当時イングランドとの貿易で利益を上げていたオランダと対立。第一次英蘭戦争が勃発。最終的にはオランダ側が航海条例を認めざるを得ない形で終結している。
国王を廃したイングランド共和国において、1653年にクロムウェルは事実上の最高権利者である「護国卿」に任ぜられた。その後は欧州の諸外国と通商条約を結びながら、スペインに攻撃を仕掛け、当時スペインの統治下にあったダンケルクを占領(後にフランスに売却された)。国内では不安定な情勢の中で「国王」に即位する事を求められるもこれを拒否しつつ、軍による強権的な動きを伴って、清教徒の色が強い清貧な生活を強いる政治を行った。だが1658年、彼の人生はインフルエンザとされる病によってその幕を下ろす事となった。
彼の後にはクロムウェルの息子であるリチャードが護国卿の座に就くも、オリバー・クロムウェルの圧倒的な手腕には及ばず、短い期間で護国卿から下ろされ、イングランドの護国卿政……そして共和国政もまた幕引きを迎えた。
自ら組織した騎兵隊を率いて清教徒革命に参戦し、一時的にだが王政を打倒して政権を担った人物。
オリバー・クロムウェルは1599年生まれ。宗教改革、行政改革を成したトマス・クロムウェルを先祖に持つ家に生まれた貴族であり、そして清教徒であった。
庶民院議員、判事などを経たクロムウェルは、41歳の時に議会派として議会に選出される。この時の対抗勢力は王党派と呼ばれる派閥であったが、この前段階において当時の王チャールズ1世は、イングランド、スコットランド、アイルランド3王国の王位を継承。彼の不十分な執政に対し、議会や民衆の間で反感が膨らんだために、王政を支持する王党派と王の政治を良しとしない議会派の対立は激化。これがやがて第一次イングランド内戦へと発展する。
国として制式に招集・編成され、訓練を受けていた王党派の所有戦力に対し、民間から集められていた議会派の軍隊は当初、その戦闘経験の無さなどから苦戦を強いられる。これを重く見たクロムウェルは、「信仰」を団結の材料とした騎兵隊を私財を擲って創設。彼らを率いた上で参戦し、局地的には効果を上げるも、総合的には王党派有利なまま戦争は進行。
しかし議会派側も指揮官の刷新などを経た上で軍の編成を統合し、ニューモデル・アーミーと呼ばれる軍を生み出したことで王党派側の軍を潰走に追い込み、事実上の勝利を得た。
だがその後議会派という勢力は、逃走した国王との和解を考える長老派と、各教会単位での政治を成立させたい独立派(ここにクロムウェルも所属。清教徒革命と呼ばれる動きでは主流派にあった)、及びそこから急進的に動きを見せた平等派(国民による政治を目指す改革派。水平派とも呼ばれた)に分かれ、更なる対立が生まれた。
この対立を好機と見た国王チャールズ1世は長老派やスコットランド勢力と手を組んで決起。第二次イングランド内戦を引き起こすも、クロムウェルが直接参戦しこれを制圧。この後に議会から長老派を追い出し、チャールズ1世の処刑を実行。イングランド共和国の成立を宣言した。
その後は軍と結び付いて強権を握っていた独立派───クロムウェルと、その事に気づいた平等派で更に対立。ほぼ一方的に平等派を弾圧したクロムウェルは、上流の貴族などから没収した土地などを再分配。中間層への擁護を見せた。
やがてイングランド共和国は、かつて反議会派と繋がっていたスコットランド、及びアイルランドの侵攻に着手。
アイルランド遠征軍司令/総督を任命されたクロムウェルは、アイルランドに侵攻後各地で戦闘・虐殺を行い、占領。カトリック教徒に対して重い罰を課す法を敷いて土地を没収した事で、かつての王党派、そして処刑されたチャールズ1世の息子チャールズ2世(スコットランド王として擁立されていた)と手を組んでいたアイルランドのカトリック勢力は鎮圧される事となった。
また、チャールズ1世の存命時はフランスへ亡命していたチャールズ2世を討つため、スコットランドへとクロムウェル自ら遠征。第三次イングランド内戦と呼ばれたこの戦いも、クロムウェル率いるイングランド側の勝利で終了となる。
ここで、イングランド共和国議会が「クロムウェル航海法」と呼ばれる───イングランドに入る船を、ほぼイングランドのものにのみ絞る事で、外国との貿易で起こる不利な取り引きを制限する───航海条例が成立。クロムウェル自身はこれを良しとはしなかったが、結果として当時イングランドとの貿易で利益を上げていたオランダと対立。第一次英蘭戦争が勃発。最終的にはオランダ側が航海条例を認めざるを得ない形で終結している。
国王を廃したイングランド共和国において、1653年にクロムウェルは事実上の最高権利者である「護国卿」に任ぜられた。その後は欧州の諸外国と通商条約を結びながら、スペインに攻撃を仕掛け、当時スペインの統治下にあったダンケルクを占領(後にフランスに売却された)。国内では不安定な情勢の中で「国王」に即位する事を求められるもこれを拒否しつつ、軍による強権的な動きを伴って、清教徒の色が強い清貧な生活を強いる政治を行った。だが1658年、彼の人生はインフルエンザとされる病によってその幕を下ろす事となった。
彼の後にはクロムウェルの息子であるリチャードが護国卿の座に就くも、オリバー・クロムウェルの圧倒的な手腕には及ばず、短い期間で護国卿から下ろされ、イングランドの護国卿政……そして共和国政もまた幕引きを迎えた。
黒髪に黒鎧。飾りのない姿から、底のない冷厳さを放つ長身の男性。
感情の機微を読み取らせない、険しいままの表情。目の前の相手を射殺すかのような眼光。
年若いようにも見えるその顔にはしかし、多くの戦いを経た歴戦の猛者の如き厳しさや、己の真意を悟らせないかのような老獪さが覗く。
発話は殆ど行わない。したとしても一言二言で打ちやめとなり、マスターからの呼びかけなどにも頷くか、身振り手振りを見せるのみで言語での回答は稀。
一人称は「私」。話し方としては丁寧なものであり、これを崩す事もほぼない。しかしそもそも発言の回数が少なく、彼が普段どのような思考に置かれているのかを外から知る方法は少ない。
実際に、その思考の終着点は「王を殺す事」で固定されている。狂化スキルに依るところが大きいが、聖杯を手に入れ、未だ「王国」であり続けている彼の生まれ故郷を、再び王政から脱却させる───そういった考えに囚われている。
だが同時に、どこまでも理知的かつ合理的な思考を有している。当時の王殺しは当時のあらゆる要素がそこへ向かっていたが故のものであり、今現在ただ王を殺す事に意義があるわけではないとすら理解している。その上で口を開けば王を殺すと言わざるを得ない自らを、半ば嫌悪するような感覚すら持っている。
それでも最終的には王を殺す事に至る。彼に宿る狂気が、偏にその矛盾した思考を生み出している。
王は殺すものだが、それなりの理由が必要ではある。故に自身のマスターに求めるものは、「殺さなくていい主人像」を持つ事のみ。
高圧的でなければいい。権利を、立場を振り翳す人物でなければいい。ただ自分の在り方を認めずに従わせるような真似さえなければ、バーサーカーが己のマスターに刃を向ける理由は無くなる。
基本的には同じ聖杯を目指すだけの協力関係として捉えており、前述の人物像に該当しなければ、臆病であっても、或いはやや怠惰であっても、淫蕩であっても口は出さない。バーサーカー自身は清貧を良しとするが、今の彼はそれを他人に押し付ける事はしない。
むしろ、理解を示そうとする事すらある。かつて己の目標のために邁進し、叛意を買った事をそこそこ気にしており、傲慢さ以外の全てを許容しようとする姿勢を見せる。先の通り、その意思を言葉にする事はほぼ無いが。
善悪ではなく、必要か否かで物事を判断する傾向が強い。
現在の自身にとって必要な戦闘であれば行うし、無用なものなのであれば後回しにもする。
第一基準は自分自身であり、多くの戦役の中で培われた戦略眼による。そのため放置していても自身の勝利に影響が無いのなら彼自身は放置を選び、如何に善良な人物であっても障害となるなら撃破を選ぶ。
だが、彼の判断を良しとせず、そして良しとしないなりの理由をぶつける事ができるのならば、彼の判断が覆される事はある。
かつて独裁を敷き、実現したはずの共和国を覆された事への反省。人々が本当は何を求め、一度は同じ革命を戦ったのか。自分の判断が正しい事を信じながらも、自分の価値基準が正解では無い事を知っているが故、その違いをバーサーカーは理解しようとする。
同じ結論にしか至れないとしても、彼は思考を巡らせる事を放棄しない。それが、彼が抱える最大の狂気である。
イメージカラー:黒鉄
特技:軍団を率いての制圧
好きなもの:贅を尽くさない事
嫌いなもの:傲慢な人間
天敵:英国王室
願い:王国を打倒する
【一人称】私 【二人称】君 【三人称】彼/彼女
感情の機微を読み取らせない、険しいままの表情。目の前の相手を射殺すかのような眼光。
年若いようにも見えるその顔にはしかし、多くの戦いを経た歴戦の猛者の如き厳しさや、己の真意を悟らせないかのような老獪さが覗く。
発話は殆ど行わない。したとしても一言二言で打ちやめとなり、マスターからの呼びかけなどにも頷くか、身振り手振りを見せるのみで言語での回答は稀。
一人称は「私」。話し方としては丁寧なものであり、これを崩す事もほぼない。しかしそもそも発言の回数が少なく、彼が普段どのような思考に置かれているのかを外から知る方法は少ない。
実際に、その思考の終着点は「王を殺す事」で固定されている。狂化スキルに依るところが大きいが、聖杯を手に入れ、未だ「王国」であり続けている彼の生まれ故郷を、再び王政から脱却させる───そういった考えに囚われている。
だが同時に、どこまでも理知的かつ合理的な思考を有している。当時の王殺しは当時のあらゆる要素がそこへ向かっていたが故のものであり、今現在ただ王を殺す事に意義があるわけではないとすら理解している。その上で口を開けば王を殺すと言わざるを得ない自らを、半ば嫌悪するような感覚すら持っている。
それでも最終的には王を殺す事に至る。彼に宿る狂気が、偏にその矛盾した思考を生み出している。
王は殺すものだが、それなりの理由が必要ではある。故に自身のマスターに求めるものは、「殺さなくていい主人像」を持つ事のみ。
高圧的でなければいい。権利を、立場を振り翳す人物でなければいい。ただ自分の在り方を認めずに従わせるような真似さえなければ、バーサーカーが己のマスターに刃を向ける理由は無くなる。
基本的には同じ聖杯を目指すだけの協力関係として捉えており、前述の人物像に該当しなければ、臆病であっても、或いはやや怠惰であっても、淫蕩であっても口は出さない。バーサーカー自身は清貧を良しとするが、今の彼はそれを他人に押し付ける事はしない。
むしろ、理解を示そうとする事すらある。かつて己の目標のために邁進し、叛意を買った事をそこそこ気にしており、傲慢さ以外の全てを許容しようとする姿勢を見せる。先の通り、その意思を言葉にする事はほぼ無いが。
善悪ではなく、必要か否かで物事を判断する傾向が強い。
現在の自身にとって必要な戦闘であれば行うし、無用なものなのであれば後回しにもする。
第一基準は自分自身であり、多くの戦役の中で培われた戦略眼による。そのため放置していても自身の勝利に影響が無いのなら彼自身は放置を選び、如何に善良な人物であっても障害となるなら撃破を選ぶ。
だが、彼の判断を良しとせず、そして良しとしないなりの理由をぶつける事ができるのならば、彼の判断が覆される事はある。
かつて独裁を敷き、実現したはずの共和国を覆された事への反省。人々が本当は何を求め、一度は同じ革命を戦ったのか。自分の判断が正しい事を信じながらも、自分の価値基準が正解では無い事を知っているが故、その違いをバーサーカーは理解しようとする。
同じ結論にしか至れないとしても、彼は思考を巡らせる事を放棄しない。それが、彼が抱える最大の狂気である。
イメージカラー:黒鉄
特技:軍団を率いての制圧
好きなもの:贅を尽くさない事
嫌いなもの:傲慢な人間
天敵:英国王室
願い:王国を打倒する
【一人称】私 【二人称】君 【三人称】彼/彼女
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