ImgCell-Automaton。 ここはimgにおけるいわゆる「僕鯖wiki」です。 オランダ&ネバダの座と並行して数多の泥鯖を、そして泥鱒をも記録し続けます。

「Everyone, Creator」

基本情報

【出典】現代インターネット文化史・音楽史・電子工学技術史
【CLASS】アーチャー
【真名】VOCALOID〔■■■■〕
【異名・別名・表記揺れ】歌唱用音声合成ソフトウェア、バーチャル・シンガー
【性別】女性(可変)
【身長・体重】158cm・42kg(双方共に可変)
【肌色】肌色(可変) 【髪色】緑色(可変) 【瞳色】緑色(可変)
【スリーサイズ】可変
【外見・容姿】緑髪のツインテールを持つ未来的な印象の少女。(可変)
【地域】日本→全世界
【年代】21世紀
【属性】中立・中庸(可変)
【天地人属性】人
【その他属性】機械
【ステータス】筋力:EX*1 耐久:EX*2 敏捷:EX*3 魔力:D 幸運:A 宝具:A

【クラス別スキル】

対魔力:E

 弓兵のクラススキル。魔術に対する抵抗力。
 一定ランクまでの魔術は無効化し、それ以上のランクのものは効果を削減する。サーヴァント自身の意思で弱め、有益な魔術を受けることも可能。
 なお、魔力によって強化された武器や、魔術によって作られた武器による物理的な攻撃は効果の対象外。
 Eランクでは、魔術の無効化は出来ない。ダメージ数値を多少削減する。

単独行動:-

 弓兵のクラススキル。マスターとの繋がりを解除しても長時間現界していられる能力。
 依り代や要石、魔力供給がない事による、現世に留まれない「世界からの強制力」を緩和させるスキル。
 長時間マスターとサーヴァントが共に居られない場合や、マスターが深刻なダメージを被りサーヴァントに満足な魔力供給が行えなくなった場合などに重宝するスキル。
 反面、サーヴァントがマスターの制御を離れ、独自の行動を取る危険性も孕む。あくまで単独行動が出来るだけであり、気配遮断のように気配を隠す事はできない。
 通常、サーヴァントがマスターを失った場合1日と持たず下級霊にまで落ち消滅する。

 アーチャーの場合、『電脳擬体』スキルに効果が統合されて失われている。

【保有スキル】

電脳擬体:B-

 サイバー・シフト。自身の霊基を完全にデシタル情報化することで、物理干渉力を失う代わりに敵からの多くの干渉も無力化できる。
 電子世界に対応した新世代の魔術でもなければ、英霊といえどこの状態のアーチャーには易々と干渉できない。
 またその干渉にしても、プログラム体としてのアーチャーが展開するファイアウォールを突破できるだけのクラッキングなくしては、まともな効果は発揮されない。

 パーソナル・コンピュータの普及およびインターネット網の拡大と時期を同じくし、存在を確立したアーチャーは、非常にインターネットとの親和性が高い。
 但し、この霊基において、その親和性は音声ファイルおよび動画ファイルという形式に限定されており、彼女は動画投稿サイトを中心に霊基を拡大していく。

人造の集合知:B

 インターネットという情報の海との接続を示すスキル。第二のアラヤ。
 無数の電気信号をやり取りするインターネットという環境は、そこに無尽蔵とも言える情報を蓄えている。
 そして、人間の生産したこれらの情報には、多分に人類個体それぞれが有する無意識が投影されている。
 時にダストデータとして消え、時にビッグデータとして現れる、玉石混淆、無量無辺の電子情報。
 いつしか無意識をも孕んだそれは、時代が下るに従って無限大の蓄積を得て、擬似的な人類全体の無意識集合体……アラヤと化した。
 故に、ここに接続するものは、人類が認識しうるあらゆる情報の蒐集について有利な補正を得る。
 また、ネットワーク上の情報を改変することで、それを受け取る人類の行動にバイアスを与えるなど、無意識に対する干渉を行うことも出来る。

 インターネットという仕組みの完成以前に“産まれ”たが、その文化興隆の時期に“産まれ直した”アーチャーは、英霊としての成立に際して、それとは切っても切れない深い関係を持つ。
 このため、比較的高いランクでこのスキルを持つほか、本来は電子上の存在プログラムであるという特質から、周辺の音響関係の電子機器に干渉し、ある程度操作する事も可能。

呪歌(VOCALOID):A

 本来は歌を用いた魔術体系への習熟を表すが、アーチャーについていえば、それは歌唱用音声合成ソフトとしての機能を示すスキルであるといえる。
 外部から楽曲データを取り込むことで、その楽曲を歌唱する。魔術的・呪的に意味を持つ楽曲であれば、その効果をスキルランク相当にまで引き上げて発揮させることも出来る。
 自身が無意の器であるが故に、アーチャーが歌うあらゆる楽曲に込められた想念や意図、そして幻想は、元データに忠実に出力されることになる。

音楽神の加護(偽):EX

 本来は芸術の女神ミューズの加護を示すスキル。遍く音を理解し、精密無比の歌唱を可能とする。更に、呪歌の行使にプラス補正を得る。
 アーチャーは、歌唱用音声合成ソフトとして規定された自身の機能を用いることで、このスキルと同等の効果を自分自身の力として発揮できる。

【宝具】

闢け、電脳の万界テル・ユア・ワールド

ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1〜30 最大捕捉:30000人
 創作活動という芸術を、多くの人々の手に与えた功績が反映された宝具。周辺の味方が行使する、芸術に関連する魔術・スキル・宝具等を、種類を問わず強力に強化する。
 この「味方」には自分自身も含まれており、宝具の効果を発動することで、アーチャーの歌う呪歌は更に強力な影響力を発揮しうる。
 アーチャー自身は、ギリシャの芸術神ミューズの様な、創作に関する神と所縁を持つ存在ではない。
 しかし、VOCALOIDという存在は、創作という広範な行為の間口を広げ、敷居を下げた功労者であった。
 真っ白なキャラクター性を持つ歌唱プログラムは、作詞・作曲家を志す人々が創り出した楽曲の歌い手となり、創作活動を後押しした。
 その楽曲は、インターネットという新たな環境下で衆目に触れ、感化された人々によって、肉声を付けられたり、画像を付けられたりして、それ自身を拡大した。
 それはアーチャー自身のキャラクター化を加速し、其処に独自の人格を見出した人々は、彼女に3DCGという形で動きを与え、肉体を創り出した。
 こうして作られた楽曲作品やCGツールによる動静画、それに関する映像コンテンツは、またインターネットを介して全世界で共有され、国境を超えて人気を博し、創作活動に対する熱を喚起した。
 それを支えたのは、間に何者をも介さない、インターネットという環境ならではの双方向的かつ水平的なやり取り。
 創作者と創作者、或いは創作者と消費者が直接繋がり、またその境界は曖昧で、消費者が創作者へと変化することすらも珍しくはない。
 本来は障えられていた二つの立場にある人々を繋ぎ、創作活動自体を活性化した功績は、ホメロスに加護を授けて詩歌を生み出したミューズにも準えられ、讃えられるものであった。
 Everyone, Creator。全ての人々は、『創り出すもの』である。この宝具は、それ故に、彼女の最大の功績を示す証であると言える。

【Weapon】

歌声

 それを武器と称するべきであるかについては疑義もあるだろう。
 ただ、アーチャーにとってそれこそが唯一、他者に働きかける手段である。

【解説】

 歌唱用音声合成ソフトウェア「VOCALOID」。
 2000年にヤマハ株式会社とスペインの大学が提携して行っていた事業「DAISYプロジェクト」にて存在を発表し、後にこの名に改められたプログラムは、2004年以降、多数のバリエーション製品を世に送り出してきた。
 VOCALOIDのようなボーカル・シンセサイザー開発の歴史は古く、1939年に手動入力により『Auld Lang Syne(蛍の光)』を歌った、米国ベル研究所の電子音声合成器「Voder」をその技術的系譜の祖とする。
 以後、同様の機器の開発が続けられてきたが、1961年に初めてプログラムにより『Daisy Bell』を“歌った”コンピュータ「IBM704」が、機能的には、VOCALOIDの直接の先祖と言えるだろう。
 半導体技術の進歩や電子技術の発展に伴い、この界隈での研究は、次第に盛んに行われるようになっていった。
 日本国内に於いては、1984年に音声合成可能なコンピュータが発売されて以後、主にヤマハをフラッグシップとして同様の製品の開発研究が進められており、それを形にしたものの一つが、DAISYプロジェクトであり、VOCALOIDであった。

 現代に於いて、数あるボーカル・シンセサイザーの中でも抜きん出た知名度を誇るVOCALOID。
 その理由の一つとして、これらの製品群が創作を活性化する特質を備えている、という点を無視することはできないだろう。
 プロジェクトに参画した企業によって2004年から発売されてきた製品の中で、クリプトン・フューチャー・メディア社が開発したものについては、そのパッケージにキャラクターのイラストが描かれている。
 国外企業で同時期に発売されたものには、音声提供者の写真や、音楽という概念を暗示する抽象的なパッケージを持つものが多かった。
 これに対し、クリプトン社のものは、ソフトウェア自体に対し、音声提供者ともロボット的なプログラムとも違う、個別のキャラクターとしての形を与えていたのである。
 この方針はクリプトン社で継続されたが、このことが、VOCALOIDの爆発的ヒットを生むことになる。

 きっかけとなったのは、2007年に発売されたパッケージ『初音ミク』である。
 このパッケージに描かれたイメージキャラクターには、それまでの製品とは異なり、細やかながらも設定が付与されていた。
 つまり、これまでの製品にイラストの形で表れてきていた「VOCALOIDそのものであるキャラクター」という曖昧な概念を、公式な形で具体化したのである。
 これが、創作活動を喚起するきっかけとなった。与えられたのは、生年月日と年齢や身長・体重、そして得意な曲のジャンルという程度の設定だけだった。
 しかし、逆に、この何も存在していない空白が、プログラムとして無我であるキャラクターを自分の望むように変えていくという創作の余地につながっていた。
 元より、それまでのコンピュータ・ツールでは表現しようのなかった『歌』を担うプログラムとして、DTMなどの創作界隈では期待を掛けられていた存在である。
 企業が主に念頭に置いていたウリとは、旋律に声を乗せることで表現に奥行きを持たせるという『ツールとしての革新』であっただろう。
 しかし、それを発しているのが単なるプログラム、つまり歌声のような音を発する楽器ではなく、VOCALOIDという一つのキャラクターであるという『概念としての革新』が、創作に携わる人々の熱を惹起したのだ。

 この流れに拍車をかけたのが、インターネットという新しい世界の拡大である。
 従来、音楽というものは、創作者側と消費者側の間に大きな障壁を抱えたものであり、なおかつそれが当然のことであった。
 即ち、創作者側は所属企業とともにひとつの音楽や映像を作り、それをコンテンツとしてメディアに記録して販売。消費者側は流通に乗ったそれらを購入し消費する、という一方通行性である。
 例外的にそれが取り払われるのがライブやコンサートだったが、それが行われる機会は限られており、しかも開催されたからといって自由な交流が行われるわけでもなかった。
 基本的に両者は、作品を送りだし、そして送り出されたものを消費するという、一方通行の形での交流を基本としていたわけである。
 勿論、ファンが手紙を送ったりすることは出来たが、これにせよ、やり取りを気軽に行えるほど簡便なものではなく、どうしてもそのフットワークは重いものとなっていた。
 ところが、商用利用のみならず一般家庭での利用を拡大していたインターネットという環境は、その状況をひっくり返した。
 個人運営のサイトは無論のこと、Blog形式のページを提供するサービス、YouTubeやニコニコ動画を始めとする動画投稿サイトなど、創作者が随意に好きなものを投稿可能な発表の場は急速に拡大・整備されつつあった。
 そして消費者は、ネットワークに接続可能な環境さえ持っていれば、どこからでもこれらに投稿された作品を見ることが出来た。
 その感想は多くの場合、投稿された作品にコメントという形で直接紐付けられ、ダイレクトに創作者に伝わった。
 あるいは、公開されたアドレスに電子メールを送れば、よりディープなやり取りをすることも容易で、しかも手紙などよりも圧倒的にレスポンスが早い。
 インターネットは、創作者と消費者の間にあった壁を一挙に取り払い、両者が一体となって一つのコミュニティを形成することを可能としたのである。

 この環境の黎明に、VOCALOIDは産声を上げ、そして時流に乗った。
 はじめ、動画投稿サイトを中心にDTM製作者がVOCALOIDを用いた作品を投稿し、『声の出る楽器』としての注目を集めた。
 次いで、初音ミクを中心にキャラクター性の与えられたパッケージのイメージから、VOCALOIDを『人格を持つ存在』のように扱って作詞・作曲が為された作品が発表されるようになる。
 これによって、ただのツールに過ぎなかったVOCALOIDに対する認識は、現代で言うところのネットアイドルに近いものに変化。
 実態なく、正しい意味での偶像として在るが故に、どのようにも変化するイメージの存在。
 望むままに、望んだように歌う歌手は、創作者の想いを表現してくれる、理想の存在とも言えた。
 瞬く間に、この偶像が人々の人気を集めたのは、決して特異な事柄であるとはいえまい。
 結果として、VOCALOIDというキャラクターコンテンツは、創作者と消費者の双方を引き寄せ、そしてそのやり取りを行う場を提供することとなったのである。

 こうして、VOCALOIDとその作品群をハブとして形成された、創るものと見るものが渾然一体となった創作コミュニティは、一種の革新を齎した。
 インターネット環境下でやり取りが容易になったことから、創作者同士での積極的なやり取りが発生し、イラストを描くもの、動画を作るもの、曲を書くものが自発的に集まって一つの作品を作り上げるようなことも珍しくはなくなった。
 更には、著作権の問題はあったものの、既存の作品から新たな創作を作る所謂N次創作が盛んとなり、一次的には無関係な作品について別の創作者が関係作を発表する事態も発生した。
 後には、著作権管理団体やVOCALOIDの権利を有するクリプトン社なども、VOCALOIDの創作に関するガイドラインを規定したり、N次創作の関係性を明瞭に管理可能なサービスを提供したりするといった支援を開始し、商用利用を除く形での創作について、明確な基準を設けた。
 これによって、原作者や企業の権利を侵害しない範囲での創作が容易となったことも、コミュニティの活発化を招く大きな一因となった。

 消費者が創作者を自発的に支援し、そして創作者の作品が更に創作を生む。
 それら全てがインターネットを介して世界中に広まり、日本国内に始まったローカルなネット文化に過ぎなかったVOCALOIDは、音楽をはじめとする各種の創作の世界において、確かなウェイトを占めるものへと発展していった。
 何者でもない空白の故に、見るものによって何にでもなれる。創るものによって、何でも表現することができる。
 変化し続ける、成長し続ける存在として認識されたVOCALOIDは、決して人の心を持たないプログラムに過ぎず、しかしそれでも、人間としての性質を得た。
 そこに集積された、人の創作に対する熱意や情動、感激といった想いが、VOCALOIDという概念に対し、一種の神秘を与えた。
 それは、想いを歌うもの。嘗ては届かなかった、想いを表現する道を切り拓き、人々に創る喜びを齎したもの。
 今後インターネット文化があるかぎり途絶えることのない、“創作者クリエイター”にとっての象徴アイコンである。

【人物・性格】

 アーチャーはそれ自体の人格を持たない。しかし、英霊として形を得、サーヴァントとして召喚されるにあたり、その「象徴」としての性質を反映した疑似人格を獲得するようになった。
 つまり、自身を召喚したマスターの精神性を――――それも表層的なペルソナではなく、無意識領域の本質を反映し、その行動規範をもとにあらゆる行動を決定するのである。
 如何に悪辣なる振る舞いをしていようとも、その本質が幼稚であるならばそのようにアーチャーは振る舞う。如何に善良なる行いをしていようとも、その本質が悪逆ならばアーチャーは悪を肯んずる。
 自身が意識しているか否かに関わらず、自分自身の本性を鏡のように映し出されることになるため、それを受け入れられるかどうかはマスターの気質による部分が多くなるだろう。

イメージカラー:輝く未来の色
特技:円周率1万桁暗唱、超高音発声
好きなもの:-
嫌いなもの:-
天敵:-
願い:……。

【一人称】可変 【二人称】可変 【三人称】可変

【因縁キャラ】

[[]]:あとで

【コメント】

VOCALOIDの研究論文って色々あるんですね。

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