kagemiya@ふたば

【出典】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】望月巳喜男
【真名】アレクシス・ソーヤー
【異名・別名・表記揺れ】アレクシス・ブノワ・ソーヤー、アレクシス・ソワイエ*1
【性別】男性
【身長・体重】174cm・67kg
【肌色】薄小麦　【髪色】茶髪　【瞳色】茶色
【外見・容姿】シェフコートを着た朗らかな男性。その手には炎が灯る。
【地域】欧州
【年代】1810年〜1858年
【属性】秩序・善
【天地人属性】人
【その他属性】人型
【ステータス】筋力：D　耐久：D　敏捷：D　魔力：E　幸運：B　宝具：C

・描いていただいたイメージイラスト

宝具による厨房作成能力を得た代償に、陣地作成スキルは失われている。

魔力を帯びた器具を作成する。
本来魔術師ではないアレクシスはこのスキルを持ち得ないが、宝具の存在によって同等の能力を得ている。
フィールドストーブをはじめとして、オーブン、冷蔵庫、ミキサーなど、作成できる道具は調理器具に限られる。

ガストロノミー。料理の研鑽者にして食文化の追求者。
料理に関する様々な知識とそれに見合う技術、味覚の鋭敏さを持ち合わせていることを示す。
美食家の類似スキル。大まかな効果は一緒だが、こちらは調理に特化している。

料理人の中でもシェフを務めるサーヴァントに与えられるスキル。
厨房の状況を把握、適切な指示を出すことにより、自己を含めた料理人たちの能力を最大限に引き出す。
Aランクであれば突発的な注文が連続しても混乱することなく調理を続け、美味しい料理を提供できる。
また徹底した食材と衛生管理により、料理人と客の双方に対する毒を無効化する。

ジャガイモ飢饉での炊き出し、クリミア戦争での兵士たちの食事改善の経験から昇華されたスキル。
過酷な戦場に身を置く者たちのための食事を提供する。
食材の限られる状況下でも衛生と栄養、そして美味を追求した料理は戦士たちに活力を与える。

食文化においてターニングポイントになった料理人に与えられる特殊スキル。
あらゆる料理、調理が“不可能なまま”“実現可能な出来事”になる。
ガスコンロを発明し、台所に革命をもたらしたアレクシスは、このスキルを高ランクで有している。

ランク：C　種別：対人宝具　レンジ：1〜20　最大捕捉：飢えるもの全員
初の著書『The Gastronomic Regenerator』で紹介した、彼が設計したキッチンテーブルを召喚する宝具。
12面の不規則な面を持ち、料理人たちが互いに干渉しあうことなく調理可能な、画期的な調理場。
料理人たちの調理スキルを最大限に引き出し、料理の味と栄養価を高め、人々の腹と心を満たす最高幸の食事の提供を手助けする。
さらに生前から発展した料理文化の知識や最新の調理技術も英霊の座から取り入れており、作る料理や環境に応じて改装することが可能。
戦闘には一切役立たないが、多くの人に美食の歓びを提供することに於いては正に最強無敵を誇る宝具である。

ここに広がるのは、野菜はするすると服を脱ぐかのように皮を剥かれ、肉は瞬く間に適切なサイズに切り分けられ。
燃え上がるコンロの火が具材に熱を通して美味しさを引き出し、調味料が夜空に煌くオーロラの如く皿を彩る、魔法のような調理風景。
……アイルランドでのジャガイモ飢饉、炊き出しを行い、飢える人々に無償でスープを提供したあの日々のように。
何時の時代、何処の場所、どんな身分であろうとも。腹を空かせた人たちがいる限り、アレクシスはこの宝具で以て美食を作り届けるのだ。

アレクシスが戦う相手は敵でなく飢えである。
よって彼が持つものは武器Weaponではなく調理器具Kitchenwareである。

ヴィクトリア朝を代表する改革派シェフ。
フランスで生まれた彼は11歳の頃からパリのレストランで働き、20歳で外務省のお抱えシェフを務めるまでになった生粋の料理人であった。
アレクシスが料理人として大成するキッカケとなった第一の転機は、1830年の七月革命であった。
何とか逃げ伸びた彼はイギリスに亡命。当時イギリスではフランス料理が流行していたのもあって難なく職を得る。
最終的に貴族のクラブの総料理長となったアレクシスは、そこで照明用のガスを導入したキッチンを提唱。
現代では決して欠かせない「ガスコンロ」の誕生である。
他にも冷水で冷却した冷蔵庫や温度を調節できるオーブンを発明し、料理界に大きな革命をもたらした。

こうして料理人として栄光を浴びるアレクシスだったが、ここで第二の転機が訪れる。
1847年のジャガイモ飢饉に対処すべくアイルランドに派遣された彼は、限られた食材から最大限味と栄養を追求した「飢餓のスープ」を作って無償で提供。
また貧しい庶民でも作れる低予算の料理レシピの本を出版し、その売上をアイルランドに寄付した。
ここからアレクシスは、一般的な「貴族のための料理」ではなく「万人のための料理」を目指すようになる。

1855年、クリミア戦争の兵士たちの劣悪な環境を知ったアレクシスはイギリス軍の調理改革と野戦病院の食事改善に着手。
かの「クリミアの天使」フローレンス・ナイチンゲールと共に兵士たちの衛生と健康を改善すべく尽力した。
しかしクリミア滞在の影響で病に罹ってしまい、その後の1858年に48歳という若さで亡くなった。
当時のイギリスにおいて美食は貴族の特権、料理人はその奉仕者でしかなく、万人に美食を振る舞おうとする彼の行いはあまり評価されなかった。
だが彼の遺した多くの発明、そして理想は現代まで確かに伝わり、深く根付いている。
未だ貧困と飢餓は地球上から消えていない。それでも多くの人が美味しい料理を食べられるという当たり前を築いたのは、紛れもなく彼であったのだ。

趣味も特技も料理な生粋の料理人であり、それ以上に美味しい料理による笑顔を愛する人格者。
料理への妥協はしないが、料理を理由に他のことを疎かにすることも決してしない、料理に誰よりも真摯な人物。
困っている人を見れば手を差し伸べずにはいられないし、腹を空かせた人を見れば迷わず料理を提供する善人。
しかし「底抜けの」とまではいかず、シェフという人を率いる立場を務めた経験から、相手のための厳しさも兼ね備えている。
生前の話からも分かるように極めて活動的。店でじっくり調理するのも好きだが、各地を旅しながら料理を振る舞うのも大好き。


イメージカラー：彩り良い美食を乗せる、皿の白
特技：料理に関すること全般
好きなもの：料理と料理によってうまれる笑顔
嫌いなもの：飢え、貧しさ、妥協
天敵：食材を腐らせる、つまり時間
願い：「厨房に火を、食卓には色彩を。そして人には満腹の幸福を！」

【一人称】私　【二人称】君、貴方、○○さん　【三人称】彼、彼女

フローレンス・ナイチンゲール(FGO)：クリミア戦争での“戦友”。
医療と料理、扱う分野こそ異なるが、真摯に人々の幸福を願い、決して妥協しないという点で似た者同士。
ある意味で飴と鞭のような存在と言え、仕事仲間としても性格的にも相性は抜群。互いを信頼し合っている。
ただ流石に消毒液の臭いの染みついた料理は見過ごせないので、その点は言及する。

「やあ、久しぶり……え、衛生面のチェックをしたい？　勿論いいとも。厨房に立つ者として、そこを妥協するのは許されないからね！」
「ところで君、ちゃんと食べているかい？　医者の不養生なんて言われないように、軽くでもいいから食べたほうがいいよ？」
「君が病を撲滅し、私が食を提供する……なんてこった、時間と手さえ足りれば皆を幸せにできるじゃないか！」


泥新宿のキャスター(2)：偉大なる「フランス料理の父」。
フランス料理の基礎を築いた、フランス料理史を語る上で決して外せない人物。
……を、複合した存在。人格面で表に出てきていないようだが、その料理から彼の信念は伝わってくる。
もう一方の彼女に対しても、その願いを尊いものだと肯定し、少なくとも善い魔女である限りはアレクシスが彼女を嫌う理由は無い。
出会うことがあれば彼女とその内の彼と料理について語り合いつつ、もしかしたらお菓子の家に調理人が一人増えるかもしれない。

「なんてこった、あの『フランス料理の父』がいるのかい！？……ってあれ、女の子？」
「料理は魔法か……確かにそうだ。これほど万人が嫌ってなくて、幸せになれると誰もが認めるものはない」
「お菓子の家かぁ。カロリーは凄まじいだろうし栄養面でも大変そうだけど……よし！　僕も一緒に作って構わないかな？」


オーギュスト・エスコフィエ：尊敬する「近代フランス料理の父」。
アントナン・カレームが貴族のための華麗な美食を作ったのに対し、彼は誰でも作れるフランス料理を追求した。
万人のための料理を目指すアレクシスにとって、彼は正に尊敬の対象である。
機会があれば厨房を共にし、美食について語り合いたい。欲を言えば新たなレシピを一緒に開発したい。

「ええっ、あの『近代フランス料理の父』までも来ているだなんて！　カルデアは理想郷なのかい！？」
「包丁を決して人に向けない、誰かを傷つけるためにその腕を振るわない……くぅぅ、想像通りの理想のコックじゃないか！」
「誰もが料理することができる、誰もが料理を堪能することができる……本当に良い時代になったと思いますよ」


料理人なサーヴァントたち：
例え自分が既に終わった存在だったとしても、そこに未知の料理があれば覚え作りたくなるのが料理人の性。
積極的に交流し、料理に関する意見交換や新しいレシピの考案、最近だと料理授業の講師などをしているとか。

「これが君たちの時代の料理かぁ……参考にしたい、ぜひレシピを教えてくれないか！」
「ふむふむなるほど、そっちの地域だとこれを食材として使ってたのかぁ。参考になるよ」
「まったく本当にカルデアは最高だなぁ！　作りたい料理に対して時間も食材も手も全然足りないな！」


望月巳喜男＆望月巳那子：泥Requiemの世界におけるマスターとその奥さん。
生前はシェフを務めた彼だが「料理人にはそれぞれ適した調理場があるからね！」と、ここでは一料理人として振る舞っている。
食堂では主にフランス料理を担当するが、二人に教えてもらって日本料理も幾つか作れるように。得意料理兼好物はサバの味噌煮。
肉体・外見年齢は若いが、享年が48歳と中身は二人と歳が近いこともあって、主従ではなく料理人仲間や親友として接している。

「ミキオくーん、奥さん自慢はいいけど……少し太ったかい？　気持ちは分かるけど食べ過ぎはダメだよ？」
「ミナコさん、また綺麗になってるじゃないか！　美容に良い料理の考案は大成功ってところかな？」
「今日は寒そうだしラタトゥイユを作ろうか！　私のラタトゥイユは美味いぞぅ、何せ野菜がゴロゴロだからね！」

ジャムおじさん系料理人。
現代に召喚されたら多分IHとか使いこなしてる。
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