kagemiya@ふたば - グリムス・メルヘン

基本情報

【元ネタ】グリム童話
【CLASS】バーサーカー
【真名】グリムス・メルヘン
【性別】-(存在しない)
【身長・体重】150cm・40kg
【肌色】色白 【髪色】くすんだ黒 【瞳色】赤
【外見・容姿】硝子の靴にロングスカート、赤い頭巾から羊の角が生えており、顔半分は鏡で覆われている中性的な子供。
【時代】18世紀以降
【地域】ドイツ
【属性】混沌・狂
【天地人属性】人
【その他属性】人型
【ステータス】筋力:D 耐久:E 敏捷:D 魔力:B 幸運:C 宝具:A+

【クラス別スキル】

狂化:C

あらゆるグリム童話の概念集合体であるため、頭の中はごちゃまぜである。
思考を引用する元の童話が唐突に切り替わるなど行動や思考を読み取るには苦戦を強いられる。

【保有スキル】

自己改造:A

『フリルのドレスにお着替えするの。明日は頭巾であなたはケモノ。
 近所の森にお出かけしよう。昨日はお菓子であなたはカマド。』
バーサーカーは固有の存在を持たないため、グリム童話に内包される登場人物を自らの体に部分的に改造し、再現する。

ハッピーエンド:C

『物語の結びはめでたしか。王子は生きて姫は死ぬのか。
 それは誰にもわからない。誰も答えは持ってない。』
御伽噺由来のサーヴァントのみが持つ特殊スキル。常時発動型。聖杯戦争参加中にいかなる原因で消滅した場合であっても
幸運判定を行い、極小の確率ながらその敗北をなかったことにし、初期状態のまま最召喚される可能性がある。
原典の凄惨な内容が多いグリム童話に引っ張られており、童話単体のサーヴァントよりランクは少し低い。

変容存在:C

『僕が見たのは王子のキス?俺が見たのは食われた子供?
 ホントに見たかったものはそれ?私が見たのは…』
グリム童話を基に存在を形成しているが、グリム童話自体が幾編もの改訂や翻訳がなされておりその内容や結末は時代によって大きく変わる。
そのため、バーサーカーは「あやふやな存在」という固定された概念を与えられており、精神的干渉を用いられても
すぐに変質するため意味をなさず、精神的な前後の繋がりを途端に断つことができる。つまり切り替えが早い。

【宝具】

『御伽教訓・因果応報(メルヘンチック・コーズ)』

ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-人
御伽噺にある教訓の概念宝具。悪逆には報いが、甘言には乗るな、言いつけを守る事。
これらの教訓を常に己に与える常時発動型の宝具。
バーサーカーは常に何らかの童話の登場人物であるため、攻撃すれば報いが、悪意を持って誑かせば回り回ってツケが必ずくるというもの。
攻撃と同等のダメージを反射することになり、敵意を持ってバーサーカーを殺せば必ず死亡する。
しかし、効果に即効性がないため報い受けるのはバーサーカーを殺した後かもしれないし、聖杯戦争はとうに終結したもっと後かもしれない。
物語の形として因果を紡ぐ宝具であるため、報いを受けるときは「必ず意味がある」タイミングで発生する。
とはいえ、自身に有利なタイミングで発生する事は保証されない。
なお、マスター死亡による消滅の場合に判定は発生しないため、マスター殺害が最も楽な攻略の道のりと言えよう。

『御伽教訓・空虚無常(メルヘンチック・メメントモリ)』

ランク:A+ 種別:対界宝具 レンジ:1〜100 最大捕捉:-
グリム童話に登場する理不尽な責め苦、残酷な仕打ち、そして必ず来る終わり。
バーサーカーは自身に内包するそれらを解き放ち、現実というストーリーを上塗りして世界を侵食する。
現在は主に児童詩として広く親しまれているグリム童話であるが、その初版をまとめ上げたグリム兄弟が作り上げたそれは、必ずしも幸福な物語ではない。
現実から逃避するための童話ではなく、逃れえぬ現実を叩きつける童話としての形である。
バーサーカーの真名を解放して発動され、死神や竃に毒リンゴ、茨の錘に狼と童話の中で死を想起させる存在を次々顕現させる。

これらは対象へ自発的に動き、魔獣程度の力しかないが童話の再現をした形で接触すると、即死判定の後死亡するというものである。
例えば毒リンゴを口に含む、落下する茨の錘に当たる、狼に丸飲みにされるという行動を取ってしまうと対象の頑強さを一切無視して死に至らしめる。
バーサーカーの高い魔力故に、破壊しても際限なく湧き出してくるが、効果範囲が狭く範囲外へは追っていけない。

【Weapon】

『茨の鎌』

バーサーカーの基本装備。茨の錘を伸ばして鎌状にしたもの。
鎌モチーフなのは「死神の名付け親」より。

『童話のお友達』

真名開放をしない場合、自己改造などと併せて即死判定の無い童話の登場人物や物体を少しだけ呼び出せる。
お菓子の家や音楽隊、貧しい双子から王子まで。

【解説】

グリム兄弟が編纂したドイツのメルヘン集、グリム童話の概念集合体。
イギリスにおける伝承童謡「マザーグース」たるナーサリーライムのドイツ版といったところであり、成立時期はごく近い。
内包している童話はグリム童話に由来しており、「茨姫」や「眠り姫」、「赤ずきん」、「ヘンゼルとグレーテル」等知名度は申し分ない。

なお、ナーサリーと違いマスターによって形を変えるという性質は無い。
何故なら、バーサーカーもナーサリーと同じく童話の集合体といえるが、ドイツの伝承童謡を聞いて回り、編纂したグリム兄弟という存在に明確な違いがある。
兄弟が編纂した後も改変はされていったが、多くの童話をまとめ上げた「グリム兄弟のグリム童話」という形で広まったため
読者が感情移入する童話とは違い、グリム兄弟という、編纂者の意思が入る余地がこのサーヴァントに生まれてしまったのである。
そのため、一般的なイメージの御伽噺と異なる、陰惨な記述が含まれる原典に近い性質で成立し、マスターによって変わることはない。
グリム兄弟が編纂した初版では、厳しくせまりくる現実を知らしめるような子供向けの学問的資料であった。
言いつけを守らず食べられる赤頭巾や、憎悪で豹変する白雪姫の実母など数多の現実的な教訓は、2つの宝具によって色濃く表れている。
現実を拒み続けるナーサリーとは対をなす部分である。

バーサーカーは、戦闘力は抜きん出ていないが特殊な立ち回りを得意とするサーヴァントと言える。
宝具によるしっぺ返しにより、一度死亡してもハッピーエンドで蘇生に成功すれば、逃げ続けるだけでいずれ殺した相手が死ぬことになる。
聖杯戦争で召喚された場合には、厄介な爆弾となり得るだろう。

【人物・性格】

陽気で元気で偶にナイーブ。14〜15歳程の外見年齢で中性「的」ではなく実際に中性、性別は存在しない。
存在のベースはやはり、世界的認知度が高い多くの童話主人公であるため、一応見た目は少女寄り。
童話の集合体として人を楽しませたいという想いを持つ。
ただし、童話という多すぎるベースに混乱し、一貫した自我が無いことに苦しめられ、時折暗い一面を見せる。
彼女(彼)の脳内には多大な童話達が存在して主導権を取り合っており、自我というものは無いに等しい。
マスターと会話をしている時は一つの本を読まれるような感覚になるため、思考が多少安定する。
但し、戦闘などで考えを巡らせる場合は、思考を引用する元の童話が切り替わり易く、度々不安定な状態に陥る。

そのため、戦闘中は童話の悪役に思考が奪われ残酷な行動を取ることもあり、戦闘が終わった後に自己嫌悪に苛まれることもしばしば。
しかし、童話の集合体として自らの物語をハッピーエンドで締めくくるべく聖杯へ向けて思いを紡ぐ。
どんな物語が内包されていようとも、やはり終わりは幸せが良いと、すべての童話が望んでいるからだ。



イメージカラー:緑(茨)、赤(赤頭巾)、白(シンデレラ)服や武装は全てこれらを基準にしたカラーリング
特技:アカペラ読み聞かせ
好きなもの:平穏な日常
嫌いなもの:バッドエンド
天敵:作家
願い:全ての童話と読み手の平穏

【一人称】私(基本)、僕、俺 【二人称】あなた 【三人称】〜さん(各種敬称)

【因縁キャラ】

赤頭巾:内包しているもう一人の私の一人。
ただしあちらは広く親しまれた存在であり、ハッピーエンドのランク差から違いが伺える。幸運に満ちた彼女をうらやましく思っている節がある。

シンデレラ・ストーリー:内包しているもう一人の私の一人。
彼女もまた、一部同一の存在でありながら羨望の意思を抱いている。けど魔女になるのはちょっといや。そういうお年頃である。

泥新宿のアサシン:内包しているもう一人の私の一人。
どうやら別のものも混ざっているが、眠りにつくのは悪くないと考えている。


FGO風召喚セリフ(cv斎賀みつき)

【コメント】

グリム童話全部乗せガールボーイ。
ほぼほぼガールだけどガールじゃないガールボーイ