kagemiya@ふたば - ゲイ
  「ご安心を。人々を守ることこそ我が使命──いえ、喜びですから」


【元ネタ】中国神話
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】羿(ゲイ)
【性別】男性
【身長・体重】175cm・78kg
【外見・容姿】一見細身な、長髪黒髪の優男
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力:B 耐久:B 敏捷:A+ 魔力:B 幸運:E 宝具:A++
【クラス別スキル】
対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

騎乗:A+
 騎乗の才能。獣であるのならば幻獣・神獣のものまで乗りこなせる。
 自身の乗騎に関してはその限りでない。

【保有スキル】
神性:−
 神霊適性を持つかどうか。
 かつては神だったが、とある事情から不死性と共にその神権を剥奪されている。

矢避けの加護:A+++
 飛び道具に対する防御。
 視界外からの攻撃であっても飛び道具の類であれば確実に対処できる。
 弓の全を解するが故の神業。射においてライダーに匹敵する者はごく一握りである。

落日の影:EX
 レンジ:2。最大捕捉:1人。
 状況・気候・空間干渉による不利の無効。天変地異の中の空白。
 ライダーの至近領域は周囲の“環境”と概念的に隔絶され、常に平穏で在り続ける。

無窮の武練:A+
 ひとつの時代で無双を誇るまでに到達した武芸の手練。
 心技体の完全な合一により、いかなる精神的制約の影響下にあっても十全の戦闘能力を発揮できる。
 ……そもそもとして、精神構造の問題から制約の類を受けることがほとんど無い。

【宝具】
『黒天狼隠(そうく、てんをつらぬく)』
ランク:A++ 種別:対星宝具 レンジ:0〜99 最大捕捉:1000人
 天狗呑月。楼閣の如く聳える猟犬。
 影と同化し万魔を断つ、質量自在の魔仙狼。
 影の性質はあらゆる物体に爪牙を挟み、影に潜るだけで欠けた肉体を初期化する。
 微量の仙薬摂取による神化/不死性の発露。対神概念によって防御及び妨害が可能。
 真名解放することで本来のカタチ────星の光を呑む巨獣へと変ずる。
 天体及び光熱由来の加護・能力を一身に“捕食”。指向性を持つ暗黒咆哮は衛星をも粉砕し、
 その遠吠えを知覚しただけの者にすら恐慌のバッドステータスを与えるだろう。
 普段はライダーの影に潜み、彼の手に余る干渉の対処を行う。

 個体名は黒耳(コクニ)。その名が示すは終末の夜。或いは災厄の獣。
 一説には、ライダーの代わりに日輪を喰らったともされる。

『脩蛇断巌(いっとう、だいちをわかつ)』
ランク:B- 種別:対神・対怪物宝具 レンジ:2〜7 最大捕捉:3人
 斬陵剣。“湖の蛇”を討ちし鴻大兵器。
 蛇は龍にして蛇は邪に通ず。対神と退魔の性質を併せ持つ全敵極致。
 宿す概念が異常に色濃く、振るった軌道に斬撃が残留し易い構造になっている。
 そこへライダーの剛腕を重ねることで、規格外の剣圧は“飛ぶ斬撃”へと変化する。
 ライダーはこの宝具にて、1800mもの体長を持つ超弩級神獣を討伐した。

 ……のだが、クラスによるステータス変動の都合上、遠距離攻撃が可能な程の
 筋力再現ができていない。本来のレンジは5〜80であり、種別に対軍が加わる。


【Weapon】
『丹弓赫醒』
 宝具の数が特徴の騎兵でありながらキャパシティの都合から持ち込めなかった宝具。
 アーチャーで現界した場合、武器補正倍化補正込みで筋力値8×3の9本同時射撃を通常攻撃でぶっ放す。
 一矢一矢が対衛星規模。立つ大地にすら反動でクレーターを形成する。
 誰か黄帝連れてこい。


【解説】
中国神話における射日の英雄。天帝に遣わされし神の使者。后羿(コウゲイ)とも呼ばれる男。
地上を炎熱地獄に変えた十の太陽のうち九つを射落とし、俗界に平和を取り戻した。
他にも多種多様の大怪物らを退治し人々に称えられている、天災殺しの大英雄。

しかし天帝の逆恨みによって神権を剥奪されたり、妻に裏切られ一人勝手に神の座に帰られたり、
弟子にこれまた裏切られ殺されたり──と、不幸なエピソードに事欠かない人物でもある。

悲愴・怒り・絶望。裏切りに晒され続けた生涯を前にしても、それら負の感情を見せることの無い男。
穏やかな笑みを絶やさないまま、死後も変わらず救い続ける。
その目が映すは諦観か、無機質か。それとも────。


【人物】
物静かな印象を受ける優男。
呑気そうな気風を纏う、見る者によっては愚者とも映りかねない穏やかな人。
しかしゆったりとした漢服を脱げば、鍛え抜かれた鋼の肉体が現れる。
傷痕は勇士の印。剛腕は弓兵の証。動作は微塵も迷いなく、鏃は悪なるものを捉え、一息に屠る。
────疑いの余地のない、完全なる勇者。

「勇者」とは、人々の為に生きる者である。
救いの声には必ず応え、裏切りには寛容を貫く。
民衆に限りなく都合のいい、生ける願望器そのもの。
彼は最早、人々の為“だけ”に生きていると言っても過言ではない。
……勇者として製造されたが故の思考回路。本来であれば覆されることはないもの。

しかし、天帝が彼の神権を剥奪した瞬間。
彼は“人”と再定義され、無機質な戒めより解き放たれたのだ。
その自由を認識してすぐ。彼は芽生えた心の思うがままに、地上平定の旅を敢行した。
六凶獣を退治し、民衆に食物を与え、人々を救って回った。

それでも精神構造からして人ならざるものだった為、人間らしく生きることは出来なかったらしい。
唯一の収穫は、人々の笑顔を尊いと感じられるようになったこと。

「それを理解するだけで、我が生涯は幸福でした。これが人の生きる理由。人が生きようとする、命のともしびなのだと」
「私は────絶やしてならない火を、守ることが出来ていたのです」

願いは無し。その為基本的には召喚されることがない。
強いて言うなら人類の繁栄だが、そこに死者の意思が介入してはならないと考える。
ただし一点。助けを求める声には、善悪問わずに手を伸ばす。

抑止の要請にて召喚される場合はその限りでないが、それは弓を使い活躍した頃の姿──勇者機構としての現界となる。
──大敵の大敵。対外宇宙勇者。或いは、抑止の×××。


【その他補足】
中華チートの一人。きっと冠位持ち。アーチャーのままだと強すぎたので月喰らう猟犬に関する逸話を
引っ張りライダーとして作成。それでも充分強かった。魔力消費とかすんごいことになると思う。
影使いっぽい能力になったのは討つべき太陽との対比。

簡単に言えばカルナさんとすまないさんを足して二で割りマシュを振りかけたような人。天然かつ聖人的。
基本的に敬語だが親しい相手には自然とより人間らしく接することが出来るようで、それがたまらなく嬉しいのだと彼は語る。
超越者じみた視点でありながら、その在り方は限りなく無垢にして真理。……ゆえにこそ、異物として気味悪がられることも多い。

『落日の影』スキルは気候・状況にコンディションを左右されなくなるスキル。対天災シェルター。
異常気象は自身を逸れ、常識/物理法則はあるべき姿と変わらず、空間の書き換えを己の周囲のみ無効化する。
世界の修正力にも近い、天災の滅ぼし手としての宿命。
とはいえ結局は空間規模の干渉を無効にするだけであり、単純な攻撃などには効果がない。
……と書いたは良いが正直自分でも基準が曖昧なのでその時のお話の都合で防げたり防げなかったりしていいと思う。

弱点は「仲間の裏切り」。伝承再現により大ダメージを受ける。
ただし飛び道具だと幾ら手を尽くしても防ぐので、伝承の通り殴打するような攻撃でなければ追加ダメージは発生しない。

【一人称】私 【二人称】貴方 【三人称】○○殿


【因縁キャラ】
・逢蒙
基本的には旧友に向けるような穏やかな態度で接する。しかし彼の居場所を奪ってしまったことへの罪悪感を抱えるため、
時折申し訳なさそうなそぶりを見せることも。「彼に殺されたことでちゃんと償えたのだろうか」──などと思い悩む。
……逢蒙を責める様子は一切無い。コウゲイは本気で、彼の幸福を案じている。
また嫦娥(妻)に対しても似たようなスタンスとなる。

金烏
やることは生前と変わらない。停止(或いは改心)を呼び掛け、応えなければ排除を試みる。
違うものはただ一つ。人理の守り手としてではなく、自らの意志で人の営みを守ろうという確かな心。
……だからこそ、今はそれが隙となり得る。

・アークエネミーのみなさん
世界の危機に呼ばれることが多いため必然見知った顔も多い。
とはいえ、知っていると言ってもアーチャーで現界した時の話なので記録として覚えている程度である。


【簡略版セリフ集】
自己紹介:「──貴方の声は届きました。是より我らが爪牙にて、その身その命を死守致します」
戦闘開始:「おいでコクニ。狩りの時間だ」
アタック:「ふっ」
スキル:「無風の内へ」
宝具:「其は黒闇を統べしもの。けれど人理を尊ぶ天(そら)。掛かれ──『黒天狼隠(そうく、てんをつらぬく)』」
ダメージ:「ぐっ」
大ダメージ:「誤った……!」
勝利:「ふうっ、なんとか退けられましたね。ご無事ですか、マスター」
消滅:「逃げ、てください、マス──……」
好きなこと:「月並みな解答になりますが、そうですね。無辜の民草の安寧を好ましく思います。……好ましく、思えます」
嫌いなこと:「許し難いもの……自らの経験の浅さですね。私の早とちりで、河伯殿には迷惑を掛けてしまった」
マイルーム:未実装
放置:「……ふむ。今のうちに獣でも狩って来ましょうか。今宵は鹿鍋です」
会話:「一つの弓に過ぎない我が身、人々のために使い潰して頂きたい。貴方がたの幸福が、私にとって掛け替えのない報酬となるのですから」
弱音:「人の敵が怪異となる、単純な世は過ぎ去った。……ならば我が力は今生で、誰のために振るうべきなのでしょう」
関連鯖へ:「久しぶりだけれど、さて。弓の腕はもう越えられてしまったかな。だとしたら少し悔しいが、けれど師としてこれ以上の喜びは無い。誇らしく思うよ」 逢蒙
関連鯖へ:「今一度問いましょう。人の営みを肯定し、彼らと共に歩むつもりはありませんか?」 金烏
関連鯖へ:「おや、愛弟子の友人ですか。よろしければ射をお教えしましょうか?」 杞憂[正月]


【コメント】
個人の心が分からないさん
逢蒙にドロドロした感情を向けられててほしい