kagemiya@ふたば - フレスベルグ

「嗚呼、嘆かわしい」
「地を這うものどもの無知は、かくも無謀に己を私に挑ませるのか」

基本情報

【元ネタ】北欧神話
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】フレスベルグ
【異名・別名・表記揺れ】フレースヴェルグ
【性別】オス
【翼開長】約250cm
【羽色】黒、尾羽は白 【瞳色】黒
【外見・容姿】黒羽の大鷲
【地域】天の北端
【年代】神代
【属性】混沌・善
【天地人属性】天
【その他属性】鳥・野獣・巨人
【ステータス】筋力:D 耐久:B 敏捷:E 魔力:A+ 幸運:D 宝具:A+

【クラス別スキル】

対魔力:B

魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

単独行動:E

マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランクEならば、マスターを失っても数時間は現界可能。
魔力消費が嵩む傾向にあり、自然からのマナの吸収だけでは単独での戦闘は難しい。

【保有スキル】

疾風羽衣:A

拡縮自在、魔力放出(風)などの複合スキル。周囲の大気を取り込み、翼の延長として使用できる半透明の羽衣を得る。
自然界の風は全てアーチャーが引き起こしたものとされ、それを引き戻すことで自らの翼とするもの。
戦闘時は自らを翼開長12m超の怪鳥へと変貌させて戦いに臨む。
この時黒い羽毛の下から白い光が筋のように漏れ出しているが、これは平常時の普通の鷲に見せる偽装が解けたことを示す。
元は気体であるが故に、翼は物理ダメージを透過する。

気配感知:A+

最高ランクの気配感知能力。
大気の流れにより遠距離の気配を察知することが可能であり、近距離ならば同ランクまでの気配遮断を無効化することができる。
世界樹の枝に留まる鷲。アーチャーと同一とも言われるそれは全てを知ると語られている。
大気と感覚を共有し、それが触れた物体の居場所、形状、果ては状態や性質までをも詳細に突き止める。

魔力防御(鷲):A++

魔力放出の防御版と言えるスキル。魔力を防御力に変換して壁として運用するスキル。
同ランクまでの攻撃を無効化、それ以上は軽減する。
……しかし(鷲)が示す通り、このスキルはアーチャー自身の攻撃を外部に放出しないように働いている。
これはアーチャー(であろうと推測される鷲)の眉間に留まっている鷹「ヴェズルフェルニル」が与えた呪いの一種。
「風を止めるもの」という意味のそれは、大気そのものを支配していたアーチャーの力を制限するために与えられ、
彼が大規模な災害を伴う危険な予兆を示した時に、それを風の拘束で封じ込めるリミッターとして機能する。

【宝具】

そして、何処までも風は吹くヴィンドファラル・フレースヴェルグ

ランク:A+ 種別:対軍・対城宝具 レンジ:1〜99 最大補足:700人
全ての風の源となる羽により、かつて北欧神代の九世界を吹き抜けた、様々な効果を秘めた風を一斉に放つ。
賢神の風ヴィンド・アースガルズ:神性の風によりレンジ内の敵に微弱な神性スキルを与える。
光妖の風ヴィンド・アールヴヘイム:光輝の風により死霊に対する特効ダメージを与える。
輝神の風ヴィンド・ヴァナヘイム:豊穣の風により自身を含めたレンジ内の味方に回復と強化を促す。
暗野の風ヴィンド・ニザヴェッリル:大地の内に秘める星の息吹の風により対城宝具に相当する光の槍を投射する。
巨人の風ヴィンド・ヨトゥンヘイム:原始的な自然霊の持つ混合元素の風により神性に対する絶大な特攻ダメージを与える。
煉獄の風ヴィンド・ムスペルヘイム:炎熱の風により対軍宝具に相当する炎の嵐を引き起こす。
冥府の風ヴィンド・へル:滅びの瘴気の風により生命に対する特効ダメージを与える。
氷獄の風ヴィンド・ニヴルヘイム:冷気の風によりマナの循環が凍結した状態を与える。
中つ国の風ヴィンド・ミズガルズ:他8種の風の中立となり、それらの流れを制御する。

攻撃手順として、まず輝神の風ヴィンド・ヴァナヘイムが自陣営の戦力を底上げし、中つ国の風ヴィンド・ミズガルズの指揮の下で暗野の風ヴィンド・ニザヴェッリル煉獄の風ヴィンド・ムスペルヘイムが目標に初撃を加える。
防護を失い次第、賢神の風ヴィンド・アースガルズによる神性付与から巨人の風ヴィンド・ヨトゥンヘイムの神性特効によって目標を殲滅する。
さらに光妖の風ヴィンド・アールヴヘイム冥府の風ヴィンド・へルのいずれかで追撃を加え、それでも尚壊滅を免れた場合は氷獄の風ヴィンド・ニヴルヘイムで蓋をする。
この攻撃パターンは固定されたものではなく、混成して襲い掛かる風は対応をより困難なものとする。

【Weapon】

『風』

通常の風を操って飛ばす。
不可視の刃、矢、大槌、盾のいずれにも扱える。

【解説】

北欧神話に登場する巨人。鷲の姿をしている。
天の北の端に住んでいて、世界のあらゆる風はフレースヴェルグが起こしたものである、と語られている。
また、その名前は「死体を飲み込むもの」を意味し、ラグナロクにおいて登場する「死体を引き裂く鷲」と同一とする説がある。

アーチャーは、終末の巨人がもたらす北欧神代の終わりに先んじて、九つの世界の風を滅茶苦茶に吹き荒らしていった。
「死体を引き裂く鷲」とは冥界の住人を妖精の国の風で滅していくアーチャーを指し、
そしてそれは死体に限らずあらゆる存在に災いをもたらしたであろう。
終末機構は一つに非ず。それは巨人種にとって、焼き尽くす炎のみでは濯ぎ切れぬ怨嗟であったのだと。

【人物・性格】

風と共に世界を知覚し、その全てを知る賢鳥。
様々な知識を蓄積しており、鳥そのものな外見ながら完全に人語を解する。また現代の世情にも明るい。
しかし知識鳥を自称する一方で自らの知性に強いプライドを持ち、ともすれば狭量とも取れる気難しい性格の持ち主。
低い視点で見える範囲しか知らない、人間の狭い見識を疎み、彼らに対して自らの知識を供することを良しとしていない。
平常時においても、機嫌が悪い時は嘴や爪によるダイレクトアタックも辞さない気性の荒さを示す。
ただし、向上心の高い人物には寛容であり、これが彼のマスターたる資格と言えるだろう。

イメージカラー:淀んだ黒
特技:風を読む、操る全般
好きなもの:屍肉
嫌いなもの:ニーズホッグ、ヴェズルフェルニル、頭の悪いもの、神族
天敵:なし
願い:ヴェズルフェルニルの呪いを解除して、自由に風を吹かせるようになる。

【一人称】私 【二人称】貴様 【三人称】

「貴様の助けは無用だ。私が戦えば敗北する要素はない……忌々しい眉間が邪魔をしなければ、な」
「阿呆が、貴様の眼に何が見えるという。空気の一つも読めぬなら口を慎むことを知るべきだな」
「疾風羽衣展開。醜悪なる地上、その尽くよ。吹き飛び、消えろ。『そして、何処までも風は吹く』」
「嗚呼。貴様の肩からの景色、人間の視点とは、なんと狭苦しい……」
「貴様、精々視点を高く持つことだ。低きに流れていくことが人の業ならば、尚更な」

【因縁キャラ】

ニーズホッグ:遠距離喧嘩相手。
醜悪に肥太った、世界樹の根に噛り付く低脳な引き篭りと毛嫌いしている。
正確には無垢という表現が正しいのだが、どうも誤ったまたは誇張された情報が伝わっているらしく、賢鳥のくせにそれを疑わない。
また、同様に誤った情報が伝わっているためか向こうからもかなり嫌われている。

ラタトスク:諸悪の根源。フレスベルグとニーズホッグの悪口をそれぞれに伝え合い、両者の仲を険悪なものとした混乱の元。
先述の通り知識鳥(自称)が信じ込むあたり、よほど口が上手いのだろうか。

ヴェズルフェルニル:めっちゃ邪魔くさい。
風を引き起こす自分の天敵としか言いようのない能力を持ち、勝手に眉間に住まれた上に、
力を削がれてサーヴァントなる霊基に押し込められた上で、尚も呪いとして行動を封じてくる究極的邪魔者。
そもそもがフレスベルグの行動を制限するため生まれた鷹であったのか、その妨害ぶりは徹底した職人技を感じさせる。
しかし、なぜヴェズルフェルニルがフレスベルグをサーヴァントに押し込んだのかまでは不明。

イグドラシル:元住居?
今は世界を支える樹ではなく、人のために在る木の一本。
枝に乗れないのであれば興味は無く、存在を知っても忘れてしまう。

【コメント】

(・8・)