kagemiya@ふたば - ヘルヴォール

【基本情報】

【元ネタ】北欧神話
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】ヘルヴォール
【性別】女性
【身長・体重】158cm・53kg 86(D)/58/84
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力:C 耐久:D 敏捷:B 魔力:C 幸運:C 宝具:A+

【クラス別スキル】

対魔力:D
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

騎乗:−
 他の騎乗系スキルを保有する代わりに、このスキルは失われている。

【保有スキル】

嵐の航海者:C
 船と認識されるものを駆る才能。
 集団のリーダーとしての能力も必要となるため、軍略、カリスマの効果も兼ね備えた特殊スキル。

魔力放出(炎):A
 武器ないし自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出することによって能力を向上させる。
 魔剣と共に継いだ一種の異能。その怨焔は島を丸ごと蝕むという。

勇猛:C
 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。

天命耐性:EX
 定められた運命を打破し、思うままに歩を進める者の証。運命変転の突然変異。
 EXランクにもなれば最大級の呪いや神話クラスの予言すら突破(無視・回避)可能。
 ただし周囲への保護力まではなく、隣人の安全が保証されるわけでない。

【宝具】

『災果て刻む死歿の剣(ティルヴィング)』

ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:1〜4 最大捕捉:2人
 運命を司る魔剣。抜き放つたび「標的を必ず殺す」という定めを齎す宝具。
 引き換えに三度の破滅を担い手に押し付ける。災厄なりし魔剣の極致。
 ただしセイバーは呪いも勝利の命運もレジストしてしまうため、恩恵の一切を受けることができない。
 本来白く輝くはずの刀身はセイバーを侵せず溜めこまれた呪詛に覆われ黒く濁っている。凝縮された
 呪いはそれそのものが『破滅』の概念であり、触れた先からすべてを蝕み・綻ばせ・両断するだろう。

『天壌無窮に明けぬ劫火(ニージングスヴェルク)』

ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1〜40 最大捕捉:300人
 莫大呪詛の全開放。抜剣するたび蓄積されて来た呪いの奔流。
 地に突き立て解き放つことでレンジ内の地下から魔焔を噴出させる無差別大殺。
 自身を除いたすべてに破滅の概念を押し付け滅ぼす宝具。一帯の土壌は死に侵され、
 あらゆる実りを拒絶する。

 ──胸刻まれるは死滅の塚。ドラウグなりし父との問答。
 焼き付いた光景(くらやみ)さえ、薄明の少女は斬り払う。

【weapon】

『厄病黒点(シュークル)』
 呪詛の余波。抜剣時、近づくものすべてのLCK値を永続的に削減し続ける。
 その呪いは味方にさえ容赦なく及ぶため、セイバーは頑なに共闘を拒む。

【解説】

狂戦士・ベルセルクの一族であるアンガンテュールの娘。
北欧神話における“確定された破滅の定め”を回避したという、数少ない例外の一つ。

ヘルヴォールは成人すると育て親であるビャルトマール伯の元から飛び出して、
男装をし、ヴァイキング船に乗り込んで、戦士として各地を荒しまわり、首領にまで昇りつめた。

ある日、寄った島で父の墓を発見した彼女は、一族代々に伝わるという魔剣を手に入れるべく
塚を暴きに行く。
そこはアンガンテュールの怨念が吹き出し周囲には炎が燃え盛るという魔所だったが、彼女は
炎をものともせずに塚に歩み寄り、父に剣を差し出すように要求した。
彼女の呼び声に応えたアンガンテュールの亡霊(ドラウグ)は塚から姿を現すと彼女と問答を行い、
その結果生前愛用していた魔剣を娘に譲ることとなる。

魔剣の所有者となったヘルヴォールは多くの敵を倒すが、魔剣の呪いに振り回されることはなかった。
その後、グレシスヴァンゲンのグドムンド王の許に出掛けた折り、
王の臣下に魔剣を盗まれそうになり斬り殺してしまう。
彼は復讐を求めたがグドムンド王は彼女が女であると見抜いており、
復讐すれば女殺しの汚名を受けると言い彼女を放免した。
その後ビャルトマール伯のいる故郷へ戻り、女として生きる。
そしてグドムンドの息子ホーフンドと結婚し、二人の息子をもうけたのだった。

【人物】

自由奔放にして我道独走。欲望のままに己の意志を貫き通す、快活で気持ちの良い海賊女傑。

「共に居ることの出来る伴侶」を求めており、聖杯への願いもそれ。生前に夫は居たが、
その男・ホーフンドは呪いの克服は出来なかった。子は呪われ、先祖のように破滅した。
だからこそ、満足することが出来なかったと彼女は言うのだ。
どこまでも強欲。故に、彼女は隣に並び立つ男を求め続ける。

「破滅すると分かってて結婚してくれたのよ、あの人」
「すっごく情熱的に求めてくれた。普段は朴念仁みたいな顔してるくせに」
「あたしもきっと満たされてた。いつか終わると分かっていても、とても幸せだったわ」
「……なのにあたし、まだ足りないの。心の奥底が、ぽっかり空いてる」
「ほんっと、ヤな女よね」
「何より、そう理解していても、まだ誰かに抱きしめてほしいと思っちゃうのが嫌」
「──きっと病気ね、あたし」

一人称は「あたし」。好きなものは高所と冒険。
自らの弱い部分はあまり表に出さず、運命に立ち向かうようなヒーロー的な姿をよく見せる。
要はヒロインになりたい主人公属性。男よりも女にモテやすいがソッチの気は欠片もない。
戦闘時は卑怯も曲芸も上等の勝てば官軍スタンスで立ち回る。


【因縁キャラ】

トールヴ・ベルセルキル
父のような何か。主人格は別人のようだが部分的に父の性質が現れているらしく、そのため
ヘルヴォールは彼女をアンガンテュールと認識する。非常に大雑把に。
慕うことはまったくなく、いっそ挑発的なまでに振る舞うが、それは自身の情(よわさ)を隠したいから。
墓場で問答した時と同じ態度を貫く。

オーディン
息子と問答しそれを打ち負かした相手。冷静に見れば慢心したヘイズレクの非が大きいのだが、
母としてはそんなの知ったこっちゃないのでとりあえず噛み付きに行く。

・グドムンド
違っ……あたしそんなつもりじゃ……。

【コメント】

イメージCVは平野綾。曰く恋は精神病。婚活勢という明るい顔の裏に、迸るほどの自己嫌悪が潜んでいる。
天命耐性スキルはバフデバフ強制力その他諸々に耐性があるので令呪での自己強化さえ弾きます。