kagemiya@ふたば - マルドゥーク
「俺を求めたか。人間」
「俺の銘は一切の創造神マルッカ地と人の庇護者マルトック憤怒と慈愛バラシャクシュ天地全ての主ルガルディメル・アン・キア全ての神々への回答者ナリルガルディメルアンキア神々と地の守護霊アサルヒ生かす神ナムティラク神聖なる神ナムル穀物と野菜の創造者アサル会議堂で有力なるものアサルアリム彼をもうけた父の光アサルアリムヌンナ新生の実現者トゥトゥ軍勢の生命ジウキンナ清浄を維持するものジク呪法の王アガク悪を滅ぼすものトゥク神々の心を知るものシャズ敵を沈黙させるものジシ敵を悉く根絶するものスフリム神々の申出を聴聞するものスフグリムあらゆる敵の絶滅者ザハリム敵を討ち滅ぼすものザハグリム神々に生贄を齎すものエンビルル荒野と河の増水の主エパドゥン神々の灌漑事業長官グガル収穫するものヘガルティアマトの上に山を積むものシルシル船頭マラハ穀物を積むものギル神々を繋ぐものギルマ冠の剥奪者アギルマ供物の贈与者ズルム天地の創始者ムンム無敵の神ズルムンム世界の製作者ギシュヌムンアブティアマトの悪業砕く王ルガルアブドゥブル全ての主の筆頭パガルグェンナ神々の結びの王ルガルドゥマハエアの顧問アラヌンナ聖室の子ドゥムドゥグ神々の中の最剛力ルガルランナ殲滅から奪うものルガルウガキングゥを捕らえたものイルキング神々の指導者キンマ祈りの家に高く鎮座するエシズクル武器を見定めるものギビル全天を覆うものアッドゥ天命の神々を司るものアシャル天地の終始点を掴むものネビルエアと統合されしものエア。お前の望む銘を選べ」

「……特に希望はないか。ならば」
「―――太陽の子マルドゥーク、そう呼んでくれ」

基本情報

【元ネタ】バビロニア神話、叙情詩「エヌマ・エリシュ」
【CLASS】ルーラー
【マスター】
【真名】マルドゥーク
【異名・別名・表記揺れ】多いので省略
【性別】男
【身長・体重】184cm・90kg
【肌色】白 【髪色】白 【瞳色】金
【外見・容姿】肌の一部に黒い紋様が走る青年。頭から獣のような耳が生えている。
【地域】バビロニア
【年代】神代
【属性】秩序・善
【天地人属性】天
【その他属性】人型・神
【ステータス】筋力:A+ 耐久:B+ 敏捷:B+ 魔力:EX 幸運:A++ 宝具:EX

【クラス別スキル】

対魔力:A+

Aランクまでの大魔術、儀礼魔術の類を無力化する。
現代の魔術師が傷付けることはほぼ不可能。

神明裁決:A

裁定者として受け持った聖杯戦争の参加サーヴァント全員に対して有効な特殊令呪を持つ。

真名看破:B

裁定者として受け持った聖杯戦争にて遭遇したサーヴァントの詳細を把握できる。
正体を隠匿する宝具、スキルには幸運判定で抵抗する必要がある。

【保有スキル】

五十の銘:EX

太古の神を打倒し、天地を創造したマルドゥークを讃える50の異名。
中には他の神の名すら含まれるそれは、主の座についたマルドゥークにあらゆる権能が与えられたことを意味する。
異名一つ一つが個別のステータス・スキル・宝具などを内包しており、銘を変えることで自身の能力を変化させる。

主の神核:EX

最高権力神が持つ特殊な神性。
エンリルに代わる神々の指導者、神々の主人ベールであることを示すスキル。
神性スキルとしての効果に加え、異なる神性との戦闘・交渉・説得に有利な判定を得る。

天命の粘土板:A+

元々はエンリルが所持していた、あらゆる生命の情報が刻まれた粘土板。天命の印を押すことで書き込んだ内容を実現する。
最高神の証でもあり、ティアマトによってキングゥに授けられたこれを奪還し、マルドゥークは最高神として迎えられた。
幸運ステータスを用いる判定で、判定を行わずに自分の望んだ結果を確定させる。

王権の御手:A+

エンリルより引き継いだ、王権授与の神格としての責務。
ハンムラビをはじめバビロン王たちは即位においてマルドゥークの御手を取るという儀式を行った。
他者に対してカリスマ、軍略、その他王として求められるスキルを付与することができる。効果は対象の才覚による。

【宝具】

憎悪の屍に種を撒くマルン

ランク:A++ 種別:対城宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:999人
豊穣の神であり、嵐や洪水を武器とするマルドゥークを象徴する道具。
三画の刃を持つ鍬のような斧のような形で、武器であり農具でもある。現在はサーヴァントとしての肉体の1.5倍ほどの大きさ。
真名解放が2種類存在し、一つは食した者の病を祓い傷を癒す穀物を育てる効果。
もう一つは暴風を伴う洪水を引き起こし、地盤ごと敵を押し流して粉砕する効果を持つ。

天地創出す新生の詩エヌマ・エリシュ

ランク:EX 種別:創世神話(対界宝具) レンジ:1〜999 最大捕捉:1000人
原初の女神ティアマトを討ち取り、体を引き裂いて天地創造の礎としたマルドゥークの偉業。
世界を裂きこの神話の再現とする乖離剣の業とは異なり、マルドゥークが行うそれは文字通り新たな世界を創り、この世界へと組み込む業。
隔絶する境界面による浸食が、世界そのものに干渉する術を持たない何もかもを押し潰してしまう。
仮に世界同士の衝突に耐え凌いだとしても、その先には全てをマルドゥークが支配する領域が待つばかりである。

【Weapon】

憎悪の屍に種を撒くマルン

主武器。他に7つの風、嵐の戦車、弓と矛、随獣ムシュフシュ、洪水などを武装とするが、普段は五十の銘に格納されている。
先端の三角形の刃が可動することで鍬のような形態と斧のような形態に可変する。
これは縮小版であり、オリジナルはもう少し大きい(本人談)とされている。

【解説】

古代メソポタミア神話、バビロニア神話に登場する男神。当初はバビロンの都市神であった。
紀元前1750年ごろのバビロニア王朝によるメソポタミア再統一に伴い、神話の最高権力神エンリルに代わる神々の指導者(ベール)の地位に押し上げられる。
同時期に至高神に至るマルドゥークの英雄的活躍を謳った叙情詩「エヌマ・エリシュ」が書かれ、並ぶ者のない最高神として信仰された。
アッシリアの台頭によってバビロニアが支配下に置かれ、一時は立場が危うくなったものの、その信仰はアケメネス朝まで続いたとされている。

「エヌマ・エリシュ」においては、マルドゥークは傲慢ながらも勇敢にして智慧者の神として描かれている。
夫アプスを奪われた太古の神々の母ティアマトと子の神々の戦いにおいて、エンリルの指名によりマルドゥークは神々の側に立った。
彼はティアマトと11の怪物たちを圧倒。ティアマトにより天命の粘土板を授けられたキングゥから粘土板を奪い取って勝利した。
その後、ティアマトの死骸は引き裂かれて天地の礎に、同じく殺害されたキングゥの血は人類の素材となったとされている。
マルドゥークはエンリルに代わる神々の王として迎えられ、50の称号とともにエンリルの最高神としての権限を譲渡された。

【人物・性格】

太陽神・豊穣神・呪術神・守護神・そして英雄神。あらゆる銘を内包し、いずれにおいてもその神格に実直な神。
霊基は神霊そのものでなく、かつて人間を創り出したキングゥの血を基に端末となる肉体を形成し憑依したもの。
要するに依代から自作した擬似サーヴァントに近い。性質は全能ゆえの傲慢・慢心が薄まるように調整されている。
サーヴァントとしての彼は、ルーラーを必要とする非常事態の中でも、特に神霊等が悪意を持って行動したケースにおけるカウンターの役割を有する。
その他、人類規模の危機的状況においても召喚に応じる。


イメージカラー:白・赤
特技:農業
好きなもの:人間、大地、善なるもの
嫌いなもの:悪なるもの、慢心
天敵:なし
願い:なし

【一人称】俺 【二人称】お前・貴様 【三人称】
「さて、余計な時間をかける気はない。即刻この事態を収拾し、首謀者を実力を以って排除する。被害を受けた地域は適任の神霊を割り当てておく。主人の命令により召喚するので馬車神のように使い倒して構わない」
「お前が気にしていたこの紋様についてだが、深い意図はない。神性特有の古いセンスという認識で構わない。それと頭の耳だが、これは俺の元の姿の名残だ。これも深い意味は無いが、触ると柔らかい」
「神は時に他者の言葉に耳を貸さず、独善に走るものだ。俺は貴様に対して説く言葉も、諭す言葉も持ち合わせていない」
「相容れぬのであれば、ねじ伏せるまで。我が銘敵を悉く根絶するものの意味を識り、そして果てるがいい」

【因縁キャラ】

ハンムラビ王:未だ弱小であったバビロニア第1王朝を率い、メソポタミア再統一を成した王。ハンムラビ法典にはマルドゥークがエンリルより権力を譲渡されたと明記されている。数多くの王権を承認したマルドゥークにとって特に印象深い人物。

ギルガメッシュ:神と人の間に立ち、その二つを分けた英雄王。色々暴れ回る様を静観していたが、次第に人間の多様性に興味を抱くきっかけとなった。
「当初のデザインにおいて、人間は神に付き従うものでしかなかったが、お前はその図式を破壊してしまった」
「しかし、だからこそ人間は面白い。勝手に考え、勝手に動いて多様性を広げていく。それでこそ星と並び立つ価値がある」
「ところで話は変わるが、お前の慢心癖は見ていて腹筋に悪い。少し気をつけた方がいいいいぞもっとやれ

ニムロド:初代ウルク王。神の打倒を掲げる勇士。壮大な目標に興味を示し、自分が戦った場合の対応を思案している。
「方法は数多くあるが、この身の制限は狭く、あの男の闘志は計り知れない。確定性に欠けた難しい勝負になるだろうな」
「人間とは、実に逞しく成長したものだ。……ところで、合体宝具とやらの出番はまだなのか。是非見たい」

アッシュールバニパル:アッシリアの最盛期を築いた優秀な王。アッシリアはマルドゥークの守護するバビロニアに長らく従属を強いたが、その遺恨に関係なく手腕を評価している。また、「エヌマ・エリシュ」は現代においては彼女が築いたニネヴェ図書館で発見された。
「人は遺伝情報に残せないものを文字や言葉に残す。お前が保管していた書によって、俺の証もまた現代に残すことができた」
「アッシュールが気に入るのも頷ける。人間が真に重んずるべきものを、お前は良く理解している」

ティアマト:原初の母。世界の礎。人類悪に相応しい憎悪と、人類愛に相応しい慈愛に満ちた女性。
「過ぎた話だ。多くを語るつもりはない」
「ただ、二度眠ったというのならば、これ以上は目覚めて欲しくないものだ。最早この世界は、彼女にとって苦痛に過ぎる」

イシュタル:一説には血縁。身内にして主なシバき対象。人間から小金を巻き上げようとするな。
「時にイシュタル。この『イシュタルQPSVer2.0企画書』という書に覚えはないか」
「今度下らん騒ぎを起こしたら地殻に埋めるぞ」

テスカトリポカ:カルデアで邂逅した遠い地の神。召喚時のシステム障害でほとんどの機能が欠落していたマルドゥークを焚きつけてシミュレータで戦った。守護神と悪神という正反対ともいえる存在だが、カルデアでは時折シミュレータによるスーパーリアル神霊大戦に興じている。
「お陰で正常な機能を取り戻した。感謝しよう、悪なる戦神」
「ただ、本質的にお前とは相容れないことも確信した。それはお前にとっては不幸ではない、お互い存分に暴威を振るえる間柄というわけだ」

ポッキアッピ:(二度見)

【コメント】

バビロン的ロマンを結集したすごいつよい守護神。仕事には妥協しない。
耳がモフモフしているがよく見ると牛の耳である。