kagemiya@ふたば - 吉備津彦命
「私か?そうさなぁ……」
「―――――日ノ本一の、鬼殺し」

基本情報

【元ネタ】史実他
【CLASS】アーチャー
【マスター】当麻桃子
【真名】吉備津彦命
【性別】男性
【身長・体重】178cm・72kg
【髪色】黒髪【瞳色】青色
【外見・容姿】紫の着物に白の羽織を着流し、履くは赤の袴。桃を模した髪留めで長髪を一本にまとめた風流を感じさせる青年
【地域】日本
【属性】中立・善
【天地人属性】人
【その他属性】人型・神性
【ステータス】筋力:C 耐久:C 敏捷:B 魔力:B 幸運:B 宝具:B

【クラス別スキル】

単独行動:C

マスター不在でも行動できる。
ランクCならばマスターを失ってから一日間現界可能。

対魔力:A

A以下の魔術は全てキャンセル。
事実上、現代の魔術では吉備津彦命に傷をつけられない。

【保有スキル】

神性:C

神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。
神に連なる古代天皇家の直系すなわち天照大神の末裔にして死後は神として祀られた吉備津彦命は両親のいずれも神ではないが、半神に匹敵する神性を持つ。

鬼滅の権威:A

カリスマの類似スキル。軍団指揮の際、通常の相手に対しては影響を及ぼさないが、鬼に恨みを持つ者。鬼を倒す意思が有る者。鬼を倒す術がある者に対しては同ランクのカリスマを超える効果を発揮する。
鬼退治とは吉備津彦命が単独で行ったものではなく、軍団を率いての一大事業と伝えられている。

鬼殺し:B+

鬼種に対する優位性を示すスキル。鬼や鬼に連なる存在と対峙するとき、宝具を含めた全てのステータスが1ランクアップする。
別の側面が持つ彼の持つスキル鬼退治とこのスキルは似て非なるものであり、純粋なる人と闘うときも弱体化はしない。
その代わり殺人鬼といった異名に鬼が付く存在であっても種族が鬼でないのならば効力を発揮しない。

桃の加護:B

破邪の効果があるとされる果実による加護。彼自身は昔話に伝わるような桃から産まれた存在ではないが、知名度の影響で付与された。そのため召喚された場所が日本以外な場合はこのスキルは所持しない。
呪詛に対して強力な耐性を発揮し、それ以外の攻撃魔術にCランク程度のダメージ減少と、強化のような自己にメリットのある魔術へのブースト効果を持つ。

【宝具】

『吉備津従神・三柱憑射』(わがともらよ、わがやにかごをあたえたまえ)

ランク:C〜A 種別:対鬼宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:1〜50人
吉備津彦命が鬼退治の際に引き連れた従者の能力を自身の矢に乗せて放つ宝具。自身の力だけでは無い、人の力を借りて鬼退治をした『桃太郎』だからこそ持ち得た宝具。力を借りる従者によって性能は大きく変化する。

犬飼武命:犬魂一射・必中の相(けんこんいっしゃ・かならずあたるべし)

ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:5〜50 最大捕捉:1人
部下の中で最も忠実とされ、軍用犬を育成する部族を率いた犬飼武命の力。
この力で放つ矢には犬の属性が付与され、射線に障害物がある場合は自ら回避し、指定した標的の匂いを追い求め追跡し続ける。非常に燃費に優れマスターからの魔力供給が無くともかなりの連射が可能だが威力がやや心もとない。

遣霊彦命:鳥心鏤骨・斉射の相(ちょうしんるこつ・みなわれにつづくべし)

ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:8〜45 最大捕捉:50人
鳥取部(ととりべ)すなわち弓矢による戦闘に優れた部族を率いた遣霊彦命の力。
掛け声と共に放つ一矢は先駆けとなり、どこからともなく次々と矢が放たれ弓矢隊の斉射として敵軍を薙ぎ払う。

楽々森彦命:鬼幻鬼行・必滅の相(きげんきこう・かならずころすべし)

ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:1人
伝承によっては鬼の力、鬼の血を持つとされる妖術師、楽々森彦命の力。
一飛びで100里を駆けると言われた妖術の力を帯びたこの矢の射程距離はそのままずばり約400キロメートルとなり、狙い撃つ存在が鬼である場合は当たるという結果が存在してからの発射となる因果固定の一撃となる。
威力自体も対人宝具とは思えないほどの威力を発揮するが、この楽々森彦命は厳密には従者では無く、そのため使用するには多くの魔力…アーチャーという燃費の良いクラスだと考慮した上で少なく見ても一流魔術師クラスの魔力供給が必要。平均あるいはそれを下回るクラスでは令呪による補助があってようやく…であろうか。
そのため燃費に優れた前者二人の従者の力を多く使い、この力は奥の手中の奥の手としている。
なお、鬼の力を持つ者を部下にするのもその力を使用するのも特に抵抗があるわけではない。人に仇成す鬼を殺すのに手段を選ぶつもりはなく、人に危害を加えようとしない存在を殺しにかかるほど見境が無いわけでは無いからだ。

【Weapon】

『弓』

温羅を退治した際に使用したとされる弓。頑丈な作りとなっており、多少の無茶は平気で通せる。

【解説】

吉備津彦命。古事記や日本書紀に記されている、鬼殺しの大英雄にして、恐らくは日本人なら誰もが知っている昔話桃太郎のモデルである。
第七代天皇孝霊天皇の皇子であり、四道将軍とよばれ西道(山陽道)に派遣された。本名はひこいせさりひこ(彦五十狭芹彦命または比古伊佐勢理毘古命)であり、吉備平定に際して吉備津彦命とよばれるようになった。
英雄としての彼は多くの場合は「鬼神」と呼ばれた大鬼「温羅」を倒した後の鬼退治を成した後の姿で来るため真名も吉備津彦命であることが多い。
種々の伝承があり、多くの書物に語られる程に有名な英雄だが、しかしそれらをおいて何よりも有名としているのは、温羅退治を基にした1つの御伽話だろう。
日本に生まれながら「桃太郎」を知らぬ人間など早々にいるものではない。

多くの伝承や創作、邪推、寓話による影響で様々な『桃太郎』として呼ばれ得る彼だが、今回の召喚では鬼の末裔である当麻桃子の影響によって史実上の兵を率いて鬼を討伐した吉備津彦命といくつかの伝承・寓話に存在する鬼を部下にした桃太郎が混ざり合って召喚されている。
しかし鬼を部下にしたといっても決して鬼に無条件で甘いわけでは無く、人に危害を加える魔性に対しては相応に殺意を向ける。マスターへのスタンスも鬼の力に呑まれ魔性に堕ちるのならば自らが即座に終わらせることを了承させたうえで聖杯戦争に参加している。
自らが殺すべき鬼は既に自らが殺した後として、聖杯に関わる願いは持たないが自身のマスターが鬼に堕ちたとき、参加者にかつて自らが殺した鬼が参加していた時、あるいは人々を苦しめる魔性の存在が参加者として参戦していた時、彼は見る者によっては願いを持つ存在よりも積極的に戦いに出向くだろう。

戦闘スタイルは正統派にしてハイレベルな弓兵。
宝具による矢の種類の使い分けは非常に多彩であり、本人の弓の技巧も非常に高い。
対鬼に関して真価を発揮するが、それ以外の相手にもそれなり以上に戦える。

【人物・性格】

派手好きで刹那的な快楽を求める性格。常に派手な装いを心がけ、隠れて行動するという考えを持たない風流人。
世の移ろいを愛しその刹那にこそ生き様を残す事を良しとする。安直な言い方をするのならば、派手好きな歌舞伎者。そのため自らという存在が派手に脚色されていようが、邪推されていようがそれもまた良しと受け入れる。
いくら栄華を成そうと、栄誉を掴もうと変わりゆくことは決して変えられないのならばそれを楽しもうという無常観を得ている。そのため良く言えば切り替えが速く、悪く言えば諦めが速い。
距離感を大切にし、必要以上の慣れあいは好まないと公言し、熱血漢には着いていきにくいと口では言いながら、結局は最後まで共にあるのはそういう存在。
諦めず正義を成そうとする者。産まれに絶望せず良い方向へ変えようとする、変わろうとする者に対して少しだけ親身になる。まるで童話に接する少年のように――――

基本的に嫌いなものは存在しないが、生前の有り方から鬼は別。特に人に危害を加える鬼に対しての憎悪は隠そうともしない。

イメージカラー:爽やかな青色
特技:気軽に入れる料理屋探し
好きなもの:桃/友/人の味方
嫌いなもの:人の敵/温羅
天敵:別の桃太郎
願い:聖杯にかける願いはなし。マスターの行く末を見極める。

【一人称】私 【二人称】お前、そなた、お主 【三人称】あいつ

【因縁キャラ】

温羅:『吉備津彦命』が仕留めた鬼。桃太郎として全力で挑み、唯一憎悪を向ける魔性

桃太郎・吉備津彦命:自身とは別の…別の…?これほどに混ざるとは想定外。ひとしきり笑った後に少し頭を抱える。

源頼光:妖怪と鬼、彼の場合は鬼退治もしているが魔性討伐をしたことには変わりがない。彼について詳しい事情は知らないため、鬼を討伐するために鬼の力を借りた者がいるのだろうという認識。

【コメント】

温羅の製作者、桃太郎・吉備津彦命の製作者…お許しください!