織田信長 / 豊臣秀吉:関係の
ない人物。
前者は鈴木重秀、後者は鈴木重朝と、雑賀孫市とされる人物たちと因縁浅からぬ存在。
しかしこの孫市はそのどちらでもないため、記録として知ってはいるが相対した記憶は持たない。
そのため彼らに対する恨みや忠義など思うところも何も無い。
「雇われたなら従い、撃てと命じられたのなら撃つ。仕事に私情を持ち込む気は無い」
「例え彼らが『雑賀孫市』にとっての怨敵、あるいは恩人であったとしても、俺には関係のないことだ」
杉谷善住坊:雑賀衆の同僚。
同じく、「雑賀孫市」という英霊の記録として知ってはいるが実際に会ったことは無い。
しかし雑賀衆の同僚ということもあってか他の人物よりは(多少だが)素を見せることはある。
「……ああ、知っているとも。貴方も雑賀だったのか」
「仕事に私情は持ち込まない主義だ。だが……フッ、連携を高めるために必要なら仕方がないな」
八咫烏:縁のある霊鳥。
孫市の属する雑賀党鈴木氏は、源流を辿ると熊野三山を信仰する神官の一族であったとされる。
鈴木氏、及びその支流である雑賀党鈴木氏はその証として熊野の象徴
*1たる八咫烏を家紋とした。
この孫市も熱心というほどではないが、彼らと同じように八咫烏を信仰している。
「……まさか、このような縁もあるとは。英霊というのは不思議なものだ」
「出会えて光栄だ、太陽の遣いたる導きの鴉。貴方の加護には、いつも助けられている」
雑賀孫一(FGO):同じ名を持つ別の雑賀。
彼女が実在した雑賀衆の頭領の1人であるのに対し、この孫市は「雑賀孫市を務めるに足る誰か」である。
この孫市が雑賀衆であったのは確かだが、彼女と生前に面識があったかは不明瞭で、肯定も否定もできない。
だが、彼にとって記憶の有無は問題ではない。
己の信じる「雑賀」を見出している。その一点を以て、彼女は戦場を共にするに足り得る人物と言えるのだ。
「人には誰しも得手不得手がある。それを補うための集団であり、雑賀衆であると俺は思う」
「接近戦は貴方に任せる。遠くの敵を狙い撃つのは任せてくれ。────八咫烏の加護があらんことを」