アルトリアシリーズ
「あいつらは、俺にとって眩しすぎる」
後世に語られる、騎士としての側面が強いアーサー王たち。
その輝かしい騎士たちの物語は、勝つためならなんだってやり、そしていつだって逃げ出したい彼にとっては、
余りにも眩しすぎるし、そして手の届かない領域であると考えている。
キング・アーサーシリーズ
自分自身に非常によく似た"願いに応えるアーサー王"という概念。
だがそれは自身と似て非なる物であると知っている。確かに願いに応えはするが、
守護王のそれは「望まれればその答えを出す」のではなく、あくまでその望みを自身が叶えるべきか、
を彼自身が思考して駆け付ける。故に願いそのものに応えて姿を変えるキング・アーサーたちとは異なる。
謎のヒロインX
『んー、ノーアルトリア顔判定! 良かったですね!』
「褒めてんのか貶されてんのかどっちだぁ!?」
円卓の騎士たち
「すげぇなぁ騎士様たちってのぁ、どいつもこいつも美男美女ばっかときた。
俺ん所ぁホント、むっさい男しかいなかったけどなぁ。……マ、それでも、俺なんかについてきてくれたありがてぇー連中だけど、な」
どこか遠い目で過去を思い出させてくれる、自分とは違う自分の仲間たち。
ルキウス・アルトリウス・カストゥス
「なん……っで…! 頑張ったアンタの世界が剪定されなくちゃいけねぇんだよ!!
ふざけんな!! あんまりだ……あんまりすぎる……っ! おっさん、あんたと俺は、どっか似てる気がする」
自分と同じような道を辿りブリテンを守護したが、あえなく世界を剪定されてしまったという、自分とは異なる存在。
あるいは、有り得た自分自身の可能性だったのかもしれない。そのために彼の境遇には、まるで自分のことのように怒りを抱く。