kagemiya@ふたば - 小野小町〔メイド〕

基本情報

【元ネタ】史実、『小町物』、『髑髏伝説』、『小野小町九相図』
【CLASS】アヴェンジャー
【マスター】
【真名】小野小町〔メイド〕
【異名・別名・表記揺れ】
【性別】女
【身長・体重】162cm・50kg 怨霊の重さが追加されている。
【肌色】黄色 【髪色】小町鼠→烏の濡れ羽色 【瞳色】黒
【スリーサイズ】84/56/83 若干の変動あり
【外見・容姿】頭蓋骨を抱く、メイド姿の小野小町
【地域】日本
【年代】9世紀ごろ(平安時代)
【属性】混沌・善
【天地人属性】人
【その他属性】人型・死者
【ステータス】筋力:C 耐久:B 敏捷:E 魔力:EX 幸運:E 宝具:B+
※怨念外装適用時のステータス

【クラス別スキル】

復讐者:EX

復讐者として、人の恨みと怨念を一身に集める在り方がスキルとなったもの。
才ある美人への嫉妬、怨念を一身に受ける存在であるアヴェンジャーは規格外の怨念を集める。
周囲からの敵意を向けられやすくなるが、
向けられた負の感情は直ちにアヴェンジャーの力へと変化する。

忘却補正:B

人は多くを忘れる生き物だが、復讐者は決して忘れない。
アヴェンジャーはこの記憶能力を、英霊の座――ひいては他の霊基への経験のフィードバック能力として活用している。

自己回復(魔力):EX

復讐が果たされるまでその魔力は延々と湧き続ける。
アヴェンジャーが美しく、才ある女である限り怨霊の魔力は延々と湧き続け、
アヴェンジャーはそれを利用することができる。

【保有スキル】

境界にて:A+

先祖に現世と冥土を行き来した小野篁を持ち、
後世において九相図のモデルにされる、
小町のどくろなどの説話を作られるなどの風評を受けた彼女は、
生者と死者、現世と冥界の中間にいるような存在であり、
通常攻撃に低確率の即死効果が付与されるほか、
即死・恐怖・魅了を無効にする。

白銀律(体):B

生まれながらに、女神の如き完璧な肉体を有する。どれだけカロリーを摂取しても体型が変わらない。
ただしこの美しさは黄金律とは異なり、詫び寂び――すなわち日本的美意識によるもの。
日本出身者は「美しい」と感じるが、海外出身者はそうとは限らない。

無辜の怨念:EX

生前の行いにかかわらず、後世の風評やイメージなどによって憎まれている証。
姿が変質するのではなく、ありもしない罪を背負わされ、
身に覚えのない怨霊・怨念に憑りつかれるスキル。
アヴェンジャーの場合は『美人に対する無数の怨念』である。

この霊基においては九相図のモデルになったこと、
『小町のどくろ』の説話による風評なども合わさり、
常に全身が腐敗し、溶け、虫や獣に食われ、焼かれ、風が吹くたびに目を抉られるような苦痛を受けている。

……アヴェンジャーはこれを、鍛錬の末支配下に置いている。
アヴェンジャーの霊基であることも手伝い、キャスター時よりも『自らの力』に変える技術が高い。

怨念外装:A

アヴェンジャーとして現界する小町は、
自身を蝕む無辜の怨念を外装・外殻として身に纏うことができる。
それに加え、怨霊を武器の形にして実体化させるなど自由度も高く、戦闘の際はよく利用する。

歌仙の詩歌:A+

六歌仙に数えられる小町は、雨乞い小町の説話のように歌によって天候さえも変えて見せる。
老婆になろうと骨になろうと歌う彼女の才覚は尋常ではないが、
だからこそ無数の嫉妬と逆恨みの念に苛まれる。
抱える頭骨も小町であるため、同じように歌を詠むことができる。

冥界・死者属性が強まっていることにより、冥土属性の歌を歌うことも可能になっている。
即死効果のある歌だったり、鎮魂歌であったり、あるいは死の淵から生還させるような歌であったり。

……「美味しくなあれ萌え萌えきゅん☆」的なアレであったり。
「まあ、やれと言われれば全力でこなしますとも。……しかしやはり喫茶のメイドなのですね」

花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに

穴のない女:A+

キャスターは言い寄る数多の男に決して靡くことがなかったため、
「穴のない女」と噂されたという。
精神弱体に強い耐性を持つ。
また、常に『美しく才能があるがゆえに嫉妬される』無辜の怨念を受けているため、
その才色は常に蝕まれている……のだが、それにより才能や美貌が減ると嫉妬の念も外れてしまう。
ゆえに、常に無辜の怨念に晒されている状態を保つため、自動的に『この呪いによって劣化すると同時に、元の才ある美人へと回復する』という性質を有している。

【宝具】

七小町・八大地獄九相図ななこまち・はちだいじごくくそうず

ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:0〜30 最大捕捉:24人
アヴェンジャーをモデルにした説話、七小町にて語られる衰老落魄の説話と、
百夜通いを果たせなかった男に憑りつかれているという説話からくる『美人への怨念』の集合体、
冥土通いをし、閻魔の補佐をしていたという小野篁の血を引いているとされることからくる冥界への適性、
そして、後世――室町時代において、自身をモデルにした『人が死に、朽ち果てていくまでの様子を描いた九枚の絵』すなわち九相図を描かれたことによる呪い。
その自身を蝕む呪いを利用し、攻撃に転用する宝具。

相手の才能を蝕み、衰えさせ――生きながらにしてその霊基を死体のように腐らせていく、極大の呪いである。

当然、アヴェンジャー自身もこの呪いの影響を常に受けているのだが、
アヴェンジャーは『才能ある美人への妬み、怨念』による無辜の呪いを受けている、という状態にある。
故に、実際に才能や美貌が朽ち果てなくなってしまっては、呪いを受ける理由もなくなってしまう――すなわち解呪されてしまう。
無辜の怪物に類するスキルは外せないため、ここに大きな矛盾が生じてしまう。
したがって、彼女の霊基は『この呪いによって劣化すると同時に、元の才ある美人へと回復する』という性質を有している。
安全装置や自動回復などとは程遠い、決して逃れることのできぬ無間地獄である。

小野川温泉おのかわおんせん

ランク:C 種別:対陣宝具 レンジ:40 最大捕捉:50人
小野小町が父を訪ねて京都から東北へ向かう途中で、病に倒れた際に発見したとされる温泉。
それを魔力によって再現する、固有結界とは似て非なる大魔術。

人前では気丈に振る舞う小町だが、精神力が強くとも不感症なわけではないので、
傷ついた心身をここで癒しているとか、いないとか。
キャスターの小町もこの宝具を保有している。

【Weapon】

武器名ふりがな


【解説】

キャスターの小町が怨霊を術によって操る姿とするならば、こちらは怨念を自らの力に転ずる姿。
どちらもやっていることの結果は同じだが、アプローチが若干異なる。
本来記憶に残らないはずの、サーヴァントとして現界した際の経験が能力に反映されている理由の一つがこれ、
忘却補正を持つアヴェンジャーとしての霊基の存在である。

小野小町は日本における世界三大美人であり、六歌仙にも選ばれるほどの歌人で、
その歌が百人一首にもなるほどの有名人だが、生年・没年共に不明であり、
全国に墓があるほどに、どこで死んだのかすらも定かではない。

百夜通い、鸚鵡小町、卒塔婆小町など。彼女の逸話には後世の創作が多い。
史実性が曖昧であるがゆえに、より創作による風評――嫉妬などによる無辜の怨念を引き受けやすいのだ。

此度の召喚においては、キャスター時の衰老落魄説話に加え、九相図や小町のどくろなどの要素も付与されている。
九相図は人間の死体が腐り、最終的に焼かれて灰になるまでの過程を九つの絵にすることで煩悩を祓うという儀式であり、
そのモデルには男性の煩悩の対象――すなわち美女が当て嵌められることが多く、実際に小野小町もモデルにされている。


小町のどくろは在原業平が登場する説話であり、
業平がある町へ行くと上の句が聞こえ、しかし下の句がないのでどうしたものかと思うと、
そこには野ざらしの頭蓋骨があった。町の住民の話によればそれは小野小町の骨らしい。
「秋風の吹くにつけてもあなめあなめ」という句に対して、業平は「小野とはいわじ薄生いけり」と返すことで弔った、という話である。

アヴェンジャーが抱えているのはこの小野小町の髑髏であるとされるものであり、
小町は常に九相図により肉体が腐敗し灰になるまでの感覚を追体験しているほか、
抱える髑髏が受ける痛みや屈辱すらも共有している。
これを彼女は持ち前の屈強な精神力と、三大美人にして六歌仙であるという誇りによって耐えている。
日本限定とはいえ三大美人に数えていただいている私が苦痛に顔を歪ませるなどあってはなりません。
たとえこの身が焼かれようとも、美しくあらなければ。


「……それは良いんですけど、なんでメイドなんですかね!?
十中八九おじい様のせいなのでは? 悲劇(シリアス)か喜劇(コメディ)どっちかにしてくださいまし!」

【人物・性格】

キャスター時とほとんど変わらない。
強靭な精神力と美的感性を持ち、その気高さを他人にも求めてしまうところがある。
美人であるがゆえに愛に対する理想が高い。
ちなみに百夜通いの逸話はフィクションだが、やるかやらないかで言えば実際にやるだろう、と思っている。
そのくらいの試練を超えられる相手でなければ、その愛を信用できない。

加えてその美貌と才能に自他ともに認める自負を持っており、
如何なる状況でも美しいふるまいを崩さず、肉体が朽ち果てても歌を詠むことをやめない。
裏を返せば苦痛や不調を隠しがちということであり、その気高さが裏目に出ることもありうる。

血の滲むような内面を見せず、美しい外面によって他者に接する、という部分がメイドとしての姿を取らせているかもしれない。

「なんか綺麗にまとめてますけど、九相図と髑髏のせいで冥土属性が強まった結果、
おじい様から影響を受けてメイド属性になったとかじゃありません?」

特技:和歌、呪歌、忍耐
好きなもの:心の強き者
嫌いなもの:妬むもの、恨むもの。心の弱き者
天敵:たくさん
願い:怨念からの解放。無理なら心の強い美しき者との出会い。

【一人称】私 【二人称】〜さま、あなたさま 【三人称】〜さま

「お還りなさいませ、ご主人さま」



「二つ数えて三大美人。五つ数えて六歌仙。――『七小町・八大地獄九相図』」

「この姿で百夜通いってメイド喫茶と言うよりキャバ……いえ、なんでもありませんわ」

【因縁キャラ】

小野篁:この姿になった元凶……?
「元凶とか言い出したら私のこと好き勝手書いた方々の責任の方が大きいですし、
そもそも歴史に残した痕跡が曖昧な私にも責任の一端はあるんですけどね……」

(キャラ名):

【コメント】