kagemiya@ふたば - 巣鴨のキャスター

フリー素材

基本情報

【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【真名】ラ・ヴォワザン
【異名・別名・表記揺れ】カトリーヌ・モンヴォワザン、カトリーヌ・デエー
【性別】女
【身長・体重】144cm・58kg
【肌色】白 【髪色】紫 【瞳色】青
【スリーサイズ】93/63/90
【外見・容姿】医療用白衣風の黒いローブを纏ったふくよかで優しげなおばちゃん。しかし、その眼光は猛禽のように鋭い。
【地域】フランス
【年代】17世紀(1640年〜1680年)
【属性】混沌・悪
【天地人属性】人
【その他属性】人型・女・魔女
【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:D 魔力:B 幸運:C 宝具: C

【クラス別スキル】

陣地作成:B

魔術師として自らに有利な陣地を作り上げる。
「工房」の形勢が可能。

道具作成:B

魔力を帯びた器具を作成できる。
キャスターは、媚薬や堕胎薬と言った薬物、特に毒薬の作成を得意としている。
キャスターは、生前は科学者や錬金術士に投資を行って最新の知識・技術を蒐集しており、
召喚された時代の技術を得ることで、作成した毒薬の殺傷力や隠匿性をより向上させることができる。

【保有スキル】

話術:E+

聞く者を惹き込ませる卓越した交渉術。扇動やカリスマとは異なり、一対一の場面で効果を発揮。
範囲はキャスターが扱う商品のセールストークのみに限定されるが、
その効力は高く、生前のキャスターには庶民のみならず貴族の間にも多数の顧客が存在した。

魔術:C

黒魔術(ウィッチクラフト)。
生贄を捧げることで、特定の対象に対する災厄の招来及び呪殺、悪魔召喚、儀式による精神集中を目的とした魔術。
キャスターは幾度も黒ミサを主催し、その生涯で総数2000人以上もの赤子を生贄として用いたと言われている。

占術:D

対象を理解し、物事を見通すことで先を見通す術。
真名看破に少々のボーナスと行動予測による行動順決定にボーナスがかかる。
高名な占い師を母に持つキャスターは、タロットカードや占星術に水晶占い、手相読み人相読みと言った、西洋式の占い一式を習得している。

戦闘続行:D-

往生際が悪い。
キャスターは自身の火刑に際し、護送車からの降車を拒む、体を覆う藁を押しのけるなど、あらん限りの抵抗を行ったと言われている。

【宝具】

『愛は惜しみなく毒す(ラ・フェール・デ・ポワゾン)』

ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1〜90 最大捕捉:1000人
キャスターと、キャスターから毒薬や媚薬を購入した者やキャスターが主催する黒ミサの参加者たちといった「顧客」の間に結ばれる魔力経路(パス)。
キャスターと顧客との念話による通信を可能にする他、持続的に顧客から魔力をキャスターに供給する。
この時、一人あたりの魔力供給量は大したものではないが、顧客の人数が増え続ければ、
マスターからの魔力供給なしでの現界すら可能となる程の魔力を得続けることができるようになる。
また、キャスターは魔力経路を通じて容易に顧客を支配したり呪殺したりことも可能だが、基本的にはそういった干渉は行おうとしない。
腕利きの魔術師であれば、顧客から魔力経路を通じてキャスターの所在を探ることもできるが、
黒魔術師らしく悪意敵意に敏感なキャスターがそれを察した場合、その顧客を即座に殺害して──具体的には、その体を毒で溢れた肉風船として炸裂させることで──追及の手を逃れようとすることだろう。


【解説】

フランスの黒魔術師、毒薬商人。
有力貴族を多く含んだ360人が魔女の黒ミサに参加したとして逮捕され36人が処刑された、黒ミサ事件あるいは毒殺事件(L'Affaire des poisons)の主犯格。
元は裕福な宝石商の妻であったが、夫の死後は占い師や産婆として生活を立てながら、母から学んだ黒魔術を用いて黒ミサの主催や堕胎、媚薬毒薬の販売を行う。
このような市井の魔女は当時のフランスには数多くいたが、キャスターはその中でも大物であり、毒薬の製造販売を企業化して多くの貴族を顧客として抱えることで莫大な収入を得ていた。
当時、ブランヴィリエ侯爵夫人の処刑を機に、国王ルイ十四世は、犯人を問答無用で火刑に処する権限を持つ国王直轄機関「火刑裁判所」を設立し、毒殺の流行への対処を図っていた。
そのような状況下で、酒の席で口を滑らせて裏稼業について喋った魔女が逮捕されたことから、芋づる式に捜査の手が広がり、キャスターも逮捕される。
拷問を用いた取り調べに屈して自白するも、処刑の際にも一切の謝罪はなく、全力で抵抗してみせるなど、悪びれることない堂々たる悪女としての姿勢を貫いた。

キャスター死後の取り調べで、宮廷の有力者たち、特に王の愛人モンテスパン夫人さえもがキャスターの顧客であり、
王の寵愛を保つために媚薬を購入する、自ら黒ミサを執り行い他の愛人を呪殺しようとする、果てはキャスターの毒で王の暗殺を目論んでいたなどの情報が挙がると、
ルイ十四世は、スキャンダルの拡大を恐れて火刑裁判所を閉鎖して捜査を打ち切り、全ての証拠書類を焼却したと言われている。

【人物・性格】

一見すると人当たりよく温厚なおばさん。
しかし、その本性は、金のために屍の山を築き上げることも厭わない冷酷な死の商人。
自分の商品で殺人が行われることについては、購入者の勝手としてまったく気にも留めない。
何故だか突然ギャル語で喋りだすことがあるが、知りもしないギャル語を喋れる理由は本人にもわからない。

聖杯戦争においては、積極的に毒物販売を行って『愛は惜しみなく毒す』の強化と金稼ぎに走る。
また目上の者に取り入ることを得意としており、真っ先に土地の有力者に近づいて後ろ盾にしようと目論み出す。
最新の知識や技術にも興味津々であり、召喚された時代によってはスマホやPCを使いこなし、通販サイト作成などにも手を出すことだろう。

イメージカラー:黒紫色
特技:薬物製造、黒魔術、占い
好きなもの:毒、金
嫌いなもの:火刑
天敵:簡単に口を割る間抜けな同業者
願い:贅沢三昧な生活

【一人称】わたし 【二人称】あなた 【三人称】あの人

【因縁キャラ】

原宿のアサシン
同時代の毒殺魔。
出会った場合、毒殺観や現界年齢の違いはあれど意気投合し、毒殺トークに花を咲かせると思われる。
もしかしたら、生前の時点で互いに面識があったかもしれない。

バフォメット
生前に黒ミサで崇拝を捧げてきた対象だが、妙ちきりんな姿になっていることに困惑を隠せない。
それはそれとして、出会ったからには最大限に利用するつもりでいる。

香取伊奈?
なんだこれは。少女の頃のわたしか? これは……。
キャスターは魔女として処刑された中年期のカトリーヌ・モンヴォワザンだが、あちらは少女時代のカトリーヌ・モンヴォワザンの姿をとっている(薬や化粧で若作りしているだけかもしれないが)。
出身世界が同一か否かは不明であるが、キャスターが『かとりーなちゃん寝る』を見た場合、我ながらその手があったか!と地団駄踏んで悔しがるものと思われる。

【コメント】

幻霊は特に関係ない
泥作成のためにちょっと調べただけだが、当時の毒殺と黒ミサの流行ぶりに引いた。
聖杯を手にした魔女たちによって支配され、毒殺と悪徳が蔓延りキリスト教徒狩りが横行する十七世紀フランス「惨毒魔女大世紀パリ」。
これ、特異点になりませんかね?