kagemiya@ふたば - 滝夜叉姫

「さてさて!毎度恒例のケンカ祭りの時間だよ!」


「今宵のお相手は陰陽師か、武者か!はたまた世に蔓延る魑魅魍魎か!」


「さあさ皆さんお立会い!平安御免の喧嘩鬼!滝夜叉姫がここにあり!」



基本情報

【元ネタ】史実?、神楽『滝夜叉姫』他多数
【CLASS】アヴェンジャー
【真名】滝夜叉姫
【異名・別名・表記揺れ】五月姫、瀧夜盛姫
【性別】女性
【身長・体重】187cm・93kg
【肌色】赤 【髪色】白 【瞳色】黒
【スリーサイズ】98/67/100
【外見・容姿】サラシ一枚以外上半身を露出、下半身は袴姿
【地域】日本
【年代】10世紀後半?
【属性】混沌・悪
【天地人属性】地
【その他属性】人型・鬼
【ステータス】筋力:A 耐久:B 敏捷:C 魔力:A 幸運:E 宝具:A

【クラス別スキル】

復讐者:B-

アヴェンジャーの固有スキル。父を討った朝廷への復讐心。
その身を鬼へと変ずるほどの感情であるがやや方向性が特殊。

忘却補正:A+

人は多くを忘れる生き物だが、復讐者は決して忘れない。
幾度破れようと、平安を乱さんとする執念。
忘却の彼方より襲い来るアヴェンジャーの攻撃はクリティカル効果を強化する。

自己回復(魔力):A

復讐を果たすまで少しずつ魔力が湧き続けるスキル。
彼女の妖術適正により、極めて高ランク。

【保有スキル】

呪術:A+

貴船明神の荒御霊から得た呪詛。
大宅中将光圀、頼光四天王、安部晴明らと激闘を繰り広げた彼女の呪詛の腕前は最上位に位置する。
自身の肉体強化から、遠隔地の物品の窃取、人心支配とそのレパートリは非常に広い。

仕切り直し:C+

戦闘から離脱、あるいは状況をリセットする能力。
また、不利になった戦闘を初期状態へと戻し、技の条件を初期値に戻す。同時にバッドステータスの幾つかを強制的に解除する。
数多の強敵に挑み、それでも懲りない生き汚さ。

鬼種の魔:A

鬼の異能及び魔性を表すスキル。
天性の魔、怪力、カリスマ、魔力放出等の複合スキルである。

騒乱の継児:B

父を継ぐ騒乱の申し子。生まれついて戦を求める気質。
彼女のいる戦場は、敵も味方問わず普段以上の士気に満ち溢れる。

【宝具】

鬼骨鳴動大髑髏がしゃどくろ

ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1〜50 最大捕捉:100
呪術によって生み出し使役する大髑髏。世間への恨みを持った死者の骸骨の集合体。
元々は様々な骸骨の集団であったが、度重なる戦闘経験から応用的な形で大髑髏を顕現させるに至った。
もちろん、通常サイズの髑髏を多数召喚し使役することも可能。
彼女が生前使役していた素体に、現界先での恨みの念を加えればさらに成長させることもできる。

着骨鳴動大髑髏わがふくしゅうのねんつきることなし

ランク:A+ 種別:対人(自己)宝具 レンジ:0 最大捕捉:1
前述の宝具を彼女自身が着込む宝具。恨みの念の再蒸着。
彼女自身とは異なる、滝夜叉姫の別側面の復讐心を発露させる。
発動と共に、本来の完全な復讐鬼へと変質し、ステータスを大幅上昇させる。
肉体は倍近い大きさとなり、それに見合う一体型の黒色の鎧が全身を覆う。
加えて鎧から供給されるほぼ無尽の憎悪により、多少の傷は自己再生し痛覚の遮断と合わせ瀕死となるまで止まることはない。
同時に理性が希薄となり、より野性的な破壊衝動に任せた戦闘を行うようになる。

鬼以下の獣へと自身を堕してしまうこの宝具を、アヴェンジャーはあまり使いたがらない。

【Weapon】

『髭切丸』

頼光の宝物庫から盗み出した太刀。
しっくりきたので、借りたままである。

【解説】

日本三大怨霊の1人、『平将門』の娘。
将門討伐後の粛正を生き延び、貴船明神に参ることで荒御霊から妖術を得る。
ここで名を『滝夜叉姫』と改め、故郷の下総の国へと帰り、配下を集めて反乱を起こす。
しかし、紆余曲折の末『大宅中将・光圀』との戦いに敗れ、天の将門公のもとへ登っていったという。
将門公の娘と言う立場がおいしいためか、『俵藤太』『多田満仲』『頼光四天王』さらには『安倍晴明』と様々な相手との戦いが物語になっている。

【人物・性格】

美しき赤肌の鬼女。豪放磊落でケンカ好き、おおよそ復讐者とは思えない竹を割ったような性格。
上述の通り彼女には様々な対決の逸話があるが、この滝夜叉姫は、それら"すべて"と勝負をした鬼である。

乱ののち、一族郎党皆殺しから逃れた彼女は僧門に入り、敗者の残党らしく慎ましく生活していた。
しかしあるとき大病を患い、冥府を彷徨っていたところを地蔵菩薩に救われる。
この時向けられた、「あなたの心持はまるで男のようだ」という言葉が彼女を一変させた。
復活後、男であるならば敵討ちよ!と思い立ちわざわざ京都まで出向き、貴船明神で祈ること二十一日、願い叶って鬼女となった。
とはいえ、無暗に命を奪いのもどうだろう、復讐はしたいが父に撃たれる理があったのも確かと考えた末、ならば喧嘩を繰り返し、平安を奪ってやろうと思いつく。
以降彼女は時に声高らかに自らの名を以てケンカを起こし、時に盗みを働いてケンカを起こし、時に色事をもってケンカを起こした。
時には陰陽師と、時には名だたる怪異討伐者と、時には同属の怪異との喧嘩を繰り返し、思う存分復讐を楽しんだ末ひとまずの満足をもって世を去った。

そのような出自のために聖杯戦争もやる気十分、とにかくさっぱりとしたケンカを求めて現界する。
自身の実力にかなりの自信がある一方で、相手の実力計測にも余念がない。
ただし、勝つか負けるかではなく、いかに喧嘩を盛り上げ生き残るかに特化した思考の元であるため信頼しすぎは禁物。
ケンカの下準備の経験もあり、妨害工作にもかなり乗り気ではあるが、長期間の待機は苦手。

とにかく戦って盛り上げるのに満足を覚えるタイプ。
同時に鬼としての気質も持っているため、制御には注意が必要だろう。
特に第2宝具の使用を考えるならば、彼女への深い理解は必須となってくる。

イメージカラー:赤
特技:マイクパフォーマンス、潜入、呪術
好きなもの:さっぱりとしたケンカ、強い相手
嫌いなもの:臆病者、じめっとしたケンカ
天敵:平将門
願い:なし(ケンカが出来ればそれでいい)

【一人称】俺 【二人称】アンタ(呼び捨て) 【三人称】あいつ、奴

【因縁キャラ】

平将門:父上
愛しき父上。建前染みたところもあるが、彼女の喧嘩は全て父に捧ぐ復讐劇である。
そのため勝負を挑むことはまずない。怨霊と化しても、彼が存在するならその命に従うだろう。
首なしのままの父への困惑は深い。

俵藤太:俵のおっさん
父の敵。最初にケンカを吹っ掛けた相手。
父の討伐から少々時間がたっていたため、意外にも勝ててしまった。
この戦いで彼女はケンカの楽しさを知り、以降の復讐の方向性を決定付けたと言ってよい。
「あらら、サーヴァントだと随分若いんだねおっさんは。こりゃあもいっちょ、ケンカするしかないね!」

大宅中将光圀:光圀
自身を最初に倒した陰陽師。強かったのは確かだが妙に印象が薄い。
再戦の機会にも恵まれなかったため、いろいろと消化不良の感が残る。

碓井貞光卜部季武:貞光の坊ちゃん、季武の坊ちゃん
源頼光の蔵から刀を盗んだ際、奪い返しにやってきた2人。
そろってやけに怒っていたのが印象に残っていて、2人がかりで襲われ刀を奪い返されてしまった。
「特に季武の坊ちゃんは、目に生気がなかったけど何があったのやら。頼光の坊ちゃんに伝えた方がいいのかねえ。」

安倍晴明:晴明
ライバルの1人。時に単独で、時に道満と組み何度もケンカをした相手。
適度にこちらが押したところから逆転してくる、空気の読めるところが気に入っている。
晴明側のモチベーションの高さもあって、顔を合わせたらとりあえずケンカを挑む。
「まさかこんな時代まで生きてるたあね…」「ま、俺とアンタが顔合わせたらやることは1つだ、今日は素手と陰陽術どっちにする?」

蘆屋道満:道満
ライバルだったり同盟を組んだりいろいろと付き合いの多い相手。
滝夜叉姫としては殴り合いの方が好みなため、キャスターである彼女の悪巧みに乗る方が多いと思われる。
「で、今日はどんな悪巧みをするんだい?俺にも派手なケンカのために、一枚噛ませてくれよな!」

源頼光:頼光の坊ちゃん
卜部季武と碓井貞光の上司。刀を盗み出しただけでなく、実際に拳をぶつけ合ったことも数度ある。
童子切の危険性は重々承知であり、抜刀前に盛り上げるだけ盛り上げて逃走することが基本であった。
サーヴァントとして対面するなら、彼の全力戦闘とかち合うため鎧の解放も辞さない構え。
「あのころは死ぬわけにゃいかなかったが、今なら別だ。お互い全部絞り出して、派手にやり合おうじゃないか!」

鉄輪の鬼:鉄輪さん
自身と同じく、貴船神社で儀式を行った鬼。
同じ鬼だが、家庭的な彼女とはかみ合わずスルーしがち。

渡辺綱:綱の坊ちゃん
正統派戦士であり、ケンカがとても楽しかった相手。
茨木童子とのすったもんだの七日間は遠目に見ていて引いた。

源頼光(?):頼光もどき
突然襲い掛かってきた頼光を自称する謎の男。
復讐者と言う点はシンパシーを覚えるが塩試合はお断り、適度に戦った後逃走した。
「俺にもああいう道もあったのかねえェ…。ま、今更気に入ったやり方変える気もねえし、こっちはこっちでがんばらせてもらうよ!」

藤原保昌:疱瘡の姉さん
いつの間にか晴明の配下になっていた竜神。
まあ自分も変則的復讐してることだし、いろいろ事情があったのだろうと深く踏み込むことはない。
攻めにあまり重きを置かない彼女とのケンカは、なかなか盛り上げに苦労した。

葛の葉:葛の葉さん
対戦相手として晴明とかち合うことが多かったため、たまに社を土産片手に訪れていた。

酒呑童子:酒呑の姉さん
京都に住まう鬼その1。年齢的にも鬼活動的にも目上の鬼。
ケンカへのノリが良かったのでいい思い出も多い。
ただ突発的に、本気で殺しにかかってくるのは少し困りものであった。

茨木童子:茨木の姉さん
京都に住まう鬼その2。京の鬼の元締め。
滝夜叉姫は突発的にケンカを始めていたため、かち合うことも少なくなかった。
鬼らしくあるように意識的に動く彼女は、ケンカに乗せやすい相手であり、盛り上げるのが比較的容易ないいケンカ相手。

坂田金時:ゴールデンな坊ちゃん
頼光四天王の1人。スカッとケンカができる清々しい相手。
酒呑との仲を煽っていたものの、その結末にややヘコんだ。
「鬼は人に討たれるもの、分かってはいたんだけどねェ…」

源頼光(女性):頼光の嬢ちゃん
平行世界の知らない頼光。
鬼でありながら人であろうとした彼女は、人でありながら鬼へと化した滝夜叉姫とは対照的な存在。

【コメント】

復讐の悲劇性から強制成仏されない場合もあるという話から、平安への復讐に喧嘩を楽しむ鬼と言う形に。
ケンカと派手な祭りが大好きな姉御。