ランク:‐ 種別:対界宝具 レンジ:1~12(km) 最大補足:隔絶世界全域
権能と呼ばれる、法則改変を行う魔法以前の力。
外見としては、隔絶範囲全体に降り注ぐ泥の雨の姿をとる。
この泥に接触したものは万物区別なく境界線を失って混ざり合い同じ泥となり、最後には混沌の時代の原初の水に還元される。
アークエネミー本人はこの影響を受けない。
このアークエネミー…『大敵』はそもそも、原初の混沌から別たれた、この世の構成に含まれなかった存在であり、混沌の澱の結晶であり、悪、闇、滅びへ向かう方向性そのものを保持する神格である。
これは、今ある地表の営み全てを一掃して飲み尽くし、原初へ回帰しようとする反作用がカタチと力を得たものであり、他の神により
粛正装置に与えられたものであった。
勿論、本来の持ち主でもあるこの大敵もまたこの権能を所有する。
…本来ならばこの権能は抑止の排斥対象となり、クラスがアークエネミーであることも相まって使用は絶対に不可能であると言ってもいい。
しかし、この隔絶された範囲内のみを標的とした使用目的で、尚且つ抑止の力が限界まで削り取られている今。
太陽による大敵への楔が解かれ、昼夜、生死、世界の全てをほんの一瞬のみ大敵が掌握することが可能となった今ならば。
───
泥新宿を混沌へと沈めることが、確かに可能となるのだ。