kagemiya@ふたば - 渡辺綱

基本情報

【元ネタ】史実
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】渡辺綱
【異名・別名・表記揺れ】源綱(みなもと の つな) 渡辺源次綱(わたなべ の げんじ つな)、源次綱(げんじ つな)
【性別】男
【身長・体重】178cm・78kg
【肌色】黄色人種 【髪色】黒 【瞳色】黒
【外見・容姿】眼力の強い、意思の強そうなイケメン
【地域】日本
【年代】平安時代(953〜1025年)
【属性】混沌・善
【その他属性】人型
【ステータス】筋力:A 耐久:C 敏捷:B+ 魔力:B 幸運:B 宝具:B+

【クラス別スキル】

対魔力:B

 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 魔の物と戦い、返り血を浴びる内に耐性がついた。

騎乗:B+

 大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
 荒馬を颯爽と乗りこなし、山道をも駆け抜け、化生を追い詰める。

【保有スキル】

神秘殺し:A

 魔性殺しの謂れがスキルと化したもの。頼光四天王筆頭として、頼光の片腕として数々の化生を打ち倒してきた。

直感:A

 戦闘時に常に自身にとって最適な展開を“感じ取る”能力。
 研ぎ澄まされた第六感はもはや未来予知に近い。視覚・聴覚に干渉する妨害を半減させる。
 羅生門で鬼に襲われた時も、直感で対応し鬼の腕を切り払った。
 鬼同丸という盗賊(鬼)の征伐時にも、牛の腹の中に身を隠した鬼同丸を見破って急所を矢で射抜くという神がかり的な直感力を示している。

勇猛:B

 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。
 頼光四天王の筆頭として、常に先陣を切って戦った。
 大江山の戦いでは、頼光一行は山伏の格好をして酒呑童子の城へと乗り込み、
 セイバーはその城で開かれた宴のなかで「人の血肉」を振る舞われても一切動じず口にして、自分たちの素性を隠した。
 その上、鬼の前で見事な舞と歌も披露したという。その勇猛さは頼光も舌を巻くほどだったと言う。

心眼(真):A

 修行・鍛錬によって培った洞察力。
 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”
 逆転の可能性がゼロで無いのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。
 妖怪達との戦いの場においてのセイバーの閃きは源頼光にとっての大きな助けとなり、絶大な信頼をおかれていた。
 (土蜘蛛を倒す時には、勝利の決め手となる献策も行っている)
 たとえ大妖怪である茨木童子と1対1の状況に陥っても、勝利を手繰り寄せることができる。

【宝具】

『鬼炎万丈・鬼丸の太刀(きえんばんじょう・おにまるのたち)』

 ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:1-15 最大捕捉:10人
 使用者に『魔力放出:A(炎)』を与える『鬼丸』として宝具解放する。
 鬼丸の持つ、『魔力放出:A(炎)』の炎によって身体を包み込み、火の玉となって突撃する。
 炎をまとった突撃は、攻防一体の攻撃となる。
 魔力放出の効果による速度と破壊力も合わせて、敵対者を叩き切る。
 斬られた相手は刀傷から炎を送り込まれて大きなダメージを負う。

『勝利招来・髭切の太刀(しょうりしょうらい・ひげきりのたち)』

 ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:1-5 最大捕捉:1人
 使用者に『勝利を引き寄せる刀』である『髭切』として、宝具解放する。
 髭切の持つ加護により全てのスキルが増幅・強化され、どんな窮地にあっても『勝利する未来』を作り出す。
 『勝利する未来』とは、将来の戦略的な勝利である事もあれば、1対1での打ち合いの形勢有利程度に終わる事もある。
 その効果は『髭切』の担い手やその状況によって変わると言う。
 セイバーの場合は、『心眼(真)』と『直感』という戦術的勝利を手繰り寄せるスキルを有しているため、小規模な戦闘において非常に効果が高い。
 髭切によって増幅された『心眼(真)』に裏付けされた戦闘論理と、未来視にも迫る『直感』に従って一撃を放てば、
 それは敵対者にとって必ず『致命的な一撃』となり、セイバーにとっては勝利へと近づく『必勝の一撃』となる。

【Weapon】

『鬼丸/髭切』

 元々の名は髭切。
 鬼丸、鬼切、鬼切丸、友切などとも言われる多名な刀で、数多の幻想種の血を吸った日本刀。
 セイバーは源頼光から「髭切」として預かり使用した。茨木童子の腕を斬った事で「鬼丸(鬼切とも)」と言われる様になった。
 源氏に代々受け継がれ、源頼朝の代の源平合戦においてもこの刀の加護が勝利への助けになったと言う。
 今回の召喚でセイバーは、鬼丸と髭切として運用する。

 名前によって効果が変わる刀である。
 『鬼丸』として真名解放した場合は使用者に『魔力放出:A(炎)』を与える。茨木童子の腕を斬った事で、茨木の持つ「叢原火」を吸収した。
 『髭切』の場合は、使用者に勝利を引き寄せる加護を与える。

※FGOの頼光の宝具で、恐らくは渡辺綱だと思われる「刀を持った源頼光の分身」が刀から炎を出して切りかかっている

参考画像


【解説】

平安時代最強の神秘殺し集団、頼光四天王の筆頭。
頼光の片腕として仕え、互いの背中を預けながら数々の物の怪を狩ってきた。
頼光と二人で行った物の怪退治(史実準拠)としては、土蜘蛛退治の逸話が有名。
渡辺綱個人としては、羅生門(あるいは京都の一条戻り橋)で鬼と一騎打ちの末に腕を切り落とした話がある。
(型月時空ではおそらく両方ともに茨木童子)

1対1で鬼(茨木童子)を退けるというその武の才は当時としても抜きん出ており、源頼光にも信頼を置かれていた。
歌詠みや舞にも通じており、大江山の鬼(酒呑童子)の宴会で、正体を隠しながら歌と踊りを披露したという逸話もある。
また、大変な美男子であったと伝わっている。

セイバーの他、アーチャー、アサシンとしても適正がある。

【人物・性格】

文武両道で顔も良く家柄も素晴らしいという、絵に描いたような王子様である。
一見するとクールに見えるが、胸の中には熱い情熱を秘めており何事も即断即決で迷う事がないという性格。
自然とクサいセリフを吐いてしまう所があり、
しかしそれがとても似合ってしまうため、無自覚の内に周囲を虜にしてしまう事も多い。

10代前半の頃はエリート武家の出身という事もあり、自然と女性を少し下に見ている所があったが、
四天王として頼光と過ごす内に考えを改めて男女分け隔てなく接する様になった。
そして王子様度が更に上昇した。

頼光四天王においては、金時と共に先鋒を務める。
切り込み役の金時とお互いをフォローし、阿吽の呼吸で敵を斬り倒す。

源氏物語のモデルとなった直系の先祖をもつだけあり、女性関係には奔放な所がある。
渡辺綱は精力が強く(元来もののけを倒すものは精力が強い者が多い)、それを持て余している事を自覚していた。
彼は自宅に夜這いに訪れて一晩を共にしたいと願う貴族の女性を優しく招き入れ、その荒ぶる精を鎮めている。
守備範囲はとても広く、ロリからBBAまで、足腰が立たなくなるほど情熱的に愛する。

このように夜の生活は派手気味な渡辺綱だったが、
嫌がる相手を手篭めにすることは決して無かったと言う。




――だが一人例外があった。
それは茨木童子。
渡辺綱は、大江山の征伐時に出会った茨木童子に一目惚れしてしまった。
即断即決の彼は、茨木童子と刃を交える中で想いを伝えようとしたが、大江山ではついに告白ができずに終わってしまった。

大江山の鬼たちを滅ぼしてしばらくしたある日。
茨木童子の事が忘れられずにいた渡辺綱は、「羅生門に鬼が出る」という噂を聞いて部下も連れずに一目散に羅生門へと駆けつけた。
そこに居た鬼は、性豪で有名な渡辺綱を討ち取ろうと「美しい女」に化けて待ち伏せしていた茨木童子だった。
化けた茨木童子に不意打ちをうけた綱だったが、ひらりとかわして、逆に茨木童子の腕を切り落とした。

腕を斬られた茨木童子は、形勢不利と見て即座に逃げ去る。
綱はまた告白のチャンスを逃してしまったと悔やみ、せめてもの土産にと茨木童子の腕を持ち帰った。(さすがの源氏的思考)

切り落とした茨木童子の腕を自宅の館に持ち帰った綱は、茨木童子の腕を二日の間うっとりと眺めていたが、源頼光に見つかり叱られてしまった。
恐らく腕を取り返しにくるであろう鬼に対策するため安倍晴明が呼ばれる。
やってきた晴明は「フハハハハハハ!!!!!!! えっ何してんのお前………」とドン引きした。

その後、七日七晩のすったもんだの末に、腕は茨木童子に取り返されてしまう。
ちなみに――――
最終日に綱の義母の姿に変身してやってきた茨木童子の正体を、綱は早々に見破り、
さりげなく寝所に誘い込んで、今度こそとばかりに熱烈な告白を敢行し、そのまま押し倒して事に及ぼうとした。
だが全力で拒否されたあげく、茨木童子は悲鳴とともに屋根を突き破っていずこかへと飛んで逃げていった。
それきり、渡辺綱と茨木童子が出会ったという伝承は無い――――


特技:歌、踊り
好きなもの:茨木童子
嫌いなもの:酒呑童子に食わされた人の血肉
天敵:育ての母
願い:聖杯が邪悪な者の手に渡らぬようにする事

【一人称】私・俺・拙者 【二人称】君・お主・そなた・あなた 【三人称】奴・あやつ・あの人

【因縁キャラ】

茨木童子:美しい――――

酒呑童子:頼光ほど苛烈に嫌っている訳ではないし、坂田金時の想い人であると承知している。むしろその人格には惹かれる所もあるが、非常に邪悪な鬼であり討ち果たすべき相手でもある。綱自身も酒呑童子の好むイケメンの一人であるので、大江山の宴の席では大いに絡まれ、人の血肉を食わされたり踊りを所望されたりした。

源頼光:頼れる上司であり相棒。最も信頼する相手。数々の戦いの中で助け合いながら多くのものを教わった。例によって子供扱いしてくるが、ある程度は受け入れている(というか金時のおかげで被害が少ない)。家に持ち帰った茨木童子の腕をうっとりと眺めていたら叱られた。

坂田金時:頼れる同僚。互いに鬼を討つ者でありながら鬼に惹かれる者としてシンパシーを感じている。頼光に頼まれて山育ちの彼に文化的な事を教えたりもしていたが、妙な事にばかり興味を惹かれる金時には手を焼いた。説教中にはよく脱走もされた。徹夜で和歌を詠んだりして遊ぶ仲良しでもある。

平貞光:頼れる同僚。モテる事をひがまれるが不本意である。戦闘時の戦況把握に関しては、誰よりも頼りにしている。コレクションの骨は気持ち悪い。

安倍晴明:都で一番の陰陽師。職業柄そこそこ付き合いがある。うるさくて尊大だが、根っこからの悪人ではないと思っている。茨木童子の腕を見せたらドン引きされた。

蘆屋道満:あまり会ったことは無いが小さくて可愛い女の子だと思っている。何故か晴明が会わせようとしない。



FGO風セリフ集


【コメント】

自己の芯が太いイケメンキャラ。
マスターとの絆が深まると狂犬と化すかもしれない。
茨木ちゃん関連は妄想いっぱいだけど、あんなかわいい子の腕とか持って帰って眺めてても仕方ないと思う。
混沌・善という頼光(原作)のアライメントと、源氏らしさを念頭に色々味付けしてみた。
ちなみに牛若丸も混沌。滅ぶわ源氏。滅んだ。ゲンジバンザイ。

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