玄妻
母親。彼女の事を話す時は大体「すげー」ばっかりになる。
バーサーカーが討たれた後に后羿のものとなったとされるが…。
バーサーカーは「あのマヌケ面の事だから誰かに頼まれてお袋を貰っただけで、籍入れてる自覚ねーんじゃねーか?」と言う。
「お袋の事かー?すげーきれーな髪ですげー美人なすげーお袋だぜ!」
ゲイ/ゲイ〔オルタ〕
自分を討った英雄。自分を討ったゲイと同一人物かは定かではないが、自分の知るゲイも大体同じ感じだったようで、特に違和感を覚えたりはしない。
堯帝の命を受けて、そして民を救う為に、彼により足を砕かれて生け捕りにされた。
自分を見事討ち倒した強者であるため天敵ながら一目置いており、だからこそ……。
「だからこそ」
だからこそ、バーサーカーはあの男の目を許す事は出来なかった。
己を討ち、それをただ「助けを求められたから」「当然の事をしただけだ」と己を見ずに、自分以外の誰かに語る目を。
「お前は俺を、多くの民を貪った大悪獣伯封を見事討ったのだ。何故、どうしてそれを誇らない」
「どうして己の勝利と栄光の証明である俺ではなく、そんな小さく弱い者達を見ている。どうして、俺を見ない」
「許せない。許せるものか。そんな屈辱を許せるものか」
「だからこそ、この命が再び地に戻る時があるならば。またお前と相見える時が来たならば」
「その時は、今度こそお前の目に俺を焼き付けてやる。俺と言う存在をお前の魂に刻み込んでやる。輪廻の果てが訪れようとも消えない痕跡となってやる」
「そしてどちらが勝とうとも『大悪獣伯封、なんと恐るべき相手であったか』と、その口に言わせてやる」
「オイ!良く聞けよ!次こそはぜってーそのマヌケ面をギャフンって言わせてやるからな!!」
金烏
同じ時代に生き、同じ相手に討たれた者同士。彼の生み出す擬似特異点でも呼び出される可能性が高い。
相手は衛星軌道上で自分は地上なので顔を合わす機会は稀だが、会うと無駄に馴れ馴れしく接する。相手は天帝の子だぞ、お前!?
「ジンウー!野球しようぜー!」
嫦娥【狂気】
面識はほとんど無いため、「ゲイにちょっかいかけてる月在住の頭のイカれた女」と言う認識しかない。
バーサーカーが関わりたくないと思っている希少な相手。
「うげぇっ、頭のイカれたカエル女じゃねーか!」
ゲイ〔異聞帯〕
「バカやろう、お前もゲイだろうが」
「バカやろう、何をちんたらやってんだよ、お前」
「バカやろう、見ろよ世界滅んじまってるじゃねぇか」
「バカやろう、お前にだって俺達を余裕で叩きのめせる力があるはずだろうが」
「バカやろう、なのにどうしてこんなザマ見せてやがるんだよ」
「バカやろう、バカやろう、バッカやろうっ!!」
「俺を倒せるゲイなら!大悪獣伯封サマを討ち倒せるゲイなら!世界の一つぐらい余裕で救ってみせやがれよ!」
「この、バカやろう……」