kagemiya@ふたば - 比嘉陽夏
「はじめまして! 自分、比嘉陽夏です! 諸先輩方、よろしくお願いします!」




基本情報

【氏名】比嘉ひが陽夏はるか
【性別】女性
【年齢】19歳
【出身】沖縄
【身長・体重】160m・56kg
【肌色】やや褐色【髪色】山吹色に黒のメッシュ【瞳色】ブルー

【所属】聖堂教会・代行者
【階位・称号・二つ名】『陽光』『天使の階段』『黄金の銀槍』『ルーキー』
【picrew】


魔術・特殊技能・特性など

沖縄空手

日本伝統の武術である空手道。
その中でも歴史が古く、実践的な護身術の側面が強い沖縄空手を修めている。
腕前は達人と呼んでも差し支えないほどであり、純粋な格闘術で競えば代行者たちの中でも上位クラスとも言われる。

これに聖堂教会にて培われた浄化の技術を重ねることにより絶大な戦闘力を発揮する。
その実力は、見習いとして付き添った代行者としての最初の任務で、代行者部隊が組まれるほどの討伐対象であった死徒を打ち倒すほど。

関節が非常に柔らかく、腕や足のしなりを活かした流れるような動きを特徴とする。
一方で重心の安定感も常人を凌駕しており、決して大柄とは言えない体躯から生じているとは信じられないほどのブレのない動きを見せる。


礼装・装備など

正式外典タデウス

『永訣』の純粋概念である概念武装。
『エノク書』という外典によって鍛えられた頑強な手甲。

通常時は銀色の手袋の形状をしているが、励起時には大きく膨張し、使用者の両腕全体を覆う爪のような形状へと変化する。
更に励起状態を高めることで爪はより巨大化・伸長し、最終的には黄金色に変化。純金で鍛えられたジャマダハルに酷似した外見と化す。
この爪は擬似的な聖書を束ねた聖杭と同種の性質を持っている。
魔なる者に打ち込むことにより異端審問を行い、その魂までもを黄金の陽光なる煉獄にて灰燼に帰す。

しかしながら、この概念武装の特質はその純粋概念にある。
浄化の後に対象に刻み込まれるのは『永訣』の概念。即ち、「此なる者は死し埋葬された」という結果そのもの。
ゆえに、例え不死であったとしても、聖書の概念に沿った「復活」を能力として持たない限り、例え身体の再構成能力や再生能力を持っていたとしても、活動停止状態が永久に継続される。
再生の封印による実質的な不死殺し。否、実際には殺してはいないからこそ、むしろ厄介かもしれない。

本来は陽夏の師であるニコラス神父が与えられていた正式外典。
公的には彼の死により喪われたとされており、陽夏が所持し続けていることは聖堂教会すら把握していない。


外見・容姿の詳細など

きめ細かい朝焼け色の髪をざっくばらんに切り落としたショートヘアがトレードマークの美少女。

年齢としては既に少女と呼ばれる時期は過ぎつつある時期であるが、大きく澄んだ蒼玉の瞳と健康的な小麦色に日焼けした肌、そして屈託のない笑顔には「美女」よりも「美少女」の方が相応しい。
日本人女性としては決して小柄な方ではないが、夜観市に派遣された代行者には外国人が多いこともあり小柄な印象を受ける。
代行者としてのキャリアも最も浅いため、後輩扱いされることが多い。

幼い頃から武術を修めてきたため、全体的に骨太で筋肉質な体型である。
武術と鍛錬で鍛え上げられた自分の肉体にやや自信があるのか、チューブトップやミニスカートなど露出度の高い服装を好む。
特に見事に割れた腹筋は彼女のアピールポイントらしく、雪が降ってもヘソ出しをやめるつもりがないとは本人の弁。

一方で修道院育ちらしく躾はきちんと行き届いており、あくまでもこのような服装を身に纏うのは日常時のみで、必要とあらば顔以外露出のない修道服にも袖を通す。
上述したが、色々な物事へのリアクションが大きく、また表情もころころと変わるため、年齢よりもやや幼さを感じる表情をしていることが多い。

一方で吸血鬼と対面したときは打って変わってその顔から表情が消え、冷酷かつ苛烈に異端を殲滅する。


人物像

イメージカラー:山吹色
特技:使い走り、席の予約、後片付け
好きなもの:焼き肉、ケーキ、ネコ
苦手なもの:ゴーヤ、シークァーサー
天敵:自分とポジションが被る人
CV:花守ゆみり

【一人称】自分、私 【二人称】あなた 【三人称】あの人

台詞例

来歴

沖縄県のとある小島にある聖アグネス孤児院出身。
陽夏には両親の記憶がなく、いかなる理由で孤児院に預けられたのかという経緯は彼女自身把握していない。
20人足らずの子供たちしかいない小さな孤児院であったが、管理者の心優しいシスター・アリアの元でのびのびと育つ。

5歳の頃、孤児院はとある死徒による襲撃を受ける。元代行者であったシスター・アリアが殺し損ねていた死徒が報復に訪れたのである。
正式な代行者が訪れたときには時既に遅く、シスター・アリアは惨殺され、孤児も陽夏を含めた三人しか生き残らなかった。

生存した三人、比嘉陽夏、高見瑞菜、五十里優汰はその代行者に付き従って聖堂教会に所属。
ある者は復讐心から、ある者はシスター・アリアへの弔いのために代行者を目指すこととなる。
陽夏が師事することとなったニコラス神父は正式外典を聖堂教会から与えられるほどの実力者であり、また偶然にも陽夏と同じ沖縄育ちの人間であった。
彼に代行者としての技術と信念を叩き込まれると同時に、沖縄空手をも修得。
厳格ながらも穏やかな彼の元で陽夏はみるみる実力を付けていった。
また、高見や五十里との交流も途切れることはなく、同じ苦難を味わった友人同士として絆を深めていった。

やがて十数年の歳月が過ぎ、陽夏より4つ上であった五十里は一足先に代行者として正式に任命され、とある街に表れた死徒を末梢する任務を受ける。
未熟ながらも才能に溢れる彼は見事その任務を達成し……そして、戻らなかった。
そして陽夏たちが待つ教会に、彼が帰路にて宿泊していた原波村で別の死徒の襲撃を受けたという知らせが届く。
ブジェジンカ・ゲープハルト。
その名を陽夏は知っていた。他ならぬ、聖アグネス孤児院を襲撃した死徒の名前であった。
400年の時を生きている、強大にして執念深いことで知られる死徒の一人。
教会もまた、聖アグネス孤児院の件で取り逃がしたことを自らの汚点として記憶していた。
ゲープハルトはその勢いのまま、五十里が宿泊していた村で"食事"を続けているという続報が入る。
彼女を仕留めるため、教会は原波村へ向かう討伐部隊を組織した。
五十里の無念を晴らすため、陽夏と瑞菜は無理を言ってその部隊への同行の許可をこぎ着けた。

この部隊がどのような末路を辿ったのか。その正確な記録は残されていない。
ただ分かっているのは、この部隊が陽夏を遺して全滅したこと。
即ち、陽夏の師であったニコラス神父も、親友であった高見瑞菜も、ゲープハルトに殺害されたこと。
そしてそのゲープハルトは、見習い代行者であったはずの比嘉陽夏によって消滅に至ったということである。
その功績を称え、聖堂教会は比嘉陽夏を正式に代行者として認定した。
如何にして彼女がゲープハルトを灰燼と帰したかは不明のままであったが、その後のいくつかの任務をそつなくこなしたことで、陽夏の実力が本物であることは証明される。

そして、「新人ゆえに使い潰されても問題ない者」かつ「多数集合するであろう死徒に対し十分な戦力として期待できる者」として、比嘉陽夏は夜観市へと派遣された。


性格

底抜けに明るく活発。人なつっこいが礼儀正しく、お節介だが過干渉はしない。
その純粋無垢な有り様は、大切な人々を立て続けに喪った過去を全く感じさせないほどで、その経歴を屈託もなく他人に話すため、大抵の場合驚かれる。
去っていった人たちのことは悲しいが、その人たちの意志を背負って今を生きることこそが彼らへの報いになる、とは本人の弁。

その信念は生きている友人にも変わらず向けられており、一見馴れ馴れしそうな言動とは裏腹に空気が読め、他人の秘密も詮索することはないなど、とことん相手の意志を把握し尊重する態度を徹底している。
しかしそれが裏目に出ているのか、妙に後輩気質。
年上の同僚はもちろん、代行者の活動を補佐するために来ているシスターたちや、果ては街で知り合っただけの小中学生にまで、とことんその意志を汲もうとし、彼らの役に立とうと奔走する。
前述の通り気は利くため余計なお世話をする事はないのだが、とことん下手に出て、誰が相手であろうと腰が低くかつ意気揚々と役立とうとする様は相手に居心地の悪さを感じさせることが少なからずある。
その様は聖職者として模範的と言われればその通りであるが、やや度を超していると捉えられることも多い。
誰かと会食をすれば必ず全額払い、飲み物を求めていれば自分から自動販売機に走り、物がなくて困っている人があれば自分の物であっても躊躇なく譲り渡してしまうため、常に金欠状態。

そんな彼女であるが、実はとても大食い。
このため、一人で食事をするときは味よりもとにかく量が多い店や値段の安い店、食べ放題をやっている店を選びがち。
部活動で汗にまみれた高校生やスポーツを生業にしている成人男性たちに混じって白米をかき込んでいる姿がやたら似合う少女である。
決して味音痴というわけではなく、たまには旨い料理も食べてみたいと思うことはあるのだが、お財布事情と腹の虫と相談すると結局量を重要視してしまうのであった。

基本的には好き嫌いはなく好物が多いのだが、「沖縄人なら好きなんでしょ」と勧められることが多かったため、沖縄料理が全般的に苦手。
特にゴーヤとシークァーサーは元々苦味と酸味がそこまで得意でない中あまりにも頻繁に食べさせられてきた為か、名前を見るだけで忌避感が沸いてしまうのだとか。
逆に食べ物の中でも特に好物なのが焼き肉とケーキで、市内で見つけた食べ放題の焼肉店とケーキバイキングパーラーは行きつけの店。
日常的には誰かの為に動くことを徹底している陽夏も、この時ばかりは利益率を大きく越える食事量を腹の中に収め、経営者たちを泣かせている。

このように人当たりの良さが目立つ陽夏であるが、こと吸血鬼と相対するとその態度は一変する。
自らがコミュニケーションを取るのはその人のことを知りたいから。吸血鬼は人ではない以上会話は不要と語り、せいぜい戦闘開始前に二言三言言葉を交わし殺害の意図を告げた後は、一切の会話を行わない。
敵を威圧する気勢と抹殺に必要である文言の詠唱以外には全く口を開くことなく、ただそのずば抜けた身体能力と無骨な正式外典を以て吸血鬼を一方的に蹂躙する。

疑問に応じず、挑発に乗らず、命乞いすら聞き入れない。
自らの武装から発せられる暖かい黄金色の光やどこか優しさを感じる二つ名とは裏腹に、ただ機械的に冷徹なまでに魔を討ち滅ぼすのみである。

この状態にあるときは敵対者のみならず仲間の代行者とのコミュニケーションすら一切を断絶させるため、凡そ連携を取ったり分業を行うようなことは不可能といえる。
しかしながら、まだ新人に過ぎないだけあって彼女のその性質を知る者は少なく、特に夜観市に派遣された代行者の中にはそれを知る者は一人もいない。


総じて様々な要素がやや極端な印象を与えがち。
人当たりが良く自らの任務にも真摯であるため彼女と接する大半の人は気づくことが出来ないが、注意深く観察するとどこか不気味さを漂わせている存在といえる。


行動規範・行動方針

通常時はやや過度な献身性を感じさせるものの付き合いやすい女の子。
説教臭いところもなく日常風景に溶け込みやすい。
ただし吸血鬼は殺す。絶対に許さない。


役どころ・コンセプトなど

日常風景で出会いやすい代行者。
でもめっちゃ強いので同行してる時に吸血鬼や死徒に襲われても安心。

因縁キャラ

島袋・アリア・友加里

陽夏の育ての親である聖アグネス孤児院を経営していた女性修道士。
陽夏がやってきたときには既に老齢にさしかかっていたが、まるで本物の母親のように彼女を愛した。
おっとりとした性格だが、やや茶目っ気を覗かせることもある女性であった。
実は以前代行者として死徒を狩っていた経歴があり、20年以上前に戦闘するも殺しきれなかった女性死徒・ブジェジンカ・ゲープハルトに復讐され惨殺される。

ニコラス・シュテルン

陽夏が師事した現役の男性代行者。
沖縄生まれ沖縄育ちのポーランド人で、容姿とは裏腹に流暢な日本語を話す。
年齢は40代後半ほどで、陽夏にとっては父親代わりとも呼べる存在であった。
生家の近くに沖縄空手の道場があったため、幼少期から鍛練を積んでおりその実力は聖堂教会から正式外典を託されるほど。
また、実際の吸血鬼や死徒の討伐数も相当数に登る実力者であった。
ブジェジンカ・ゲープハルト討伐部隊に参加し、帰らぬ人となる。

五十里優汰

陽夏と同じ聖アグネス孤児院出身の少年で、ゲープハルト襲撃事件の三人の生存者の一人。
眼鏡をかけた線の細い少年で、蚊を殺せないほどの心優しい価値観の持ち主。
それゆえ初めは代行者の訓練も誰かを傷つけるための手段であると感じ気の進まない様子であったが、実際のポテンシャルは高かったようで三人の中で真っ先に正式な代行者となる。
性格的に向かない彼がそれでも代行者を志したのは三人の中で最年長であったこと、シスター・アリアへの感情が大きかったことなどが理由として挙げられる。
代行者としての初めての任務を成功させるも、その帰路でブジェジンカ・ゲープハルトの襲撃を受け死亡する。

高見瑞菜

陽夏と同じ聖アグネス孤児院出身の少女で、ゲープハルト襲撃事件の三人の生存者の一人。
やや小柄ながら気の強い少女で、ゲープハルトへの復讐心から真っ先に代行者となることを希望した。
五十里とは対称的にその熱意に反して才能には恵まれていなかったらしく、鍛錬の中で幾度も壁にぶつかった経験を持つ。
また、強い復讐心は宗教観的に推奨されないこともありやや冷遇気味であったことは否めない。
それでも着実に落ち着きを取り戻し、戦闘能力も磨き上げられていったのだが……。
五十里の訃報を受け、無理を通して陽夏とともにゲープハルト討伐部隊に参加するも敢えなく殺害された。

ブジェジンカ・ゲープハルト

400年以上前から活動が目撃されてきた、非常に強力な死徒の一人。
2mに迫る長身と妖艶な容姿を持つ女吸血鬼であり、自らの牙を空中に浮遊させ、遠距離から吸血を行うことができる能力を持つ。
極めて執念深いことでも悪名高く、以前自身を消滅寸前に追い込んだ島袋・アリア・友加里を20年以上も追い続け、遂に聖アグネス孤児院で彼女を発見すると孤児院の子供たちごと惨殺した。
その上後に三人の子供がこの襲撃を生き延びていたことを知ると、彼らにターゲットを向け、一足先に正式な代行者となっていた五十里優汰を真っ先に殺害する。
その後、彼女を討伐するための代行者の集団も惨殺し、高見瑞菜の殺害にも成功するが、比嘉陽夏に敗れ消滅したと言われる。

コメント

雑に出しやすいポジショニング。
雑に戦わせやすい戦力。
コミュ力高め行動範囲広めの便利キャラです。