ImgCell-Automaton。 ここはimgにおけるいわゆる「僕鯖wiki」です。 オランダ&ネバダの座と並行して数多の泥鯖を、そして泥鱒をも記録し続けます。

「人のためになるのなら、人でなしだって『使って』やる」

基本情報

【氏名】愛輪 支(あいわ つかさ)
【性別】男
【年齢】16歳
【出身】日本
【身長・体重】167cm・54kg
【肌色】アジア人【髪色】黒【瞳色】薄い赤
【外見・容姿】黒髪短髪。中肉だが身長はやや低めな青年。常に堂々とした立ち振る舞いを崩さない。
【属性】秩序・善
【魔術系統】-
【魔術属性】-
【魔術特性】-
【魔術回路】質:- 量:- 編成:-
【起源】先導

【所属】県立夜観高等学校


魔術・特殊技能・特性など

幸運

支という人間について語る上で、最も重要で最も謎めいた異能。
彼は世界に愛されている。
かくあれかしと祈り、叶わなかったことはない。およそランダム性に左右されるあらゆる事象は彼の味方をする。
しかし、これは全て自らの思うがままに世界を動かせるということを意味しない。
まずこの幸運は彼自身にしか機能しない。彼の周りの人間、愛する人達を守護することは決して無い。あくまで奇跡に与れるのは支一人のみである。むしろ、他の人間は支の幸運の煽りを受け、不幸を享受してしまうことすらある。
そして幸運とは言うものの、それ自体が幸福に繋がるとは限らない。支が人生を歩む上で障害となる事象は容易く退けられるが、逆に不幸であっても生存の妨げとならないのであれば、防げるとは限らない。その点は文字通り、運次第である。
ただ生きてるだけで、他者から幸せというパイを奪い取る疫病神とさえ取れる。誰一人救えず、何一つ守れない。ただ一人、幸せを押し付けられ続ける。


思考速度

幸運な彼は、持って生まれた頭脳も優れている。

運動神経

幸運な彼は、持って生まれた肉体も優れている。

礼装・装備など

御守り

交通安全と健康長寿の二種類。
学生鞄に二種類常につけており、普段着でも、どちらか一つは尻のポケットに入れてある。

銀弾(矢)

謎のリュックサック商人から買った武器。
当初は銀弾を用いていたが、指で弾けるほど軽くなく、投擲するにも収まりが悪く、銃で撃つには小回りが効かないとやや不便であったため、それを改造。
ダーツのような手に収まるほどの大きさの小さな矢の先端に銀を塗り、それを放つことで死徒の身体を穿つ投擲武装とした。
とはいえ、しょせんはただの銀であるため、死を徒として扱う者どもを即死させるほどの威力は無い。もっぱら、四肢を縫い留めるようにして動きを阻害し、相方にトドメを刺させるためのサポートとして用いる。

また、支の性質により、投げた矢はほとんどの場合狙った箇所に命中するが、それはあくまで『当てたい場所に飛ぶ』というだけであり、矢を認識されれば容易に防がれたり躱される可能性もあるので、射ち得というわけではない。

外見・容姿の詳細など

襟足と耳にかからない程度に短く切り揃えられた黒髪。年齢にしては大人びた顔立ちをしており、太めの眉毛の下にある瞳は、暗いところでは赤ばんで見える。
硬く結ばれている口からは、当人の意志の強さが見て取れ、開いた際は綺麗に矯正された白い歯が光る。犬歯があまり鋭くない。
学校へ通う際は、学校指定のブレザーの制服をきちんとルールに沿って着こなす。成長を見込んで買ったやや大きめのサイズの制服は、現在丈が綺麗に合っており、当人の見た目の清潔さと合わせて、カタログに載っていてもおかしくないほどに似合っている。ネクタイを固めに締めすぎるクセがある。

人物像

夜観市にあるファミリー向けの一軒家で一人暮らしをしている高校生。
規則正しい生活を送り、常に成績上位を維持する優等生。陸上部に所属しているが、誰かと走ることを嫌い大会には出場しない。一人で黙々とタイムを測っている。
交友関係はそれなり。男女問わず、学内では気楽に話しかけられる立場だが、一線は越えさせない。大半の生徒とは、友人関係というよりも、学内で孤立せずにかつ他者と会話する機会が多い方が都合が良いから相手をしている、という場合が多い。
反面、何かしらの基準に合致した対象に対しては、興味を持ち、その能力を『活用』できないかと己から積極的に関わろうとする。しかし、大抵の場合はそのような都合の良い機会は訪れないため、頭の片隅に一つの手段として置いておくにとどめる。




イメージカラー:赫
特技:桃鉄、人生ゲーム
好きなもの:ゼロサムゲーム(1対1)
苦手なもの:血
天敵:人以外
願い:全人類の恒久的成長

【一人称】僕 【二人称】キミ、お前 【三人称】彼、彼女、あいつ

台詞例

来歴

一般人の両親が築く中流家庭に産まれる。兄弟は姉が一人。
彼が自らの特異性に気づいたのは小学校に通い始めてすぐの頃だった。
きっかけは何気なかった、給食のじゃんけんに絶対負けないことをクラスメイトから指摘されたこと。思い返すと、こと運の絡む勝負において自分が敗北した覚えは全く無かった。
それどころか、傘を持っていかなかった日に雨に降られたこともない。席替えのくじ引きは必ず一番を取ったし、縁日のボックスくじでも必ず欲しいものが手に入った。信号付きの横断歩道では、止まることの方が珍しい。
そして、小学校六年生の時、珍しく学校の行事と、家族の外出が重なり、一人だけ置いてけぼりを食らった。そのときは、初めてとも言える不運に憤りながらも、心のどこかで安堵していた。
しかし、両親と姉は交通事故に巻き込まれ死亡。支一人のみが生き残った。『幸い』にも、両親の生命保険と、愛輪家にあった資産を合わせれば、一人で生きていくには十分すぎるほどの蓄えとなった。
支は悟った。幸せになれるのは僕だけだ。幸運なのは僕だけだ。恵まれているのは僕だけだ。手に入れられるのも僕だけだ。救われるのも僕だけだ。生き残れるのも僕だけだ。
人にとってあらゆる選択肢は賭け事であり、勝ったり負けたりを繰り返すもの。そして負ければ、泣いたり、悲しんだり、悔しがったりする。
なんて可哀想なんだろう。
どれだけ優秀な人間も、どれだけ歳を食った大人も、全ての選択で正解を選べるわけではない。僕とは違って。
だったら僕が正解を教えてあげよう。全ての人に、僕が歩いた道筋の後を追わせよう。そうすれば、安心して良い、ここの道は幸せなんだと、証明できる。
そうでなければ僕の生きている意味が無い。

齢12にして人生の目標を定めた支は、以後人の模範となるよう意識して生活を行うようになる。海外に行ったり、早々に社会で労働を行って世界を広げるという手段も考えた。だが、それらは異常でこそないが、一般人から見てイレギュラーな生き様だ。
だから淡々と学校に通い、勉強し、部活動に励み、ヤマが必ず当たる試験を乗り越える。多くの人にとって、何が幸運であるのかを学び続ける。
現在は県立夜観高等学校の2年生。受験に備えて勉強をしている真っ最中だが、現時点では普段の生活の方を重要視する。

性格

自信過剰だが温和。感情で動くが冷静。価値観がズレているが一般に拘る。優しいが容赦はない。
他者の能力を自分基準に考え、高く買いすぎる癖がある。その割に他者を心から信頼しないため、人を巻き込んだ上で、独力で物事を判断しがち。
しかし『信頼』ではなく、『信用』ならば話は別。能力とは関係無い人格に関しては、いっそ危機感不足とさえ取れるほどに手放しで寄りかかる。性善説を信じており、能力からして不可能ではないのなら、きっとやり遂げてくれるだろうと。約束破りに裏切り離反、それら能動的な反臣を考慮に入れない。
この能天気さは、幸運に守られ続けた人生を送ってきた経験則からのもの。幸運ゆえに、そもそも裏切るような人物とは関わりを持てなかった。自分のせいで他人が不幸になることはあっても、他人のせいで自分が不幸になることを想定できない。
他の誰が傷ついても、自分だけは大丈夫。そんな、詐欺被害者にはうってつけの素質を持っている。

さすがに日々を過ごしていく過程で、自分と他者の違いについてはきちんと理解しているのだが、それでも咄嗟に、なんでこんな事ができないんだ?と悪意0の純粋な興味として聞いてしまうことがある。言った直後に不味いことを口にしたと思い、訂正するが、相手に悪印象を与える。
このように、自分が当然できることが他の人にとっては不可能である、という認識が頭から抜けることが多い反面、自分にできず、他人にしかできないことがあるという点はしっかりと意識している。
自分の幸運は自分自身しか守ってくれないのだから、他人を守るためには他人自身の力が必要だと。しかし、他人は幸運に守られていない。だったら自分が導き、正解を教え、幸運な方向に力を発揮させることが使命だと考えている。



行動規範・行動方針

人を導く。その過程として、人の命を守ることもある。

役どころ・コンセプトなど

主人公?

因縁キャラ

ヴィルヘルミナ・レーゲンスブルク
ヴィルヘルミナ、ミナ。死徒狩りに協力する相棒、あるいは───。
支が『活用』できる中でも最大の戦力。人としての力しか持たない支にとって、死徒を狩るためには欠かせない存在である。
人の先導者である支は、基本的に人以外の存在を庇護することはない。人に害をなす死徒ならばなおさら。存在を許容しないし、徹底してその生を否定する。
ミナと手を組んだのはあくまで例外。
彼女の危険性が他の死徒よりは低く、かつ『有用』であったゆえのもの。自分の肉体を担保とし、無辜の民に手を出させないという条件で力を貸しあう。


当初はしょせん死徒の同類として、人間扱いしていなかったが、会話を重ねることで一人の少女としての人格を認めるようになっていく。
そこから異性としての認識に移るかはルート次第。
そのせいか最序盤は彼女の心情を慮ることが少なく、傲慢な命令者としての側面を覗かせる。



「うるさい、黙れ。僕に、従え、ヴィルヘルミナ。僕の選んだ道に間違いはありえない。キミはただ言われた通りに力を振るうだけで良い。それでどうにかなる」

「姉さんの服を取っておいてよかった。サイズも合うようだし、それに、とても綺麗だ」

「レバーで……?血の代わりに……?そんなものでいいの……?」

「"アレ"については保留しよう。今の情報じゃあ判断できないし、ミナももう休んだほうがいいよ。今日のところはここまで」
黒角鞘華
黒角さん。死徒狩りの先輩。
ヴィルヘルミナとともに低級死徒を狩っている最中に出くわす。
人間である支当人はともかく、『空座』の娘であるヴィルヘルミナと死徒狩りが出会ったことで焦った支は、その安全性と自らの管理下にあることを強く主張。実際、人間と協力して死徒を狩ったところを目撃させられたこともあり、ミナは討伐対象から一旦外れることとなる。
以降は、常に行動を共にするわけでは無いが、情報を共有して、より効率的な化け物退治を目指して力を貸してもらう。
格闘の手ほどきも受けているが、付け焼き刃感は否めず、心中では戦闘に使える一要素程度にしか考えていない。

「待て、彼女は僕の仲間だ。殺してもらったら困る。今そこの死徒を殺せたのも、彼女の働きなんだから」

「なぜ危険を冒して死徒狩りをするのか、ですか?当然じゃないですか。だって、僕は人を導くために産まれたんですから。人間に手を出す怪物なら、それはもう殺すしかないでしょう」

「え?黒角さんでも銃撃つ時にわざわざ狙い付けるんですか?」

「今日もありがとうございます。ここしばらくは手がかりがあまり見つからなくて、昼間の間はどうもやることがなくなってしまってたんですよ。ミナも一人で歩き回るようになりましたしね」
ナンシー・ディッセンバー
ナナさん。聖堂騎士。
圧倒的な戦闘力を誇る騎士。
戦闘においては素人も同然な支から見ても、それは圧巻。目にもとまらぬ速さで死徒を滅ぼす姿は、人間と言われても当初は信じがたかった。
最も頼れる人間だが、同時にヴィルヘルミナを殺しかねない危険な存在。
幸い、死徒を滅ぼす稼業にしては比較的融通の効きやすい性格であることから、なんとかミナと会わせないように尽力してやり過ごしている。


「あの死徒を倒すのに一撃って……桁が違うな……」

「感謝はしていますが、だからと言ってミナを差し出すわけにはいきません。彼女は僕にとっての切り札ですから」
シスター・フラム
シスター。ナナの保護者。
『空座』の件に首を突っ込んで以降、初めて出会ったまともな女性。
教会の人間であることから、本来は警戒すべきなのだが、ほかのインパクトが強すぎて相対的に癒し枠に入っている。歳下なのもあってか、彼女の前だと気が緩みがち。
ゴリラをコントロールする手腕には、感嘆の態度を隠せない。

「よくまあ、あれだけの暴力の世話を焼けるね。ナナさんとは長いの?」

「最近色々と忙しいから、キミと一緒にいると落ち着くよ」



トールズ・ニヴルヘイム
ニヴルヘイム。討伐対象、天敵。
死徒を万物の霊長と考えるニヴルヘイムと、人のみを是とする支は芯の芯から分かり合えない。
自分の在り方を否定されれば、後は殺し合うしか道はない。

支は彼の前では冷静さを保てない。出会った瞬間から心がざわめき、会話をすれば苛立ちが募る。本能的に他の死徒よりも、さらに強く存在を拒絶する。
ニヴルヘイム戦では、感情の昂りに合わせるように幸運が激しくなり、コイン一つ投げつけるだけでドミノ倒しのように周囲の物体がニヴルヘイムに吸い込まれていく。
反面、支は固有結界に対して抗う術を持っていないため、戦いの運び方次第ではあっさりと幸運を打ち消され殺されるだろう。


「違う。この地球の覇者は人類だ。お前たちのような出来損ないなんかじゃない」

「お前だけは僕が殺す!!僕がやらなきゃダメなんだ!!!僕が!!!僕が!!!!」

「お前が風下にならないわけがないだろう」

「そんな顔……するなよ……それじゃあまるで、僕の方が化け物みたいじゃないか……」
椿佳栖
椿先生。学校の教師。
新任の女教師、ということで正直あまり頼りにはしていないが、その親しみやすさから早くも生徒の信頼を集めていることもあり、自分も質問などを介してある程度の交友を持っている。
しかし、その有用性を『使う』前に彼女は失踪する。タイミングから死徒の犠牲になった可能性は高いと見ており、無力感と怒りからよりいっそう死徒狩りへの気持ちを高めていく。

「先生。ここの部分について少し質問があるんですけど、いま大丈夫ですか?」

「やっぱり……死徒に襲われてたんですね。かわいそうに、また間違った道を歩ませてしまった」
久遠美影
化物、"アレ"、久遠美影、美影さん。突然変異の怪物。
支は彼女と出会った時に、初めて死の恐怖を覚えた。
それまで何が起ころうと自分だけは助かると考えていた自負は一瞬のうちに突き崩され、己にも死という概念が存在するということを思い知らされた。
ただ夜道をすれ違うだけ、ただその姿を目にするだけ、ただ足音を聞くだけ、ただその口から言葉が発せられるところを想像するだけ。
それだけで頭は恐れに支配され、生存の道をわざわざ模索しだす。
悪虐ではないが、なまじ明確な人外ではないゆえに、脳裏から消し去り路傍の石として扱うこともできない。
自分は"アレ"の先を行くものになれるのか?と、それまで微動だにしなかった使命感に揺らぎが生じる。
それほどまでに強烈な印象を押し付けられた。

ヴィルヘルミナと友好的な関係であることを知った時は、驚愕した。



「━━━━━━━━━━━━━っ」

「キミ、は、『何』、だ……?」

「約束通り、愛しに来たよ…………ごめん噛んだ、緊張してるんだ、これでも。訂正、会いに来たよ、美影さん」

「キミのことは、全く『使える』気がしない。キミは、どれだけ正しくコントロールしても、どこまで行っても、せいぜい人を滅ぼすことでしか人を救えない。そういうものなんだろう?キミと僕は逆なんだ。あまりにも自由だったから世界に縛られた僕と、あまりにも不自由な世界で自由なキミは、きっと反対の存在なんだ。キミのその力も、僕のこの力も、大元にあるのは同じもののはずなのに」


ステラ
ステラ先輩、先輩。学校の先輩。
頼りになる、というよりはむしろ危なっかしい一つ上の先輩。
決して平均より低いスペックというわけではないのだろうが、どうも学校生活の節々に不慣れさが見える。
係の仕事だったのか、普通の女子ではとてもではないが、一度には運べないような、大量の備品を抱えているところに出くわした時に、見ていられず手伝いを申し出る。遠慮からか拒絶されかけたが押し切った。
後から思えば、代行者である彼女にとっては、本当に大したことのない仕事だったのだろうが、その時は知るよしもなかった。


「慌てないでください、大丈夫ですよ。僕の場合、ハードさえ壊れなければ、大体なんとかなりますから。ほら、再起動したら…………いや、動きはしたけど………画面がバグっていますね………。そんなバカな………まさかこれでマシな方なのか………?」

「ステラ先輩。あなたは、『何』ですか?」

「僕は平気です。そういう風にできてるんですよ、産まれつき僕だけは絶対に助かる。だから心配しないでください」

「あなたがあなたでなくても、僕にとってのステラ先輩はあなただけだ」
カルラ・ブリガンティーズ
カルラさん、カルラ・ブリガンティーズ。代行者、酒飲み。
死徒を滅ぼす敬虔なる使徒。
ナナや黒角のような、ある種ファジーな価値観を持たず徹底して異端を滅する精神性。そして運に左右されない純粋なる技術による射は、ミナ、及びミナを擁護しなければならない支にとって大きな障害となる。

反面、代行者ではなく聖職者として見た場合は、支の行動を慮る大人の女性でもあるため、戦闘以外で出くわすとやや気まずい。
完全な敵として認識できない分、強く当たるのは気が引けてしまう。


「僕が僕の意思でやっていることです。あなたに口を出される筋合いはない」

「いくらなんでも、その自堕落な姿は聖職者としてどうなんですか……。まだ昼間ですよ……」

「あれはまずい。風切り音が聞こえないってことは空気抵抗がないってことだ。つまりあの飛び道具は、射出後のブレが一切無くて、撃った瞬間にどこに当たるのか確定する。そして不確実性がほとんど無い以上、運頼みじゃ避けられない。たぶん僕にも当たる」



城戸理令
城戸。同級生。


リュコス・オステオン
大食い、暴食鬼、リュコス、リュコス・オステオン。討伐対象。
ヴィルヘルミナの血液を奪った死徒の一人であり、街の人間を大勢食らった暴食の鬼。
放って置いた場合に増加する被害数が他の死徒と比べて飛び抜けていること、狩ることでヴィルヘルミナの力を幾分か取り戻せることから、多くのルートにおいて、序盤〜中盤にかけての小目標となる。

その存在と所業を認知した時点で、すでに支の中では、リュコスに対して殺害以外の選択肢を用意していない。
トールズ・ニヴルヘイム相手のように、怒りと本能から敵対するのではなく、単純に邪魔だから取り除くという、事務的でシステマチックな指針。
会話すら無駄であると断じており、言葉を交わす場合は、相手の気を引いたり、時間を稼ぐことが目的の場合に限るだろう。


「尊き犠牲という言葉がある。人の命に意義を与え、無意味な死では無いと、生者と死者を慰めるための、言ってしまえば詭弁だ。死は死だし、後からどんなに理由付けしてもそれは変わらない。どんな死に方だろうと、悔いが残らないなんてことはほとんど無い。だけど、彼らは決して、お前に殺されるために産まれてきたわけじゃない。彼らがお前に喰われたことに、納得できる理由なんて存在しない。すでに起こってしまった過ちを、取り戻すことはできない。だから、今からでも道を正す。この世界を、お前のいない世界へと、僕が導いてやる」

「『吸収系』、とでも言えばいいのかな?あの手の能力なら、食い過ぎによる容量のパンクや、毒物を食わせるのが王道なんだろうけれど、どっちにしても食わせるための何かが必要だし、この状況だと厳しいかな」

「慎ましく生きても、結局人を食うんだろう。だったらお前たちのような存在は、僕たちの世界には要らない」
夏継ともり
赤ずきん、ともり。討伐対象……なのだが。
死徒となって日が浅い少女。
望まずして死徒となり、それゆえ目的ありきで死徒となった者と違い、死徒として生きることそれ自体が目的となってしまっている。
それでも人を襲うことに代わりはなく、支からして見れば人類の敵。滅ぼすべき一人の人外でしか無い。
しかし、彼女が人としての精神性に未だ縛られており、かつ吸血と捕食に嫌悪感を抱いている少食の死徒であることを知った場合は方針を変える。つまり、人から血を吸わないという条件を付けた上で味方、もとい利用価値のある道具として扱おうという考え。
人外である以上庇護対象では決してないけれど、同時に人間に害を及ぼさないのであれば殺す理由も存在しない。
彼女の性格は比較的御しやすいものであり、その肉体は、ただの人間である支にとって、戦いで負った傷を即座に癒せる、有用な携行食となるからだ。

もし協力関係を結べた場合、支の行動はともりの肉を用いた超回復を前提としたものとなる。
具体的には、自分自身を囮にするパターンが増え、その際に犯す危険も段階が上がっていく。
幸運と事後回復をアテにして、死地深くへと踏み込んでいく。
それゆえ、大抵の状況は切り抜けられるようになるが、逆に負傷を伴わない、回復が間に合わない一撃必殺の攻撃を喰らって死ぬエンドが増える。




「選択肢を与えてやる。僕を食って化物として殺されるか、僕に食われて道具として『使われる』か。人に戻る道も無いし、このまま生きられる道もない。キミの『命運』はもう尽きたんだから」

「ほら、今キミに死なれたら僕が困るんだ。成分献血程度なら吸わせてやる」

「なんだ、未だに羞恥心なんて持っているのか。繁殖もできない化物なのに、難儀なことだな」

サムナ・アトキンソン
狼、サムナ、サムナ・アトキンソン。討伐対象。
本能で生きる殺戮の獣。
人から人外に━━ではなく、人外から人外になったサムナは、他の死徒と比べても情けをかける余地など全く無い相手である。
また、支の『非常食』であるともりに対して何かしらの執着を持っているところも、戦力を奪われかねないということで忌避している。しかし、ともりが集中的に狙われる、ということそのものはむしろ好都合と考え、獣の思考を誘導するための文字通りの餌としてともりを活用して、野生の狼を仕留めにかかることもあるだろう。
なぜそのような行動を取るのか、という根底の部分について一切の理解を及ばさず、ただそういう現象として対処する。それゆえに足を掬われるかもしれないし、それゆえ無為な煩悶を抱かず済むかもしれない。


「そう来るのなら、分かりやすくて助かる」

「そいつはしぶといだろう。お前のオモチャとしてはなかなか良いと思っているんだけど……楽しめたか?狼」


イルミーナ・イントリーグ・アマランス
イルミーナ。討伐対象。
幼い体躯に成熟した肉体、甘ったるい声に美しくも淫蕩に歪んだ顔。支も肉体は健康的な青少年であるため、全く心を動かされないということはない……のだが。物理的にある程度距離を詰めたり、一言二言言葉を交わせば、本能的に彼女が人間では無いことに気づくため、それらの懊悩は即座に消え去る。
そうなってしまえば後は他の死徒と同じく、ただ殺すべき相手である。
また、下克上と屈服を目的として行動し、饒舌に声をかけ続ける彼女は、場合によっては椿佳栖の件について口を滑らすかもしれない。そうなった際は、支の中で積極的に優先的に殺すべき対象となる。これからも人に危害を加える可能性が高いからである。

「なんだ、死徒か」

「恨みで動いたりなんかしないよ。それは僕のやるべきことじゃあない。━━けど、うん。少し気合は入ったかな」

「個人を屈服させるだけで満足なんて、安いプライドだな。全てを超える?バカが、お前は誰かより強くなりたいんじゃない。強い誰かを許せないから、自分より下の場所に引き摺り下ろしたいだけだろう。自分の弱さの責任を、他人の強さに押し付けてるんだよ。何も生み出せない、奪うことしかできないお前たちにとっては、それが正しいのか?だったら僕はお前たちを認めるわけにはいかない。横並びなんて許さない。足を引っ張る退廃なんて非生産的。欠陥品のくせに、驕るなよ、吸血鬼」
レプリエル・ブラン・オーテンロッゼ
オーテンロッゼ。討伐対象。
貴族のように振る舞い、己の祖と在り方に誇りを持つ死徒であるが、どんなバックボーンと尊厳を持っていようと支にとって化物は化物。
人という絶対の霊長を差し置いて、己こそが高貴で歴史深き尊き存在であるかのような言動を、バカらしくも許容し難いとものだと考える。
ニヴルヘイム相手への対応が、逆鱗に触れられた竜、もしくは妄念に捉われた復讐鬼であるとするのなら、こちらは癪に触るという程度だが、それでも義務感以上の怒りをもって相対する。


「お前の羽根は、僕には当たらない」

「どれだけ人を猿真似たところで、お前は人じゃない。人じゃないなら、死んでしまえよ」
フォーケルスゼルト
フォーケルスゼルト。討伐対象。
吸血のため、あるいは生命を奪うことそれ自体を目的とする一般的な死徒とは異なり、強さとそれを確かめることを目的とするこの死徒は、必ずしも急いで殺さなければならない存在ではないと支は考えた。
リスクとリターンを秤にかけ、殺害に必要な労力を、他に回した際に望める結果を考えれば、必然的に後回し。殺せたら殺す。という支にしては珍しい消極的な対応を取る。
組む相手次第ではあるが、生存力が高く殺戮能力の低い支は、同様に攻撃性よりも防御力に長けた相手にはジリ貧の千日手になりうるので、やや苦手とするという理由もある。
しかし、フォーケルスゼルトの持つ穏やかさ、理性は、あくまで表向きのもの。決して停戦関係になることなどなく、何かの拍子、あるいはどちらかの能動的な行動によって、殺し合いが幕を開けることとなるだろう。


「殺し合いなら仲間内だけでやっててくれ」

「その紳士的な態度のままいてくれれば、よかったのに。本当に、本当に、見逃してやりたかった。嘘じゃない。僕だって、望んでキミたちを殺したりなんかしたいものか。それでも、キミたちがキミたちであるのなら、それは摘まなきゃいけない芽だ」
 
「どれだけ鍛えようと、眼球は柔らかいまま…………っ!?」

フロート
ジャンキー、フロートさん。代行者。
薬物中毒の常時酩酊した神の信徒。
『何』をすれば、『どう』なるのか。人が人心を操作する上で重要なものは、突き詰めればそれだけである。逆に言えば、外界からの情報が正しく伝わらず、内部からの発露が思うように行われない相手の心は、読めないし操れない。
そういう意味においては、フロートは支からして扱いづらい駒である。
それでいて優柔の利く部分は少なく、己の中の確固たる祈りと報いの精神から発する異端狩りとしての行動は、支から総合的に見て、コントロールの利く舞台装置というよりも、邪魔者としての割合が多くなってしまうだろう。
また、根底の価値観と行動理念も噛み合わないため、人として見ても苦手である。



「いや、いりませんよ、そんなの。これでも健康優良児で通ってるんですから」

「殻に閉じこもって酩酊し、己の中だけで快楽を求めるのは……人にとってのゴールではあるのでしょう。だけど、そんな『終わり』なんてまっぴらごめんだ」

「神が人を救うなんて馬鹿らしい。なにかに救われた人がいるだけだ」
比嘉陽夏
比嘉さん、陽夏。代行者。
歳上ながらも、なぜか下手に出てパシリじみた行動をとりたがる少女。
行動こそ卑屈に見えるが、己に何一つ恥じることないと言わんばかりに威風堂々とした、バラエティ豊かな代行者たちを見て目が肥えた後は、その程度の不自然さは容易に薄れ、なにやら元気で明るいお姉さんと、擦れているが邪険にはしない少年、といった程度の距離感となる。

また、時間が夜となった時。異端、死徒に対して容赦なく情けなく躊躇なく銃口と刃を向ける二人は、似通ったスタンスから相性が良い。ヴィルヘルミナを擁している関係で、あまり代行者と組みたがらない支と、代行者として一般人を巻き込みたがらない陽夏が、積極的に二人で死徒へと挑むと言うことはないだろうが、ゲリラ的に遭遇し乱戦と化した場合は比較的息が合った、ように見える、コンビネーションを見せるだろう。

しかし、それらは支が一人で死徒狩りを行なっていると認識されている場合の話である。
死徒、ヴィルヘルミナ・レーゲンスブルク。怪物、久遠美影。夢魔、ステラ。宇宙人、MA。もしかすれば道具、夏継ともり。
それらの人ならざるモノと手を組んでいることを知られた場合。
人外の信用できなさを芯の芯から理解している陽夏は、支を救うために支と敵対することとなるだろう。


「キミが代行者?いや、疑ってるわけじゃないけど、どうも今までの人たちに比べてインパクトが弱いというか」

「いいよ、別に。自分でできることは自分でやりたいんだよ」

「僕は何も切り捨てない。何も諦めない。一人も余さず導くんだよ。こぼれる命なんて認めてたまるか。こいつは、僕の夢の実現に必要だ。僕が誑かされているんじゃない。僕がこいつを使っているんだよ」

「話してわからないなら、力でわからせるしかないな」

「変化というのは挑戦だ。現状維持の方がマシかもしれない、変わることで何かを失うかもしれない、人の心が無くなってしまうかもしれない。それでも進まなくちゃいけないんだよ。堕落を恐れていては成長なんてありえない。恐怖と苦痛に耐えながら、進むしかない。けれど、そんな綱渡りをできるのは一部の人間だけだ。大半の人間は、そもそも座る椅子が無かったり、街の存在を知らなかったり、あるいは自分を変える勇気がなかったりして、その場にとどまってしまう。そんなことはあんまりだ。だけど、そんな勇気が無い人間でも、確実に正しい道を選べるなら、その身体を引っ張ってくれる者がいれば、一歩を踏み出せるはず。そのために僕がいるんだ。信じてくれ陽夏。僕の世界に、間違った変化は存在しない。誰もが昨日の自分より素晴らしい自分になり続けられるようにしてみせる」
安曇仁之助
安曇仁之助、安曇さん、安曇。魔術師、中立関係。

アルヴィナ・ヴォルコヴァ
行商人さん。アイテムショップ。
なんとなく人じゃないことは察しているが、かといって人外に肩入れしているわけではなく、むしろ人にとって都合のいい存在であることから、積極的に(店を)利用する。
初めて訪れた際は、金銭でやりとりを行おうとするが、煙草、もしくはその類似品を持ってくることを要求されたため、2回目以降は、そこらの店で買い漁った煙草と物々交換で取引を行う。
主に買うものはヴィルヘルミナ、ともりのための輸血パック。もっとも、前者は早々にレバーで解決できることが判明し、後者は自分の血を与えた方が、なぜかともりの調子が出ることから、基本的に緊急用と水増し用。
そして、最も必要としているものは武器。それも一般人である支に扱えるもの。
己の手に馴染むもの、死徒に有効なもの、在庫があるもの。複数の候補をそれぞれ幾度か試し最適なものを探していく。何度も何度もリテイクを繰り返すことから、やや煙たがられているが、そこは報酬(煙草)を上乗せすることでむりやり解決している。


「輸血パックを3つほどください」

「煙草ですか?銘柄とかは詳しくないんですが……」

「できれば銃も欲しいんですけど、銃刀法?そんな心配、この店がするんですか?大丈夫ですよ、どうせ見つかりませんから」

「弾丸はあるのに、それを撃てる銃が無いと。うーん、多分その銃を買い占めた人が、何か僕にとって利益になるんでしょう。取り急ぎ弾だけで構いません」

「売買するだけで作るのは請け負ってない、と。そう言わずにお願いします。ほら、ダースで買って来たんですよ」

蘆花 華夏
華夏。同級生。
同クラの少女。ゲーム仲間。
学校における数少ない友人の一人。雑談を交わすよりも、もっぱらゲームの対戦相手として互いを重宝している。
最新作にも果敢に手を出し、側から見ていてまさにゲームに命を捧げんとするかのようなプレイスタイルの華夏に対し、支はメジャーなボードゲーム等をある種の思考訓練のように用いるタイプであるため、実のところやっている作品自体はあまり被っていない。
しかしそこはそれ、互いに鍛え上げられた腕と、運と地頭で、初見に近いゲームでもそれなりにやりあえてしまうのであまり問題にはならない。
支は友人を作る能力に長けているわけではないので、趣味の合う、仲の良い遊び相手というのは貴重である。
たとえその関係自体が、高校生らしい高校生になるために必要なパーツの一つであったとしても、共に遊び楽しんだことまで、嘘だったことにはならない。

「アクションゲームは苦手だって前にも言っただろ。というか、そもそも学校に携帯ゲーム持ってくるのはグレーだぞ」

「は?TCG?……それはあまり……やりたくないな……苦手じゃあなくて……その逆なんだけど……まあ……口で言うよりもやってみた方が早いか……」

「悪いけど、しばらく忙しくなるから、時間が取れそうにない。落ち着いたらまた誘ってほしい」

[[]]
MA
MA、ムア。居候の宇宙人。
死徒狩り中に邂逅した青髪の少女。のようななにか。
成り行きで家に泊めた後、そのまま惰性で共に暮らすようになる。死徒狩りの戦力としても『活用』する。
先導すべき対象である人類や、その人類の敵である死徒と異なり、宇宙人というカテゴリは、支にとって極めて対等な存在である。色眼鏡、使命感、敵意、哀れみ、軽蔑、先入観。それらの拘りに縛られない、フラットな関係を築ける相手。
ある意味では、もっとも素の姿を曝け出し、心を許せるということでもある。

それはそれとして、支の元の性格が傲慢で、MAが社会常識に疎いこともあり、やや上から目線から物を言うし、人の命とMAを秤にかければ即座に前者を取る。
支にとってMAは、なぜか自分に懐いている都合の良い道具であると同時に、交際にあたって一切の障害の無い友人でもある。





「キミは『何』だ?」

「キミはもっと危機感とか警戒心を持った方がいいよ。不思議そうな顔をしてるんじゃない。同居人としての忠告だ。違う、そういう変な意味じゃなくて、普通に人を疑うことを覚えるべきだって話だよ。お前が言うなという顔もするな、書かなくてもわかるぞそれくらい。僕はいいんだよ、僕は何があってもどうにでもなるんだから。他の人間だって僕がいれば大丈夫だよ。だからキミなんだよ、キミ。キミだけが不安なんだ。僕が人を慮ることにも驚くな、僕だって友人の心配くらいする」

「っ!変なところをまさぐるな!そういう感謝は求めていない!」

「キミは何を知っている?僕は、『何』なんだ?」

「案外普通の声をしてるじゃないか」
埋火ースト
謎生物。ノーコメント。
ノーコメント。


「あれはもういいだろ……たぶん人襲ったりなんかしないし……というか関わりたくない」

「やめろ!お前なんか連れているところをシスターにでも見られたらどうしてくれる!コツコツ積み上げた僕のクールなイメージが崩れるだろ!他の化け物女どもはどうでもいいがあの子に嫌われたり失望されるのは本当に嫌なんだ!ええい離れろ!この二次元生命体!」

「違う!僕にはケモミミ幼女にいちごミルクを浴びせて楽しむような趣味はない!僕は正常だ!」




コメント

企画主から見て雰囲気にそぐわない、主人公らしくないとのことでしたら修正入れます。
細部弄る程度じゃどうにもならなそうなら下げますね。

追記
2024/2/20 幸運の正体について追記

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