kagemiya@ふたば - 不死身のコシチェイ

【基本情報】


【元ネタ】民話
【CLASS】バーサーカー
【真名】不死身のコシチェイ
【異名・別名・表記揺れ】不滅のコシチェイ、死のないコシチェイ、カシチェイ、コシェイ、コーシェイ等
【性別】男性
【身長・体重】233cm・102kg
【容姿】骸骨のような容貌の老人
【属性】混沌・狂
【天地人属性】地
【ステータス】筋力:A 耐久:EX 敏捷:C 魔力:B 幸運:D 宝具:B

【クラス別スキル】

狂化:B

パラメーターをランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。
しかし、ある事情によってマスターに対して危害を加えることはまずありえない。

【保有スキル】

戦闘続行:EX

決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。
――正確にはそれ以前の話であり、そもそも『致命傷を受けることがない』。

自己回復:B

再生能力。
魔力が供給される限り自動的にダメージを回復する。

魔力放出(風):C

武器、ないし自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させる。
その他、限定的ながら変化スキルと同等の効果も持ち、風に姿を変えることが出来る。
コシチェイはシェイプシフターの一種であり、暴風や旋風となって空を飛ぶと言われる。

【Weapon】

『無銘・大剣』
500プード(約8200kg)と言われる大剣。
コシチェイはこれを振るい休むことなく戦い続けることが出来ると言われている。

【解説】

スラヴ神話・民間伝承の登場人(?)物。『不死身のコシチェイ』の名で知られる骸骨のような容貌の老人。
多くの場合悪人や敵として描かれる存在であり、女性を浚うなどの悪事を働く。
そのために異名に反して大体主役の英雄的存在に殺されるのであった。
倒されるために存在する悪役、いわゆる反英霊。

何よりも特徴的なのは、異名の通りの不死性である。
コシチェイは肉体の外に魂を置いてあるために不死身であると言われ、その魂は針の先にあり、そしてその針は卵の中、卵はアヒルの中、アヒルは兎の中、兎は鉄の箱の中に入れられ、更にその箱は緑のオークの樹の下に埋められ、そのオークは海の果てのブヤンの島に生えている――と伝えられている。マトリョーシカ!
(ブヤンの島=いわゆる魔法の島。神話的存在が住んでたり魔法のアイテムがあったりする)

【宝具】

十二の縛鎖コシチェイ・ザクルチュエニィ

ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1
コシチェイを拘束していた十二本の鎖。
常時発動型の宝具であり、コシチェイの能力に制限をかけている。
解除することでマスターへの負担と引き換えに本来の力を発揮する、言わば制御装置のようなもの。
ステータスは完全に開放した状態での評価。
逆に十二全ての鎖で縛り付けている場合、異常に高い耐久以外は非常に弱くなる。

魔女の駿馬ウラガーン・コニィ

ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1〜50 最大捕捉:1
魔女バーバ・ヤーガから貰い受けた魔法の馬。
特別な戦闘能力は持たないが機動力は高く、障害物を超えて移動することが出来る。

不死身のコシチェイコシチェイ・ベスミェールトゥニィ

ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:1
通常、マスターにはサーヴァントを制御するために三画の令呪が配られるが、コシチェイのマスターは加えて更に四画の令呪を持つ。
これは通常の令呪としても機能する他、コシチェイの命(=霊核)でもあり、この四画(正確にはそのうちの最後の一画)が存在する限りコシチェイは不死性を保ち続ける。
(とは言ってもサーヴァントとしての根本的なルールを覆すほどのものではないので、『魔力供給が続く限りは』という条件付きの不死身だが)

この令呪を破壊されるとコシチェイは戦闘続行と自己再生スキルを失い、全てのステータス・スキルがランクダウンする。

【人物・性格】

狂化の影響により理性は消失しており暴風の如く暴れ回る怪物と化している。
もっとも、仮に理性があったところで暴虐の限りを尽くす邪悪の権化のような――つまり典型的な反英雄に分類されるものであるために、むしろ狂化していた方がマシかもしれない。
また、理性がない状態であっても本能的に自分の命の所在を知っているためマスターは特に優先して守ろうとする。
あれこれもしや狂化は良スキルだったのでは……?

【関連キャラ】

バーバ・ヤーガ
バイト先のババア 魔女の小屋の老婆。
昔彼女の仕事を手伝いその代わりに魔法の馬を貰ったことがある。(宝具参照)
そんな縁があるのでそれなりに感謝はしており若干当たりが柔らかい。

イヴァン・ヴァシリエヴィチ
コシチェイは『不死身のコシチェイの死』の中でイヴァン皇子に殺されている。
……もっとも、このイヴァン皇子はイヴァン・ツァレヴィチという名であり雷帝イヴァンとは全くの別人。
つまりイヴァン違いなのだが名前だけで腹が立つので割と本気で殺しにかかる。

追い剥ぎソロヴェイ
同じ地域で同じく敵役、やられ役として語られる、言わば同類。
その境遇にはいささかシンパシーを感じなくもない。

【コメント】

マスターを囲んで棒で叩くと不死身のサーヴァントは死ぬ