kagemiya@ふたば - I racconti delle/Fate
I racconti delle/Fate


概要

おそらくおおよそ汎人類史に近い時系列の、オリジナル聖杯戦争で極低速不定期陶工の連作SSシリーズです。
現状では企画・シェアワールドでもないため募集予定はありません。
コンセプト(予定):偶像、童話、人が継ぐもの
I racconti delle fate(伊):おとぎ話

イントロダクション

あらゆる願いを叶える願望機「聖杯」を求める魔術師たちの争奪戦──その名は聖杯戦争。
イタリアのティレニア海に位置する小島、コニリエット。そこにある"それ"は定点観測監視番号:第二百八十八号聖杯。
便宜上番号を与えられたその聖杯は捨て置かれて当然のものだった。
教会は調査した。曰く「これは異端が望むだろう願望器"足りえぬ"」と。協会は観測した。曰く「この程度の霊地では決して門が開くような儀式は"成らぬ"」と。
──そのはずだった。

日本で起こった第五次聖杯戦争の終結から数年。イタリアの小島でありえないと思われていた新たな聖杯戦争の予兆の観測──七人の魔術師、七騎の英霊によるバトルロワイアル、冬木の再演がはじまる。

あらすじ

日本のふつうの高校生、星栞帰依理。彼女は夏休み期間を利用して祖母を訪ねるためイタリアの小島コニリエットに来ていた。
他者に馴染めない疎外感、自身が世界から浮いている疎外感を抱きながら、訪島したある日、
帰依理は世界に秘匿された神秘にひょんなことから巻き込まれ、"聖杯戦争"という非日常に迷い込んでしまう。
降りかかる火の粉を払いのけ、必死のバトルロワイアルから帰還するために「ランサー」とともに彼女は生き残ることはできるのか。

主要登場人物

マスター

名前契約したサーヴァントのクラス拠点の場所備考
星栞帰依理ランサーエルミ邸主人公枠。魔術の"魔"の字も全く知らない巻き込まれ一般人少女。
イタリア人である死去した彼女の祖父(エルミ氏)が魔術師であったが、彼は日本人の祖母との結婚を機に魔術師の道から離れ一般人となってしまっている。
先天的に理想的な骨格、呼吸、骨格を体現しており、身体に神秘を秘めている。またその副産物として人の身体や歩法の歪みなどをとらえてしまう"浄眼"のようなものを持ってしまっている。
フニ・デックシュチャーナ・ブークモールアーチャー新市街区→エルミ邸遠坂枠の少年。呪歌の使い手とされる。元はルーシに霊地を構えていたデックシュチャーナ家は、12世紀ごろからのモンゴルの侵攻と支配タタールのくびきを機にツテを通じ、現ノルウェー領のスピッツベルゲン島(当時はグルマント島だった)へと移住したとされる。
文明圏から遠く閉ざされた場所に居を構えるようになったデックシュチャーナ家は、"蟲毒"とも称されるような家長相続体系をとっている。
当主は一夫多妻であり子を多く作り、魔術刻印を分割し教育を与え分家としての名を授ける。そして分家を争いあわせ、最終的にもっとも功績を挙げたものがその勝者として"すべて"を総取りし、正統後継者となるという異常なやり方をとっている。*1
その中の分家のひとつであるブークモール家の人間として生まれた彼は、現在の継承者としての高くない序列を一気にひっくり返す賭けとして今回の聖杯戦争を選んだ。
同じデックシュチャーナの他の分家のひとつに、仲の良い異兄弟の妹が居たが、その目を見張る素質から同じ異兄弟の分家に殺されており、どういう手段を取ろうとも正当な後継者となりデックシュチャーナ家に対して復讐をし、彼女のような者が現れないようにしようと画策している。
壮年の男性マスターセイバー要塞化した自身の家・工房霊地の管理者枠。基本的には有能寄りではあるが二兎をおいかけてどっちも逃すような人物。
満ちそうになってもなかなか始まらない自らの管理地に焦り、冬木での第五次聖杯戦争にも参加しようか否かを迷っていた。結局参加はとりやめたが、その関係上冬木での戦いを考慮したサーヴァント人選になってしまっている。
███████キャスター病院
場末マフィアに身をやつす老魔術師アサシン混乱の元枠。出身はロシア方面。
本人は正面切って戦うといったことは不得意。東欧でおきた紛争で出た戦災孤児、その中でも魔術の素質がある子どもを選抜し、殺しを仕込んだ特殊部隊"猟犬と狩人"を擁している。
過去に旧大陸で封印指定を受け、新大陸へと逃亡。その逃亡先においてあるマフィア組織から庇護を受けていたが、余命長くないファミリーの首領に対し欲目だったのかなんだったのか、反対意見を押し切り無理やりに"新大陸内にいる数多の人間に首領の人格を転写"し備えにしようと画策。
目論見がバレ、ファミリー内で庇護されている新大陸の魔術師全員を敵に回すこととなり、慌てて旧大陸に出戻ることとなった。
研究を続けようにも研鑽が次の段階に進めば待っている運命はわかりきっている。結局現在は三流のようなイタリアンマフィアで食客をしており、うまくいかないフラストレーションからか聖杯を手に入れ、安全を確保したうえで自身の根源に至る研究を続けようと聖杯戦争に参加する。
ラーラ=E・アプフェルアヴェンジャー被害者で加害者なヒロイン枠。アプフェル家はドイツを拠点とする魔女術・黒魔術・呪術よりの性愛魔術の家系。
ラーラの両親はアプフェルの悲願、目指す果てである"二者合一の絶え間ない絶頂のさなかにある凪"が、極東に存在する密教との交感に答えの一環があると確信。日本の人里離れた山奥にあった"それら"と接触する。
その後はやり過ぎたが故の神秘の秘匿に抵触したことにより、なおカルト化しつつある教団の主要な多くの構成員、信徒を巻き込み協会と教会により粛清される。その中では未成年である二人の少女が生き残ったが、その中のひとりがラーラであった。
彼女は魔術師としての教育を受けていたが精神性・人間性においてアプフェル家の魔術師として"成っていた"とはいえず、辛い修練と研鑽の途上で解放された彼女は自失茫然となった。
当主の死体から回収された刻印を受け継ぎラーラはアプフェル家の現当主となったものの、今までの苦痛の意味も耐えた苦しみも両親亡き今無に帰した。
惰性と諦観の内で過ごしていた中、イタリアの小島を所在とする願いを叶える願望機とそれを争奪する争奪戦の話を聞き足を向ける。ただ自死を選ぶ勇気も持てず、世界を壊せば自分の存在理由ごと生命を搔き消せるのではと幼稚な心中願望を描きながら。
マスター殺しを行い激情のままに人を燃やし尽くすアヴェンジャーと世界との心中願望を願う少女が出会った時、何が起こるのか――
死霊術を使う魔術使い(予定)ライダー新市街区の港湾
パドレ・トラペジウム×教会監督役。非人間的な存在感を放つ黒い肌の神父。ナイ神父と名乗ることを憚らない。

サーヴァント

サーヴァントクラスマスター備考
異界隠しの騎士乙女ランサー星栞帰依理
可能性の快男児アーチャーフニ・デックシュチャーナ・ブークモール
日ノ本一の鬼種殺しセイバー希望マスター
数学者=作家=教師=魔術師キャスター→アルターエゴ希望マスター
棺背負いの美姫アヴェンジャーラーラ=E・アプフェル
南米民話の幽霊船ライダー希望マスター
人類史で最も人を殺した兵器アサシン希望マスター
否定されし幻想聖人ルーラー×
誰かの為の物語キャスター???