元々
グリーンランドはどの国にも属さぬ地域であったが、やがて中東諸国社会主義連邦共和国が進出し中東連邦領グリーンランド自治領が設置された。
東西を社会主義国に挟まれることを恐れた
ヌナブト連邦共和国は、グリーンランドの先住民族がイヌイットであることを根拠に、民族自決の観点からグリーンランドがイヌイット国家である自国に合流することを求めた。
ヌナブト連邦共和国は常備軍を保有しておらず、また中東諸国社会主義連邦共和国はヌナブト連邦共和国の総人口を上回る兵力をグリーンランドに駐屯させていた。ヌナブト連邦共和国は軍事的不利を覆すためマルセイユ条約機構に加盟し、中東諸国社会主義連邦共和国は対抗措置としてグリーンランドの自治権を剥奪した。
奇しくもその前日に第二ソビエト社会主義国共和国連邦がマルセイユ条約機構を非難しており、この状況下で社会主義国の中東諸国社会主義共和国連邦とマルセイユ条約機構加盟国のヌナブト連邦共和国が対立することは両陣営の亀裂を決定的にする恐れがあった。
やがて中東諸国社会主義共和国連邦はヌナブト連邦共和国へ最後通牒を発した。ヌナブト連邦共和国は最後通牒に対して明確な回答を行わず交渉継続を求め、受け入れられた。