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『風立ちぬ』




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結核


大好きなお話です。

映画『風立ちぬ』


で知った方も多いのではないでしょうか。

堀辰雄の独特の透明感のある、あたたかい
文章がとても好きです。

婚約者が結核となり、サナトリウムまで
仕事もほって付き添った、その日々を
つづった話です。

高校生の頃にはじめて読んだのですが、
素敵な大人の愛だと思ったものです。
恋人のためにつづる言葉、1日1日が
とても大切な日々、病状や会話など
何気ないことが書かれているのですが、
小説全体から静かな愛情が感じられます。

ちなみに今回、改めて文中に出てくる
「風立ちぬ、いざ生きめやも」という言葉を
調べてみると、この言葉、美しい響きで好き
なのですが、誤訳だということをはじめて
しりました。
この方のブログ、に
詳しく書かれています。

短編なので、手に取りやすいと思います。
まだの方にはぜひ読んで欲しいと思います。

ちなみに、結核といえば、学生の頃に
もしかして結核かもしれないとお医者
さんから言われたことがありました。
そのときに、「え?過去の病気じゃ
ないの?」と大変驚きましたが、
現在でも罹患する方が一定数いる
病気のようです。
今は『風立ちぬ』の時代とは違い
治る病気となりましたが、早期発見は
大事のようです。
おかしいなと思ったらお医者さんに
行きましょう。

ちなみに、結核かもと言われたときには、
同時に、「え?今、私が結核で死んでも
堀辰雄のように小説書いてくれる人が
いないから、ここで結核にかかるわけ
にはいかん。」という検討はずれな
ことを悩んでいたのですが、幸い結核
ではありませんでした。

今回久しぶりに青空文庫さん
読んでみました。
著作権が切れた作品を読むことができます。
とても便利ですよ。

「堀辰雄(のように小説書いてくれる人)が
いないと病気で死ねない・・・」

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