前史
神雲急行電鉄の歴史は、1920年代に計画された神雲鉄道まで遡る。この鉄道計画は、神雲県を南北に縦断する路線を軸に県内各地に支線を建設、ゆくゆくは他県への進出も目論むなど壮大な鉄道網計画であった。
しかしながら、折しも大戦後の不況期であり、計画した路線網を建設出来るほどの余裕は無かった。
そのため、まず県内を縦断する路線の一部を開業させることとし、1925年に神雲電気鉄道�蠅�設立され、1933年5月に神雲〜高梨(現･神電並木)を軌道法に基づく単線直流600V電化路線として開業した。
大戦中の被害
大戦では神電も大きな被害を受け、変電所の損壊などで電力供給ができず、一時的に蒸気機関車で電車を牽引するなどのやり繰りを強いられ、開戦時(1941年度)に120両いた電車も保守を受けられず、終戦時には稼働出来る車両が5両という有り様であった。また、稼働出来る車両も全てが万全であった訳ではなく、モータの不足に伴い交換部品を捻出するため本来4個あるはずのモータが2個しか搭載出来ず(俗に言う片肺電車)、運行時もパラ止めでの運行を余儀なくされたという。
復興と戦後の発展
神電は戦時中、軌道から地方鉄道へと変更されていたため、戦後は編成両数の増強とスピードアップが可能となった。これを受けて1948年に登場したのが神電屈指の名車として名高いモハ100形である。資材不足の中で目いっぱいの高性能を実現するため、下回りを自社工場で製作するなど、様々な工夫が施された結果、最高速度130km/hを実現した。この実績を元にして神電はその後も様々な名車を生み出していく事になる。
tomyrailway 2024年03月06日(水) 06:03:38履歴
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