アナル弛緩剤を使うには充分な理由がひとつある。他人と比べてアナルへの刺激により敏感な人も中には居るということだ。その感覚を抑えることで、彼らは性的快感の新たな領域に突入することができる。比較として、知覚過敏の人が居て、その人にアイスクリームを食べさせるためにはどういった行動や言葉かけが求められているのだろうか。感覚をなくす歯磨き粉を処方してあげるのが近道だろう。歯がいじいじしている赤ちゃんの場合はどうだろう? やっぱり、
ボンジェラを塗布するしかないだろう。では、どうして敏感な人々が過敏症を抑制し、アナルセックスを楽しむためにアナル弛緩剤を使わない手があろうか?
しかし、ここで警告しておかなくてはならない。知覚過敏の人はアイスクリームにかぶりつくと痛みを覚えてしまうが、しかし彼らがなりふり構わずアイスクリームに武者振りつき歯を傷めてしまうということはない。しかしながら、アイスクリームと違ってアナルセックスの最中には多くのダメージが生じうる。「本物の」痛みを和らげるためにアナル弛緩剤を用いてはいけない。限界突破して拡張や挿入を行うためにアナル弛緩剤を用いてはいけない。アナルセックスにより深刻なダメージが生じることはそうそうないが、しかし筋肉を痛めたりだとか皮膚が裂けたりだとかいった小さな外傷はとてもありがちだ。また、重大なダメージが生じた場合、それは致命傷になりうる。そのため、凹がより深く、またはより広く拡張のレベル・アップを図る際、とりわけアナル処女や初心者の場合には細心の注意を払う必要がある。