・反応性リンパ節とリンパ節転移の区別
 永遠のテーマ。ただし、短径10mm以上で形態が丸いものは悪性ととる(みたい)。また、中心に脂肪がある場合は大丈夫。あとは雰囲気や腫瘍の大きさ、広がり具合などで総合的に判断。

・第一肋軟骨は石灰化しやすく、腫瘍と見間違えやすい。見分け方は、変化のあるなしや、”はじっこ”の見え方。
・肺動脈のポイントは、下と上で比較すること。Butterfly shadowでは、上も下と同等あるいはそれ以上に太くなる。
・蜂巣肺と肺気腫に伴う肺炎はかなり見分けがつきにくいが、肺野の透過性など、ヒントはある。
・気管支は髪の毛ほどの厚さが正常。
・リンパ嚢腫は周りを圧迫するほか、感染のリスクをあげる。自然に消えるかもしれないが完全に消えるかどうかはわからない。婦人科に多い術後合併症。
・RECISTでは径は横断像で測ることになっているが、あまり有用でないことが多い。径の測り方は、状況次第。
・胸膜の引き込みは所見としてあまり重要ではない。
・胸膜陥入は腺癌を示唆する。慎重に使う。
・結節によりつぶれた肺が胸膜とつながっているように見えることがある。その場合の線は幅が広いのでわかる。
・肺癌ならば肝転移、副腎転移は必ず確認する。
・白黒モニターはカラーモニターよりも解像度が圧倒的に高い。
・癌を疑うならば腫瘍マーカーは必ず確認する。
・気管外に浸潤しているかどうか決め手になったのは、表面が平滑(=気管)で、閉塞部位より末梢の肺野の含気が保たれていたこと。
・早期HCCは、動脈相低吸収域。但し、動脈相で染まるまで放っておいてよい。
・肝硬変で胆嚢壁はうっ血のため厚くなる。
・肝炎に伴い、周囲のリンパ節は反応性に腫大する。
・肝内胆管は1mm、左右肝管は3mm以下が正常。総胆管は7mm以下が正常、7〜11mmが境界域(総胆管はセブンイレブン。※ 8mm以上が異常とされることも)。
※ただし、胆摘後は胆管が拡張する。
・膵管は3mm以上を拡張…との記載が多いが、最近は2.0〜2.5mmから異常ととるという話もある。
・造影剤が入るのは血管と間質腔と、細胞内では、free spaceでは腎盂と尿管。
・非イオン性の造影剤は肝、脂肪にとりこまれやすく、したがって次の日に胆嚢が染まりやすい。
・CT値で20or25以上染まらないと染まったことにはならない。
・ビームハードニングとは、周囲が白いとより白く(=CT値が上昇)しやすくなる現象。
・甲状腺は1cm以下の腫瘤は無視してよい。("ある"とは書く)
・forked limb
・依頼医がその疾患の専門医でない場合、次にすべき検査まで書いてよい。
・肝臓左葉の上はほぼS8、下はほぼS6。
・pneumobilia(胆道気腫)は十二指腸乳頭の機能が落ちた際に起こりやすく、逆行性感染のリスクを上げる。
・空洞は炎症や腫瘍があって、ものがあって抜けてきた感じ。嚢胞は気腔が広がったもの。一般に嚢胞は壁が薄い。
・気管が大動脈におされるのは普通のこと。年をとると大動脈は蛇行したり硬くなったり。
・腫瘤(mass)は形が球状っぽくなくても使える用語。膵癌とか軟部腫瘤とか。
・病変は"場所""サイズ"""形態""辺縁""境界"を記載する。
・網状影というと間質性肺炎を示唆するが、肺気腫+肺炎など似た像を示す疾患があり、慎重に使う必要がある。
・腹部CTは呼気のほうが肺に肝が潰されなくてきれいに撮れる。ただし胸部との一貫性をはかるため、吸気に行われることも。
・MRIは呼気で撮っている。CTは吸気で撮っている(当院の場合)。比較する場合、CTも呼気で撮っていい。
・ゆっくり大きくなることも考えて、以前の画像もあるだけ引っ張り出すべし。
・まず主病変を記載しよう。悪性ならTNM、CTなら推定組織型まで。
・副肝静脈はほぼ全例ある。肝移植で左葉外側区が用いられるのは、(ほぼ静脈は左肝静脈に流れるなど)血管の複雑さがないため。
・肝臓のS2とS3の区分は専門家でも難しく、血管をヒントにするしかない。そしてそもそも分ける意味が少ない。“外側区”でいい。
・肝臓は炎症や腫瘍により他の区域や下横隔膜動脈などから(肝臓は腸間膜がない部分がある)動脈を引っ張ってくる。
・単純CTでは肺門リンパ節は見えない(ので言及しないほうがよい)。
・肺内リンパ節はタバコを吸わない人にはほぼできない。
・肺内リンパ節は肺静脈の近くにあることが多い。
・女性が気腫性変化をきたすのには相当の喫煙歴が必要(レジデント談)
・肺の背側胸膜下にしばしば認められる肺野濃度上昇域は、多くが肺実質の圧排による虚脱(重力効果)である。初期の間質性肺炎との鑑別のため、追加で腹臥位CTが有用との情報も。
・放射線治療でリンパ管閉塞をきたす(→胸水も起こる)。また、わずかにリンパ節が石灰化することも。よって、放射線治療後は腫瘍などによるリンパ節腫大が起こりにくい。
・心嚢水も放射線治療で起こることを覚えておこう。
・骨折して時間がたつと骨硬化がはじまり境界がよりはっきりしてくる。
・“気管支血管束の肥厚”は、気管支壁と血管壁を区別できない末梢で使う言葉。区別できる中枢側では使わない。
・胸膜播種と肺転移は違う。胸膜播種はリンパ行性により。
・タンパク合成にメチオニンが関わるため、RIで標識することでタンパク合成能がわかる。但しメチオニンの半減期は短いので、サイクロトロンが設備にあるところしかできない。
・動脈石灰化により脆弱な部分が掘れて、破裂をきたすことがある。(Aortic ulcer)
・リンパ節はどこの部位であっても短径10mm以上でないと腫大とは言わない。
・気管の軟骨は高齢者、女性でよく石灰化する。ただの加齢性変化。
・肺の区域を特定するには、まずは外側/内側、前後、高さであたりをつけること。そのうえで気管支血管束を追おう。
・発表で略語を使う時は、もともとの言葉を覚えてくること。
・腹水はダグラス窩まで見ていない場合は書かない。
・肝十二指腸間膜は、胆管、肝動脈、門脈を中に含んでいる。
・胆管径を斜め切りのスライスで測らないこと。
・胆石はカルシウムの沈着でCTで高濃度にうつる。超音波検査すればいいので種類は書かない。
・人や商品名は最初は大文字で書く。Dopplerなど。
・照射野がhepatitis(肝炎)を起こし、やがて線維化する。線維化すると遷延性の濃染が特徴。
・TACEでLipiodolが集積する部分は萎縮してくる。
・CTでは軟骨は骨条件よりも通常の条件で中の濁り(硬化、浸潤)をみるほうがよい。
・頭部CTは萎縮だけでは診断できない。
・肝臓のずれは門脈や鎌状間膜などの構造を見て位置を修正する。
・今までの治療部位の効果、再発の有無についても言及する。
・胸水が少量であっても、新病変ならば記載する。

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