GURPSよろず - 使命

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    第4版『ベーシックセット』第3章「不利な特徴」B133P参照。

    不利特徴「使命」(Duty) B133P

    使命」[さまざま]……社

     あなたの職業や社会的立場は重要な個人的義務を課します。こうして、ときとして危険な命令にも従わなければならない場合、あなたには「使命」があるとみなします。「使命」はしばしば「階級」や「後援者」とセットになっていたり、「特権」に挙げられている性質と組み合わせられます。
     特別に骨の折れる仕事も「使命」として扱ってかまいません。大半のふつうの仕事はそれに値しません。完全に自発的な義務は「使命」とは見なしません(それは別の不利な特徴である「義務感」とみなします)。また「足手まとい」に対する使命でCPを得ることはできません――「足手まとい」を守らなければならないことは、すでにそのCPに含まれているからです。
     「使命」がキャンペーンの流れを妨げると感じたときには、GMはPCがこの特徴を選ぶことを制限したり、完全に禁止したりすることができます。
     あなたが「使命」を持っている場合、GMは冒険の最初に、その「使命」を命じられるかどうか判定を行ないます。“使命で呼び出される”と、あなたの意図していることの実行は遅れるかもしてません……が、これを冒険の理由にしてください!
     ときには、あなたの上司が思いもかけない秘密書類を探索するよう命令するかもしれません。
     あるいはその上司の同僚が、あなたが公式に“休暇中”であるのに厄介ごとを持ち込むかもしれません。あなたが「使命」を回避しようとした場合、GMは“うまく役割を演じていない”としてペナルティを課してもかまいません。
     使命による獲得CPは、どれほどの頻度で命じられるかによって変化します。GMは下記の表の()内数値を目標値として、3D振って「使命」登場判定を行ないます。
    登場頻度目標値CP
    ほぼいつでも(15※):-15CP
    たいてい(12):-10CP
    ときどき(9):-5CP
    まれに(6):-2CP
    ※このレベルでは常に命令を受けて行動しているとみなし、GMは「使命」登場判定のサイコロを振らなくてもかまいません。

    備考

     このCPは普通の社会で課せられるときに危険な使命のものです。そうでない場合、あなたは得られるCPを以下を見て修正してください。
    非常に危険:-5CP
     あなたは死や大怪我の危険が大きい「使命」を帯びています。使命を拒否した場合はかなりの罰が与えられます。懲戒免職、投獄、ときには死さえもありえるでしょう。キャンペーンにおいてその使命が「非常に危険」であるかどうかについてはGMが最終的に決定します。
    強制された:-5CP
     脅迫されたり、愛する人を人質に取られたり、特殊なマインドコントロールをされたり、呪いによって強制された使命です。これはその使命を実行することが“どの程度危険であるか”とは無関係です。この使命の危険は“断ったときに起こること”にあります! 「強制された」義務は「非常に危険」でもかまいませんし、「命の危険はない」でもかまいません。
    命の危険はない:+5CP
     あなたは使命で命を落とすことはありません。これは「非常に危険」と同時にとることはできません。+5CPですが、もしこれによってあなたの使命が0CP以上になったら、その責任は小さすぎて「使命」には値しません。

    使命の例

    例1:「使命/悪の帝王(6以下)・強制された」[-7CP]
     市長は彼を当選させた悪の帝王には恩義があります。市長の恩人が助けを求めることはめったにありません(-2CP)。しかし協力を断れば脅迫されたり暴力を振るわれたりするため、市長の使命は強制されたものです。「使命/悪の帝王(6以下)・強制された」は-7CPに相当します。
    例2:「使命/軍隊(15以下)・非常に危険」[-20CP]
     特殊部隊員は常に使命を帯びています(-15CP)。経歴すべてを通して考えれば、実践の機会はそれほど多くないかもしれません。しかしこれは命を落とす危険があります。彼の日常は飛行機から落下したり、蛇が徘徊するジャングルを行軍したり、実弾での射撃訓練です。特殊部隊員は「使命/軍隊(15以下)・非常に危険」を持っています。これは-20CPに相当します。