クイズ仕事人』(クイズしごとにん)は、1988年10月13日から1991年3月21日まで朝日放送(ABCテレビ)が制作・放送していたクイズ番組である。ここでは、1991年4月18日から同年9月19日までTBS系列局で放送された後継番組『クイズバトルロイヤル待ったあり!』についても取り上げる。

概要

当初は関西ローカル(毎週日曜 22:30 - 23:24)だったが、視聴率20%超を記録したことがきっかけとなり、1990年5月に毎週木曜日20時からの全国放送に昇格し、収録も東京で行われるようになった。タイトルは、かつて同系列局で放送されていた時代劇・必殺シリーズの『必殺仕事人』から。
番組の体裁としては、後に放送された『クイズ!紳助くん』とほぼ同じで、毎回ある1つの仕事にスポットライトを当て、それに関連するドキュメントとその中から出題するクイズを1回の放送につき3、4問程度出題するというものだった。正解者には各問題ごとに賞品がプレゼントされ、トップ賞を獲得したパネラーは獲得賞品の中から1つをくじ引きで選び(全問正解の場合は欲しいものを選べる)、さらに獲得賞品の中から1つを視聴者にプレゼントした。
全国放送になってからは、番組スポンサーからの商品もあった。例として、当時紳助がCMに出演していた「C1000タケダ」や東芝の電化製品などあった。

出演者等

司会

  • 島田紳助

アシスタント

  • 初代:坂口美津穂 - 関西ローカル時代の1988年10月から1989年9月まで出演。結婚準備のために降板。
  • 2代目:武谷三代(現・武谷真名) - 関西ローカル時代の1989年10月から1990年4月まで出演。
  • 3代目:生稲晃子 - 全国ネット化以後の1990年5月から1991年3月まで出演。

パネラー

  • 横山ノック
  • 円広志 - 番組のエンディングテーマも担当。
  • 加賀まりこ
  • 榊原郁恵
  • 立花理佐
  • 舛添要一 - 全国ネット化以後の出演者。
  • 小川菜摘 - 関西ローカル時代の出演者。出産のため降板。
  • 堀ちえみ - 関西ローカル時代の出演者。小川菜摘の降板後にレギュラーとなる。
  • ほか

ナレーター

  • 川下大洋 - 関西ローカル時代の出演者。
  • 古谷徹 - 全国ネット化以後の出演者。

テーマ曲

オープニングテーマ
「シュガー・ベイビー・ラヴ」
歌:ルベッツ
エンディングテーマ
関西ローカル時代
「ラヴァーズ・コンチェルト」
歌:サラ・ヴォーン
全国ネット化後
「蒼い終列車」
作詞・作曲・歌:円広志
「雪の降る人」
作詞・売野雅勇/作曲・鈴木キサブロー/歌:円広志

スタッフ

  • 構成者:檀上茂、萩原芳樹、浜田尊弘、藤田智信、伊東桂子
  • ブレーン:宮地美由紀、上室尚子、坪内美樹、石田昌弘、貞平真喜子
  • 美術:高岡慎治
  • デザイン:好宮康範
  • 技術:田中康彦
  • 取材ディレクター:砂野信、北野弘、中澄克司
  • ディレクター:沖中進
  • プロデューサー:岩本靖夫
  • VTR取材:大阪東通、各務プロダクション
  • 制作協力:吉本興業、大阪東通
  • 制作・著作:ABC(朝日放送)

エピソード

  • この番組の最大の特徴は、解答者の円広志をいじめることである。円にだけ判定を厳しくしたり、言いがかりをつけて賞品を与えないといったことをした。これは紳助が円を目立たせるための演出であるが、東京での視聴率が極めて低かった一因になっていると考えられる。全国ネット時代の番組宣伝広告には「紳助が司会をするクイズ番組が公平なわけがない」と書いてあった。
  • 関西ローカル時代には、一時期独立UHF局であるテレビ埼玉でも放送されていた。
  • ローカル時代は関西の人ばかりを取り上げていたが、全国放送になって予算が10倍になったといい、海外で活躍する日本人ばかりを取材するようになった。これが番組本来の面白さを失わせたという見方もある。
  • 当時近鉄バファローズ投手だった野茂英雄が全問正解し、パーフェクトを達成。その前の週のTBSの番宣番組で紹介された。
  • アシスタントが紳助や解答者にいじられることもたびたびあり、CM中に嘘を教えられた初代アシスタントの坂口美津穂が「大石内蔵助」を「だいこくないくらのすけ」と読まされてしまったこともあった。
    • 実際はCM中に坂口が原稿(VTR後の問題文)の下読みをしているときに「大石内蔵助」を「おおいしないぞうのすけ」と読みスタジオが大爆笑となってしまい、この後に解答者の1人であった原田伸郎に「だいこくないくらのすけ」と嘘を教えたら信じ込んだ坂口がそのまま読んだのが原因である。この時紳助は笑いが止まらずにO.A.ではCMが明けて紳助の爆笑する姿から始まり、紳助は「なぜ笑っているかは後でわかります」と説明していた。なお、紳助は同系列局の『クイズ!当たって25%』で、忠臣蔵をテーマにしたピリオドの時に「大石内蔵助」を「おおいしないぞうのすけ」と読んだアシスタントがいたと全国ネットでバラしていた(名前は明かさなかったものの「星野伸之投手の奥さんです」と言っていた)。
  • 初期には現金(大体五千円札)を紳助に払うことで解答を変更できるという勝手なルールが登場したが、後にお金を払う際に「これらのお金は○○基金に寄付させていただきます」というアナウンスがされるようになった(解答の変更は全国ネット版でもあったが、現金の支払いではなく点数の支払いに変更されている)。
  • 全国放送時代、ゲスト解答者だった東尾修が回答フリップに放送禁止用語を記入してしまい、フリップにモザイク処理が掛けられるという珍事が起こった。

クイズバトルロイヤル待ったあり!

深夜時代の高視聴率を売りに全国放送に昇格した同番組であるが、関東地区の視聴率が全く振るわず、関西と比べて数倍の視聴率格差が存在していた(番組中で紳助が「視聴率が関西は16%あるのに関東ではわずか3%だった」と語っていた回があった)。その後、関東での視聴率アップを図って1991年4月18日放送から内容・出演者を一新した「クイズバトルロイヤル待ったあり」として放送された(スーパープロデュースと共同制作)。番組スタート時の会見で紳助は「関東で視聴率が10%を超えたらアシスタントの大島智子と一夜を共にする」という仰天発言をした(あくまでも洒落の発言。結局、関東ではわずか3%だったため、実現せず)。
  • この時はルールが一部異なっており、個人戦から2人1組のチーム戦の形を取っていた。回答者は1000点(番組ではバトルという単位だった)からスタートし、正解すれば賭け点を倍返し。不正解ならその分を減点させられる。また、「待ったくん」と呼ばれる人形があり、オープニングクイズ(席枠決め)で最初の所持チームを決め、所持チームは他チームの回答を見た後にボタンを押して人形のライトを光らせて、指定したチームと自分のチームの答えを交換、指定されたチームに「待ったくん」が移動するルール。ちなみに、この「待ったくん」の使い方で多かったのは、最終問題の1つ前の問題で人形を持っているチームがわざとボケた解答を書き(しかもその問題は非常に簡単な場合が多かった)、他チーム(その問題の時点で所持金が最も多いチームであることが多かった)になすりつけるというものだったが、初期のころは単に「待ったくん」を持っているチームの解答に自信がなければ取り替えることもあった。また、「待ったくん」の初期は「学ランを着ている(不良姿?)紳助」だったが、のちに「ヘルメットを持ったレーシング服を着ている紳助」になり、2体とも「待った!」のポーズをしていた。
最終問題の前に点数が極端に少ないチームは、プレゼントや芸の披露などで紳助の独断により得点が幾分か貰えた。 最終問題はジャンピングバトルで、4択問題の回答の内容によって紳助の独断で2・4・6・8倍の倍率を決め、正解すれば掛け金+倍率が得点として加算された。2万点を超えるとラスベガス旅行を獲得できた。しかし、1991年9月19日をもって放送終了。この番組の終了から2年後の1993年秋、再び『ナイトinナイト』枠で同番組の形式を踏襲したローカル番組として「クイズ!紳助くん」がスタートした。

司会

  • 島田紳助
  • 大島智子

レギュラー解答者

  • 加賀まりこ・加賀千景(現・田中健夫人) - 通称「加賀一族」。
  • 円広志

ナレーション

  • 根岸雄一

テーマ曲

オープニングテーマ
「泣き濡れてカニと戯るバトルロイヤル・ビーチ」
作詞:前田亘輝/作曲:春畑道哉/編曲・歌:TUBE
シングル曲としてリリースされていないが、1991年5月29日発売の11枚目のアルバム「湘南」に収録されている。
エンディングテーマ
「風のアルペジオ」
作詞・作曲:柴野繁幸/歌:円広志

エピソード

  • 最終問題は、『クイズ!仕事人』に引き続き桂小枝進行の4択クイズだったが、そののち、若手芸人4組などによる「階段登り」に変更された。
  • かつて、最終問題で全チームが全点を賭け、全滅となり、普通だと「優勝なし」となるが、最終問題の前に紳助のサインをおでこに書いたそのまんま東のいるチームがおでこ保証点を獲得し、優勝する珍事があった。
  • 最終回収録で最終問題の前に岡本夏生と組んだ布川敏和が途中海外ロケに行くために退席したが、最終問題で正解し、2万点突破でラスベガス旅行を獲得した。
  • この番組終了後はドラマ枠となり、1991年10月から『ダウンタウン探偵組'91』(風間杜夫主演)がスタートしている。

ネット局(1990年5月から)

放送系列は現在のもの。
放送対象地域放送局系列ネット形態備考
関東広域圏朝日放送TBS系列制作局現:朝日放送テレビ
関東広域圏東京放送同時ネット現:TBSテレビ
北海道北海道放送
青森県青森テレビ
岩手県岩手放送現:IBC岩手放送
宮城県東北放送
秋田県秋田テレビフジテレビ系列遅れネット
山形県テレビユー山形TBS系列同時ネット
福島県テレビユー福島
新潟県新潟放送
長野県信越放送
山梨県テレビ山梨
静岡県静岡放送
富山県北日本放送日本テレビ系列遅れネット1990年9月まで
チューリップテレビTBS系列同時ネット1990年10月開局から
石川県北陸放送
福井県福井放送日本テレビ系列
テレビ朝日系列
遅れネット
中京広域圏中部日本放送TBS系列同時ネット現:CBCテレビ
島根県
鳥取県
山陰放送
岡山県
香川県
山陽放送現:RSK山陽放送
広島県中国放送
山口県テレビ山口
愛媛県南海放送日本テレビ系列遅れネット
高知県テレビ高知TBS系列同時ネット
徳島県四国放送日本テレビ系列遅れネット
福岡県RKB毎日放送TBS系列同時ネット
長崎県長崎放送
熊本県熊本放送
大分県大分放送
宮崎県宮崎放送
鹿児島県南日本放送
沖縄県琉球放送
朝日放送関西ローカル 日曜22時台後半(1988年10月 - 1990年3月)
前番組番組名次番組
CLUB紳助
※22:30 - 23:00
クイズ仕事人合コン!合宿!解放区
いい話みつけ旅?
※23:00 - 23:30
朝日放送発 TBS系列 木曜20時台(1990年5月 - 1991年9月)
クイズ地球の歩き方クイズ仕事人

クイズバトルロイヤル 待ったあり!
ダウンタウン探偵組'91
※ここからドラマ枠

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