ビーバップ!ハイヒール』は、朝日放送テレビ制作の教養バラエティ番組である。女性漫才コンビのハイヒールの冠番組。タイトルは漫画の『ビー・バップ・ハイスクール』にちなむ。
現在では、キー局のTBSをはじめとする一部のTBS系列局で常時ネットを実施しているほか、系列外の放送局でも不定期で放送されている。
本項で記載の放送日は、いずれも朝日放送テレビ(関西ローカル)での放送分に基づいている。また、本項では、1990年代(1993年 - 1995年頃)に朝日放送(当時)で放送されていたハイヒールの冠番組・教養バラエティ番組『ハイヒールのどんなんかな予備校』(ハイヒールのどんなんかなよびこう)についても述べる。

概要

朝日放送テレビプロデューサーの矢澤克之が、週替わりのテーマ設定や独特の構成・演出によって、「教養とバラエティの融合」を試みている番組。取り上げるテーマも、政治、経済、社会問題、流行、風俗、スポーツ、日本でほぼ無名ながら、海外で広く認知され高い評価を得ている日本人や日本企業、関西地方の知られざる歴史、慣習、交通事情など、硬軟にこだわらず多岐にわたっている。
放送から1年間は関西ローカル番組で、2005年4月7日から2006年3月30日まで毎週木曜 23:55 - 翌0:55(JST)に放送されていた。2006年4月12日から放送時間を毎週水曜 18:55 - 19:54(JST)というゴールデンタイムに移しTBS系列全国ネット番組に昇格したが、裏番組の『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』(日本テレビ制作。関西地区は読売テレビ)に敗れ、約半年後の2006年11月24日から放送時間を毎週金曜 18:55 - 19:54(JST)に移動。だが裏にはまたしても『ドラえもん』(テレビ朝日制作。関西地区は毎日放送)や『ペット大集合!ポチたま』(テレビ東京制作。関西地区はテレビ大阪)といった強力な裏番組が存在し、結局2009年3月13日の放送をもってゴールデンタイムから撤退、関西ローカルに降格し現在に至る。現在では、TBSをはじめとする一部のTBS系列局で常時ネットを実施しているほか、系列外の放送局でも不定期で放送されている。
テーマの選定に当たっては、番組スタッフがそのテーマに詳しい人物の著書を精読したうえで有名無名を問わず、本番組にふさわしい人物を「カシコブレーン」という肩書きで起用する。さらに、テーマを放送で取り上げることが決まった場合には、カシコブレーンが後述のスタジオ収録へ同席するようになっている。なお、本番組の公式サイトでは、テーマに関連するカシコブレーンの著書を放送後に紹介。テーマによっては、カシコブレーンが取材VTRにも登場したり、本番組の放送がカシコブレーンの著書や関連書の売れ行きに好影響を及ぼしたりすることもある。

スタジオ出演者

本番組では、『ハイヒールのどんなんかな予備校』にも出演していたハイヒール(リンゴ、モモコ)を司会、朝日放送→朝日放送テレビのアナウンサー(岡元昇→八塚彩美→大野聡美→川添佳穂)をアシスタント(放送上の名義はデータマン → データガール)に据えたうえで、スタジオレギュラー陣をカシコチームと凡人チームに大別。カシコチームには、筒井康隆(小説家)と江川達也(漫画家)が毎回揃って出演している。
一方の凡人チームには、番組開始時点では活躍の場がまだ限られていた吉本興業所属の芸人(たむらけんじ、チュートリアル、ブラックマヨネーズ)を矢澤がレギュラーで起用。現在は、たむらけんじが毎週、チュートリアルとブラックマヨネーズが隔週交代で出演するほか、1組の女性タレントを週替わりでメンバーに迎えている。なお、ブラックマヨネーズは2005年、チュートリアルは2006年にそれぞれM-1グランプリ(朝日放送テレビが決勝戦の生中継および関連番組を制作)で優勝。芹那や安めぐみなど、矢澤の方針で無名時代から定期的に登場しているタレントも多い。

番組構成

関西地区のレギュラー放送では、アニメーションによるオープニングムービーを流した後に、当日のテーマに関する再現映像 → 当日のカシコブレーンに関する紹介映像 → スポットCMをはさんで本編に入る。
本編の前半では、カシコブレーンの著書・作品・証言・推理などに沿って独自に制作した再現VTRを流すとともに、スタジオ出演者が解説やコメントをはさむ構成になっている。再現VTRについては、朝日放送テレビの地元・関西地区での放送を念頭に置いているため、ナレーションや登場人物のセリフに関西弁を用いることが多い。その一方で、外国人や海外に関するテーマを扱う場合には、外国人を登場させている。
本編の中盤には、凡人チームの芸人によるロケ企画「ハテナの自由研究」(#番組内容の項で詳述)を挿入。後半は、カシコチームおよび凡人チームに対してアシスタントがクイズを出題したり、スタジオ出演者の一部(または全員)が当日のテーマに関する実験や試技に臨んだりしている。エンディングでは、モモコが筒井に感想を求めた後に、スタッフロールに合わせて歌手(または音楽ユニット)の最新PVを月替わりで流す。
なお、番組開始から第36回(朝日放送〈当時〉では2006年の第1回である1月6日放送分)までは、「納得バナナ」「ハテナバナナ」という小道具を利用した「ハテナバナナチェック」という企画を実施。カシコチームおよび凡人チームのメンバーが、各自で「納得バナナ」か「ハテナバナナ」を自分の席の机へ置くことによって、取り上げたテーマへの“納得度”を評価する趣向になっていた。

収録体制

基本として、隔週水曜日の午後に朝日放送のスタジオで2回分を収録[6]。2007年4月26日放送分からハイビジョン制作(ロケVTRのみ標準画質)へ移行するとともに、スタジオセットも一新された。
収録では番組開始当初から、スタジオ中央の司会席に向かって右からカシコブレーン・ハイヒールリンゴ・ハイヒールモモコが着席。スタジオの右側にカシコチーム、左側に凡人チームの席をハの字状に配している。女性ゲストには、チュートリアルまたはブラックマヨネーズとたむらけんじに挟まれる格好で着席。データマン → データガールを務めるアナウンサーは、スタジオセットの右端(カシコチームの江川の席の右隣)で立ったまま待機する(主に本編の後半で登場)。データガールとして八塚が加入してからは、データガールとハイヒールのやり取りが新たな見どころになっている。また、カシコチームの座席の背後には、筒井の著書(「時をかける少女」など)や江川の作品(「まじかる☆タルるートくん」など)が置かれている。
通算300回目の放送(2011年7月21日放送分)では、「有馬温泉」(神戸市北区)をテーマに現地でオールロケを敢行した。放送開始10周年に当たる2014年には、ハイヒールの2人が本番組史上初の海外ロケで2月上旬にガラパゴス諸島を訪問。同年3月30日(日曜日)15:30 - 17:25の特別番組『ハイヒール結成30周年記念 ビーバップ!ハイヒール ガラパゴススペシャル』と、4月3日のレギュラー版でロケの模様を放送した。
2017年には、『バックトゥーザ!ビーバップハイヒール〜12年間の名作を1時間で振り返るスペシャル〜』と称して、後述する人気シリーズのダイジェストや「ハテナの自由研究」初期の名場面集を2月23日にレギュラー枠で放送した。また、朝日放送(当時)での放送開始13年目に当たる4月7日放送分からは、放送済みの本編動画をTVerで配信。日本国内であれば、後述するネット局以外のエリアでも、放送後1週間限定で直近の放送内容をTVerから無料で視聴できるようになった。このため、オープニングの構成をTVer向けに改めたり、オープニング映像のアニメーションやコーナーロゴを変更したりするなどのリニューアルを実施している。
2017年10月12日放送分で、通算の放送回数が600回に到達。当日は、「かしこブレーン」の筒井に焦点を当てた構成で、東京都内にある筒井の自宅で収録した模様を中心に『ビーバップ!ハイヒール特別編 筒井康隆。この男、何者なのか?』として放送した。この収録には、ハイヒール、江川、ブラックマヨネーズに加えて、「凡人チーム」のゲストとして出演頻度の高い浜口順子が同行。筒井が小説を執筆する書斎を訪れたほか、代表作の1つである「時をかける少女」の執筆に至った背景を、本人の半生を織り交ぜた再現VTRで紹介した。また、事前に視聴者から募集した筒井への質問に本人が答える企画も実施。筒井の妻がロケ、筒井と親交の深い山下洋輔や又吉直樹がVTRコメントで登場した。

関西地区での視聴率

関西地区では、深夜帯の放送ながら、概して高い視聴率を記録。テーマによっては、週間視聴率ランキングの上位(トップ20位以内)に入ったり、レギュラー放送枠以外の時間帯に関西ローカルで再放送を実施したりすることもある。2013年12月30日には、本番組史上初めて、朝日放送(当時)が『ごきげん!ブランニュ』(「ナイトinナイト」月曜枠、通称「ごきブラ」、2016年3月終了)との合同特別番組『なにわの夢の祭典!!ごきブラvsビーバップ ガチンコ7番勝負スペシャル』を関西ローカルで13:54 - 15:54に放送した。
番組史上最高の視聴率を記録した回は、2006年11月30日放送分の「ビーバップ!法医学教室の事件簿」(カシコブレーン:上野正彦)および2010年4月8日放送分の「関西鉄道ミステリー 〜時空を越えた真実を解明〜」(カシコブレーン:川島令三)の16.3%。「関西鉄道ミステリー」については、2010年9月16日放送分の「関西鉄道ミステリー2」でも番組史上第2位の16.1%を記録するなど特に人気が高く、現在に至るまでシリーズ企画を随時放送している(# 番組内容の項を参照)。『朝日放送開局60周年記念番組』と銘打たれた2011年2月24日放送分の15分拡大スペシャルのテーマも、「関西鉄道ミステリー3」であった。

ネット局

放送対象地域放送局系列放送日時備考
近畿広域圏朝日放送テレビ(ABC)TBS系列木曜 23:59 - 翌0:59制作局
関東広域圏TBSテレビ(TBS)土曜 1:25 - 2:25(金曜深夜)遅れネット

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