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  • 121稲瀬りぜる - 18/05/26 19:25:49 - ID:P3LwpPUQ9A

    「の、のらちゃん、その、愛してるゲーム、し、しようなのじゃ……」真っ赤な顔で、狐耳の少女が言う。とはいえ、その声は見た目とは程遠い。のらちゃん、と呼ばれた猫耳の少女は少し驚いた様子だったが、すぐに、人を魅惑で殺せそうな笑みで、「良いですよ、猫松さん」と返した。猫松、と呼ばれた狐耳の少女が、いっそうきょどきょどと落ち着かない様子になる。そして、口を開き、閉じ…「あ、あ、愛してる、のじゃ…」と言った。

    必死で絞り出したような、恥ずかしげな声に。のらちゃんと呼ばれた少女は、満足げに微笑む。そして…つっ…と、手を狐娘の頬に滑らせ、顎へと指を滑らせると同時に、反対の手で、黄金の頭を抱き寄せ、ぎゅっ、と頭を包み込むと、耳に口許を寄せる。そして…「…愛してますよ、猫松さん…」吐息を、ふっと吐き出しそれに乗せるように、甘くじっとりとした声で囁く。猫松、と呼ばれた狐娘は、手から逃げ出す事も出来ず。力が抜ける。

    「の、のじゃ、負け、ま…降参なのじゃ……」呂律が回っているかどころか、思考が回っているかすら怪しい。もはや、抵抗の無意味を悟った狐娘は、猫耳の少女に体を預け、気絶してしまった。「猫松さん…猫松さん?あれ??」これには、猫耳の少女も予想外だったのだろう。驚いて揺り起こそうとするが、その満足げな顔を真正面から見ることになる。「はうっ…」猫耳の少女が息を飲んだ。「負けたのは、私の方ですよ…」

    「だって、正面から顔を見たら、あんなこと絶対……」顔を逸らしながら、猫耳の少女は呟く。その表情は真っ赤で、唇はぷるぷると震えていて。一度は起こそうとした狐娘を、もう一度抱き寄せる。「起きるまでは、ここに居ますからね…」お互いの暖かみに、それぞれ身を任せながら。二人の時間は、ただ二人の為に過ぎていった。〜end〜

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