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  • 18EB-477棲息変異個体 - 18/03/15 21:00:04 - ID:ZFTxhO47+Q

    ―20039_10_21_0235
     ごりはのらきゃっとの背を軽く押した。
    「のら隊長!私は此処の子達を見ときます、そげに付いてやってください!!」

    「ごり、当たり前ですが、チャンネルはオープンのままにしておいてくださいね」

    「のら隊長の声を聞くことだけが楽しみですよ、さ、行って!」
     朗らかに笑いながらアンドロイド達を保護する彼女を置いて、のらきゃっとは頑強な岩盤を踏み砕く勢いで駆けだした。広場に出れば、先程敬礼をしてくれたでちゅう達が、無数に地面に横たわっている。無事なでちゅう達にそげが指示を飛ばしているが、やはり人員が足りていない。

     若いANTが嗤いながら嘲る。
    「バッカじゃねーの?あんなきっしょいのに近づくから巻き込んじまったじゃん。
    やっぱアンドロイドは…はーぁ、使えねぇ」
     奇形生物が居たと思しき箇所は黒く焦げていたが、推定40インチも無い。もしかしたら、巨大化奇形生物では無く、ただの原生生物であったかもしれない。
     のらきゃっとはぷるぷると震えながらも、重症のでちゅうに再生処置を施し始めた。
    そして、若いANTを紅い瞳で睨みつける
    「この事は軍司令部に報告します」

     ANT達は表情を引き攣らせ、何人かは素知らぬふりをして去って行った。
    「え?それって困らねぇ?…どうすっかな…ああ、そうだ!アレだ!!」
     これで帰ってくれれば良い、衛生班のでちゅうに重傷でちゅうを引き渡して安堵する。
    「のら、怪我した子の収容は終わったみたいで…ん?」

     かくん、と、そげの身体が傾いた。ヒトと同じ色の、紅い液体が地面を濡らす。

    「みんな殺しちまえば、証拠とかなくね?」
     ANTの若者の手には、VR鉱石で造られた剣が握られていた。

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