ノスしるべ (ノスタルジア紹介wiki) - BPLってなあに?

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BPLの概要とその楽しみ方についてご紹介

ここでは2021年より実施されているBPL(BEMANI PRO LEAGUE)について、概要とその楽しみ方について紹介いたします。
2022年度のBPLは「beatmania IIDX」「SOUND VOLTEX」「Dance Dance Revolution?」の三機種で行われますが、本記事はIIDXのシーズン1の大会の状況に準拠し作成しています。

(いきなりですが、注記)
この記事の作成日は2022年4月17日であり、作成時においてBPLは「beatmania IIDX」(シングルプレイ部門のみ開催、以下『IIDX』と記載)だけがシーズン1で実施されている状況です。
シーズン2より追加となる「SOUND VOLTEX」および「Dance Dance Revolution」については現時点で大会ルール等の詳細が発表されていないため、本記事はIIDXのシーズン1の大会の状況に準拠し作成しています。

BPLとは?

KONAMI製の音ゲーを用いた競技と、音ゲーが誇るハイクオリティかつ豊富な楽曲を用いたライブをかけ合わせたeスポーツ兼音楽フェスの様なイベントです!!
本来はチームの特色や各選手の個性、細かいルールや楽曲ライブの演出の見どころなどなど、説明や紹介する内容が多岐にわたるコンテンツなのですが、全て解説するととてつもなく膨大になるため、ここでは大まかな概要について紹介していきます。
公式サイト
BEMANI PRO LEAGUE 2022
BEMANI PRO LEAGUE 2021
公式ページ内FAQを見ると、プロゲーマーという役職を成り立たせるための色んな仕組みが伺えて興味深いですね、新しい時代を作るための土台が見れる!
シーズン1の際にはIIDX用語の紹介ページなんかも用意されてましてそれも興味深かったです!




競技としてのBPL

KONAMI製の音ゲーの競技としては、既にノスタルジアでもおなじみのKACが存在しますが、KACは個人での競技である事に対し、BPLはプロ野球の様に企業がプロチームを運営し、剣道の団体戦に近い形式で試合を行い、シーズンの優勝を目指して争うチーム戦の競技であると言う点が大きく異なります。

なお、この記事は
選手が楽曲をプレイして勝負することを「対戦」
対戦を繰り返し、獲得したポイントで勝敗をつけることを「試合」と定義付けて記載しています。

BPLのシーズンの流れ(シーズン2において)

・ドラフト会議

・チーム結成&練習期間

・レギュラーステージ…全8チームの総当たり戦の試合(計28試合)

・クォーターファイナル…レギュラーステージの上位6チームの内3位〜6位による4チームを2ブロックに分け、ブロックで試合を行う(計2試合)

・セミファイナル…レギュラーステージの1位、2位とクォーターファイナルの勝利チームの計4チームが合流し、クォーターファイナル同様4チームを2ブロックに分け試合を行う(計2試合)

・ファイナル…セミファイナルの勝利チーム同士で試合を行う(1試合)

・シーズン優勝チームが決定

・各チームと各選手がシーズンを振り返るとともに次シーズンのプロテストの実施

ドラフト会議について(4/8に実施済み)

KONAMIが実施するプロテストに合格した人(全42名)がシーズン2のドラフトの対象者となり、32人が選ばれてBPL出場選手となります。
よく「プロテストに合格した人がBPL出場選手となる」と勘違いされることが多いですが、プロテストはあくまでドラフト会議の指名候補としてリストにあがるための試験。
BPL出場選手になるには、このドラフトで参戦チームから指名される事によって初めてBPL出場選手となれるのです。
シーズン2ではゲームセンター運営企業がそれぞれプロチームを結成しており(全8チーム)各チーム4人の選手を指名します。大まかな指名の方法はプロ野球で行われるドラフト会議に近いです。

BPL2022参加チーム一覧とドラフト候補者一覧はこちら

BEMANI PRO LEAGUE -SEASON 2- beatmania IIDX ドラフト会議を見てみる


プロ野球のドラフトと大きく違う点としてはシーズン1から既に参戦している6チームは前シーズンの所属選手を残留させる指名が可能と言うことです。
このドラフトの指名から既に競技が始まっていると言っても過言ではありません!!


各試合について

大会ステージごとに試合の対戦回数や課題曲ルール、後述するストラテジーカードの効果が異なるので、これを全て詳細に記載すると非常に煩雑になります。
そのため、この記事では大まかな概要について記載しておりますので、詳しい試合形式やルールについては

BEMANI PRO LEAGUE -SEASON 2-公式ページ内、beatmania IIDX 大会ルール

を確認してみて下さい。

試合の概要

全ての試合は2チームが対決する形式で実施します。
試合ごとに、大まかに分けると先鋒戦、中堅戦、大将戦という3つの種別があります。
チームは各対戦で一人の選手を選出し、選手が自選曲を選び対戦するので、一回の対戦で2曲をプレイすることになります。
一曲ごとに勝利した選手の所属チームがポイントを獲得します。このポイントは先鋒戦<中堅戦<大将戦の順で高くなります。
全ての対戦が終わった際にポイントを比較し、試合の勝敗もしくは引き分けが決定します。

BPLの対戦とKACの対戦では大きく異なる点が2つあり、BPLでは対戦毎に選手が自選曲として指定できる譜面に難易度の指定と、譜面の特性(全6種。スクラッチが多い曲、ソフランが激しい曲等)の指定が課題として提示されます。そのため、選手は課題に沿った譜面を指定する必要があります。
また、各チームは大会ステージごとに配布される「ストラテジーカード」と言う切り札を使い、対戦相手の自選曲を強制的に変更させる事ができます。
そのため、自選曲が潰される可能性があるという2つの点が異なります。

ただゲームが上手いだけじゃなくて、チームで役割分担して戦略的に得意を尖らせたり、武器曲を磨いたりそれをストラテジーされたりの戦略的な戦いが繰り広げられてるんですね!


以下、BPLシーズン1をベースに各対戦の概要を記載します。
先鋒戦
難易度☆8〜☆10までの比較的低難易度の譜面でスコアを競います。近年のIIDXのプレイシーンではこの難易度帯の譜面のスコアは理論値に近いところまで出る傾向があり、一つのミスでも勝敗に大きく影響するため先鋒戦と言えども非常に緊張感のある試合運びとなります。また、ソフランのギミック等ミスを招きやすい譜面を選曲される事も多いです。
中堅戦
難易度☆11の比較的物量が多い譜面でスコアを競います。☆12ほどの密度では無いものの、一定以上の物量をさばく技量、PERFECT GREAT (通称ピカグレ)を切らさない精度、どちらの技術も高い水準が要求される戦いになります。そういった点で見ると、純粋な音ゲーの地力が一番試される戦いかもしれません。
大将戦
難易度☆12(IIDXの表記難易度における最高難易度)の譜面でスコアを競います。
高密度をさばき切るハンドスピード、体力、譜面認識力はもちろん、精度まで問われるハイレベルな戦いになります。当然試合の熱も最高潮です。
特に☆12の譜面ではノーツ数が多いこともあり、途中までは大きくスコアが離れていても終盤で猛烈な追い上げや巻き返しが起こる事もあり、どんでん返しが起きやすい波乱に満ちた対戦になります!!

以上の事を、イラストも併せて解説した記事が

シーズン1の大会ルール

にあるので、こちらも参照してみてください。

(注記 その2)
BPLシーズン2では、以上の試合形式をベースに試合全体のレベル指定が加わり
・☆11までの難易度を上限とした判定の精度を競う試合
・☆12も選曲可能な物量が多い譜面をさばく技術を競う試合
の2種類に分けて実施される事がアナウンスされています。(詳細は現時点で不明)

レギュラーステージでは試合の勝敗で勝点がつき、総当たり戦が終了した際に勝点の多さで順位が決定し、クォーターファイナル以降は勝者が上のステージに進出、及び優勝決定となります。

音楽フェスとしてのBPL

IIDXと言えば23年間という音ゲーの中でも屈指の長い歴史が持つ豊富な楽曲と、「DJシミュレーション」というコンセプトがウリ。
BPLと他のeスポーツとの大きな違いは競技とは別に、試合の観戦者みんなで曲を聴いて盛り上がれることです!!

BPLでは試合開始前や試合中、試合後の合間に様々なDJプレイが披露されます。
BEMANI SOUND TEAMのコンポーザーによるDJプレイはもちろん、外部コンポーザーの出演も予定されているので、難しいことは考えずにお気に入りの楽曲やDJプレイを見つけてみて下さい!!
この点については実際に動画で見てもらったほうが早いので、

シーズン1のDJプレイのリスト

を記載しておきます。ぜひ一度ご覧下さい。

で、結局ノスタルジアプレイヤーはどうやって楽しめば良いの?

長々と書いてきましたが、ここからが本題。
このページをご覧の皆さんが知りたい事は、現状BPL対象機種になっていないノスタルジアプレイヤーがBPLをどう楽しめば良いのかという事ですよね。
そこで、この記事作成者のオススメの楽しみ方を3つ紹介します!!

推しのチーム、選手を見つけて試合を観戦する

現在のBPLプロチームの参加企業は全てゲームセンターの運営会社です。あなたのホームのゲーセンを応援するのも良いでしょう。
また各チームの雰囲気は多種多様。あなたのフィーリングに合うチームを応援するのも楽しいです!!
更にBPLの出場選手は、皆さん音ゲーへの熱い情熱と高い技術を持った人たちばかり。
YouTubeで普段の練習の様子を配信したり、Twitterでゲーセンの行脚風景を紹介したりする選手も多いですよ。

推しのチームや出場選手がいれば、試合や対戦で勝ったときは本当に嬉しかったり、負けた時は本気で悔しかったりします。そんな応援体験はまさにスポーツ。
シーズン1でもあまりに様々なドラマがあったため、ここには到底書ききれませんでした。是非一度各チームや各選手のドラマを追ってみて欲しいです。

また、競技としても各チームの読み合いや各選手の自選曲の選び方でシーズン1は大変盛り上がりました。
特にBPLでは「ストラテジーカード」で自選曲を崩される可能性があるという点で、これまでのKACには無い戦略性が新たに生まれています。
対戦相手にどんな曲をぶつければ勝利できるか。また、ストラテジーカードで自選曲が崩された際はどこまで食らいつけるのか。
チームや出場選手のことを詳しく知らなくても、あらゆる意味でハイレベルな水準の試合は観ているだけでとても面白いので、純粋に競技として楽しむのもオススメです。

音楽フェスとして楽しむ

上記の「音楽フェスとしてのBPL」とも重複する内容ですが、IIDXの楽曲が全然わからなくても大丈夫です。ぜひ気軽に試合を観戦してみましょう!!
YouTubeの配信では詳しい方がコメントで流れている楽曲の曲名を記載してくれる方も多いので、もし気になる楽曲があったら是非メモしてみて下さい。
更にもしかしたら、ノスタルジアでおなじみのBSTメンバーがDJとして登場したりするかも…?

また、興味があればBPLで聴いた楽曲を実際にIIDXで遊んでみるのもオススメ。知っている曲を実際にプレイしてみたときの楽しさは格別です!!

ノスタルジアでの楽曲解禁

すでにシーズン1で実施された方もいらっしゃると思いますが、
BPLの試合を見ることでノスタルジアの楽曲が解禁されるイベントが実施されました。

【シーズン1の解禁曲】※現在は解禁方法なし
おおきなこえで
少女アリスと箱庭幻想コンチェルト

恐らくシーズン2でも同様のイベントが実施されると思われますし、シーズン2ではIIDXの他にも「SOUND VOLTEX」「Dance Dance Revolution」も加わるので、解禁楽曲が増える可能性も高いです。更に充実したノスタルジア生活のためにもBPLを観戦してみるのはいかかでしょうか?

その他のおすすめBPL関連紹介記事などの紹介

BPLは各チームや各選手による配信やイベントや振り返り等の、もっと試合が面白くなるようなコンテンツが多岐にわたり充実。
チームによっては運営しているゲームセンターでアドバイザー(各試合の戦略からドラフト会議の指名の戦略まで考えたり、シーズンの全てを考えている方々です)やプロモーションの方々が応援グッズを配布しています。更には店舗でユニフォームやタオルといった物販を行っているチームもあります。色々探してみると更に試合を観るのが楽しくなりますよ!!

また、ファンによる考察、分析、ファンアート等による応援活動も活発です。(BPL公式が指定した応援用、イラスト用のハッシュタグもあります
色んな人が視聴し、行動し、各々の手段で参加することによってBPLはますます盛り上がります。
BPLの魅力を知るのにおすすめの記事やコンテンツがあれば紹介させてください。
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シーズン1のファイナルステージ直前に書かれた、音ゲーに対して深い愛着を持つ音ゲーライターによるBPLの魅力の分析・紹介記事。

編集者後記

若干駆け足気味ですがBPLの概要と楽しみ方について記載してみました。
前述の通り、この記事は2022年4月17日に作成したため、IIDXの競技シーンを中心に記載しています。
SOUND VOLTEX」および「Dance Dance Revolution?」の大会ルールが公表された際はこの記事の内容では不十分になったり、記載内容を変えたりする必要があるかもしれません。
是非随時修正、変更をお待ちしております!!