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『It Never Entered His Mind』

「言ってる意味がわかんねぇよ」
「そのままよ?」
「責任とるって、セックスするってことなのか」
「ええ」
「やっぱ、意味わかんねぇ」

我ながら大胆だと思う。
真夜中。見張り台の上。船の中でも一番不安定な場所で、私はルフィを口説いている。
板一枚しかない、空中で。心では別段怖いと思わなくても、体は落下の恐怖を知っている。
そういう状況に置かれると、人は口説かれやすくなると言う。それが彼に有効だとは、到底思えないけれど、
半分は自分を煽るため。
足を投げ出して、壁に凭れて座っているルフィに、四つ這いの姿勢で近づいて、顔を間近に見つめたまま。
私はこの男を口説いている。
「言ったでしょう。ずっと悪党に付き従うことで生きてきた。その組織の長に属するのが一番なのよ」
「俺の意見はどうでもいいのかよ」
「あら、いや?だめな理由があれば、教えてもらえるかしら」
「……」
「他に思い人が?…航海士さんかしら」
「ナミは、違う。あいつは、俺をそういう目で見ない。だから、俺もナミをそういう目で見ない」
「そうなの?」
「あいつは、色々理屈が必要なんだ。だから、俺じゃだめだ。それから、確実に守ってくれる男じゃないといやなんだ」
「あなただって守ってきたのでしょう」
「でも確実じゃねぇからな。俺は、自分で手ェいっぱいになって、すぐ忘れちまう。後ろを振り向く頭が、いまいちねぇんだ」
「…そのことで、あなたは傷ついた?」
「まさか。それを代わりにやってくれんのが仲間だ。」
「…そう。それじゃあ航海士さんではないとして……王女様、かしら」

黙り込んでしまった。

…そう。そうだったの。
恋を知らないわけではなかったと、ほっとする反面、あの泣き叫んでばかりいたお姫様に嫉妬する。
私が今この船に乗っていることを、彼女が知ったら、どう思うかしら。
腹立たしいでしょうね。自分の替わりに敵だった女が潜り込んでいて。
「…彼女を、抱いた?」
「抱いた。一回きりだ」
心の底で、歯軋りする自分がいる。
けれど、この男が、どんな風に女を愛すのか、知りたいと思った。
「私では、代りにならない?」
「ばかじゃねぇのか。お前とビビは、全然違う」
「女という意味でよ」
言いながら、シャツに手をかけて、ボタンをひとつ、またひとつ。
「止めろ。体だけで良いっていうのか」
「体だけで良いと言っているのよ」
「…お前は、嘘つきだ」

手が止まる。

黒曜石のような、つるりとした瞳が私を射抜いている。何の思惑も持たない、漆黒の鏡面。
言葉は意味を失い、秘密は全て暴かれ、彼の下に晒される。
服を脱がずとも、私は既に丸裸にされていた。
羞恥に震え、それが同時に悦びであると知る、この心の混沌。

光と闇。善と悪。愛と憎しみ。美と醜悪。
この男はどこにも属さない。ただその中央にのみ、高くそびえる。
「…あなたを知りたいわ、ルフィ」
「怪我すんぞ」
「それでも」
「だから理解できねぇって言うんだよ」
「理解してもらいたいなんて」
「嘘つくな」
「………私を、嫌い?」
「嫌いだったら海に落としてる」
「じゃあ…」
「悪ィ。だから」
「王女様が忘れられない?」
「忘れられないんじゃねぇ、忘れないんだ」

そう言いながら、ルフィは私の体を抱き寄せた。縋った胸は熱かった。
全てが滅茶苦茶に作用する男。どれが本当なのか、わからない。
もしかしたら、真実など、どこにもないのかもしれない。
その心の底を覗き込めば、きっと………発狂する。

「怖いだろ。震えてんぞ」
「…真実を知ろうとするときには、多少の恐怖はつきものよ。でも、乗り越えなければ何も得られない」
「強いんだな。………なぁ、ロビン」
「?」
「ひとつだけ聞かせろ」
体を離して、見詰めてくる。
瞳が。全てを見透かす瞳が。嘘は無駄だと言外に知らせる。
覚悟を、今、決めなければ。
「……何かしら」
「俺とセックスした後でも、笑えるか?心の底から笑えねぇやつは、この船には要らねぇ。約束できるなら抱いてやる」

「……!」
「俺は、お前が心から笑えるやつだと思ったから、乗っても良いって言ったんだ。でも、抱かれることで、できなくなるなら」
「…ならないわ」
「約束できるか?」
「できるわ。…破ったら、殺してくれて構わない」
殺してはもらえないだろうと知りながら、それでも言った。
そのときは、自分で死ねば良いだけ。

「勝手に死ぬことは許さねぇ」

ああ。
………どこまでも、残酷な男。
それでも。
「…私は、私の意志で、あなたに抱かれることを望むわ。それはあなたが好きだからよ」
「やっと白状したなァ」
しし、と笑った。
涙が溢れて、零れる。
そして、唇が塞がれる直前。
彼がどうして王女に恋をしたのか、わかった気がした。
技巧と呼べるものは、何も持っていなかった。
ただ、私の服を剥がし、自分も裸になると、体を重ねて、不器用な愛撫を施し始めた。
唇を吸いながら、胸をまさぐってくる。乳首を強く捏ねまわされて、痛みを訴えると、悪い、と謝って舌での愛撫に切り替えた。
「…は…あぁ…」
「やらけぇな」
乳飲み子のように吸い付いたかと思えば、時々獣のように舐めしゃぶる。
翻弄されて、思わぬ声が溢れ。それに煽られるように、自分の中で情感が高まってゆくのを感じた。
「あぁ、ぁ…あ……」
「案外可愛い声出すんじゃねぇか」
可愛い?!私が?!
額に汗が浮く。顔が熱くなるのを感じた。
気にいった、とばかりに舐め上げられて、先端はきつく尖り、快感はそこから分散して、私の脚の間にある沼地へと緩やかにたどり着く。
それを察知したのか、彼の頭が下がってゆく。臍のくぼみを舌でなぞり、さらに下へと…。
「あんま濡れてねェ…」
俺、やっぱ下手か?と唇を尖らせる。
悪いとは思いつつ、それがあまりにも幼い感じだったので、小さく笑ってしまった。すると、ますます膨れて。
…次の瞬間、にぃっと笑った。
「お前、ずっとそういう顔してろよ」
「え?!」
言ったが早いか、仕切り直しとばかりに、私の頭を抱えて、口づけをしてくる。
舌を差し込み、歯列をなぞり、舌先を絡め。指先は乳房の先端をなぞるように優しく擦る。
「あ、あっん…ま、さか…」
「悪ィな。俺もたまには嘘つくさ」
上手くはねぇけどな、と言いながら、また唇を吸う。
してやられた、と思う間もない。
柔らかく乳房を弄られ、たまらず声をあげてしまう。
首筋を吸い、鎖骨を舌がなぞる。乳首を唇で挟んで、ちろちろと舌先で揺さぶった。
手が脇腹を滑り落ち、今度こそ熱を滴らせたそこへ、指がたどり着く。
手のひらで、恥丘を圧迫しながら、泥濘へと指を差し込んでくる。
「ア!アアッ!ルフィッ…」
体の震えが止まらない。大きく脚を割られて、私のそこは、ゆるゆるとルフィの指で寛げられてゆく。
「ぐしょぐしょだ」
「ああっ!言わないで…!」
顔を覆い隠すと、手首を掴まれて外された。ぬちゅ、ぬちゅ、とかき混ぜる音が聞こえ、羞恥に血が燃える。
あられもない声を上げながら、閉じた瞼の裏で、幾筋もの光が流れた。
「目ェ閉じんな。全部、見ろ」
狂えと言われているのと同じだ。否、と首を振ると、目を開けろ、と再び言う。
指先が、焦れたように陰核を剥き、微かな感触で擦り始めた。
「アはぁっ!!」
顎を仰け反らせて、思わず目を見開いた時。
空に流れる星を見た。

それがふいに翳って、ルフィが覆い被さってくるのを知った。
顔には先ほどまでの余裕はなく、僅かに頬を上気させ、瞳だけが、まっすぐに私を貫く。
首を抱え込まれ、溜息が私の名前を形作った時。
ルフィはゆっくりと滑り込んだ。
「あぁ、は…ぁ………」
瞬きを忘れてしまったかのように、私の目は見開かれたままになった。
ゆっくり抜き差しをする。深く、浅く、揺すぶりながら、私の内側を擦っている。
「熱ィ……」
「あ、はっ、ル、フィ、もっと……あぁ…!」
胸を揉みしだかれながら、捩りこんでくるような挿入感に、喘がされ。ゆらゆらと揺れて、腰がゆっくり動き出す。
ときおり、抉るように突き動かされて。子宮にまで届くのではないかと思う。
「もっと…強く…!」
絶頂が近いと感じる。
だけどもう少し。もう少しだけ。
ルフィの目に映る私。
考古学者でも賞金首でもなく、ただ、好きな男に抱かれ、心の奥底まで剥かれて丸裸にされた、女を。
見ていたいと思った。
目を合わせたまま、唇を重ねた。
強く抱きしめられながら、ルフィの腰の動きが、早く、激しくなっていくのを感じる。
私の内側は、そこでさえ彼を抱きしめたいとせりあがり。
「しま、る…ロビン、イって良いか」
「来て!ああ、私も……!!」
膝立ちになって、私の腰を抱え上げると、ルフィは一層動きを早めた。
膣の前壁が擦られて、あまりに強い快感に、もうこれ以上意識が持たない。
揺さぶられ、切れ切れの息でもう一度だけ、彼の名前を呼びたいと思った。
頭の中が白く光り出す。
「ア、ア、ルフィッ…!アァアッ!!」
叫びながら、意識を手放した。
目を開けると、ズボンだけを身につけ、遊び疲れた子供のような顔で、眠っているルフィの姿があった。
私の体には、シャツがかけられていて、散乱した残りの衣服のなかに、精液を拭ったらしい、彼の赤いシャツがあった。

この寝顔を、この先、何度も見たい。
けれど、彼は果たして私を愛してくれるだろうか。
私にだけ告白させておいて、自分は決して好きだとは言ってくれなかった。
ちくりと胸が痛む。
残酷な男。
だからこそ惹かれた。
彼の真実を知りたいと願った。
いつか見せてくれる日は来るだろうか。それを知っても、私は正気でいられるだろうか。
でも、たとえ知った時に発狂して、心が死んでしまったとしても。
本望だと思う。
私はせめて、その日まで。
心から笑おうと、思った。
                                                end.
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