5/20-29(ルフィ×ナミ)
最終更新: op_eroparo 2010年10月26日(火) 13:26:43履歴
『寒さの感じ方』
--------------------------------------------- 冬・・・雪・・・
一人で航海しているときは冬と雪が大嫌いだった。
凍えるような寒さの中。寂しさが募って。
ベルメールさんやノジコに会いたくなった。
あって泣き言を言いたくなった。
だから・・・冬と雪は。私にとって苦痛だった。
偉大なる航路に入って以来、はっきりいって季節の感覚は無くなった。
色んな気候。昨日はうだるような暑さだと思えば今日は氷の塊が降る。
だから。冬と雪に対しての感情を私はすっかり忘れていた。
昨日、見張りに付いていたチョッパーが嬉しそうに「島だー!雪だー!」って叫んだ。
その声に一番最初に反応したのは。予想通りのバカ。
「ほんとかー!うぉおぉ!ほんとだー!ゆきだー!」もうおおはしゃぎ。
ったく・・・雪ぐらいで大騒ぎするんじゃないわよ。
「俺、雪好きだぁ・・・白いしな♪」・・・意味わかんない。ほんとガキ・・・バカ・・・でも・・・
私は自分で言うのもなんだけど、素直じゃない。
気持ちを伝えることなんて・・・とてもじゃないけどできない。
私は・・・この雪ぐらいで大騒ぎするガキで。バカな。この人を。
とりあえず、食糧なんかも心もとないってサンジ君が言うから、その雪の積もる島に船を寄せた。
「ルフィ!いきなり飛び出すんじゃないわよ!」
「うん!わかった!」言ってるそばから船室を飛び出していった。バカ・・・
「こらー!ルフィ!」どうしていっつもあいつはこうなのよ!
雪降ってるんだから寒いに決まってるのに、いつもの格好で出て行ってしまった。
「だーもー・・・あたしちょっと行ってくるから。船番と食料お願いね!」
返事も聞かず、あいつの分のコートを引っつかんで後を追った。
船を出て。雪に残ったあいつの足跡を追いかける。
少し歩くと。空を見上げてるあいつを見つけた。
しんしんと降る雪。すべてを白く染め上げて。
その中に。あいつがたってた。
「ルフィ・・・あんた・・・寒くないの?」
「ナミ・・・見てみろよ。すげぇ綺麗だ・・・」
「・・・」見上げる。見渡す。真っ白な世界。
「・・・綺麗。」
「だろぉ!」無邪気に笑う。。
「うん・・・」見渡しているとあいつがすたすたと先を行ってしまう。
「ルフィ!まちなさいよ!」
「はやくこいよー!」ふりかえて笑う。・・・やっぱり・・・
「ほら!これ着なさい」持ってきたコートを渡す。
「おぉ!ありがとう。」もそもそと不器用そうに着込んで。
「さむかったでしょー。あんたほんとバカ」
「なんだお前!失敬だな!失敬だぞ!」
「うっさいばか!・・・手だって・・・ほら!こんなに冷たいじゃない!」
しもやけ気味に赤くなったルフィの手を握る。
「・・・たく・・・こうすればちょっとはましでしょ?」
手握ったまま自分のコートの右ポケットに招き入れる。
「あったけぇな」無邪気な笑顔。
「感謝しなさいよねー。こーんな可愛い女の子と手握って歩けるなんてそうそうないわよ?」
「そうだな。」・・・否定しないんだ。まぁ否定したらぶん殴るけど。
「でもよ!こうしたらもっとあったけーんじゃね?」
「え?こうしたらぁぁぁ!」突然だった。気が付いたら抱きしめられてた。
「な?あったけぇ♪」
ルフィの鼓動が聞こえる。胸に抱かれて身動きすることもできなくて。
「ば!ばか!放しなさいよ!」ほんとは・・・
「なんでだよ。暖かいじゃんか。」
「そーゆー問題じゃ・・・」抗うことはできない。口では嫌がっても本当は。
「ナミ・・・あのな。いっときたいことあんだ。」いつになく真剣な口調。
抱きしめられて。私は気が気じゃなかった。あふれ出しそう。後は・・・ほんの少しの切欠だけ。
「な・・・何よ・・・」
「好きだぞ。」・・・もうだめ。。。
「ルフィ?」
「なんだ?」
「好きよ?」
「知ってる。」
「どうして?」
「俺がお前を好きだから。」
「勝手なやつ。」
「知ってるだろ?」
「うん。」
「んじゃいいじゃんか。」
「そうね。」
「好きだぞ。」
「あたしも。」
どちらからとも無い。初めての口付けは。降り積もる雪が見ていた。
その後。私達は何も言わず真っ白な雪の絨毯を歩いていった。
どこまでも続く足跡の平行線。
ところどころにある踏みしめたような跡は。気持ちを伝え合う為の口付けの印。
・・・流石に雪の上じゃ・・・できないもん。
・・・ほんとは・・・私のコートの右ポケットの。
以外に大きい掌から感じる温もりを。全身で感じたかったけれど。
それは。船に戻って。ほかの乗組員が眠ってから。
・・・今日の見張りは確か・・・ロビン。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あたし・・・エッチだなぁ・・・・・・・・・・・・・・・
冬が寒くって本当によかった。
この人と自然に手をつなぐことができるから。
この人の温もりをもっと感じることができるから。
冬の寒さは。愛しい温もりを感じるための最高のスパイス。
あたしは素直じゃないから。あんまり言いたくないけれど。
めったに口になんて出さないけど。
ルフィ?
大好き。
--------------------------------------------- 冬・・・雪・・・
一人で航海しているときは冬と雪が大嫌いだった。
凍えるような寒さの中。寂しさが募って。
ベルメールさんやノジコに会いたくなった。
あって泣き言を言いたくなった。
だから・・・冬と雪は。私にとって苦痛だった。
偉大なる航路に入って以来、はっきりいって季節の感覚は無くなった。
色んな気候。昨日はうだるような暑さだと思えば今日は氷の塊が降る。
だから。冬と雪に対しての感情を私はすっかり忘れていた。
昨日、見張りに付いていたチョッパーが嬉しそうに「島だー!雪だー!」って叫んだ。
その声に一番最初に反応したのは。予想通りのバカ。
「ほんとかー!うぉおぉ!ほんとだー!ゆきだー!」もうおおはしゃぎ。
ったく・・・雪ぐらいで大騒ぎするんじゃないわよ。
「俺、雪好きだぁ・・・白いしな♪」・・・意味わかんない。ほんとガキ・・・バカ・・・でも・・・
私は自分で言うのもなんだけど、素直じゃない。
気持ちを伝えることなんて・・・とてもじゃないけどできない。
私は・・・この雪ぐらいで大騒ぎするガキで。バカな。この人を。
とりあえず、食糧なんかも心もとないってサンジ君が言うから、その雪の積もる島に船を寄せた。
「ルフィ!いきなり飛び出すんじゃないわよ!」
「うん!わかった!」言ってるそばから船室を飛び出していった。バカ・・・
「こらー!ルフィ!」どうしていっつもあいつはこうなのよ!
雪降ってるんだから寒いに決まってるのに、いつもの格好で出て行ってしまった。
「だーもー・・・あたしちょっと行ってくるから。船番と食料お願いね!」
返事も聞かず、あいつの分のコートを引っつかんで後を追った。
船を出て。雪に残ったあいつの足跡を追いかける。
少し歩くと。空を見上げてるあいつを見つけた。
しんしんと降る雪。すべてを白く染め上げて。
その中に。あいつがたってた。
「ルフィ・・・あんた・・・寒くないの?」
「ナミ・・・見てみろよ。すげぇ綺麗だ・・・」
「・・・」見上げる。見渡す。真っ白な世界。
「・・・綺麗。」
「だろぉ!」無邪気に笑う。。
「うん・・・」見渡しているとあいつがすたすたと先を行ってしまう。
「ルフィ!まちなさいよ!」
「はやくこいよー!」ふりかえて笑う。・・・やっぱり・・・
「ほら!これ着なさい」持ってきたコートを渡す。
「おぉ!ありがとう。」もそもそと不器用そうに着込んで。
「さむかったでしょー。あんたほんとバカ」
「なんだお前!失敬だな!失敬だぞ!」
「うっさいばか!・・・手だって・・・ほら!こんなに冷たいじゃない!」
しもやけ気味に赤くなったルフィの手を握る。
「・・・たく・・・こうすればちょっとはましでしょ?」
手握ったまま自分のコートの右ポケットに招き入れる。
「あったけぇな」無邪気な笑顔。
「感謝しなさいよねー。こーんな可愛い女の子と手握って歩けるなんてそうそうないわよ?」
「そうだな。」・・・否定しないんだ。まぁ否定したらぶん殴るけど。
「でもよ!こうしたらもっとあったけーんじゃね?」
「え?こうしたらぁぁぁ!」突然だった。気が付いたら抱きしめられてた。
「な?あったけぇ♪」
ルフィの鼓動が聞こえる。胸に抱かれて身動きすることもできなくて。
「ば!ばか!放しなさいよ!」ほんとは・・・
「なんでだよ。暖かいじゃんか。」
「そーゆー問題じゃ・・・」抗うことはできない。口では嫌がっても本当は。
「ナミ・・・あのな。いっときたいことあんだ。」いつになく真剣な口調。
抱きしめられて。私は気が気じゃなかった。あふれ出しそう。後は・・・ほんの少しの切欠だけ。
「な・・・何よ・・・」
「好きだぞ。」・・・もうだめ。。。
「ルフィ?」
「なんだ?」
「好きよ?」
「知ってる。」
「どうして?」
「俺がお前を好きだから。」
「勝手なやつ。」
「知ってるだろ?」
「うん。」
「んじゃいいじゃんか。」
「そうね。」
「好きだぞ。」
「あたしも。」
どちらからとも無い。初めての口付けは。降り積もる雪が見ていた。
その後。私達は何も言わず真っ白な雪の絨毯を歩いていった。
どこまでも続く足跡の平行線。
ところどころにある踏みしめたような跡は。気持ちを伝え合う為の口付けの印。
・・・流石に雪の上じゃ・・・できないもん。
・・・ほんとは・・・私のコートの右ポケットの。
以外に大きい掌から感じる温もりを。全身で感じたかったけれど。
それは。船に戻って。ほかの乗組員が眠ってから。
・・・今日の見張りは確か・・・ロビン。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あたし・・・エッチだなぁ・・・・・・・・・・・・・・・
冬が寒くって本当によかった。
この人と自然に手をつなぐことができるから。
この人の温もりをもっと感じることができるから。
冬の寒さは。愛しい温もりを感じるための最高のスパイス。
あたしは素直じゃないから。あんまり言いたくないけれど。
めったに口になんて出さないけど。
ルフィ?
大好き。
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