オーバーロードwiki

　ここでいう”ギルド”とはユグドラシルにおけるプレイヤーによって構築され、組織運営されるチームの事である。ギルドの構成員は最大で１００人。
　ギルド間戦争や世界発見ポイント等でギルドポイントを稼ぎ順位を競い合っている。
　下位バージョンに”集団(クラン)”が存在する。ギルドはクランとは違って、様々な利点がある。

　ギルドを登録するにはクエストをこなす必要があり、八種類のちょっとしたイベントの内どれかを完全にクリアすると手に入れることができる「ギルド設立申請書の巻物」が必要になる。*1
　ギルド設立申請書の巻物に規定に従って必要項目を入力すればギルドが出来上がるが、あとでミスしたと思っても修正が利かない項目が数多く存在するので、ギルドの成立にあたっては色々なことをきちんと決める必要がある。
　特に重要なのは二つ。”ギルドネーム”と”ギルド長”である。あとから修正できないため、これがきまらずなかなかギルドに移行できないクランも存在する。*2

　このランキングは構成員におけるレベル平均、世界発見ポイント（未探索ダンジョンを攻略する等で加算される。）、ワールドアイテム保有数、資産ポイント、本拠地ポイント、ＰＫの際のポイント移動、ギルド戦時のポイントなど無数の値の集計によって出されている。噂によると課金している金額もとかいう説もあったりする。*3
　WEB版では上位ギルドとは公式の発表におけるポイント上位１０ギルドのことを呼ぶ。

　ギルドホーム系ダンジョンをクリアすることで、その場所の占有権を手に入れることができる。占有権は一つのギルドに一つだけで、他の占有権を得ようとするのであれば、前に手に入れた物は破棄しなければならない。
　また、ゲーム内通貨で借りることのできる拠点も存在するが、大きくいじれるほどリソースは大きくない。
　ギルドの本拠地はその大きさや備えなどに応じて、常時金貨を消費していく作りとなっている。例えば食料の自給自足率などもその一環で、ギルド拠点を支配することによって生じる収益が足りないと、その分の金を稼いでこなければいけなくなる。そしてここに拠点の罠発動時の費用や、傭兵モンスターの費用などの諸々が加算される。
　敵対ギルドから攻撃を受けるなどして、これらの費用が急激にかさんで計算が狂い破産に追い込まれることもありえるので十分注意しなければならない。
　ギルドホームには一日一定額までなら修復費用がかからないというシステムがあり、戦闘などで破壊されても無料修復金額内であればギルドの損失にならない。　ナザリックでは上階層のような侵入者が多く来る場所は費用が非常に安く設定されていて、逆に第九階層等は高額に設定されている。*4

　これはユグドラシル拠点製作システムのチェック機構である。
　難攻不落の城を作る為に、入口を完全に封鎖して誰にも侵入させない。これは、さすがにゲーム的観点から見て許される行為ではない。　このような侵入困難な拠点を作らないよう、監視するという意味でアリアドネというシステムがある。*5

　アリアドネによるダンジョンのチェック項目には

• 入口からダンジョンの心臓部まで一本の糸で繋がっていなくてはならない。
• 内部を歩いた際の距離がどの程度で、扉の枚数がどれくらい。

　等があり、多岐にわたる。
　このルールを逸脱したダンジョンをユグドラシル上にアップした場合、ペナルティが発動し、ギルド資産が一気に目減りしていくことになる。

• POPモンスター……本拠地を守るNPCで三十レベルまでのモンスターが自動的にわき出る。殺されてもギルドに出費があるわけでもないし、一定時間でまた復活する。ただし、外装を変えたりAIを組み換えたりはできない。POPモンスターにはそれぞれ既定の維持費がかかり、アンデッドならゼロだが、生物、それも巨体であればあるほど維持費がかかる。
• NPCを自作する権利……本拠地毎にきめられたポイントのNPC製作可能レベルがあり、これを振り分けて好きなようにNPCを製作できる。これらのNPCはPOPモンスターと違い、外装、AI、武装もいじることができ、種族やクラスをプレイヤーと同じように設定できる。こうやってPOPモンスターよりはるかに強いNPCを作り、重要拠点に配備することが可能である。死んでしまった場合はギルドが復活の資金、それもレベルに応じたものを支払えばペナルティ無く復活できる。

　などが幾つかある。

　NPC製作可能レベルは城程度の弱い拠点では最低ポイントである７００レベル*6があり、攻略が超キツイ場所ほど高く、最大は３０００レベル級の物が九つの世界にそれぞれ一個の計九つ存在する。
　また、ギルドホーム系ダンジョンを初見クリアすると拠点ポイント増加ボーナスがあると思われる。*7
　他にもNPC製作可能レベルを増やす方法として、課金アイテム（恒久は高い）やワールドアイテム（WEB版では外見だけは描写してある）やギルドマスターが特別な職に付く、等があるらしい。*8

　ギルドの象徴たる存在で、各ギルドに一つしか所持できない。かなり巨大なデータまで搭載することができるため下手すると比類ない武器にもなるが、これを破壊された場合はギルド崩壊を意味する。だからこそ、ギルド武器はその巨大な性能を発揮することなく、最も安全な場所に保管されることが多い。
　崩壊した場合、そのギルドに所属していたメンバーは『敗者の烙印』というものを常時、頭上に浮かべることとなる。別に特別な効果は無いが、屈辱の証である。この敗者の烙印をなくすには、再び同じメンバーでギルドを立ち上げるしかないという。
　敗者の烙印が無ければ成れないクラスやギルド武器を破壊したことのある者しか成れないクラスが存在する。
　また、武器を破壊することで強くなるクラスがあり、そのクラスを持った者がギルド武器を破壊するとワールドチャンピオンをはるかに凌ぐ程になる。*9

　かつてはユグドラシル上に数千を超えるギルドが存在していたが、最終日の時点で８００弱ほどのギルド数にまで下がっていた。*10

ギルド
名称	説明	出典
アインズ・ウール・ゴウン	難攻不落として知られるナザリック地下大墳墓を本拠地とするギルド。加入条件は社会人であること、そして異形種であること。(隠し条件としてメンバーの過半数の同意が必要。)　PKに代表される行為を行うことで、より強大になっていたギルド。全ギルド中最多の11個ワールドアイテムを保有している。最盛期はギルドランク九位。	1-016
ネコさま大王国	とある城を占拠したギルド。NPCをすべて猫、または猫科の動物で作っていた。	1-031
燃え上がる三眼	会員登録制の有料情報サイトの運営者らが作ったギルド。スパイを上位ギルドに潜り込ませ情報を盗むという悪質行為を行っていた。怒りが頂点に達した上位ギルド達が襲い掛かり崩壊を迎えた。	7-029
セラフィム	天使系種族しか入れないギルド。*11　最盛期はギルドランク一位。	11-253
千年王国	ギルドの旗印は鶴。	11-453
トリニティ	上位ギルド３つが対２ｃｈ連合を目的に、連合して出来たギルド。第一『the Father』、第二『the Son』、第三『the Holy Spirit』というギルドの連合である。WEB版でのギルドランク一位。	WEB：「設定」
ワールド・サーチャーズ	新たな発見をすることだけを追求した冒険者ギルド。WEB版でのギルドランク二位。ワールドアイテム『グライアイ』を持つ。 このギルド程世界を発見したギルドは無い。公式が望んだ楽しみ方を最も具現したギルドである。	WEB：「設定」
２ｃｈ連合*12	関連ギルドを全て含めると総数千人を超える超巨大ギルド。全盛期は三千人もの人数を有していた。巨大であり問題を起こすことも多く、その為上位ギルドの大半が敵対的である。かつての戦いで本拠地を破壊され、全てのワールドアイテムを奪われた経緯を持つ。WEB版でのギルドランク三位。	WEB：「設定」
海外ギルド	日本語の会話や読み書きが出来る人間のみで構成された親日ギルド。	WEB：「設定」
声優ギルド	声優のみで構成されているギルド。人数は少なく、アビリティも低いが、無数の親衛隊ギルド(非公認)を持つ。その動員力は下手するとユグドラシル第一とも言われている。	WEB：「設定」
傭兵魔法職ギルド	１００人の構成員が全員１００レベルの魔法使いであり、ワールドディザスターを５０人近く抱え込むギルド。その圧倒的な殲滅力は笑ってしまうほどであり、ギルド戦争でこのギルドが付いた場合、そちら側の勝利が確定するという。ただ、その分接近戦に弱い。	WEB：「設定」
その他	WEB版ではギルド：アインズ・ウール・ゴウンに匹敵するギルドとして「アースガルズの天空城を保有したギルド」、「ヘルヘイム最奥の氷河城を支配したギルド」、「ムスペルヘイムの炎巨人の誕生場というフィールドを支配したギルド」の三つが挙げられた。	WEB：「知識」

• ナザリック地下大墳墓は初期NPC製作可能レベルが2250あり、ここにボーナス500が加わり合計2750レベルとなっている。*13
• 都市などのホームは税金が入るので維持が楽らしい。*14
• ダグザの大釜というアイテムを置いておけば維持管理費として金貨を失っていくが、自給自足率をオーバーしてモンスターを配置できるようになる。*15
• ワールドチャンピオンだけでギルドを作らないかという意見が出たが、３人の反対があったため途中で頓挫したという。*16
• 城未満のNPC製作可能レベルがない拠点は課金アイテムを使ってもNPCは作れないらしい。*17