「わたしは残酷で冷酷で非道で――そいで可憐な化物でありんす」
メインデータ
名前シャルティア・ブラッドフォールン
shalltear bloodfallen
種族異形種(アンデッド)
異名鮮血の戦乙女
役職ナザリック地下大墳墓 第一〜第三階層守護者
住居第ニ階層死蝋玄室
属性邪悪〜極悪
カルマ値:-450
種族レベル吸血鬼(ヴァンパイア)
真祖(トゥルーヴァンパイア)
Lv.10
Lv.10
職業レベルワルキューレ/ランス
カースドナイト
クレリック
ブラッドドリンカー*1
など
Lv.5
Lv.5
Lv.10
Lv.?
残りLv.60
サブデータ
年齢身長140cm
趣味嗜虐・性行為全般性別
創造主ペロロンチーノ声優上坂すみれ
登場web 書籍人気投票5位 8,496p
◎画像はpixiv 冬扇様から「シャルティア」を許可を得てお借りしています。二次配布、無断使用などは禁止です。

種族 Lv.20 職業 Lv.80 合計 Lv.100


概要

 シャルティア・ブラッドフォールンとは、ナザリック地下大墳墓第一、第二、第三階層「墳墓」に配置された階層守護者である。
 「馬鹿な子ほど可愛い」を体現した愛されキャラ。ヤツメウナギ。偽乳。

 書籍化に伴い大幅に戦闘力が強化されたが、見た目だけはほとんど変わりがない。*2
 また、web版での役目の一部が書籍新キャラに取られたり、おバカな性格が他の性格変更キャラとやや被るなど、その扱われ方は割りを食ってる感がある。
 頭のいい書籍アインズの足を引っ張るためにストーリー変更の役回りをするという可哀想な子。*3

外見

 長い銀色の髪を片方に集め、肌は白蝋じみた白さ、瞳は真紅。
 服装は漆黒のボールガウン(舞踏会用ドレス)。スカート部分は大きく膨らんで、かなりのボリューム感を出している。
 フリルとリボンの付いたボレロカーディガンを羽織り、レース付きのフィンガーレスグローブを付けているため、肌はほとんど出ていない。*4
 記述は無いがキャラクターの絵を見る限り、ドレスと色を合わせた大きなリボンの付いたフリルのあるヘッドドレスを被っている。
 完全武装時は真紅の全身鎧を装備し、ワルキューレそのものの姿になる。*5

 上記の美しい外見は偽りの姿であり、単純にデザインしたギルドメンバーのイラストが上手く、なおかつ立体化が上手くいったからに過ぎない。本来はヤツメウナギと称される禍々しいモンスター『真祖トゥルーヴァンパイア』が彼女の真の姿である。*6
 なお更に上位種の始祖オリジンヴァンパイアはより化物然としているそうだが、本編ではそれに該当するモンスターは出ていない。

 一見巨乳のように見えるが、実は貧乳でパットを何枚も重ねている。
 創造主のペロロンチーノは貧乳吸血鬼でイラストを依頼したが、出来上がったイラストが巨乳だったため「貧乳を恥じてパットを何枚も入れている」という設定が加えられた。*7
 真っ平らすぎて激しく動くとパットがブラジャーごとどっかにいく。*8

性格

 「エロゲーイズマイライフ」と豪語した創造主であるペロロンチーノから、エロゲーに有りがちな設定をてんこ盛りにされてシャルティアは生まれた。*9
 「サド」や「マゾ」を始め、「死体愛好癖ネクロフィリア」などの設定を持ち、彼女はアインズの骨格を「神の造形」とベタ褒めし、同じく死体のユリも好みで「男女どっちでもOK」な性癖である。*10
 また、間違った廓言葉(くるわことば)で喋るという設定も持っており、一人称は基本的に「わたし」ではあるが、一日一度は「わらわ」を使うようにしている。*11
 だが気が動転したときや、怒ったときは普通の喋り方になるので、本人は意識して廓言葉を使っている模様。

 性格は嗜虐心が非常に強く、相手を見下し、一方的に蹂躙することに性的興奮を感じ、殺人そのものを楽しんでいる。
 いたぶる事も当然好きだが、だいたい直ぐ殺してしまうので、ソリュシャンの「じっくり楽しむ」という話を聞いて感心していた。*12
 ヒステリーなところもあり、web版アルシェ曰く「山の天気よりも変わりやすい」とのこと。
 そんなときはだいたいシモベ兼妾のヴァンパイア・ブライド達が犠牲になるらしい。

 頭が悪いというほど悪いわけではないのだが、基本的に自分が圧倒的強者かつ上位者だと自負しているため、相手を見下し快楽に興じた結果、判断を誤る危うさを持っている。
 さらには血を浴びると、スキル「血の狂乱」が発動することで判断能力を失い、殺戮衝動に捕らわれてしまう。
 主人であるアインズからでさえ、考えの逆張りをされるなど頭脳面での信頼度は低い。
 
 他の守護者から「まぁシャルティアだから」という程度で扱われているが、普段は階層の巡回警備、領域守護者の意見を取りまとめ、警備状況の確認、どこぞの駄犬と違って忠勤を尽くしている真面目な娘である。

 番外編『がーるずとーく』ではアルベドの自室でのお茶会で出された紅茶が、あまりにも高価なものだったため気後れし、カップに手を伸ばすのを躊躇う描写がある。また、匂いを嗅ぐだけで銘柄を当てる等、紅茶への潤沢な知識を持っている。

強さ

 魔法職だったweb版から、書籍版では前衛信仰系職になって階層守護者最強に繰り上げられた、ナザリック地下大墳墓最強のNPC。*13
 守護者特色:序列一位「総合力最強」*14
 シャルティアはガチのクラス構成であり、単体で物理攻撃、魔法攻撃、補助、治癒、回避が可能で、索敵を除く全てを行うことが可能。*15
 全てが高水準で噛み合わさっており、総合力最強の名は伊達ではない。ガチのクラスを選択した結果なのか、ステータスも頭一つ分他の守護者より高くなっている。
 戦士系ではなく信仰系魔法詠唱者であり、「クレリック」と「ワルキューレ/ランス」という肉弾戦が得意な信仰系のクラスを修めている。
※ただし、信仰系のクラスを修めているが、アンデッドであるため通常の回復魔法は使用できない。*16
装備・スキル・魔法
 防具こそ伝説級アイテム止まりだが、武器は神器級アイテム「スポイトランス」を所持。*17
 与えたダメージを吸収する武器の能力と、「血の狂乱」による攻撃力増大のコンボは凶悪なものとなっている。
 他にも信仰系魔法や、MP消費で必中となる「清浄投擲槍」、攻撃と防御を兼ねる「不浄衝撃盾」、能力値の同じ人造物を生み出す切り札「エインヘリヤル」などある。
 アンデッドは疲労が無いため、相手に殺されない限りは暴れ続ける事が可能。
 武器耐性を持っており、有効な武器は銀製である上に一定以上の魔力を内包するか、圧倒的魔力が込められているか、ある特定属性の武器のみ。*18

 クラス「カースドナイト」の特徴として、強力な治癒魔法でなければ癒えない傷を与えることが出来る。だがクラスのペナルティとして、レベル40程度の低位のアイテムは破壊されてしまうため使用できない。*19 食器とかそういった道具は壊れないが、戦闘に使えたりするアイテムは壊れるみたいな感じらしい。*20
アインズの評価
「プレイヤースキルを加味しないなら上の下。全身を神器級にしたら上の中。相手によって装備品を変更できれば上の上に肉薄する」
「スペック上のシャルティアの正しい運用方法は、敵のリソースを削るために、矢のように放って敵陣で暴れさせること」
アインズが考えるシャルティアの評価 11-056〜057
 アインズはシャルティアに勝利したが、あくまでも課金アイテムをじゃぶじゃぶ使った周到な事前準備とシャルティアが相手を侮ったという戦略・戦術的な勝利である。もしあの時に、分身(エインヘリヤル)を召喚してその間に準備を整え、攻撃魔法とスキルを打ち尽くしてから血の狂乱を発動させて、接近戦をやられた場合は間違いなく撤退していただろうと発言している。

 死霊系魔法職のロールプレイで構成されたアインズにとって、シャルティアは天敵と言える存在である。アンデッドであるためにアインズの得意魔法がほとんど効かず、逆にシャルティアはアンデッドに効果的な信仰系魔法を幾つも持っている。肉弾戦にも長けるため、後衛職であるアインズにとっては非常に分が悪い。コキュートスの判断では「アインズの勝算は三割」。アインズ自身の判断は、見栄やブラフの可能性もあるが「七割」*21
 余談だが、アインズの切り札「The goal of all life is death」の対策になる蘇生アイテムを創造主のペロロンチーノからこっそり渡されており、アインズは「俺対策のつもりか?こんちくしょー!」とぼやいていた*22
web版
 web版ではカースド・ナイトの他に「カースド・キャスター」のクラスを修めており*23、こちらも「カースによるアイテム破壊」のペナルティがある。web版ではクレリックではなく*24、魔力に長けた「プリーステス」などである*25
 戦闘力は竜人セバスやアウラ(魔獣&魔法)より劣り、作者の感想返しでは最低限以上の装備をしない条件で序列4位。*26
100レベルNPC比較


作中の動向

 謎多き異世界に転移したアインズは情報収集を何よりも重視した。
 見た目人型NPC達がそれぞれの任務のために出立し、シャルティアは「武技、魔法、世界情勢に詳しい犯罪者の捕獲」を命じられた。
 その任務中に野盗のアジトを襲撃するが、持ち前の性格が災いして武技を使える戦士であるブレインを逃してしまう。
 さらにある理由から「災厄の竜王」を討伐するためにスレイン法国から派兵された漆黒聖典と鉢合わせになり交戦。種族特性を超えて精神支配を受けてしまう。
 数多の偶然が重なり合った不幸がシャルティアを襲った結果だった。

 操られたシャルティアは討伐に向かったアインズと激しく争い敗北する。
 その後、ナザリックの玉座の間にて5億枚の金貨を媒介にして復活した。この戦いはアインズの支配者としての覚悟と成長を促す事となる。
決闘後
 アインズは己の浅慮な判断からなったものとし、シャルティアは罪には問われなかった。
 だが、残念ながらナザリック出立からの記憶を一切覚えていないことが事態に拍車をかけた。
 「正体不明の強力な敵がいる」 この事件以降、守護者にはワールドアイテム対策としてワールドアイテムの所持が許され、ナザリックの警戒レベルは数段回上がることとなる。
 彼女は酔えもしないのにバーで呑んだくれ、アインズから一応の罰を与えられたものの、大きな心の傷は消えることはなかった。
 作戦行動をするには性格とスキル「血の狂乱」による暴走を危惧され、彼女は功績を立てる機会から遠ざけられてしまう。

 リ・エスティーゼ王国の王都での一大作戦「ゲヘナ」でも、シャルティアは目立った役目を与えられずにゲートを使ったタクシー兼物資運搬人として黙々と仕事をこなす。
 その途中でかつて逃したブレインと再び対峙するのだが、またも逃してしまい作戦会議中に自分のセリフで立てたフラグを見事回収してしまうのだった。
魔導国建国後
 ナザリックの警備を行いながら、兵を輸送、物資を輸送、報告書付きのリザードマンを移動、特別な任務を与えられていないシャルティアは運搬人としての仕事が板についてくる。
 そんな中、アインズの身辺警護という大役をまかせられ、アインズとアウラと共にドワーフの国へ向かう。
 その道中の彼女の行動は、アインズの行動を参考にするために行動全部をメモに取るなど、読者を非常にハラハラさせた。
 しかしアウラのサポートや自制と滅私の心で、読者の「11巻でシャルティアはどんな失敗をするんだろう」という下馬評を大きく覆し、見事任務を終え歓喜のあまり咽び泣きするのだった。
 だがシャルティアが残した失態はブレインという形でまだ残っている。
 明記されてはいないが、『ペタン血鬼航空』と言うフロストドラゴンの航空便など外の移動関係を管理していることがルプスレギナ・ベータから語られている*28
web版
 web版では野盗のアジトで同じくブレインと対峙。
 書籍とほぼ同じ流れで野盗や冒険者相手に見境なく大暴れしたため情報を若干漏洩させてしまったが、ブレインを吸血して従僕化させたのである程度は任務成功している。
 漆黒聖典がそもそも法国を出ていないので遭遇せずそのままナザリックに帰還する。
 
 web版にはアルベドが居ないため、基本的にアインズの秘書の立ち位置になっている。
 では内務能力や作戦立案能力があるかというと、そういった描写はあまり見られず、おバカキャラであることに変わりはない。
 活躍というよりもアインズと舞踏会で踊るなど、立場から来る役得が多いキャラである。

装備

  • スポイトランス …… 神器級アイテム。与えたダメージの数パーセントを吸収し、装備者を回復するデータクリスタルばかりで作成されている。*29
  • 真紅の全身鎧 …… 伝説級アイテム。書籍ではアインズが使った神器級の武器で防具が破壊された。
  • 背中の翼 …… 飛行能力の有無を記述捜索中。
  • ワールドアイテム …… アインズが8階層から持ってきたワールドアイテム。本来はオーレオール・オメガのものだった。

スキル

魔法

他キャラクターとの関わり

  • ペロロンチーノ
    • 創造主。本心ではアインズよりも優れていると思っているらしい。
  • アインズ
    • 愛しき君。美の結晶。敢闘賞兼残念賞兼慰労としてペロロンチーノが使っていた百科事典をアインズから下賜された
  • アルベド
    • 正妃争いをしているライバル。大口ゴリラ。たまに意気投合してアウラをひかせている。
  • アウラ
    • チビ助。「仲が悪い」という設定がある為よく口喧嘩をしている。本気で嫌っているわけではない。
  • デミウルゴス
    • 「それと最初に注意をしておくが、シャルティア!」
  • ソリュシャン・イプシロン
    • 嗜虐趣味を持つ者同士気が合う。
  • エントマ・ヴァシリッサ・ゼータ
    • うわー エントマには近寄れないわ
  • 吸血鬼の花嫁(ヴァンパイア・ブライド)
    • ナザリックPOPモンスターのシモベ兼妾。性行為からストレス発散用の玩具まで幅広く活躍している。
  • ルプスレギナ・ベータ
    • 「残念美少女」「男胸」などシャルティア事を例えている。
  • ブレイン・アングラウス
    • 使えない爪切りから使える爪切りにランクアップした。web版では捕獲されてナザリック入り。
  • カイレ
    • 白地にドラゴンの刺繍が入ったチャイナ服を着たおばあちゃん。死んだ。
  • ペタン血鬼航空 フロド05便
    • ナザリック初カルネ村着。フロストドラゴンの航空便

その他

  • 『吸血鬼幻想』元ネタ考察・推察サイト:Tomb of the Overlord *36
  • 女性守護者では唯一処女ではないが、異性経験は無い。
  • 「カースドナイト」の他に、web版では「カースドキャスター」というクラスも取得していたが、書籍では記述が削られた。取得しているかは不明。
  • 神祖カインアベルを信仰しているが、雑魚イベントのボスだった。*37
  • WEB版アルシェに使っていた18禁グッズ(ギャグとかプラグとか尻尾とか)はユグドラシルに存在しないアイテムの為(作るための技能がいらない為)、シャルティアが一から製作した。*38
  • ルプスレギナと違い、「招待された家にしか入れない」という吸血鬼の伝説を持つが*39、本当に入れないわけではない*40

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