大崎家は奥州探題の家柄で、斯波家兼が畿内から陸奥国に本拠を移し家兼の子の直持が先祖が領していた下総国香取郡大崎にちなんで大崎氏を名乗った。
その後出羽国に羽州探題として最上氏を置いた。
戦国時代までには権威は失墜し大崎地方の有力国人へと転落した。
葛西氏と領地を巡って争う。
11代義直の時に家臣の古川持煕や氏家直継らが謀反を起こすが独力では鎮圧できずに伊達稙宗の助力を得て鎮圧した。
しかしこれにより大崎氏は伊達氏より稙宗の次男大崎義宣を義直の養子に迎えたため従属下に置かれる。
義直は天文の乱で義宣を討ち取り伊達氏の吸収は免れたが独立とまではいかなかった。
義直の子の12代義隆は最上義光に妹の釈妙英を嫁がせ関係強化し、さらに蘆名盛氏とも親交を深めた。
葛西晴信とは争いが絶えなかった。
1586年に義隆の寵童同士の争いから内紛が起き重臣の氏家吉継や富沢貞運らが背き伊達政宗に援軍を頼んだ。
伊達政宗は叔父の留守政景や家臣の泉田重光らに1万の兵を率いさせ大崎領に侵攻した。
中新田城の守将の南条隆信や鶴楯城主の黒川晴氏の活躍により伊達軍は潰走し、泉田重光らを人質にとった。
その後重光を最上義光が引き取り和睦した。
しかし小田原征伐に参陣せず改易された。
義隆は旧領復帰を目指すが果たせなかった。
その後は上杉景勝に仕え会津で死去したとも関ヶ原の戦い後に最上義光に仕えたともいわれる。
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