プロレスリング・飛翔

夜桜漆「⋯⋯何だか、思いの外あっさりとした結末になってしまいましたね。勝てたのは大変喜ばしいのですが、何なんでしょうこの気持ちは⋯⋯。私にも分かりません」

Hina「この前負けた時は泣いちゃったけど、今回は泣きません。⋯⋯でも、悔しいです⋯⋯。
これで麻衣さんは4連勝、はっきり言ってほとんど決勝進出確定だと思います。残り1枠、そこに私が入れる可能性は0⋯⋯とは言いませんけど、限りなく低いです。それでも、私は可能性が無くならない限り諦めたりしません。何事にも一生懸命、それが私のポリシーですから⋯⋯！」

S・セリカ(トイレで胃液を嘔吐した後、イソジンで何度もうがいをする)
Ｓ・セリカ「ううっ、き、気持ち悪い…。まさか２回も唇を奪われて舌を入れられるなんて不覚ですわ。しかも物凄いアルコールの香りが…。ワタクシ意外と潔癖なのでこういうの駄目なんですわ。う、また…胃液が…うぶっ…す、すみません…」
(口元を押さえながら再びトイレに駆け込み嘔吐)

ソフィア・F・スティール「わたくし、ソフィアのセクハラショー、今宵より新章開幕です。反則負けを恐れるのをやめたわたくしは、もう誰にも制御不能でして♡」

吉川あさひ「⋯⋯あれっ？ 私さっきまで試合してて───あっ、そっか。芹澤選手のハイキックで半失神になって、負けたんだった⋯⋯。うぅっ⋯⋯ハイキックもらったところ、まだ痛みますね⋯⋯。これでデビューから5連敗⋯⋯次こそは、ってあと何回言えばいいんですかね⋯⋯」

雛居白「背中と腰が⋯⋯言葉にできないくらい痛いです⋯⋯。ズキズキ？ グワングワン？ よく分かんないですけど、とにかく痛いですね⋯⋯。サソリ固め、耐えた、耐えたけど⋯⋯もうあんな痛い思いはごめんです⋯⋯」

フローライト「……ぁ……にさ…………した…………」（謎の電波により、試合後のコメントが聞き取れない状態になってしまう）

龍造寺ユキノ「はぁ、はぁ……掴み所のない蹴り技で翻弄され、後半はサブミッション地獄に落とされて……口惜しいですが、試合の運び方や勝ち方をわたくし以上に心得ているように感じました。十字架に捕らえた時の様子は可愛らしかったですし、お客様の反応も大変良かっただけに、あの流れで決め切りたかったですわね。……フローライト様。今日は悶絶させられてしまいましたが、次は貴女の悶え声をたっぷりと聞かせて貰いますから……覚悟していてくださいな。ありがとうございました！」

菜ノ花「さてさて、いよいよデビュー戦かぁ〜。相手は誰かなぁ〜？ 今はトーナメントやってて私と同じくらいのレベルの新人さんがいないからなぁ〜。ここ最近飛翔の初リングの相手をいっぱい任されてる、かもめ先輩とかかな？ ⋯⋯あっ、対戦カード出てる。どれどれ⋯⋯え〜とっ、、、───んん？ 望月、美芳⋯⋯？ ───え、えぇ〜〜っ！？ しゃ、社長さん！？」



【観戦レポート】
第9試合では、今日がデビュー戦の菜ノ花が登場。そんな菜ノ花のデビュー戦で対角に立つのは、なんとプロレスリング・飛翔の社長である望月美芳。異例のデビュー戦となったこの試合、菜ノ花の健闘や如何に───

«1:12» 望月、菜ノ花の胸元にチョップを打ち込んだ！ これがプロの、それも上澄みのプロのチョップ！ 乾いた音が会場に響き渡り、堪らず菜ノ花ダウン〜！

«2:27» チョップひとつで菜ノ花からダウンを取った望月、スリーパーホールドで絞める！ 菜ノ花、このまま秒殺コースかぁ！？

«3:23» スリーパーホールドを解いた望月、再び菜ノ花の胸元にチョップをお見舞いだぁ！ しかし菜ノ花、今度は倒れない！ むしろ胸を突き出してもっと打ってこいとアピールだぁ！

«4:51» 菜ノ花のアピールを無視し、望月は再度スリーパーホールドに捕らえる！ 菜ノ花、望月の流れるような技の展開を前に、防戦一方だぁ！ どのタイミングでやり返すのか、それとも⋯⋯

«6:07» そんな心配は杞憂だった！ ここで菜ノ花、ニート式コブラツイスト！ 股間へのクロー攻撃も同時に行い、望月の口から甲高い悲鳴を響かせてみせる！ ここから反撃の狼煙を上げるのかぁ！？

«7:25» 続いて、ニート式三角絞め！ 望月の顔を股間に埋めつつ、頸動脈も絞めていくぅ！ 望月、これは効いているのか！ 少しばかし表情から余裕が失われているように見受けられるが果たして───！？

«8:49» ここで菜ノ花、必殺技のフェイスシッティングだ！ 社長の顔に尻を乗せる、という侮辱行為を平然とやってのける！ そのメンタル、恐るべし！

«10:29» しかし、菜ノ花の健闘もここまで───最後は望月のヘッドロックに捕まると、あえなくギブアップ！ 社長である望月が新人の菜ノ花を容赦なく打ち負かし、当然と言うに相応しい勝利を収めました！

｜総括｜
異例のデビュー戦となった今回ですが、菜ノ花選手は実にいい経験をしたと思います！ 望月選手も多少なりとも手加減はしていたと思いますが、これだけの実力差で10分の試合を魅せられるのは、それは才能のひとつだと思います！ 今後とも目が離せない選手ですね。

(ライター：kansen_reporter)



菜ノ花「⋯⋯10分かぁ、まぁ持ち堪えた方かな？ 移籍とかでもない、ただの新人の私が社長にここまで仕留めるのに時間を要させたっていうのは、結構価値のあることだと思うんだよねぇ〜。
それにしても⋯⋯あぁ〜、まだ頭痛いなぁ⋯⋯。望月社長、容赦なさすぎですってぇ。次はもう少し新人に優しくしてくださいねっ⋯⋯！」(少し不貞腐れて退場して行った)

【観戦レポート】
この第32回大会を締めるメインイベントは、この試合が飛翔での2戦目となる紫蘭ユイと、勝つも負けるもレフェリー次第のところがあるシスター・フィオナの対決。前回小湊かもめのダイビングフットスタンプに沈んだ紫蘭が2戦目で飛翔での初勝利を挙げるか、それとも飛翔でのキャリアで勝るフィオナが磐石の試合運びで封殺するか。実力者同士の1戦、勝利の女神が微笑むのはどちらの選手なのか───

«1:35» フィオナ、まずは挨拶代わりのささやきスリーパー！ スリーパーホールドに捕らえられながら、耳元で何やら囁かれている紫蘭───いったい何を聞かされているんだ、紫蘭の顔がみるみるうちに赤くなっていくぅ！

«3:10» 紫蘭の顔面に、フィオナが腰を下ろした！ フェイスシッティング───紫蘭の呼吸を封じつつ、恥辱を与えていく！ お尻に敷き潰されて何もできない紫蘭、これは屈辱的だぁ！

«4:28» フェイスシッティングでスタミナを削られた紫蘭、コーナーに追いやられてしまった───あぁ〜っと、ここでフィオナが靴を脱いだ！ そのまま蒸れた足裏で紫蘭を顔面ウォッシュ！ ラフレシアウォッシュの洗礼が、17歳の女の子を襲うぅぅ！

«6:08» 紫蘭、ここで反撃に出る！ フィオナの首を掴んで持ち上げる───ネックハンギングツリーかぁ！？ あぁ〜っと、しかしフィオナが急所キックでこれを脱出！ 蹴り上げられた紫蘭の急所は果たして無事なのでしょうか！？

«7:29» 開始から7分半、ようやく紫蘭の攻撃が決まった！ 脳天を襲う強烈な蹴雷、ハンティングホラーで反撃開始だぁぁ！

«8:33» 追撃の串刺しニーリフト！ フィオナ、胃袋がひしゃげるほどの一撃に堪らずダウンだぁ！

«10:03» フィオナ、ここでネックハンギングツリー！ そのまま得意技のネックハンギングボムを決めるのか！？ 「さっきのお返しです、えいっ！」───いやっ、紫蘭の急所キックがそれを拒んだぁ！ やられたらやり返す、紫蘭が切り返しの急所キックで事なきを得ましたぁ！

«11:40» しかし、直後にフィオナのエクスタシーバイブレーションが紫蘭を襲う！ デルタ部分に小刻みの振動を与え、屈辱の沼へと引きずり込む！ 紫蘭、必死に耐えるぅ！

«12:55» エクスタシーバイブレーションで虐められた紫蘭を、グレープフルーツクローが追い討ち！ 急所を掌握される17歳、ツラい時間が続きます！

«13:56» 再びラフレシアウォッシュの洗礼だぁぁ！ 試合時間もそれなりに経ち、蒸れ蒸れのフィオナの足！ 1回目の時とは比にならない悪臭を纏い、紫蘭を顔面ウォッシュで処していく！

«14:56» 鼻が曲がりそうなほどの悪臭を纏っての顔面ウォッシュを耐え抜いた紫蘭、ネックハンギングツリーで反撃だ！ 散々好き勝手してくれたフィオナに、紫蘭の絞首刑が執行されるぅぅ！

«16:03» 「よくも17歳の大事な急所を掌握してくれましたね！ この怨み、この技で100倍返しにしてあげます！」───紫蘭、体格差をもろともせずにフィオナをグレープフルーツクローに処しつつ持ち上げた！ 必殺のリフトアップスクイズ、このままフィオナのアソコのジュースを搾り尽くしてしまうのかぁ！？

«17:22» リフトアップスクイズを解いた紫蘭、間髪入れずに串刺しニーリフトをお見舞いしていく！ ダウンするフィオナ、しかし紫蘭はフォールにいかない！ こんなもんじゃ怒りは収まらないというわけかぁ！？

«18:39» 「断罪の時です！ 覚悟っ！」───紫蘭、再びリフトアップスクイズ！ 試合を決めにかかる！ レフェリーのお咎めが先か、フィオナのジュースが枯れるのが先か！ あぁ〜っと、レフェリーが注意！ ここのリフトアップスクイズでは決めきれなかったぁ！

«19:47» 「私に辱めを行うとは、懺悔をさせて差し上げないとですね」───フィオナ、リフトアップスクイズの御礼に恥辱の懺悔室をお見舞いだぁ！ 仰向けの紫蘭に、容赦のない顔面騎乗！ 無理やりお祈りポーズを取らせ、懺悔させる！ 紫蘭、自らの行いを懺悔しながら敗北してしまうのか！？ フィオナ、踏み付けフォール！ 1⋯⋯2⋯⋯、あぁ〜っと、紫蘭が返す！ フィオナ、ここで決めきれずぅ！

«21:06» 「懺悔が足りなかったようですね。追い飯ならぬ追い懺悔、今度はしっかり反省してくださいませ」───フィオナ、無慈悲な恥辱の懺悔室2連発ぅぅ〜！ 紫蘭に懺悔を促す！ フィオナのお尻に、紫蘭が懺悔の度に出す声が吸収されていく！ たっぷり懺悔を引き出し、そのままフォール！ 1⋯⋯2⋯⋯ス、っ！？ なんと、フィオナがフォールを解いた！ 紫蘭の行いは、この程度の懺悔では許されないというのかぁ！？

«22:03» 「はぁっ、はぁっ⋯⋯懺悔すべきはフィオナ選手、あなたの方です！ 僭越ながら、この私が裁きの鉄槌を下してあげます！」───最後の力を振り絞り、紫蘭がハンティングホラー！ 裁きの鉄槌が蹴雷となり、フィオナの脳天に降り注いだ！ そのままフォールし、3カウント！ フィオナ返せず！ 22分を超える激闘は、紫蘭のハンティングホラーで幕を閉じました！

｜総括｜
2人の技と技の激しいぶつかり合い、見ていてとても気持ちいいものでした。反則技を織り交ぜつつの試合運び───似ている部分もある2人ですので、今後はバチバチにやり合って高め合っていってもらいたいですね。

(ライター：kansen_reporter)



紫蘭ユイ「あぁ〜、もうしんどいですって⋯⋯。試合時間22分って何⋯⋯スタミナも精魂ももう尽きちゃいましたよ⋯⋯。はぁっ、はぁっ⋯⋯フィオナ選手の針の穴を通すようにレフェリーの目をかいくぐって反則技を仕掛ける技術、これほどまでに驚異的だとは⋯⋯。私には真似できないですししようとも思わないですけど、戦ってみて思い知ったというか⋯⋯。でも、今日は私の勝ちですから。⋯⋯恥辱の懺悔室、あのままフォールされてたら返せてたか怪しいけど(小声)」
シスター・フィオナ「この接戦をモノにできなかったのは悔しいですが、ここは素直にユイ選手の技のキレを褒めるしかありませんわね。…とはいえ、私の香り、たっぷりと覚えてくださったようですし、次回の懺悔が楽しみですわね」

試合結果
第31回大会	第32回大会　 フレッシュガールズカップ2023	第33回大会