SimCityシムシティ（2013年版）攻略情報wiki

やあみんな!　僕は Robert Perry 。シムシティの物理エンジン担当のエンジニアだよ。建築物に関わる事項と、その他諸々の問題について、日々こなしてる。シムシティ開発はマジ楽しいよ。

僕らは「what you see is what we sim(君が見るものは、僕らがシミュレーションした物だ)」というフレーズを使うんだけど、これに関して僕ら本気だ。なぜ物理エンジンは重要なのか？　物理は、街で起こっている事象をシミュレーションする道具なんだ。僕らはGlassboxと、物理エンジンを組み合わせることで、より深いシミュレーションを行なってきた。シムシティの建物はすべて、この物理エンジンで計算されているんだ。建物は、物理エンジンがそこにかかる力をシミュレートした上で、地面に立っている。あるモジュールが建物に来た時、その建物は反応する。もし、複数のモジュールが来たときは、それらすべてが反応する。もし、何かの物体が建物にぶつかったら、これまた反応が起こる、その物体にモジュールが組み込まれているからね。

災害は、様々な形態で、ゲーム中の物理現象を引き起こすから、物理エンジンが最も活躍できるイベントなんだ。例えば、小さな隕石は、建物を石塊に変えてしまうけれど、大きな隕石だったら瓦礫の山は低くなるし、その周辺には焼け焦げた地面が広がるだろう。僕らの物理エンジンは、とてもグレイトなシミュレーターで、そのおかげでシムシティに奥深さとか、微細なニュアンスを付け足してくれるんだ。でも、不得手な事柄もある。そのひとつの例としては、乗り物だ。輸送チームは、乗り物に関する大量の仕事をこなしてくれたけど、そこに物理エンジンが活躍できる場はあまりなかったんだ。もう少し具体的に言うと乗り物の旋回、接合、操縦における細部の挙動なんかだね。乗り物が動くようなサイズにおいては、僕らの物理エンジンは、消費するマシンパワーに見合うような、十分な成果を挙げることができなかった。

また、物理エンジン単体では最高の解答は得られない。僕らは様々な達人たちと協力してやってきた。例えば、竜巻のシミュレーションなんかは、シムシティという範囲を超えてしまったよ。これについては、ある達人の協力を得て、物理エンジン中での粒子系挙動解析を行うという複合的な手法を用いた。台風は、建物や自動車を吸い込み、漏斗状のアニメ化された粒子系の中でぶん回される。そしてその後、シームレスに物理エンジンに引き渡されるんだ。台風は最終的に、巨大なミキサーみたいに、君の街を噛み砕き、建物や乗り物を吹き飛ばすだろう。

僕らは、先週フェイスブックの公式サイトで四種の災害についてアナウンスしたね。すでに話しのは隕石群と竜巻だ。その他のものってことでまずはUFOなんだけど、これはシムを誘拐して資源を盗んでいくやつだ。こいつはレーザーを使って建物を薄切りにしていく。典型的な、エイリアン的行動だね。あと、気に留めておいて欲しいんだけど、僕らはもう少し時間が経ったら他の災害についても明らかにしていくつもりだ。

僕が今日話したことは、新シムシティにかかってる期待のごく小さな一部分だ。君も知っているように、災害はいつもシムシティの重要な位置を占めてるし、今作では、今までよりもずっと良くなるはずだ。間違いなく、建物が崩れ、破片が飛び、材料は粉々になる。このシムシティは奥深く細密なシミュレーションから出来ているんだ。物理エンジンは、より精細な事象の上に僕らを立たせてくれるし、究極的には、より一層大きな喜びをシムシティにもたらしてくれるだろう。僕は、みんなが災害に夢中になっている、って話を聞くのを楽しみににしているよ。