世界観

歴史(おおまか)

魔物

トレイン

暗黒域

異界

◇【種族(だいたい)】◇

人族

亜人族

魔人(族)

土人族

森人族

精霊種

◇【勇者】◇

選ばれし者。人族等の倍の成長限界・成長速度・膨大魔力・【神格】を有する。
また、他の神格に対する鋭敏な感知能力を有している。
更に属性に対するカウンターである【七天の塵界】と呼ばれる魔法を有する。
それは選ばれし選定の両具足であり、火、水、雷、地、風、光、闇属性の中から二つに対する圧倒的支配能力を持つ。
もう一つ隠された魔法があると睨んでいるものも居る様だが・・・?
世界に最大4名存在するようで、勇者が子を成す事でその子が勇者としての能力が相続される。
子を成した勇者は勇者としての能力を失うらしい。

◇【魔王】◇

立ちふさがりしもの。人族等の倍以上の成長限界・成長速度・膨大魔力・【神格】を有する。
また、他の神格に対する鋭敏な感知能力を有している。
世界に最大4名存在するようで、魔王が死す事でその【神格】が原理不明の移動を果たす事で継承される。
魔王が誰かに打倒された場合は、魔王を撃破したものが魔王を継承する。
勇者が魔王討伐に関わった場合は、『全世界からのランダム』で魔王が継承される。
この際に魔王となる者は知性のあるものと決まっており、魔物が魔王となることは無い。
そして魔王となった選ばれし者は強制的に魔王として最低限の強さの階位まで力量が引き上がる。元々強い者はそれに応じた強化がされるらしい。
この強さの引き上げの際、とある衝動に精神が耐え切れず、暴走や発狂死する場合もあるようだ。

魔王眷属

勇者不在で魔王を次代魔王と共に討ち、魔王の継承の際にその身に対応した次期魔王と同質の神格を宿した者。
その影響で魔人となっており、神格保有等の恩恵を得るようだ。

神格

勇者や魔王が有するもの。保有者に様々な恩恵をもたらすとされる。
神代弩竜やQBのように勇者、魔王以外でも保有している場合もある。
本人の気質・器、それから近い代での同神格保有者にそれぞれ影響を受けて
勇者と魔王に、魔王眷属はその神格に応じた影響を受ける。

神格兵装

【強力な魔王や勇者が生み出す力の器】
それは神格を内在するものに神格が適合し、更なる力を引き出すことで初めて展開される…神格の『形態』。
大まかに『型』と『形態』の表記に分けて分類され、この組み合わせ次第で性能が大きく異なる。
<『型』>
  • 【限定】一時的に顕現して効果を発揮する型。特徴として、最も燃費が低い。ある程度は適合者の如意に扱う事が可能で
         『紅魔の魔王』の【神槍】は手元への引き戻し効果があるなど、使い勝手が良くすることが可能のようだ。
  • 【顕現】一度具現してしまえば、永続してこの世に物質として残り続ける型。具現した物はその分野に於いては最高レベルでの能力を保有する。
         更に固有の効果を有しており、顕現型は大まかに内部に 『顕現』以外の効果を保有している。
         セイバーの【約束された勝利の剣】は『顕現型武装形態』ながら『限定型衝撃』能力を保有している。但し、固有効果の燃費は最悪の部類らしい。
         この型は衝撃形態と組み合わさる事は無い。
  • 【概念】因果干渉を行う型。『形態』の意味合いを変える型であり、『武装』はパルスめいた概念的攻性防壁のように
         『空間』は土地の質を根源レベルで覆したり、『材質』は使用者の権能として発現する。『衝撃』の場合、主にタイムリープめいた現象を引き起こすようだ。
<『形態』>
  • 【武装】読んで字の如く武装。武具のような形態を成す。
  • 【材質】特殊な材料や、或いは一部の術や魔法を強化する増幅炉の素等。【生命繊維】は材質形態に当たるようだ。
         更なる加工次第で、顕現型の違う形態の遺物に派生できるものもあるらしい。もっとも規格は限定レベルまで落ちたりするようだが。
  • 【空間】『空間』形態は周囲の空間を変質させ、その中に特殊なルールを発生させる。
         其れは周囲を隔離させ、時に使用者の好きに一部の現象を引き起こす。
         因みに『顕現型空間形態』を『限定型』のそれと同じ使用法が出来る者は過去にも存在しないらしい。
  • 【衝撃】ブッパ。主に属性を詰め込んだ一撃必殺の飽和攻撃が特徴的で、大抵が遺物に付属してたり、
         或いは神代の化け物どもは【大魔法】と称してぶっぱぱなすらしい。肉体的器が強大だったり、頑丈な遺物だからこそ負荷に耐えて全力を放てるもののようだ。

遺物

骸殻

因子

【限定】『型』【顕現】『型』【概念】『型』
【武装】『形態』<神槍「スピア・ザ・グングニル」>
<狩桜月>
<煌黒たる陽炎>
<全て遠き理想郷>
<骸殻>
<幽波紋>
<約束された勝利の剣>
<神秘円飾>
<輪廻眼>
<不落の氷楯>
<聖なるヌンチャク>
<久遠の九神>
【材質】『形態』<【秘具】>
<天地乖離す開闢の星>
<【秘具】>
<天地乖離す開闢の星>
<罪姫・正義の柱>
<生命繊維>
<皇帝特権>
<全て遠き理想郷>
【空間】『形態』<招き蕩う黄金劇場>
<枯渇結界>
<王の財宝>
<スキマ>
<銀の鍵>
<凍れる時の秘法>
【衝撃】『形態』<鬼王之穿撃>
<大魔法>
<神格砲>
<約束された勝利の剣>
<天の理>





◇【属性】◇

・『魔力源』無
・『基本属性』火、水、雷、地、風
・『陰陽(いんよう)属性』光<闇<光<・・・(以下ループ)
・『支配属性』幻、元

『魔力源』

『基本属性』

『陰陽属性』

『支配属性』

◇【魔術・魔法・異能】◇

詠唱

【魔術】

詠唱、術式により効果を引き起こす、魔力運用のカタチを構成・発生に導く技術。
難易度によって下級から上級に分かれ、其れより上のものを弩(人外)級と称する。
その仕組は、世界及び魔力ある箇所と干渉し、相互して自身の魔力を消費することによって
支配下に置いた『現象』を操ることである。
短縮・連射等も理論上可能だが、其れに合わせ難易度も上昇する。

廃晶紙

【魔法】

魔術と結果は同じだが、その実、世界との適合によって詠唱の必要なく、結果となる
現象を引き起こす『奇跡』の力。故に魔術よりも有効そうに見えるが、代わりに
使用者の絶対数は魔術より少なく、固有的であるため扱える数もあまり多くならない。

【異能】

正確には『特異能力』の略称。自身の単なる一芸、得意な行動能力が、純粋に極まる、
或いは魔力と関わることで特殊な変異を生じ、能力として冠せられる領域に達した現象。
魔法でも魔術でもない奇異な結果を導き出す、それらとは又異なる進化の証。
スキルが極限まで進化しちゃうとだいたいこっち認定される。

【竜種】

竜種とは【亜竜<レッサー>】【弩竜<グレーター>】【帝竜<ロード>】と大まかに3種の規格に分かれて区別される魔物。
この規格の基準は純粋な力とサイズで判断されるもので、成長するに従い、亜竜→弩竜→帝竜となる。
成長に応じて種としての覇気を身に着けるようになり、帝に達すると周囲の竜は跪き此れに従うという。
現在残っている伝説は帝竜のものに脚色を加えたモノが多いらしい。そもそも現存しているモノは生きた伝説とされるレベルだとか。
帝竜が2体居るだけで対処次第では国が滅びるとか、1体でも闊歩していると国が危険らしい。

【神代弩龍】

神代に生きた龍。人其れを神代弩龍と呼び、天に座し、神の如き力を備えた七本の世界の柱。などと伝えられている伝説の存在。
おとぎ話では「奴らはその身を以て災害とともに現れ、世界の敵と定めたものを討つ災いだ」とも
その話の最後には「人も滅ぼされぬように戒めよ」なんて注釈が必ず付いているとの事。
「七本の柱」とは基本・陰陽属性を指し、火、水、雷、地、風、光、闇。
そして属性ごとに存在した千年を生き最も強大な力を持つ帝竜が<世界の意志>に選ばれる事で神代弩龍となる。
七龍の内、どれかが欠員したとしても自動で新たな神代弩龍が生まれる仕組みだったらしいが、現在はこの機能が働いていないらしい。

【化身】

正体不明の生命体?秘具と呼ばれるものから生み出されるらしい。
化身を見たものは狂気判定が掛かり、判定に失敗したものは一時的に身動きが取れなくなってしまう。
この判定は勇者でさえも成功することはできずに行動不能となってしまう強力なもの。抵抗できるのはごく一握りの者に限られる。
一見無敵な様にも見えるが、この狂気判定は初回のみであり、一度狂気判定に失敗してから一定時間経過により行動可能となった者には
<限定・狂気耐性>がスキルに追加され、狂気への耐性を得ることができ、化身と遭遇しても狂気に陥ることがなくなる。
更に、神格を用いた攻撃でしか化身にダメージを与えることができない性質を持つ。
化身は体内に神格保有者などを取り込み、存在を安定させなければ燃料切れを起こして短時間で自滅するらしい。
ワラキアが作成したものはゼリー状のヒト型。在野のトレインを率いて現れたのは安定した巨大な生命体だったことから
複数の形状があり、作成者も別の可能性がある。

【秘具】

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正体不明のもの。神格を感じないが、神格兵装並の力を感じるとか。
聖王国のワラキアはこれに選ばれたと言っていたが・・・?
  • 神格兵装としての能力は『顕現型』『材質形態』にして、『限定型』『材質形態』の能力を持つ。
  • 外見が宝石の様なもの、どこぞへ放り捨てても、次の日には手元に戻っている。『この何面体かも定かでない宝石』。
    まさか2つ以上存在し、【本来なら見せることも禁じられている】。
    正式な所有者が関わっていない限りは。『特定される』鏖殺者達が駆けつける。
  • 通常、持つだけで『狂気に飲み込まれる』
    • 所有者は『肉体と人格を作り替えられる』。 普通変貌し、最早元の物体を保ってはいない。
  • 【化身を呼び起こす】。感情の機微、意志、欲望に従って。
    化身を呼び出す以外にも、 『その手の力を応用した技能』をあるいは扱える。
  • 【探知無効】(所有者がらみなら特定されない。)
  • 【最大級の遺物】先述の、通常物体では再現できぬ事項の多さゆえ。
  • 【そして出元は不明】。
  • かつて所有者は『大十字九郎』と『マスターテリオン』。
    カイムが退治した『マナ』と呼ばれる狂った少女。
  • ―――曰く、勇者と魔王の死後、奴らに関わり、『我々』に辿り着くだろう
    ものを、その例外なく排除する―――
    悪意の塊であり其れが終わり次第、残った外的要因を手際よく滅ぼす『システム』であり。
    ドラゴンいわく『泳がせているのだろう』。


【御使い】<サウザンド>

とある情報を知り口にしたものを歴史から抹消する監視者。詳細は不明。
曰く、"奴らの【真名】は、武器であり弱点である。其れは権能を振るうための役割<ロール>だ"
つまり普段は偽名を使っており、真の姿を表すとき、その力は周囲に隠せるものではなくなる。との事。
更に曰く、"彼らは【秘具】というものを持つものを擁護し、 其れが破滅を齎すならば養殖する"
それが肥え太って、自家中毒を起こすまで。【御使い】は『そいつ』そのものに不干渉であるという。
―――"【秘具】とは曰く、【化身】を孕む権能。そして【御使い】も同じく化生であり、【秘具】から生まれるものを崇拝する者なり"―――

御使い関係の事を口に出すと、世界のどこに居ようと察知されてしまい
口にした者に対して御使いが集団リンチを仕掛け、情報を知ったものを抹消しにくる。
真の姿を現すと神格以外の攻撃は通じなくなり、周囲の生命に対して狂気判定を強いるようになる。

後世からの考察めいた謎の単語群

◇白き主と黄金の剣閃◇

  • とある時期に散発的な活躍をしたと噂される団衆<クラン>、及び『真黒髪翼』にて
    その存在をテーマと後世においてごく限定数で取り扱われた群上戦記のことを指す。
    このクランの実在は疑わしく、執筆当時の『真黒髪翼』も「嘘半分」以外の言葉をノーコメントで通しており、
    半ば都市伝説にあやかったとの説が有力である。
    現在はいても解散しているものと見るものや、歴史の影を覆い隠すための方便との否定的な
    視方が大半であり、その真偽は今を以って明らかとされていない。

◇白き主

  • 三十数年前に現れたとある召喚士の異名、諢名の一つと謳われる称号。
    記述には残っていないが苛烈な人物とされ、また死霊の術、召して喚ぶ術を万全に繰り、
    万機を翻して見せたとの風評から、死を以って死を払う、白い死神であったとも詩人にもてはやされた。
    また一説には、最強の召喚術師がその称号を持つのだとも。
    その二十年ほど後に、同名を冠したとあるクランの存在という都市伝説が見受けれれたが、
    死神のその時代に現れず、都市伝説との関連性は不明である。

◇『黄金の剣閃』

  • とあるクランの都市伝説の、後半の名称部分。
    英雄譚、叙事詩的な響を感じられるが詩篇が詠われたことはまるで無く、
    単なる語呂合わせと考えられる。
    無論、都市伝説と併せ、その命名理由はまるで明かされることはないだろう。

◇土に還る、還す

  • 広義における死、及びミームの消失転換を意味する比喩的言葉遣い。
    元来『要の神』の教義において、亡骸を土に還すことは大地への感謝と、生命が生きた証を尊み、
    それを世界へと刻みつける儀式そのものだった。
    現代においても多少の宗教観の転換があれど、根本的な思想は変わらず、最終的に
    遺体白骨を埋葬し供養してもらうことが道徳として根付いている。
    別の宗教観として『地獄』『冥界』といった造語を作ったものはいたが、定着するには至っていない。

◇『要の神』<サークリング・ゴッド>

  • この世界における宗教神。
    守護神、地母神、女神とも伝承され、伝記などでは
    天啓や使命を受け、そのまばゆき慈愛の光と女神の面影を垣間見たものすら居たという。
    『土還』、及び『円環』と称される輪廻転生の教えを最初に説いたものだと云われ、
    黙示録の複頭の龍を率いたとも、決して読み解かれぬ断章を残したとも、眷属たる神の獣を
    黄昏の世に遣わしたなど、歴史的に証明できない話が数多く散見されるが、その人びとへの恩恵は
    常に疑いを抱く必要性を感じさせなかったという。

◇暴君

  • 現代における聖王国の皇帝と云われる存在。
    革新的指向と広い視野を併せ持ち、就任期序期においての多大なる粛清を行ったとも、
    合理と民の平和のために数多くの政策を成るに至らせたとも、その人格、
    人間性の判別は現在の風評では判別しがたい。
    その通名から豪傑であると予想されたが、謁見をしたものが言うには、絶世の美と覇気、
    それによって畏怖すら感じさせえた『女帝』であったとのことである。

◇天士(セラブス、ケルビム)

  • 熾天使、智天使とも。聖王国における少数精鋭特殊部隊の名。
    セラブス(セラブ)は6枚羽の神の偶像、ケルビム(ケルブ)は4枚羽の神の偶像から着想され
    その名称と役割を決定された。
    前者はケルビムよりも高位の六人組の熾天使部隊、後者は四人組の智天使部隊、
    いずれも暗部に近い活動を、過去の王は私兵として用いてきたようだ。

◇『御使い』

  • 過去の資料と見受けられたものはいずれも解読ができない、或いはそうされないよう
    全て念入りに焼却されており、いずれかからの解明は不可能であった。
    その字面から何らかの使命を授かったものと推測できるが、あまりの資料の少なさに
    正体の判別は非常に困難であり、考古学者の間で解明が進められている。
    何故ここまでこの時代においてまで情報の隠蔽が成立したのか、我々は過去存在したと
    みられる彼らの存在に、偏執とも見える畏怖を感じ取った。

◇『英雄王』

  • 三大魔王ギルガメッシュ。千の時を超えし、黎明にして不滅の王。生ける神話。
    四つに分かたれた伝説を得て、その身を人魔の王として豪臨せしめ、真都アルマを
    建国、歴史の黎明という萌芽から大木へと至るまで、我々の歴史を見守り続けた、
    まさしく人理を司る楔そのものといえる存在であった。
    十数年前を最後、幾百の年月振りの大演説を以って引退、その座を相応しきものに
    明け渡した。
    その演説は今でも伝説と称されるが、或いは彼らしくない言い回しが数多く存在した、
    と一部の分析家は語っている。

◇魔霧渓谷

  • 北大陸の数分の一を占める大領域。三重の暗黒域を煮詰めて逆に生態系を
    固めてしまったその環境は煉獄とも、最後の迷宮<ラストダンジョン>とも称された。
    その領域を踏破したものは、莫大な富と名誉が約束される、英雄として誉れを受けるなどの言い伝え、
    また北大陸では伝承レベルで三大魔王『大魔王』が住まう地として崇められていた。
    現在では暗黒域が停滞したため瓦解し、戯れを楽しむ魔王はその残骸の果てに去ったと
    噂されているが、確認はできていない。

◇大陸本土

  • 我々の住む大陸。ここで言う『本土』とは、大陸棚及び極東領域も含めた
    人類の現旧居住地そのものを指す。
    新たに発見された新天地・暗黒大陸と差別するための名称だが、各国の盟主が協議を取る中で、
    この大陸本土そのものの名称を定めようという動きが見受けられているようだ。
    現行有力な名前としては『アウズ・トゥリア』とのことだが、完全決定はされていない模様。

◇天塔

  • その正体を何故か歴史から秘され、調査しても碌な報告が過去に見つからなかったという
    無人無魔の迷宮塔。
    だが、十数年前を契機に、オーバーテクノロジーである古代魔道具の残骸や、珪素コンクリートといった、
    同じ我々の文明なのかと疑わしい数々の遺産が発掘されるようになり、未だに宝の山として
    多くの好事家が潜り込む探索地として賑わっている。
    また、同時に幾つかの解読不能の文字列も見受けられるが、暗黒大陸との資料も合わせ、
    三千年前の古代文字と一致するとの考察を受けた。

◇『秘封倶楽部』

  • 別名を『運輸業者』、また本業を考古学者と語る二名の魔人によって構成された企業。
    その形式不明な運業でありながら、大スポンサーである鬼龍院を味方につけ、『霧』との
    提携までをも取り付けた才覚によって、一気に立場を不動のものとした。
    そのコンセプトは『封じられた秘跡を曝く』、本業と称する考古学的思想によるもののようで、
    しかし二名による全ての解明よりも、多くの希望者による開拓の発展を優先した。

◇アトゥン

  • 集落、街規模の生活区域。奇跡の集落地。
    かつて強大な暗黒域が活発だった地表上に奇跡的に点在、現代まで
    崩壊せず、十数年前まで起こり続けたトレインの勢いを葬り、末期に起こったとされる
    『驚天動地』を前にして尚、その集落の豪傑は覇を絶やすことはなかった。
    以降は災禍からの復興とインフラの整備に専心し、大きな発展は敢えて抑えながら、集落としての
    領域を少しずつ広めているようだ。

◇『黒き鋭い山』


  • 詳細不明。
    一日だけとある場所に出現したただただ黒い山。
    それ以上の情報はまるでわからず、我々はこの物体の実在検証を見送った。

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