キリグアイ事件とは、
ラドリザン1256年10周期に起きた食糧管理に関わる一連の事件である。
当時
クァル・アヴェリの戦いに勝利し、
ノスティーライナの戦いで奇襲を仕掛けた
ガルデス共和国軍を撃退した
ラグライナ帝国軍は、
ガルデス共和国の首都へ向かって進軍していた。
だが、突如前線に食料が届かなくなる。
これにより、
ラグライナ帝国軍は首都を攻撃することなく撤退。
このとき、遠征軍に食料を補給していたのは、
キリグアイ駐屯部隊の仕事であったが、彼らは
キリカ将軍から「食料部隊は
クァル・アヴェリより出発させたので、
キリグアイから出陣の必要なし」と、突如出陣を禁止する命令を受けた為、出陣を取りやめたと主張。
キリカはその様な命令を出していないと発言するが、その直後から「
キリカが
ガルデス共和国から金品を受け取ったのを見た」、「
キリカが内通を考えている」という噂が各地で同時に流れ始める。
遠征軍総司令官
エルは、全軍を帝都に帰還させる一方で、この事件の解決を
キリカ自身に任せた。
キリカと副官である
プリフライトの調査の結果、食料調達に失敗した将軍が、責任逃れの為この様な怪文書を各地に送ったことが発覚。
キリカは法にのっとってこの将を処刑した後に帝都へ帰還し、事の顛末を報告した。
結果的に個人の犯罪レベルの出来事であったが、
エルは
ガルデス共和国が仕掛けた離間の計略である可能性もふまえて、疑いをかけられた
キリカ本人に調査の責任者に任命することによって、
キリカへの信用の絶大さを内外に示した。