ロッド国主。
蜉蝣時代到来より前から
ロッド国は南の
アル国と戦い、東の
ロードレア国とも半交戦状態だったが、688年に彼が国主をついでからは、共に若き国主として興味をもっていた
ロードレア国の
レイディックと親交を深めることとなる。
戦乱の時代に、国主が他国へ足を運ぶというのは容易な事ではなく、兵士を率いての軍事的な理由ならともかく、平時に於いて国主を他国に呼び出す事は従属にも近い為、婚姻等の例外を除いて同格の同盟国である国主が相手国へ赴く事はほとんどなかった。
だが彼は、両国の中間地点を会見場に設置して、大きな理由がなくとも単に親交を温める為だけに
レイディックと数度にわたって会見、両国の長年の交戦状態は自然と解消されていった。
やがて、
レイディックの妹
シルフィーナを娶り、二国は同盟関係となる。
この友情は永遠のものと
レイディックさえ錯覚するが、すべては
ロードレア国を油断させるための策士
ギザイアの遠大な謀略であった。
レイディックと
ラディアが僅かな供をつれて
ロッド国に入国したとき、
ギザイアはこれこそ天が与えた好機と、二人を討つ事を進言する。
最初はこの言葉に驚いたリヴァイルシアだが、
ギザイアの説得によって
ロードレア国を討つ決意をすると、
レイディックの暗殺を決意する。(
舞姫散華)
この事件により
ラディアが落命し、
シルフィーナは兄と夫が争う乱世に絶望して自害、
ラディアの敵討ちに怒り狂った
アリガルも
ギザイアの前に暗殺される。
レイディックの怒りの進軍に対して、自ら出陣するも
エスデリアの戦い(696)で大敗、一度は滅亡寸前まで追い詰められるが、今はまだ
ロードレア国と当たりたくないと考える
ベルザフィリス国の
ディルセアが、
ロッド国を防波堤にする為、
ロードレア本国にて
ルバークの乱を起こして
レイディックを撤兵させる。
こうして、第三者の介入によってかろうじて生き延びたリヴァイルシアは、707年
ベルザフィリス国の
ロッド国遠征時に対して、
ノリアの戦いを挑むも敗れると素早く降伏。
ベルザフィリス国の将となってからは、治世に努めつつも
ルディックの陣に参戦するなど、
ガイヴェルドの天下統一に貢献し、その後は穏やかな余生を送った。