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昴 | なあ、プロデューサー。質問があるんだけど、いい? |
P | おう!どうした、昴。 |
昴 | あ、あのさ…その…。今度、バレンタインデーのイベントやるじゃん? |
昴 | あの衣装、違うのにしてもらうことって、できる? |
P | 衣装?ああ、あのフリフリっとしたやつな。…もしかして、気に入らないのか? |
昴 | そんなことない!すっげーかわいいよ!かわいいんだけど…。 |
昴 | かわいすぎるから…さ。オレには似合わない、かも…。 |
P | かわいすぎるから、似合わない…? |
昴 | うん…。オレってガサツだし、言葉遣いだってゼンゼンなおせてないし。 |
昴 | あんなかわいい服を着ても、衣装と中身が合ってないって笑われるだけかなって…。 |
P | いや、そんなこと… |
昴 | ていうか!他のアイドルの衣装と間違えてんじゃない?絶対そうだって! |
P | いいや!あれは正真正銘、昴の衣装だぞ。 |
昴 | そ、そっか…。 |
P | 不安を感じてるようだが…服なんて、言ってしまえばただの布だ。大切なのは、「中身」だよ。 |
昴 | 中身…。 |
P | ああ。大切なのは昴自身だ。 |
P | 昴のファンは、昴のことをちゃんと見てる。その上で、昴のことをかわいいと思ってる。 |
P | ファンの気持ちを昴自身が否定するのは、俺は良くないと思うぞ。 |
昴 | プロデューサー…。 |
P | それに、俺だって…昴はいつでもかわいいと思うぞ。どんな服も、似合うよ。 |
昴 | …本当? |
P | ああ、本当だ。 |
昴 | 本当に本当? |
P | 本当に本当だ。昴は、自分が思ってるより100倍、いや1000倍かわいい! |
昴 | や、やめてよ恥ずかしい!1000倍とか盛りすぎだって…。うわぁ〜っ!! |
P | かわいいものは、かわいいんだ! |
昴 | ううっ、またそうやって…。でも、うん…。なんか勇気出て来たよ!サンキュ、プロデューサー! |
P | 役に立ててなによりだ。バレンタインデーのイベント、頼んだぞ! |
昴 | うん、任せて! |
昴 | …あ、そうだ。イベントが終わった後、もし時間があったら…。 |
P | 時間? |
昴 | …い、いや…なんでもない! |
昴 | と、とにかく行ってくるから!よろしくね、プロデューサー! |
P | ああ!かわいさでホームラン打ってこい! |
昴 | へへっ!プロデューサーが言うなら、やっちゃうよ、オレ! |
P | (昴、なんとか自信を持ってくれたようで、よかったな!) |
P | (イベントの後に何か用事があるような感じだったが、何だろう。…とりあえず時間を空けておくか) |